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クーラーの効いた部屋で過ごす夏の体重増加を予防するための水分の摂取管理

2024.08.02 | Category: 予防,入浴,冷え,,日常生活の動作,栄養・食事・飲み物,水分,熱中症,生活習慣,脱水症

 

暑い夏、特にクーラーの効いた部屋で過ごす時間が増えると、体重が増えたと感じることおっしゃる方が少なくありません。

その理由として、「水分をとりすぎているからですか?」という質問をされる方がいらっしゃいます。

確かに、夏は、気温が高いためのどに渇きを覚えて、他の季節より、水分をとる機会が多くなります。

しかし、体重を気にして、夏場に水分をとる量を減らすことは、非常に危険です。

夏場の水分と体重の問題は、水分の量ではなくて、取り方にあります。

そこで今回は、水分をとる機会が多い夏に体重が増えるメカニズム、そしてそれを防ぐ方法について紹介していきます。

このブログを読んでいただくことで、夏に十分に水分をとりつつ、体重の増加を防げます。

 

 

 

体に水分が必要な理由

 

水分は、生命活動に、欠かせない要素です。

体の約60%を構成している水分は、栄養の輸送、体温調節、老廃物の排出、そして体を動かすエネルギーの生成や消費の促進に、重要な役割を果たしています。

十分な水分が体になければ、これらの体の機能が停滞して、体に不調が発生します。

特に、夏は気温が高くなり、汗をかくことで、体から多くの水分を失われます。

そうなると、熱中症や脱水症状などが発症して、生命の危機を引き起こしかねないため、普段よりも多くの水分を摂取することは重要です。

 

 

 

夏の水分の摂取と体重の関係

 

大量の水分を摂取すると、体はそれに適応しようとします。

特に、暑さで汗をかくことで失われた水分を補うため、体が水分不足にならないように、体に水分をためこむ機能が、他の季節より余計に働きます。

この体が必要以上に水分をたくわえようとするメカニズムは、自然な反応であり、過剰な水分摂取が続くと、体重が増えることがあります。

これは、一時的なものであり、体が必要とする水分量に応じて自然に調整されます。

夏に水分摂取することで、体重が増加することが一時的でない場合は、摂取する水分の種類に要因がある場合があります。

それは、スポーツドリンクやビールといった、砂糖やアルコールを含む飲料の摂取が増えることで起こります。

これらの飲料は、カロリーや糖質が高く、エネルギーとして消費されなかった分は、水分とともに脂肪へ変換されて、体に蓄積されます。そのため、夏の水分摂取が、体重増加につながります。

 

 

 

夏に体重が増加しやすくなるその他のメカニズム

 

水分の摂取すること以外での、夏に体重が増える要因は以下のことが考えられます。

 

塩分の過剰な摂取

   夏は汗をかくことで、塩分も失われるため、塩分を多く含む食品や飲料を摂取することが増えます。

塩分の体内では、水分を保持する性質があるため、塩分の多い食事を摂ることで、水分を保持する量も増えて、体重が増加しやすくなります。

特に、スポーツドリンクなどは、塩分が含まれているため注意が必要です。

 

活動量の減少

暑い夏は、クーラーの効いた室内で過ごす時間が増えることで、日常的な活動量も減少しやすくなります。

そうすると、食事などによって摂取したカロリーに比べて、日常生活の活動する消費カロリーが低くなるため、結果として、体重が増えます。

 

食事の内容の変化

夏は、アイスクリームやジュースやビールなどの冷たい飲み物、果物やスナック類など、高カロリー・高糖質の食品を摂取する機会が増えます。

これらの食品を摂取すると、体は飢餓に備えて、脂肪に変えてためこもうとする生理的な現象が起こります。

そうなると、夏の活動量の低下と相まって、体重が増加する要因となります。

 

 

 

夏に水分の摂取が要因で体重の増加するのを防ぐ方法

 

夏に水分をとることが要因で、体重が増加するのを防ぐための方法として、以下のことを紹介させていただきます。

 

水分の補給の方法を見直す

夏場に水分の摂取を減らすことは危険ですが、適切な水分の補給を心掛けることが重要です。

スポーツドリンクやジュースなどの塩分や糖分が多い飲み物やビールや酎ハイなどのアルコーつを含む飲料は避け、水やお茶を飲むようにしましょう。

また、一度に大量の水分を摂取するのではなく、一回にとる水分量は、200ml程度を目安に、こまめに少量ずつ飲むようにすると、体内での水分バランスが保たれやすくなります。

その結果、水分による体重の増加を防げます。

 

代謝を上げエネルギーを使う

夏に水分をとりすぎることで、体重が増えないようにするためには、代謝を上げることが効果的です。

特に、クーラーの効いた部屋で過ごす時間が長いと、体温の低下や活動量が減り、その結果、体の代謝が低下してエネルギーが消費されません。

クーラーで冷えた体の代謝を効果的に上げるためには、湯船に浸かる入浴をすることをおすすめします。

体のお風呂に入ることで体温が上がり、汗をかくことで代謝が促進されます。

また、暑い夏でも室内でできる運動を、日常的におこなうことが重要です。

室内で行える運動を日常的に取り入れることで、消費カロリーを増やし、体重増加を防ぎます。

室内でできる運動方法について、以下のリンクの当院のブログで紹介しておりますので、そちらを参考にしていただけると幸いです。

暑さ対策しながら運動不足解消!夏におすすめのシニア向け室内エクササイズ

 

バランスの取れた食事

夏でもバランスの取れた食事を心掛けることが重要です。

高カロリーの食品やスナック類を控え、野菜や果物、タンパク質をバランスよく摂取するようにしましょう。

また、水分を多く含んだ食材をとることで、体重が増加しにくいという研究報告もされています。

夏は暑いですが、冷たい食品や飲み物ばかりではなく、温かい食事も取り入れることで消化を助け、代謝を促進します。

さらに、水分を体にとどめやすくする塩分の摂取量を、コントロールすることも重要です。

特に、加工食品や外食は塩分が多く含まれているため、自宅での食事を中心にすることをおすすめします。

また、調味料の使い方にも注意し、減塩の工夫を取り入れてください。

 

 

 

まとめ

 

夏に体重が増える要因は、過剰な水分の摂取だけではなく、水分を体にとどめる塩分の摂取や、クーラーの効いた部屋にいることによる代謝の低下など、さまざまな要因が関与しています。

変化している夏の生活習慣を見直して、水分の補給方法やそれを取り巻く生活環境を整えることで、夏の体重増加を防ぐことができます。

そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも、夏の水分の摂取が体重の増加につながっているお悩みが解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に、夏の暑さによる体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

夏の暑さを感じにくい要因と熱中症を指標で予防するポイント

夏の夜の睡眠中かけたクーラーで足が冷えて腰痛を起こす冷房病への予防法

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広


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