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ぎっくり腰 | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧

ぎっくり腰が治った後に生じる背中の痛みにお悩みの方に知ってほしい対処法

2024.09.11 | Category: ぎっくり腰,予防,体操・ストレッチ,入浴,,姿勢,家事,座り方,日常生活の動作,疲労,,筋肉の損傷,筋肉疲労,背中の痛み,背骨,血流,関節

 

夏から秋の季節の変わり目は、ぎっくり腰を発症する方が多くなります。

一般的なぎっくり腰は、14日ほどで治ることが多いのですが、治った後に、腰以外の部分に痛みが出る場合があります。

そういった症状は、ぎっくり腰のいわば後遺症のようなものですが、そのうちの一つとして、

 

「背中の痛み」

 

が起きることがあります。

先日も、ぎっくり腰を発症した後、やっと治ったかと思ったら、背中の痛みを感じてた患者様が来院されました。

詳しくお話しをお聞きすると、じっと座っていると背中が痛くなったり、洗濯物を干したり掃除機をかけたりする際に、前屈みの姿勢から体を起こすときに背中に痛みを感じるなど、日常のちょっとした動作が苦痛になっているそうです。

今回、ご相談いただいた患者様のように、ぎっくり腰が治った後に、背中の痛みを訴える方が少なくありません。

そこで今回は、ぎっくり腰の後遺症として、背中の痛みがなぜ起こるのか、その原因と対処法について詳しく解説をさせていただきます。

このブログを読んでいただくことで、あなたの背中の痛みを和らげる方法や、再発を防ぐための知識を得ることができます。

 

 

 

ぎっくり腰が治った後に背中の痛みが引き起こされる原因

 

ぎっくり腰が治った後に感じるようになった背中の痛みが発症する原因として、以下のことが考えられます。

 

ぎっくり腰中の腰をかばうことによる筋肉の不均衡

ぎっくり腰の際に痛みを避けるため、特定の筋肉に過度の負担がかかることがあります。

特に、背中は腰に隣接しているため、腰の機能を代償することが多くなります。

これにより、背中の筋肉に過度の負荷をかけるようになり、それによって疲労して硬くなり、腰が治ることには背中に痛みが発症する原因となります。

 

ぎっくり腰中の腰をかばうことによる背骨のゆがみ

人間の背骨は通常、

・首の背骨7個

・胸の背骨 12個

・腰の背骨5個

・お尻の骨5個 (成人では1つの骨に癒合)

・尻尾の骨4個 (成人では1つの骨に癒合)

33個の骨が積み重なって構成されています。

ぎっくり腰によって、腰の背骨の動きが制限されると、腰の背骨の動きを代償するために、胸の背骨に負荷がかかります。

胸の背骨は、腰の背骨ほど可動域が広くないため、腰の代償するための動きに無理が起こり、背骨にゆがみが発生します。

それによって、背中の動きに制限が起こり、背中に痛みが発生する要因となります。

 

 

 

ぎっくり腰後に生じる背中の痛みへの対処法

 

ぎっくり腰後の背中の痛みに悩む方に、自宅でも安全に実践できる効果的なケア方法を、以下でご紹介させていただきます。

 

壁を使った背中の筋肉のストレッチ

背中の痛みを和らげるためには、背中の筋肉を柔らかい状態に保つことが重要です。

壁を使ったストレッチは、安全に背中の筋肉の緊張を緩和し、血行を促進します。

そのストレッチの方法は、

 

・足を肩幅に開いて、まっすぐ立ち、両手を頭の上にあげて、片方の手でもう片方の手首をつかみます

・手首をつかんだ手で、手首を軽く引っ張るようにして、上半身をゆっくりと手首をつかんだ手の側に、腰から上を引き延ばすイメージで、息をはきながら、体を横に倒してください

・背中から脇腹が伸びるのを感じたら、20秒間、その状態で保持してください。

・20秒たったら、息を吸いながら元の位置に、ゆっくり戻してください。

・反対側も同じようにストレッチをおこなってください。

・左右交互に、3回、心地よく伸ばせる範囲で、繰り返しておこなってください。

 

寝ながらできる背中の運動

背骨周辺の筋肉を刺激する運動をおこなうことで、姿勢が改善されて、背中の痛みが軽減されます。

運動の方法として、

 

・上向きけに寝て、両方のひざを立てます

・ゆっくりと腰を浮かせ、背中をまっすぐに保った状態で、3秒間、保持してください

・3秒立ったら、ゆっくりと元の位置に戻してください

・これを、5回、繰り返しおこなってください

 

背中を温めて血行を良くする

背中を温めることで血行を促進し、ぎっくり腰の後に起こった背中の筋肉の緊張を緩和する効果があります。

これにより、痛みを和らげ、柔軟性を高めることができます。

方法としては、やけどに十分注意しながら、背中に温かいタオルや市販のホットパックをあててください。

また、湯船に首までゆっくりつかったり、シャワーで温水を背中へ集中的にあてることも、背中の痛みを緩和させるのに有効です。

 

腰や背中に負担をかけない姿勢を意識する

日常生活での姿勢改善は、背中や腰の痛みを予防するのに、非常に重要です。

特に、家事をするときの姿勢は、注意が必要で、その例として、

 

床掃除

・掃除機やモップを使う際は、腰を曲げすぎず、ひざを軽く曲げておこなう

・掃除機の柄を長めに調整し、なるべく背筋を伸ばした状態を保つ

 

高所の掃除

・脚立や踏み台を使い、無理に背伸びをしないようにする

・腕を頭上に上げて、背中や腰が剃りすぎなようにする

 

洗濯物を干す・たたむ

・洗濯かごは、腰の高さに置き、腰を曲げる回数を減らす

・物干し竿の高さを調整し、過度に腕を上げないようにする

 

調理台での作業

・調理をしているときに、調理台にもたれて体を支える

・調理をしているときに、片足を少し前に出し、背中や腰にかかる負荷を分散させて立つ

 

重い物を持ち上げる時

・ひざを曲げ、いったん、屈んでから、背筋を伸ばした状態で、腹筋に力を入れて持ち上げる

・物を持ち上げる際は、荷物を体の近くで持ち、ゆっくり立ち上がり、急激な動きを避ける

 

のようなことを参考にしておこなってください。

 

 

 

まとめ

 

ぎっくり腰がなおった後に起きる背中の痛みは、多くの方々が悩まれる症状です。

この背中の痛みが起きている間は、他の体の部分が代償する動作をしているので、背中が治ることには、他の体の部分を痛めたり、腰痛が再発する恐れがあります。

ですので、早めにケアをすることをおすすめします。

そのための方法として、今回、紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。

それでも、ぎっくり腰がなおった後に起きる背中の痛みが解消さ荒れない場合は、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関に受診されることをおすすめします。

当院でも、ぎっくり腰後に起きる背中の痛みに対しての、相談をや施術をおこなっておりますので、お気軽にご連絡ください。

また、他にぎっくり腰に関する対策もブログで紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

夏の終わりにぎっくり腰が生じやすい原因と治りを早めるための対処法

「ぎっくり腰かな?」と思っても要注意!60歳以上の年齢の方が病院で検査すべき症状

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

夏の終わりにぎっくり腰が生じやすい原因と治りを早めるための対処法

2024.09.01 | Category: ぎっくり腰,予防,体温,入浴,冷え,圧迫骨折,姿勢,家事,日常生活の動作,生活習慣,疲労,疲労骨折,筋肉の損傷,筋肉疲労,腰痛,関節

先日、当院に60歳代の女性の患者さんが腰痛を訴えて来院されました。

お孫さんの夏休みのお世話で忙しい日々を過ごし、やっと一段落したところで突然のぎっくり腰。

3日前から軽い腰の痛みを感じていて、その状態のまま買い物で重たい荷物を持ち上げた途端、強い腰の痛みが発生したそうです。

そのため、家事や外出ができず、ご家族に心配と迷惑をかけて困っているとのことでした。

今回ご相談いただいた患者様のように、実は夏の終わりはぎっくり腰になる方が多い時期なのです。

なぜこの時期に多いのか、その原因や対処法について、このブログで紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、夏の終わりにぎっくり腰を発症する原因を知り、適切な対処法を学ぶことで、早期の回復や再発の予防につながります。

 

 

 

 

夏の終わりにぎっくり腰の発症が多くなる原因

夏の終わりになると、ぎっくり腰を発症する方が増加する原因を以下で紹介させていただきます。

 

エアコンによる体の冷え

7月初旬から気温が高かったため、長期間エアコンの冷気にあたることで体が冷えきり、それによって筋肉が硬くなり、血行不良を引き起こします。

その状態が夏の終わりにピークとなり、ちょっとした動作に腰周辺の筋肉が対応できなくなることで、ぎっくり腰のリスクが高まります。

 

生活リズムの変化

夏休みやお盆休みなどの長期のお休みが終わり、通常の生活リズムに戻る際に体に負担がかかることがあります。

この急激な生活パターンの変化が、日常生活で通常でも最も負荷がかかる腰への負担を増加させ、それによってぎっくり腰が生じやすくなる可能性があります。

 

気圧の変化

夏の終わりは、ゲリラ豪雨や台風の季節でもあり、気圧の変化が激しくなります。

この気圧の乱れが、関節内の圧を高めたり、筋肉や内臓の機能の低下、神経が過敏になるなど、体に不調が引き起こされやすくなります。

特に腰は体の中心部分に位置するため、その影響を受けやすく、結果として腰に痛みが発生します。

 

体調の変化

暑い夏は体温調整に大量のエネルギーを使います。

それによって夏の終盤は、内臓や脳、筋肉などの疲労の蓄積がピークに達します。

そのように体が疲労している状態で、日常生活で腰に負担をかける前屈みや中腰をすると、それをきっかけに腰に一気に痛みや炎症が発生して、ぎっくり腰のリスクを高める可能性があります。

 

 

 

 

ぎっくり腰が発症した後の対処法

ぎっくり腰が発症した後、腰の痛みの回復を早めるための対処法について、日常生活の動作や習慣、環境の改善点を以下で紹介させていただきます。

 

適度な動きを心がける

ぎっくり腰は激しい腰の痛みですので、じっと動かず安静の状態でいてしまいがちです。

しかし、安静にするよりも無理のない範囲内で少しでも動いている方が、腰の痛みからの回復が早まると研究報告がされています。

 

温めて血流を改善

発症から3日後あたりからは、湯船につかり腰を温めて血流を良くしてください。

これにより、痛めた部分に血液で運ばれる酸素と栄養が供給され、回復が早まります。

夏場は暑いかもしれませんが、短時間でも効果がありますので、入浴で腰を温めてください。

 

冷房への対策

エアコンの効いた部屋では、腹巻きを巻いたり、ズボンに服をインするなど、腰周辺の保温に努めてください。

冷えた空気が皮膚に直接あたることで体温を奪い、冷えることで筋肉を硬くする原因になります。

 

正しい姿勢で動く

体を前に屈める中腰の姿勢は、立っている時の1.5倍の負荷を腰にかけます。

物を拾ったり持ち上げるときなどは、膝を曲げてしゃがむようにして、腰への負担が集中するのを防いでください。

 

家事をする際の工夫

洗濯や調理など家事をする際は、コルセットを着用して腰をサポートしましょう。

コルセットをすると筋力が落ちて余計に腰が痛くなるのでは?という質問をよく受けます。

腰への負担が集中する作業の時間だけコルセットを使用する程度でしたら、その心配はありません。

状況に応じて、臨機応変にコルセットを利用してください。

 

経過観察と医療機関への相談

ぎっくり腰は通常、痛みのピークが3〜4日間で、2週間ほどで収まるのが一般的な治癒までの経過期間です。

この期間内に痛みが変わらない、または悪化する場合は、他の病気の可能性もあるため、専門医への相談をおすすめします。

ぎっくり腰の症状と似た重篤な病気については、当院の別のブログで紹介しておりますので、参考にしていただければ幸いです。

「ぎっくり腰かな?」と思っても要注意!60歳以上の年齢の方が病院で検査すべき症状

 

 

まとめ

ぎっくり腰になると、これほど腰が日常生活に重要な役割をしているのかがわかるほど、動いてもじっとしていても腰に激しい痛みを感じます。

ぎっくり腰は2週間ほどで自然と治りますが、その間は家事や仕事など日常生活に大きな支障をもたらすので、少しでも早く回復させたい症状です。

そのための方法として、今回紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

セルフケアに加えて、さらに少しでもぎっくり腰からの回復を早めたいようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して施術をおこなっておりますのでご相談ください。

また、他にも腰の痛みへの対策のブログを書いておりますので、そちらも参考にしていただければ幸いです。

前屈みで急に来る腰痛を感じた後にしばらく続く腰の違和感を改善するためのストレッチ

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監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

「ぎっくり腰かな?」と思っても要注意!60歳以上の年齢の方が病院で検査すべき症状

2024.08.31 | Category: ぎっくり腰,予防,救急,腰痛

 

お盆が明けて夏の終盤、暑さも和らぎ始めるこの時期。

実は、ぎっくり腰の症状でお悩みの方が増える季節でもあります。

過去にぎっくり腰を経験された方なら、「あの痛みだ」とすぐにわかるかもしれません。

しかし、60歳以上の方は、ぎっくり腰だと自己判断する前に、少し発生している症状を見直してください。

というのも、ぎっくり腰の症状と似た、命に関わる重大な病気の兆候が隠れている可能性があるからです。

「まさか自分が…」と思われるかもしれません。

確かに、その可能性は5%程度と低いのですが、見逃すと生命の危機につながる可能性があるため、注意が必要なのです。

このブログでは、ぎっくり腰の症状に似た重篤な病気について紹介します。

少しでも当てはまることがあれば、まずは専門の医療機関を受診することをおすすめします。

このブログを読むことで、その判断材料を得ていただければ幸いです。

 

 

 

60歳以上の年齢の方に知ってほしいぎっくり腰の症状を含む病院で検査すべき病気

体に起こる症状は、健康状態に関する重要な警告のサイン、つまり、生命に関わる重篤な病気の前兆の可能性があります。

これは、

 

「レッドフラッグ」

 

と呼ばれるもので、医療において重要な概念で、見逃してはいけない疾患を示唆する徴候や症状を意味します。

レッドフラッグに気づくことは、潜在的に深刻な健康の問題を早期に発見し、適切な治療につなげるために非常に重要なことです。

ぎっくり腰の症状に関しても、特に、60歳代以上の方は、ぎっくり腰だとすぐに判断せずに、レッドフラッグである可能性も考慮する必要があります。

その考慮をする材料として、以下で、ぎっくり腰の症状とぎっくり腰の症状に似た代表的な重篤な病気について、説明させていただきます。

 

ぎっくり腰の主な症状

・急な動作で、腰に強い痛みが走る

・腰を動かすと、痛みが増す

・腰が硬くなり、動きが制限される

 

ぎっくり腰に似た症状を持つ重篤な病気

ぎっくり腰に似た症状をもつ代表的な重篤な病気について、その症状と受診すべき医療機関の科と検査法について紹介させていただきます。

 

背骨の感染症

症状:腰の痛みが徐々に強くなる、発熱がある、体重が減る

受診すべき科:整形外科

必要な検査:血液検査、MRI

 

背骨の骨折

症状:突然の強い腰痛、立ったり座ったりするのがつらい:痛みが長く続く

受診すべき科:整形外科

必要な検査:レントゲン、CT、MRI

 

大動脈瘤

症状:おなかや背中に強い痛み、冷や汗が出る、めまいがする

受診すべき科:循環器内科または救急外来

必要な検査:CT、超音波検査

 

腎臓や尿管の石

症状:腰から脇腹にかけての激しい痛み、はき気やおうと、尿をするときの痛み

受診すべき科:泌尿器科

必要な検査:尿検査、CT

 

悪性腫瘍(がん)

症状:じわじわと強くなる腰痛、夜間に痛みが強くなる、原因不明の体重の急激な減少

受診すべき科:内科または整形外科

必要な検査:血液検査、MRI、PET-CT

 

 

ぎっくり腰の症状とともにレッドフラグが認められたときの対応

 

レッドフラッグは、生命に関わる重大な病気の可能性を提示するため、早期発見と適切な対応が極めて重要です。

今回、紹介させてもらった代表的な病気の症状があてはまる場合は、すぐに病院を受診しましょう。

また、ぎっくり腰は、一般的に、発症してから3〜4日が痛みがピークで、2週間ほどで治るとされています。

このぎっくり腰のこの治癒過程に比べて、きつい腰の痛みがいつまでも同じレベルで緩和しないようでしたら、特に注意が必要です。

ぎっくり腰の症状とともにレッドフラッグが認められた場合、

 

・迅速に専門の医療機関に受診する

・X線、CT、MRIなど適切な画像検査を実施してもらう

・必要に応じた血液の検査を実施してもらう

 

といったことを医療機関で対応してもらうことをおすすめします。

 

 

 

まとめ

 

整形外科学会「腰痛ガイドライン」でも、腰痛から発する危険信号を見逃さないことの重要性が述べられています(https://ssl.jssr.gr.jp/assets/file/member/topics/guideline.pdf)。

どんな病気でもですが、早期発見・早期治療が大切です。

ぎっくり腰の症状だと思っても、自己判断せずに、専門の医療機関で、適切な検査を受けることをおすすめします。

そのための判断材料として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

検査の結果、重篤な病気ではなく、一般的なぎっくり腰であった場合は、ぎっくり腰からの早期回復を促すためにも、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますので、ご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像を、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に、腰痛への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

女性に多い横座りが引き起こす腰痛とそれを解消するためのストレッチ3選

夏の朝の起床時に感じる腰痛が続くことのリスクとそれを改善すつための対策

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

夏の朝の起床時に感じる腰痛が続くことのリスクとそれを改善すつための対策

2024.08.16 | Category: ぎっくり腰,予防,体操・ストレッチ,冷え,,寝起き,日常生活の動作,生活習慣,疲労,睡眠,腰痛

 

夏になると、小さなお子さんがいらっしゃるお母さん方の中には、朝、起きたときに腰に痛みを感じる方が増えることがあります。

この腰の痛みは、起きてから体を動かしているうちに軽減することが多いため、忙しい育児や家事、仕事に追われる日常生活の中で見過ごされがちです。

しかし、これはぎっくり腰やそれに準ずる強い腰痛の前兆かもしれません。

特に、お盆を過ぎたあたりから、腰痛を訴える方が増える傾向があり、対策が必要です。

今回は、小さなお子さんがいらっしゃる女性が、夏に、朝、起きたときに腰の痛みを感じる理由とその対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、夏の終盤に起こりやすいきつい腰痛を予防できます。

 

 

 

小さなお子さんがいらっしゃる女性が、夏の起床時に腰の痛みを感じる理由

 

小さなお子さんがいらっしゃる女性の方が、特に夏に、朝、起きた際に、腰の痛みを感じる理由について、以下で紹介させていただきます。

 

子供と一緒に寝ることで寝返りの不足が腰痛を引き起こす

小さなお子さんがいらっしゃるお母さんは、夜間にお子さんと一緒に寝ることが多いかと思われます。

しかし、お子さんが隣にいると、岡安さんの寝返りが制限されます。

寝返りは、寝ているときに、腰にかかる負担を分散させるために、非常に重要な動作です。

寝返りが不足すると、腰の筋肉や関節が固定され硬くなり、朝、起きたときに、腰を動かそうとしてもすぐに対応できず、腰に痛みが生じます。

 

クーラーの効いた部屋で寝ることで、体が冷えて腰の痛みがでやすくなる

夏の暑さを避けるために、夜間はクーラーをつけたままで寝ることが一般的です。

特に、夏に体温の高いお子さんと一緒に寝る際には、寝ている間に熱中症や脱水症にならないためにも、クーラーは必要です。

しかし、クーラーの冷気によって、寝ている間、体が冷えると、血行が悪くなります。

特に、寝ている間は、腰の筋肉への負担が大きいため、硬くなりやすくなります。

筋肉が硬直すると、朝、起きたときに腰の痛みが発生しやすくなります。

 

 

 

起床時の腰痛がしばらく動いていると軽減する理由

 

夏の朝、起きたときに感じる腰痛が、起きてからしばらく動いていると、その痛みが軽減していく理由は以下のことが考えられます。

 

腰周辺の筋肉の血流が改善するため

睡眠中、前章で述べたような理由で、朝の起床時は、腰周辺の筋肉が硬くなり、痛みが発生します。

起床後に、体を動かす、つまり、筋肉を動かすことで、血管が刺激されて血流が促されます。

血流が良くなると、酸素や栄養などが血液によって筋肉に運ばれて、筋肉のエネルギーの生産や消費がおこなわれます。

その結果、筋肉の硬直が緩和されほぐれることで、腰の痛みが軽減します。

 

筋肉の神経が活性化するため

起床後、体を動かすことで、神経が刺激されることで活性化され、脳と筋肉や関節との情報伝達がスムーズになります。

それにより、腰周辺の筋肉の活動が上がり、また、腰の痛みの信号が脳に送られにくくなります。

 

 

 

お盆を過ぎたあたりで急に腰に痛みが発生する理由

 

夏は、暑さや湿度の影響で、それに体操するためにエネルギーを使うことが多くなり、体に負担がかかりやすい季節です。

また、小さなお子さんを抱えるお母さん方は、育児や家事や仕事などに追われる中で、十分な休息を取ることが難しいことが多い。

夏休みやお盆休みがあることで、さらに、その忙しさに拍車をかけやすくなります。

これにより、夏は、体の疲労や冷えが蓄積しやすくなり、特に、腰に負担がかかります。

さらに、夏の初めからクーラーの冷気を浴び続けることで、夏の終盤位は、腰の深部の筋肉まで冷えて硬くなります。

そういった腰の筋肉に不具合をもたらす疲労や冷えなどの要因の度合いが、お盆を過ぎたころにピークに達し、回復も追いつかなくなります。

そうすると、腰をかがめたり、くしゃみをしたりと、ちょっとしたきっかけでも、腰の負荷が限界をこえて、強い腰痛やぎっくり腰が発生します。

こういった腰の痛みは、急に来たように思いますが、実は、夏場の疲れの積み重ねによって、限界をこえた時に発生しやすくなります。

 

 

 

夏の起床時に感じる腰の痛みへの対処法

 

朝、布団の中でできる簡単な寝ることで不具合を起こした腰の筋肉を、起床してすぐに、無理に動かすことで、腰周辺の筋肉を痛めます。

ですので、起き上がる前に、腰の体操をおこない、筋肉にあらかじめ刺激を入れておきます。

それによって、腰周辺の血流を促して、腰周辺の筋肉の硬さを緩和して動かしやすくし、腰の痛みを和らげることができます。

以下に、腰周辺の筋肉に刺激を入れるための体操方法を紹介していきます。

 

足を回す体操

上向きで寝て、両足はまっすぐ多幅に広げて伸ばし、つま先は上に向けて、腕は体の横に置いてください。

ゆっくりと、両方のつま先を、内側に向けるように動かします。

この状態を、20秒間、キープします。

次に、ゆっくりと、つま先を外側に向けるように動かします。

この状態を、20秒間、キープします。

この足を内側と外側に動かす動作を、ゆっくりと3回づつ、繰り返しおこなってください。

 

ひざを抱える体操

上向けに寝て、片方のひざをゆっくりと曲げ、両手でひざを抱えて、胸の方に引き寄せます。

この状態で、20秒間、キープします。

次に、反対側の足も同じようにおこなってください。

これを左右の足で、交互に3回ずつ、繰り返しおこなってください。

 

ひざをたおす体操    

上向きに寝まて、両ひざを曲げ、足の裏を床にしっかりとつけた状態にします。

ゆっくりと息をはきながら、両ひざをそろえたまま、外方に片側に倒します。

その際に、腰からひざまでが一体となって動くように意識し、倒した側とは反対側の肩が、床から浮かないように注意します。

ひざを倒した位置で、10秒間、キープします。10秒たてば、ゆっくりと膝を中央に元の位置に戻します。

次に、反対側にも同じように、ひざを同じように倒し、10秒間、キープします。

これを左右交互に3回ずつ、繰り返しおこなってください。

 

背中を伸ばす体操

下向きに寝て、両足をまっすぐに伸ばし、肩幅くらいに広げ、つま先は床に付けておきます。

両腕は、体の横に置いて、両肘を曲げ、両手のひらを床方面に向けます。

息をはきながら、ゆっくりと肘から前腕を使って上体を持ち上げ支えます。

その際には、おなかから下の部分は、床に付けたままにします。

腰から背中が伸びるのを感じなたら、その姿勢で、20秒間、キープします。

20秒間、キープしたら、体を元の位置にゆっくり戻します。

この体操を、3回、繰り返してください。

 

 

 

まとめ

 

夏の暑い季節に、朝、起きたときに腰の痛みを感じることは、小さなお子さんがいらっしゃるお母さん方にとって、特に心配な症状です。

これは、寝返りの不足やクーラーの冷気などが要因となることが多く、ぎっくり腰の前兆かもしれません。

早めの対策として、朝、起きる前に布団の中で簡単な体操をおこない、腰への負担を軽減することで、腰へのダメージの蓄積を回避できます。

これらの方法を実践して、夏の腰痛を予防し、健康的な毎日を過ごしましょう。

今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも、朝、起きた際に腰の痛みが解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に、腰の痛みへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

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監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

一瞬、腰にピキッと痛みが走る前かがみの理由と楽にできるその予防法

2024.07.28 | Category: ぎっくり腰,予防,,姿勢,日常生活の動作,生活習慣,疲労,立ち方,筋肉の損傷,筋肉疲労,背中の痛み,関節,骨盤

 

立った状態で、何気なく体を前に屈めたときに、ピキッと一瞬、腰に痛みが走り、数秒間、じっとしていると、腰の痛みがゆるんでくるといった経験をされた方は少なくありません。

ぎっくり腰を過去に経験されている方は、そういった一瞬の腰の痛みを感じたときは、ぎっくり腰が再発したかと焦ったというお話もよくお聞きします。

こういった腰の痛みは、特に、夏になると、暑さによる疲労や活動量の低下によって、頻繁に起きがちです。

体を動かすタイミングや体調次第では、本格的なぎっくり腰となり、少なくとも2週間は日常生活に支障が出る恐れがあります。

そこで今回は、腰を前に屈めたときに、一瞬、腰に痛みが走る理由とその対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、今年の夏にぎっくり腰の発症を予防できます。

 

 

 

腰を前に屈めたときに、一瞬、腰に痛みが走る理由

立った状態で、体を前に曲げるときは、腰の骨と骨盤と股関節が連動しておこなわれます。

これは、「腰椎骨盤リズム」とも呼ばれ、以下のような順番で、体を前に曲げていきます。

体の曲げ始めは、腰の骨から始まり、一般的に、約30度、曲げます。

腰の骨が前に曲げるのに続いて、骨盤が後に倒れて、股関節の動きがスムーズにおこなえるようにします。

最終的に、股関節が、約70度、前に曲がり、完了することで、体を前に曲げる動作が完成します。

このように、体を前に曲げる姿勢にする動作は、最初に腰の骨が曲がるのですが、腰を曲げる「中腰」姿勢は、腰に大きな負担がかかります。

一般的に、立っているときより、中腰の姿勢は、腰への負荷が1.5倍に増えます。

一般的に、人間の上半身と下半身の重さの比率は、上半身:下半身=60%:約40% とされています。

仮に体重が60kgの方でしたら、上半身:60kg × 60% = 36kg

下半身:60kg × 40% = 24kg

です。

体を前かがみになると、腰が上半身の重みを支えることとなり、腰への負荷は、立っているときより1.5倍に増加することとなるので、中腰でかかる負担:36kg × 1.5 = 54kg となり、立っているときより腰への負荷が、18kgも増えます。

前屈みになることで、こういった腰への負荷が増加することで、以下のようなことが起こり、前屈みになると、一瞬、腰に痛みが走ります。

 

 

筋肉が反射で急激に縮むため

腰を前にかがめた際に、背中や腰の筋肉が急に引き伸ばされることで、それ以上引き伸ばすと筋肉が損傷すると体が判断して、反射的に、背中や腰の筋肉を急激に収縮させます。

こういった背中や腰の筋肉への保護反応として、一時的に筋肉が硬直し、一瞬の腰への痛みを引き起こします。

 

椎間板の変形

腰を屈めたときに、背骨の間にあるクッション役割をするゼリー上の椎間板が圧迫され、その結果、椎間板の一部が飛び出る場合があります。

この飛び出た椎間板が、神経を圧迫し、一瞬の鋭い痛みを腰に引き起こすことがあります。

 

関節への圧

前屈みの姿勢で、腰の骨の関節に圧がかかり、その周辺の神経が刺激されます。

そうすると、関節が損傷から保護するため、神経が腰に瞬間の痛みを発して、前屈の動きを一時的に動きを制限します。

 

筋肉や関節の炎症反応

何気なく体を前に屈めるといった腰の筋肉や関節が急激に動かされた場合、腰の筋肉や関節に、一時的な炎症反応が起こります。

この炎症が一瞬の痛みを引き起こし、その後、数秒から数分で炎症が落ち着くことで、腰の痛みが軽減します。

 

 

 

腰を前に屈めたときに、一瞬、腰の痛みを発症することを予防する方法

 

腰を前に屈める際に、腰に一瞬、痛みが発症することを防ぐための方法を以下で紹介していきます。

 

前に曲げる前に体を刺激する

naked young male body in underwear. isolated on white background

何気なく腰を曲げるため、腰の筋肉や関節などが、過剰に防御反応を起こして、一瞬の腰の痛みが発症します。

それを防ぐためには、腰を曲げる前に、体に軽い刺激を入れておくことが有効です。

体への刺激の入れ方が参考になるのが、相撲の力士や他のスポーツ選手が、試合前に体をたたいて筋肉を刺激する行為です。

これは、体をたたくことで、

・筋肉の血流が増加して柔軟性とパフォーマンスの向上する効果

・筋肉の緊張が緩和してリラックスして動ける効果

・神経への刺激による覚醒と集中力の向上する効果

・精神面での集中力と心理的な安定感が向上する効果

といったこれらの効果により、動く前の準備として、筋肉をたたくことが有効な手段となることが研究で報告されています。

 

実施に体に刺激を入れる部位と方法として、

・腰の周り

・背中

・股関節の前面

・お尻

・太もも

・ふくらはぎ

を手のひらや指先で、軽くパタパタとリズミカルにたたくこと、腰周辺の血流が増加し筋肉がリラックスします。

筋肉を鍛えまくっているスポーツ選手は、試合前に、体をキツく叩いて強い刺激が必要な場合があります。

しかし、一般人は、それほどの刺激は必要ないので、気持ちがいい程度に、軽くたたく程度で体に刺激を入れることで、十分に効果がみられます。

 

ひざから曲げる

体が前に倒れるときは、上半身が体の中心軸から離れるため、腰への負荷が大きくなります。

前屈みになるときに、上半身が体の中心軸から離れないようにするには、ひざを曲げて、できる限り体を下方向に移動してから、体を前に曲げると、上半身が体の中心軸から離れる距離を最小限にできます。

その結果、腰を前に急激に曲げることで起きる防御反応や負荷が軽減して、腰に一瞬、ピリッと感じる痛いの発生を予防できます。

例えば、下に置かれたものをとって持ち上げる方法として、

 

①足を肩幅くらいに開いて、安定した姿勢をとる。

②ひざを曲げて、背中はまっすぐに保ちながら、腰の位置を下にさげ、重心を足の間の中心に置く。

③ひざを曲げた状態から、背中をまっすぐに保ったまま、股関節を軸にして、腰を前にかがめる。

④物に手が届く位置まで、腰を前にかがめてから、物をしっかりと握る。

⑤物を持ったまま、腰を元の位置に戻し、背中をまっすぐに保ちながら、ひざを伸ばして立ち上がる。

 

という感じで、日常生活で、体を前にかがめる必要のある場合は、腰だけに負担をかけないためにも、意識的に、ひざを使うことをおすすめします。

 

 

 

まとめ

ぎっくり腰を経験したことのあると、2度とあのような腰の痛みを経験したくない方がほとんどだと思われます。

ですので、腰を何気なく屈めた際に、ピキッと、一瞬の腰の痛みは、本当に再発しないか怖いですし、心配になります。

それを防ぐための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも、腰をかがめたときに、腰に、一瞬、ギクッとした痛みが起きるのとが解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

また、他に、腰痛に関する対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

 

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監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

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