- Blog記事一覧 -新たな職場での環境によるストレスからくる吐き気を伴う肩こりが発症する理由とその解消法
50歳代女性の方が、肩こりを訴え、ご来院いただきまました。
派遣のお仕事で、新たな職場に行かれたとき、緊張と不慣れな作業で、肩がこりきって、吐き気がするほど気分が悪くなったとのことでした。
この患者様のように、新しい環境に出向くことで、そのストレスから、きつい肩こりを発症されるかたは少なくありません。
そこで今回は、緊張やストレスから肩こりが発症する理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、新たな環境に赴いても、肩こりに悩まされずに、すごすことができます。
緊張やストレスを感じることで、肩こりが発症するポイントは、実は、
「アゴ」
にあります。
人間は緊張やストレスを受けると、無意識に、奥歯をかみしめます。
運動や労働で筋肉を激しく使うときだけでなく、何かほかのことに夢中になっているときも、集中力をあげるために無意識のうちに歯を食いしばります。
人間が思いっきり噛みしめるときのかみしめる力は、およそ70kgといわれています。
それほどの強い力で、歯を食いしばることを続けることで、口が開けにくくなったり、アゴや奥歯を痛めたりする場合があります。
この奥歯をかみしめるために使う筋肉は、アゴにだけではなく、首の前面・肩甲骨まで伸びています。
つまり、緊張やストレスから奥歯をかみしめる事で起こるアゴへの負荷は、アゴに加えて、首や肩にまで負荷をかけることになります。
結果、アゴへの負荷が、肩こりを引き起こしてしまうのです。
肩こりは、いろいろな肩の痛みだけではなく、いろいろな症状を引き起こします。
その中の一つに「吐き気」があります。
肩こりによってなぜ吐き気を発症するのか?
その理由はいくつかの要因がありますんで、以下で紹介していきます。
肩こりによって、首や肩の筋肉の緊張がキツくなると、その痛みから周辺の神経が過敏になります。
首に分布する神経は、胃腸につながっています。
肩こりによって首の神経が過敏になると、胃腸へ伝わり、吐き気や胃の痛み、食欲低下などの消化器系の症状を引き起こします。
肩こりによって筋肉が硬くなることで、肩や首の血液の流れが悪くなります。
首や肩を通る血管は、脳へとつながっています。それが制限されるということは、脳に十分な血液が供給されなくなります。
脳は、全体の約20パーセントもの血液が必要となる臓器です。
その脳に、血液が運ぶ酸素や栄養素が供給されないことで、吐き気を発症します。
肩こりが首の骨に負荷をかけることで、首の骨の間を通過する神経や血管への圧迫します。
首には、血圧や呼吸を感知するセンサーがたくさん存在します。
首の不調は、それらのセンサーに影響して、結果、吐き気を発症します。
肩の筋肉は、脳とのつながりが強い。肩こりが続くことで、脳に負荷をかけます。
脳が疲労すると、体を自動的に制御が低下して、胃腸症状を引き起こす場合があります。
以上のような要因が、単独もしくは、複合的に合わさることで、肩こりによる吐き気を発症させています。
緊張やストレスによって、アゴへの負荷から肩こりが起こります。
ということは、アゴの機能を回復させることで、肩こりが解消されます。
その方法を以下で紹介させていただきます。
耳の穴の下のくぼみに人差し指を入れて、耳たぶの後ろに親指を当てて耳を軽くつまみます。
上下前後左右やくるくると耳を優しく、10秒ほど動かしてください。
両手のひらをほっぺたに当てて、軽く揺らすように、五回、さすってください。
手のひらを首の前に当てて、首の前面と鎖骨の上を、左右、五回ずつ、なぜてください。
舌で上の歯の前面を端から端まで、五回、なぞってください。
それが終われば、舌で下の歯の前面を端から端まで、五回、なぞってください。
肩こりがひどくなると、肩の痛みや吐き気だけではなく、集中力ややる気の低下が起こり、仕事に支障がでてきます。
なるべく早めに、手当しておく必要がある症状ですので、そのために、今回紹介させていただいたことが、みなさまのお役に立てれば幸いです。
もしそれでも肩こりが解消さえないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをお勧めします。
当院でも、今回のお悩みについての施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
他に肩こりに関してのブログも書いておりますので、そちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広