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“年末年始の料理で腰痛が心配な方へ:疲れない立ち方のコツ”

2023.12.30 | Category: 予防,姿勢,日常生活の動作,疲労,立ち方,腰痛

 

年末年始は、帰省を受け入れる側の方から、

 

「帰省してくれるのは嬉しいけどね」

「台所に立ってる時間増えるから」

「腰が本当に痛くなるの・・・」

 

という年末年始を迎えるにあたっての不安を、当院でもよくお聞きします。

年末年始は、ご家族が一同に集まる機会。

そんな楽しいときに、腰痛でつらい思いをするのは、たまりませんよね。

そこで今回は、年末年始に長時間、台所で調理して、腰が痛くなる理由と、疲れない立ち方について紹介させていただいます。

このブログを読んでいただくことで、腰の痛みに悩まされることはなく、帰省した家族に食べてもらうためのお料理を作れます。

 

 

 

前屈みで長時間、調理をすることで腰が痛くなる理由

 

一般的に、重心のバランスが取れた状態で立っているときには、実は、ほとんど筋肉のエネルギーを必要としません。

それは、バランスよく立っているときは、股関節の少しだけ後ろに重心線があります。

そのために、自身の上半身の体重によって後ろに倒れる方向に力が働きますが、それを股関節の前にある靭帯が支えます。

この体重が後ろにかかる力と股関節の前にある靭帯が支える力が、ちょうど均衡になった状態なり、ほとんど筋肉のエネルギーを必要とせず立つことができます。

台所で調理をするような、前屈みになると、股関節の少し後ろに走っていた重心線が、前に移動して、倒れないように体を支えるために、筋肉のエネルギーをつかいだします。

長時間、または繰り返しで、調理をするために前屈みになると、前屈みになった体を支える筋肉に使うエネルギーが枯渇します。

そうすると、筋肉が硬くなり、中腰で特に負荷のかかる腰の筋肉に痛みが発症してしまいます。

中腰での作業をしなければ、腰が痛くなることはないのですが、しかし、背筋を伸ばした姿勢では調理ができません。

ですので、台所で調理の際には、股関節の後方から前方に移動した重心線に対応した体の使い方が必要になります。

 

長時間、台所で調理をしても腰が痛くなりにくい立ち方

 

調理の際に、中腰になるのはさけられないです。

同じ中腰でも、前に倒れる角度が浅ければ浅いほど、重心線が前に移動する距離も短くなり、腰の筋肉の負担も減ります。

そのために一番よいのは、ご自身の身長に合ったキッチンを使うということです。

 

使いやすいキッチンの高さに計算式は、

 

(身長÷2)+5センチ

 

です。自身の身長に合ったキッチンであれば、中腰の角度が最小限で抑えることができます。

しかし、一般的に、台所の高さは、日本工業規格によって、80センチ、85センチ、90センチ、95センチに定められていますので、なかなか、身長に合わせたキッチンにするのは難しいかもしれません。

ですので、調理中の中腰で腰が疲れにくい立ち方を以下で紹介させていただきます。

調理中は、両足を横にそろえた状態でおこなうことが多いかと思います。

この状態では、前に移動した重心線を支えるために、腰だけではなく、お尻や太もも裏にまで負荷をかけます。

 

調理中に腰が疲れにくい立ち方をするには、実は、

 

ひざの使い方

 

が重要です。

ひざの頭を軽くキッチンの体の前にある壁に触れるようにします。

 

そうすることで、前に移動した重心線上に、足を置くことになり、腰など体の後方だけで支えていた体を、前方から支えることができます。

結果、腰への負担が減り、調理で体を前に屈める時間が長くなっても、腰が疲れて痛くなることが軽減できます。

 

 

 

まとめ

 

患者様に正月での出来事をお聞きすると、「来てうれしい、帰ってうれしい」のフレーズをよくお聞きします。

それだけ、心を尽くして居心地がいい状態でいてもらうために、動かれているのだと思います。

ご家族が帰省中に、受け入れる側の方が調理をする際に、腰が痛くなることを防ぐために、今回のブログがお役に立てれば幸いです。

また、正月が明けて、しばらく休んでも腰の痛みが取れないようでしたら、体のメンテナンスも兼ねて、お近くの治療院でお体を整えられることをおすすめします。

当院でも、今回のようなお悩みに対しての治療をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

そのほかに家事に関する体の使い方のブログを書いておりますので、今回のブログと合わせてそちらも参考にしていただければ幸いです。

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監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広


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