- Blog記事一覧 -夏の環境下でのお仕事で気をつけたい‼️首の寝違えの原因とその対処法
夏の暑い環境下でお仕事をしていると起こりやすい不調の一つとして、「首の寝違え」 があります。
「寝違え」といっても、夏に起こる首の突然の痛みは、寝起きだけでなく、日常の何気ない動作中にも起こりえます。
「首の寝違え」は、その痛みゆえに、やりたいことが制限されるだけでなく、精神的にも削られがちです。
この首の痛みをなんとか早く取りたいけれども、どうしたらいいかわからない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、夏の暑い環境下で起こる「首の寝違え」の原因とその対処法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、「首の寝違え」から早く回復できます。
筋肉は75パーセントが水で構成されており、そのうちの 2パーセントでも失われると、筋肉の機能が低下して異変が起こりやすくなります。
夏の暑い環境下では、体の熱を外に放散しようとして汗をかくため、体の水分が失いやすくなり、筋肉に影響がでやすい季節です。
首の筋肉は、頭と両腕の重さ(約10キログラム)を支え続け、負荷がかかりやすい構造になっています。
普段から負荷がかかっている首の筋肉が、夏の暑い環境下で筋肉が弱まることで、仕事やスマートフォンの使用など、さらに首に負担がかかる動作を続けることで、首への寝違えのリスクが高まります。
先日、「娘が首を寝違えたみたいで、痛くて泣いているんですけど診てもらえないでしょうか?」というお電話をいただいて、当院で緊急で診させていただきました。
ご来院いただいた学生さんに、首を痛めたきっかけを聞くと、夏休みに入ってバイトを始めたことじゃな?ということでした。
バイトは、暑い場所で、うつむき姿勢で仕分け作業を7時間していたと。
バイトに中になんか首に違和感があったんだけどなんとか仕事を終えて家に帰り、ソファでスマホを触っていると首が急にグキっと痛くなって、右側に首が動かせなくなったそうです。
検査してみると、体の歪みもきつくて、回復しづらい状態になっていましたので、体全体を整えてからの首への治療を施しました。
治療後は首のセルフケアを伝えて、3日後に来院をしてもらうと、ほぼ首の痛みは解消して、友達とカラオケが行くことができると喜んでいました。
中学生の時から診させていただいていた学生さんでしたが、これまでこういった症状の既往はなくて、学生さん自身もここまで首が痛くなったのは初めてだったそうです。
暑い環境下で、慣れないバイトでの仕分け作業でうつむき姿勢が多かったため、首への負荷が限界値をこえて、痛みが発生したのだと考えられる実例でした。
夏の暑さで筋肉が疲労して、首が痛いからといっていきなり首の筋肉を触ると、回復しないどころかかえって炎症が広がって痛みがキツくなる場合があります。
ですので、首へのセルフケアをおこなう前に、まず筋肉が回復しやすいように、下地を作ることが必要です。
筋肉の回復を促すのに必要なものは、「酸素」「水分」「刺激」です。今回の場合は、筋肉を回復させるための下地を作ることにあたるのが、「酸素」「栄養」で、セルフケアが「刺激」にあたります。
その方法はとても簡単です。
体に酸素を取り込むことで、エネルギーの循環が促されて、痛めた筋肉の回復が進みます。
酸素を取り込むには、深い深呼吸が必要です。
深く深呼吸するには、胸を広がることが必要です。
その方法としては、上向きで寝ていただいて、両腕をあげて、7秒間 息をはいてから、3秒間吸うリズムで、7回繰り返してください。
ポイントは、息をしっかりはくこと。
そうすることで、吸う際に「酸素」の体への取り込みが増加します。
「水分」は量として、一度に200ml程度、1日6回以上を目安に取ってください。
そうすることで、筋肉への水分補給が充実して、筋肉の回復が促されます。
できれば、常温でカフェインレスの飲料を主に取ってください。
お酒やカフェインがきついものは、利尿作用が高いので、大量にとるとかえって体から水分を放出してしまうことになるのでご注意ください。
首が痛くなると、動かすとさらに痛くなるかもと思い安静にしがちです。
しかし安静にしていると、首の硬直が進み回復が遅れる場合があります。
かといって弱った首の筋肉へ直接きつい刺激は痛みを助長してしまいますので厳禁です。
こういった痛みが出始めの時は、なるべく痛みから離れた箇所から刺激を入れていく、「遠隔治療」をおこなうことがベストです。
首への遠隔治療による優しく刺激を入れる方法ですが、「手の甲の人差し指と中指の骨が交わる部分を気持ちよいぐらいの圧で押しながら」「首を痛くない方側に回す」ことを20秒ほどやってください。
例えば、右に首を回すのが痛いようでしたら、右の手の甲を押しながら、首を左に回して20秒キープしてください。
手の甲を押す場所ですが、ツボでいうところの「落枕(ラクチン)」ですので、イラストを参考に押さえてみてください。
私自身も経験がありますが、首の寝違えをしたときは、その痛みで動きが制限されて、首って日常動作にこんなに重要なのかと思い知らされます。
ですので、少しでも早く治るように、今回のブログが皆様のお役に立てれば幸いです。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広