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胃腸が原因かもしれない背中・腰の痛みが起きる原因と日常でできるセルフケア

2026.01.29 | Category: ぎっくり腰,ストレス・自律神経障害,予防,体操・ストレッチ,便秘,免疫,呼吸,日常生活の動作,栄養・食事・飲み物,生活習慣,胃痛,胃腸,背中の痛み,腰痛,運動

みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。

先日、50歳代女性の方が、背中から腰にかけての痛みを訴えて来院されました。

検査をしていると、お腹の左側に強い張りを感じたため、胃腸の調子を聞かせていただくと、

「最近はあまり調子が良くなくて、揚げ物とかしんどくて・・・」

「逆流性胃腸炎は元々持ってて、薬は飲んでるんですけど・・・」

「でもこの前、飲み会があって、結構、お酒を飲んでしまって・・・」

とのことでした。

腰痛は、腰周辺に筋肉の過緊張や関節のゆがみなどで引き起こされるだけでなく、こういった胃腸に機能障害のサインとして起きる場合があります。

そこで今回は、胃腸の機能障害と腰痛との関係とその対処法について紹介させていただきます。

 

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胃腸の不調が背中・腰に痛みを引き起こす理由

胃腸の調子が悪いとき、背中や腰まで痛くなることがあります。これは、以下のような体の中の神経の仕組みによって起きていると考えられています。

 

神経の通り道が共通している

背骨は、首の部分が7個・胸の部分が12個・腰の部分が5個と、合計24個の骨が重なってできています。

背骨の中には「脊髄」という太い神経があり、脳と体をつなげています。

24個の骨からなる背骨の骨と骨の間から、脊髄から枝分かれた神経が左右に出ています。

その枝分かれした神経が、内臓や皮ふ・筋肉などの組織につながっています。

イメージとしては、体の中心部は24階建てのビル(背骨)で、その中に24階の各階につながるエレベーター(脊髄)があり、ビルの各階のエレベーター(脊髄)の出入り口から左右に伸びていく廊下(枝分かれした神経)があり、廊下にそってつながっている部屋(内臓や筋肉・皮ふ)になっていると思ってください。

体の構造として、胃腸の痛みを伝える神経と、背中や腰の皮ふ・筋肉の痛みを伝える神経は、24階建てのビル(背骨)のなかの同じ階にあります。

胃腸の痛みを伝える神経と背中や腰の皮ふ・筋肉の痛みを伝える神経が、その脳に情報を伝える際には、ビル(背骨)の同じ階からエレベーター(脊髄)につながり、胃腸の痛みの情報と背中や腰の皮ふ・筋肉の痛みの情報は、一緒にエレベーター(脊髄)に乗り込むことになります。

 

ずれて感じる痛み

胃や十二指腸の痛みと、背中・腰の皮ふ・筋肉の痛みの神経の通り道が、共通しているため、その情報が脊髄の同じ部分に集まります。

そのため、脳は「胃腸が痛い」という信号を、「背中や腰が痛い」と感じることがあります。

これは「関連痛」と呼ばれています。

関連痛の特徴としては、「ずれて感じる痛み」です。

たとえば、胃や十二指腸の病気では、胃や十二指腸の位置に近いみぞおちだけでなく、肩甲骨の内側あたりの背中に鈍い痛みや重さとして感じられることがあります。

これは、胃腸の痛みが、同じ神経の通り道に支配される背中の領域に「ずれて」感じられているためです。

 

筋肉が反射的に緊張する

胃や十二指腸の痛みと、背中・腰の皮ふ・筋肉の痛みの神経の通り道が共通しているため、胃腸の不調の情報が脊髄に伝わると、その情報が脊髄で跳ね返る感じで反射的に背中や腰の筋肉や皮ふに伝わります。

これにより、背中や腰の筋肉が過緊張し、張りや痛みとして感じられることがあります。

これは、「内臓-体性反射」と呼ばれる仕組みで、筋肉が反射的に緊張することで起きる現象です。

 

膜の炎症が広がる場合

内臓は一部を除いて、「腹膜」という膜に包まれています。

この腹膜は、体の内側の背中や腰にあたる部分に付着して、内臓を吊るして支えています。

胃や十二指腸の不調による炎症が、それらを包む腹膜にまで広がる場合があります。そうすると、腹膜に分布する神経が刺激され、腹膜が付着している背中や腰に痛みが広がることがあります。

これは「腹膜炎」と呼ばれる状態の一部で、多くの場合、発熱や強い腹痛を伴い、胃腸の調子が重症である場合が多いです。

 

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危険な背中や腰の痛みを伴う胃腸の不調

胃腸の不調に伴う背中や腰の痛みの中には、「レッドフラッグ(危険なサイン)」となる症状があります。

放置すると重い病気や生命の危機ににつながることもあります。

以下のような特徴がある場合は、できるだけ早く内科や消化器科などの専門の医療機に受診してください。

 

急に激しい痛みが発症している場合

みぞおちや背中・腰に、

「今まで感じたことのないほど激しい痛み」

「痛みが波のように襲ってきて、じっとしていられない」

といった症状が出ている場合は、膵炎(すいえん)、胆石、胃・十二指腸に穴が空いているなどの重い病気の可能性があります。

 

発熱や寒気を伴う場合

胃腸の調子が悪いのに、

「38℃以上の発熱」

「ふるえるほど寒気を感じる」

「体がだるい」

「食欲がまったくない」

といった症状が、背中や腰の痛みとともに起こっている場合、腹膜炎、膵炎、胆嚢炎、腎盂腎炎(じんうじんえん)など、内臓で感染や炎症が広がっている可能性があります。

 

夜間や安静時に痛みがひどくなる場合

背中や腰の痛みが、

「夜、寝ているとき」

「じっとしているとき」

に強くなる場合、内臓の炎症や腫瘍が関係している可能性があります。

 

体重が急に減っている場合

「食欲がない」

「食べても体重が減っている(1~2か月で3~5kg以上)」

「お腹が張る」

「お腹の違和感が長く続いている」

といった症状が、背中や腰の痛みとともに起こってい流場合、胃がん、膵がん、大腸がんなどの消化器がんの可能性があります。

 

黒い便や吐血がある場合

背中や腰の痛みが起きているとともに、

「大便が黒く、ねばねばしていて、悪臭が強い」

「吐いたときに血が混じっている」

といった症状が伴っている場合は、胃や十二指腸の潰瘍やがんなどによる出血のサインである可能性が高い。

 

腹部が張って硬く、押すととても痛い場合

「お腹全体が張っている」

「お腹を押すとお腹が強烈に痛い」

「お腹を押すと背中や腰の痛みも強くなる」

などの場合は、胃・十二指腸に穴があいていたり、内臓を包んでいる膜に炎症を起こして可能性があり、この場合はすぐに病院に行く必要があります。

 

足のしびれや力が入らない場合

背中や腰の痛みに加えて、

「足がしびれる」

「足に力が入らない」

「歩きににくい」

「尿や便が漏れやすくなる」

などの場合は、脊髄や神経に病気が隠れている可能性があります。

 

脂っこい食事やアルコールで痛みが強くなる場合

脂っこい食事やお酒を飲んだあとに、

「みぞおちや背中・腰の痛みが急に強くなる」

「吐き気や嘔吐(おうと)が起きる」

などの場合は、膵炎や胆石の可能性が高い。

 

みぞおちの痛みが背中に広がる場合

「みぞおちの痛みが、肩甲骨の内側あたりに広がって、何日も続く」

「空腹時や食後のタイミングで痛みが発生する」

などが起こっている場合は、胃・十二指腸に穴が空いていたり、膵炎の可能性があります。

 

持病や薬の使用で起こる場合

「過去にがんを発症したことがある」

「長期間、ステロイドや免疫抑制剤を飲んでいる」

などの方が、背中・腰の痛みの症状を伴い長引いている際には、内臓や骨に異常が起きている場合があるので、医療機関での相談や検査を受けてください。

 

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胃腸の不調による背中から腰の痛みを緩和させるための生活習慣

医療機関で、内臓や骨の検査をしても異常がない場合、生活習慣を整えて、胃腸の痛みを緩和させて、それに伴って、背中や腰の痛みが緩和されることが期待できます。

以下のような日常生活でできるセルフケアを取り入れてみてください。

 

食事の見直し

胃腸に負担をかけない食事にすることで、胃腸で起きる炎症や過緊張を減らし、その結果、背中・腰の痛みも軽くなりやすくなる。

特に、不調があるうちは、脂っこいもの・辛い刺激物・お酒を控え、おかゆ・蒸し野菜など、胃にやさしいものを中心にとることをおすすめします。

また、早食いやドカ食いは胃に大きな負担をかけますので、

・口に入れた食べ物は30回程度よく噛む

・食事の時間を15~20分以上かける

・夕食は寝る2~3時間前までに済ませる

と言うことで、消化がスムーズになり、胃もたれや背中・腰の張りが減りやすくなります。

また、唐辛子、酢、レモン、コーヒー、炭酸飲料などは胃粘膜を刺激するものを過度に飲み食いするのは避けてください。

さらに、便が腸にたまると、お腹が張り、腰への負担が増えることがあります。

ですので、野菜、果物、全粒穀物食物繊維と水分をこまめに摂るようにしてください。

お腹が冷えることと、胃腸の動きが悪くなり、腰や背中の張りや痛みが強くなることがあります。

冷たい飲み物やアイスを控え、温かい飲食を心がけ、腹巻きやカイロでお腹や背中腰を温めるようにすると、胃腸の調子と背中・腰の違和感が和らぎやすくなります。

 

姿勢と体の使い方

胃腸の不調によりみぞおちあたりが痛いと、無意識に背中を丸めがちになります。

その姿勢が長く続くと、背中・腰の筋肉が過緊張し、痛みや張りが強くなります。

座っているときや立っているときに、長時間、同じ姿勢になることを避けるために、

・背筋を伸ばす

・肩甲骨を軽く寄せる

・足踏みをする

など、30分から1時間に1回程度は、意識的に体を動かしてください。

 

ストレスを緩和させる

胃腸はストレスにとても敏感で、ストレスが強いと胃腸の動きが乱れたりします。その影響で、背中・腰の筋肉も緊張しやすくなります。

ですので、ストレスをうまく緩和させるためには、

・毎日、深呼吸や腹式呼吸を1日5~10分程度行う
・就寝の1時間前からスマホやテレビなどの明るい光が目に入るのを避ける

・頭を指先きで軽くリズムよく叩いて脳に刺激を入れる

・軽いストレッチや散歩など運動をする

ということを行なってみてください。

 

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まとめ

胃腸は、免疫機能にも大きく関わっています。

胃腸を整えることは、腰や背中の痛みの緩和だけではなく、感染症が増える冬場は、感染症予防につながっていきます。

ですので、胃腸の不調は、いずれ治るだろうと放置するのではなく、リスク管理もしつつ、胃腸を意識してケアされることをおすすめします。

そのための方法として、今回、紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。

もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。

その際には、当院にご相談ください。

当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。

完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。

 

監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

 

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