- Blog記事一覧 -台所作業で腰痛になる理由と腰の痛みを解消するためのストレッチ3選
子供達にとっては待ちに待った楽しい夏休みに入りましたね。
夏休みの間、子供達のご両親が共働きの場合、お子さんだけを家に居らすのは不安もあるので、祖父母の方々が子供達の世話を引き受けられる場合が多いです。
お孫さんたちと過ごす時間が増えて、楽しい時間が増えますが、お孫さんたちのために動く時間も増えます。
そのことで、夏休みの間は、ガッツリお疲れになられる祖父母の方々も増えます。
特に負担が大きくなるのは、おばあさまです。
お孫さんたちの朝・昼・おやつ・晩の食事の用意のために、台所に立つ時間が格段に増えてます。
そのために、立ちっぱなしで調理することにより、腰痛を訴える方が増えます。
そこで今回は、台所に立つ時間が増えることで腰が痛くなる理由とその対処法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、夏休みの間、腰痛に邪魔されずにお孫さんとの楽しい時間を過ごすことができます。
台所で調理するため、前屈みの姿勢になることが多いですよね。
前屈みの姿勢は、腰への負担が普通になっている時より、1.5倍負担が増えるということが研究で報告されています。
調理中、腰へ1.5倍もの負担が増える前屈みの姿勢を安定させるために、重要な役割をするのが「骨盤」です。
「骨盤」は、上半身と下半身をつなげ、支える土台です。
その「骨盤」の後面には、姿勢を制御するために、たくさんのアンテナが存在し、腰や足などから伝わる情報を、脳へ伝え姿勢が制御されます。
長時間、前屈み姿勢で調理をすることで、「骨盤」の関節や靭帯、筋肉に過度に負荷がかかると、これ以上続けると腰周辺の組織が壊れてしまうと警告を発するために、骨盤にあるアンテナが「痛み」を発して体を守ろうとします。
そのために、同じ姿勢の台所作業を続けていると、私たちは腰痛を感じてしまうのです。
骨盤を原因とする腰痛は、女性の方が男性より2倍多く、特に30歳代と70歳代の女性に多いとも報告されています。
ですので、前屈みで調理作業を長時間していると腰痛を感じる女性の方は、「骨盤」と整えるためのケアする必要があります。
骨盤にあるアンテナの興奮を抑えるようにケアすることで、台所仕事による腰痛を緩和できます。
「朝食を作り終えて片付けたら、すぐ昼食で、それが終わったら夕食で、ずっと台所に立ってたら腰が痛くて・・・」と、小学生のお孫さんを1週間預かった70歳代女性がご来院されました。
週末には腰を伸ばすのもしんどくて、右太ももにも痛みが出て、何か内臓でも悪くなってないかと心配になる程。
もう来年は無理かもと弱気になってしまったと。
今回は自宅で世話したけど、来週は娘の家に泊まり込みで行って、おそらく台所作業を結構することとなるので、できるように何とかしてほしいとのことでした。
診させていただくと、骨盤が右にグッと捻れてしまって、体が右へ傾いている状態で、それをカバーするために首の位置もおかしくなっていましたので、これは相当しんどかったんだろうなと推し量れる事例でした。
治療で調整すると、腰が伸びやすくなって、行けそうな感じがすると喜んでいただけました。
治療後には、娘さんのところで泊まり込みする間、腰痛を予防するためのケア方法をお伝えしました。
台所で長時間作業することで、腰痛を引き起こす原因は「骨盤」にあると先ほど述べさせていただきました。
その骨盤を整えてるには、骨盤に関係が深いお尻、太もも、背中の筋肉へのアプローチが有効です。
台所作業の合間時間に、椅子に座ってできるストレッチを以下で紹介させていただきます。
やり方はとても簡単です。
椅子に座り、右膝を曲げて、右足を両手で抱える。
右足を抱えた両手で、左肩の方向に、胸に足をひきつける。
その状態を10秒間維持。
これを2回繰り返す。
左側も同じように行う。
椅子に座り、右足を膝を伸ばした状態で外側に広げます。
左足も外に広げて膝を曲げて足うらを床につけた状態をとります。
左右の広げた足の間に、体を前方に曲げる。
その状態を10秒間維持し、これを2回繰り返す。
左側も同じように行う。
椅子に座り、右肘を曲げて右腕を頭の後ろに回し、右手首を左手でつかみます。
次に顔を上に向けて、頭の後ろに回した右腕を後ろに押します。
その状態を10秒間維持し、これを2回繰り返す。
左側も同じように行う。
別角度
ただでさえ、暑さで体が疲れやすくなっています。
パワフルなお孫さんとの生活を送るために、腰痛によって支障がでないように、今回紹介させていただいたケア方法がお役に立てれば幸いです。
夏はこのケアの他に、水分の十分な摂取、睡眠時間の確保に注意いただき、お孫さんとの楽しい夏をお過ごしください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広