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首の痛み | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧
みなさん、こんにちは。
加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
3月になると、特に、自営業の方から、確定申告のためのパソコンへの打ち込み作業で、疲れたというお話をよくお聞きします。
確定申告が電子申告できるのは、大変に便利ですが、こういった長時間のパソコン作業は、どうしても体のさまざまな部分に負荷をかけて、不調が引き起こされます。
その中でも多いのが、『肩こり』です。
肩こりがひどくなると、肩の痛みだけでなく頭痛やはき気などが起きたり、作業の集中力や注意力が低下したりと、心身に影響が起こります。
そこで今回は、長時間、確定申告でパソコン作業をすることで肩こりが起きるメカニズムとその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、確定申告による肩こりを早く軽減して、快適な生活に戻ることができます。
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
確定申告の打ち込みのために、長時間、パソコン作業をすると肩こりが起こる理由として、以下のことを紹介させていただきます。
パソコン作業中は、無意識のうちに前傾姿勢や猫背になりがちです。
この姿勢を続けると、頭が前に突き出すようになり、頭の重みを支えるために、首や肩の筋肉に過剰な負担がかかります。
特に、長時間、頭を突き出してパソコン作業をしていると、体のバランスを取るために、首が適正な位置をキープするための感覚センサーの感度が低下することが、研究で報告されています。
(参考文献:金沢大学「頭頸部前方位姿勢による疲労感は僧帽筋の過剰な筋活動に起因することを発見!」)。
そうすると、パソコンを触っていなくても、首を不適切な位置をとるようになり、これが、首につながっている肩に、さらなる負担をかけて、肩こりが発生しやすくなる。
筋肉は、伸びたり縮んだりすることで、ポンプのように血管を圧迫して、血液を全身にめぐらせます。
しかし、パソコン作業では、腕を上げて内側にねじって、キーボードの上に保持するために、肩周りを筋肉が収縮し続ける必要があります。
そうすると、筋肉によるポンプ作用が行われないため、肩周辺の筋肉の血流が低下します。
その結果、血液によって運ばれる酸素や栄養が届かず、肩の筋肉がエネルギー不足を起こして、パソコン作業のために腕の重みや動作を支えることができず、肩こりを引き起こします。
パソコン作業では、長時間、至近距離で画面を見続けることで、目のピントを絞るために、目の周辺の筋肉を酷使する状態が続きます。
これにより、目の周囲の筋肉が疲労し、目のピントが絞れなくなります。
目のピントが絞れなくなると、体の状態を調整する自律神経によって、自動的に、筋肉が緊張しやすくなったり、血管の収縮しやすくなります。
そのため、目の疲れが、肩首の筋肉を緊張させ、血流が悪くなることで、肩こりが起こりやすくなる。
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パソコンに確定申告のための打ち込み作業を、長時間、することによって起きる肩こりへの対策として、以下のようなポイントに刺激を入れることをおすすめします。
ツボで言えば、「肩井(けんせい)」と呼ばれるポイントを刺激することで、肩周辺の筋肉の緊張が取れやすくなります。
ポイントの取り方としては、目標となる2つの骨を結んだ線上の、ちょうど真ん中にあります。
①頭を前に曲げたときに、首と肩の付け根あたりの背骨で、一番に飛び出てくる部分
②肩の上部に一番に飛び出でいる部分
①と②を結んだ線上のちょうど真ん中のポイントを、左右の肩とも、指でゆっくり優しく刺激してください。
適正な首の位置に置くための感覚センサーが、頭と首の付け根の後面で、髪の毛の生え際あたりに多く存在します。
長時間のパソコン作業で、そのセンサーの感度が下がっているために、肩こりが起こりやすくなることは、前章で説明させていただきました。
ですので、髪の毛の生え際あたりを刺激することで、適正な首の位置に置くための感覚センサーの感度を上げることをおすすめします。
方法ですが、両方の手の親指で、下方から上方に向かって、頭を持ち上げるように、ゆっくり優しく刺激してください。
耳の裏から、体の中心に向かって、何回かに分けて、順々におこなってください。
パソコン作業によって起きる目の疲れを取ることは、肩こりの軽減につながります。
そのために、ツボで言えば、「太陽(たいよう)」と呼ばれるこめかみの部分を刺激するこが有効です。
場所ですが、まゆ毛の外側の部分と目尻の外側の部分を結んだ線上の、ちょうど真ん中で、へこんだ部分が、刺激するポイントです。
指で体の中心方向に、ゆっくり優しく刺激してください。
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わざわざ、出向かなくても、確定申告を電子申告できるのは、大変、便利になりました。
しかし、その分、パソコンに向かう時間も増えて、肩に大きな負担もかけるように、近年なっています。
確定申告から解放されても、肩こりが残ると、その後の業務に支障が出るため、早めにケアされることをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
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みなさんこんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、20歳代の大学生の女性が、口を開けるとあごが抜けそうな違和感があることを訴えて来院されました。
その際に、スマートフォンとかよく触りますか?とお聞きすると、一緒に来院されておられたお母さんから、
「ずっと触ってます!」
とお子さんが答える前に、笑いながらお答えいただきました。
実は、あごに不安感が出る一つの原因として、スマートフォンを見る際の姿勢が関係していると言われています。
実施、特に、若い年齢の方に、その症状が出ていることが当院でも少なくありません。
そこで今回は、長時間、スマホを見ていることで、あごにどのような影響が出るかとその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、あごの不安感を軽減しながら、日常でスマホを利用できます。
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あごの関節は、食べたりしゃべったりするなど、いろいろな役割のある口を自由に動かすために、とても緩くできています。
特に、口を開けた状態は、首の前面の筋肉を収縮して、あごの関節が通常より前方に移動することで、不安定な状態になる。
さて、スマホを見ている姿勢である、
「頭を前方に突き出す姿勢」
の状態になると、前方に倒れた数キログラムの頭の重みを支えようと、首の筋肉が緊張します。
そうすると、自然と、あごから首にかけての筋肉も緊張して、口が開き、あごの関節が不安定な状態になる。
そういった状態が続くことで、日常的に、あごの関節に負担がかかり、違和感や不快感が発生します。
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スマホを見る際の、頭の位置によって起きるアゴの不安感への対処法として、以下のことを紹介させていただきます。
口を閉じる筋肉は、
・あごの角
・ほほ
・こめかみ
の部分についています。この筋肉がバランスよく機能することで、あごの関節の安定性が向上します。
イラストに記した部分を、指先で優しく、円を描くように圧をかけて刺激してください。
口を閉じるための筋肉は、アゴの裏側にあります。
その筋肉を刺激する方法として、
①人差し指と親指で、あご下の筋肉を軽くつまみます。
②つまんだ状態で、左右に10回程度揺らします。
③つまむ場所を変えながら、あごの裏全体を刺激してください。
頭を、あごに負担の少ない位置に置くことで、あごの関節の不安定感が軽減できます。その方法として、
①背筋を伸ばしてイスに座ります。
②片方の手の人差し指を、あごの先と下唇の間のくぼみにあてます。
③あごに当てた指先で誘導するように、目線が真っすぐ正面を向け頭を水平にスライドさせる方向であごを引きます。
④あごが引いた状態で、耳と肩が一直線になる位置に頭を置きます。
⑤この状態で、5秒間、キープし、この一連の動作を、5回、繰り返してください。
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今回、ご相談いただいた患者様に施術した後、「なんか、あごがしっかりした」という感想とともに、「顔のむくみもとれてる」と副産物的な効果も出て喜んでいただきました。
こういった実例のように、スマホの使用時間が長くなることで、姿勢が崩れて、あごの関節の不安感や違和感が出る他に、顔のむくみや首の痛みなど、多くの症状が出ることがあります。
そういったことを防ぐためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
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皆さんこんにちは。
加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、50歳代のデスクワークの方が、利き腕側の右の肩こりを訴えて来院されました。詳しくお聞きすると、
「両肘を置いてパソコン作業をしていると、肘で体が支えれないぐらい右肩の痛みがひどくなって・・・」
「右肘にもしびれを感じて、頭痛もひどくなって、これはダメだと思って・・・」
「20年前から肩こりはあったけど、こんなことは初めてで・・・」
とのことでした。
パソコンを使ってのデスクワークは、作業の効率は上がりますが、今回、ご相談いただいた患者様のように、体に不調、特に、肩こりを訴える方が少なくありません。
そこで今回は、パソコン作業によって肩こりが発生する理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、デスクワークによる肩こりを解消して、集中して快適に業務にあたることができます。
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今回、取り上げたようなパソコン作業で利き腕側の右の肩こりが起きやすい理由として、
「肘の使い方」
がポイントとなります。
長時間、パソコン作業をしていると、体が前のめりになり、
「肘を曲げて、机に肘や前腕を当てて、体を支えながらマウスやキーボードを操作」
といった姿勢になりやすい。
厚生労働科学研究データーベースによると、肘を曲げた状態でのパソコン作業は、
・自然と肩が内側に巻き込まれる
・肩甲骨が外側に広がる
・背中が丸まり猫背になる
・頭が前に突き出す
といった姿勢となり、それによって肩こりが発生しやすくなると報告しています。
また、本体は、背骨や骨盤で支えて座位の姿勢をキープするところを、肘で体を支えながらパソコンをすることで、肘から肩方向に突き上げられる力が集中します。
特に、利き腕である側は、マウスやキーボード操作が多いため、片側の肩に負荷がかかりすぎることとなり、利き腕側の肩に痛みが発生しやすくなる。
そして、肘で体を支えていると、肘の関節の動きが固定されるために、肩にかかる負荷を肘から指先方向に逃すことができず、肩こりや肩の痛みが起きやすくなります。
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肘を机につけて体を支えながらパソコン作業をすることで、肩や肘周辺の筋肉に負荷がかかりすぎたり、肩甲骨に位置が悪くなることで、肩こりが起こります。
それを調整するためのストレッチを、以下で紹介させていただきます。
ストレッチをする際は、利き腕側の肩こりが起きている場合でも、利き腕側だけでなく、左右両方することをおすすめします。
そうすることで、脳に右と左の刺激が入り、自動で体のバランスを調整する力が高まります。
体の前に、手のひらを天井に向けて片方の腕を肘を伸ばした状態であげ、もう片方の手のひらを伸ばした腕の手の指に置きます。
伸ばした腕の手の指において手で、手首を体側に引くように曲げて、肘の周辺が伸びるのを感じたら、10秒間、キープしてください。
10秒たったら腕を下ろして、反対側の腕でも同じようにおこなってください。
この一連の動作を、左右の腕で交互に、3回、繰り返しおこなってください。
片方の腕の肘を曲げて指を肩につけ、もう片方の手のひらを曲げた肘の後面に当てます。
肘を当てた手で、斜め上方の肘を曲げた腕を持ち上げ、持ち上げた腕の後面が伸びるのを感じたら、10秒間、キープしてください。
10秒たったら腕を下ろして、反対側の腕でも同じようにおこなってください。
この一連の動作を、左右の腕で交互に、3回、繰り返しおこなってください。
両腕を体の後ろに回して、お尻の辺りで両手を組みます。
そのまま、腕を上方にあげて、胸が開き肩甲骨が内側に寄るのを感じたら、10秒間、キープしてください。
10秒たったら腕を下ろして、この一連の動作を、3回、繰り返しおこなってください。
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長時間、パソコン作業をしていると、最初はいい姿勢ではじめても、集中したり疲れたりすることで、姿勢の崩れが起こり肩こりや肩の痛いが発生しやすくなります。
その一つの例として、肘で体を支えながらパソコン作業を行うことで、利き腕側の肩こりが起こります。
デスクワーク中に肩こりが起きることで、頭痛や腕のしびれ、集中力ややる気の低下なども伴って起こり、仕事に支障が出るためるため、早めのケアが必要です。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
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監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
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みなさん、こんにちは。加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広です。
今年の関西の冬は、寒波も何度も来ているためか、表示の温度以上に寒く感じますね。
また、雪まじりの雨が降ったり、強い風が吹いたりと、天候も安定しない日も続いています。
こういった天候の変化が激しい日が続くと、お体の不調を訴えられる方が少なくありません。
先日も、頭痛を伴う首の痛みを訴えて、50歳代の女性の方が来院されました。
詳しくお話をお聞きすると、いつも、天候が崩れると、今回のような症状が出るとのこと。
特に、最近は、気温が氷点下になって、雨が降ったり止んだりと、天候の変化が目まぐるしいので、好不調が激しいそうです。
治療するとすっきりするけど、天気が悪くなるたびにしんどくなるのはつらいので、何か対策はないですか?というご質問を受けました。
今回、ご相談いただいた患者様のように、天候の変化によって、頭痛や首の痛みのほかに、めまいやはきけ、腰やひざの痛み、やる気や集中力の低下などを引き起こす、
“天気痛”
を発症させる方が多くいらっしゃいます。
そこで今回は、冬に“天気痛”が発生する理由とその予防法について紹介させていただきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、冬の厳しい天候の変化によって体の不調を引き起こすことを防ぎながら、日常生活を快適に過ごせるようになります。
電話でのご予約はこちら>>079-490-5955
天気が変わると、それに伴って気温や気圧、湿度なども変化します。
人間は、生命を維持するために、そういった変化を体のセンサーで感じて、それに合わせて体の状態をフィットするように機能するのです。
例えば、寒ければ体を震わせて体温を上げたり、暑ければ体温を下げるために汗をかいたりするなど。
これは、無意識下で自動的に調整が行われます。
しかし、天候の変化が激しいと、体を外部の環境に合わせる調整が追いつかず、その結果、“天気痛”と呼ばれる体にさまざまな不調を引き起すのです。
そのメカニズムは諸説ありますが、特に、“天気痛”の発生に大きく関わっているのが、
「気圧センサー」
の崩れであることが研究報告されています。
まず、気圧というのは、ざっくり言えば、体の外側にかかる空気の重さです。
天気の日に多い高気圧は、空気が重たい状態で、その重さに対抗するために体は緊張気味になります。
雨の日に多い低気圧は、空気が軽い状態なので、体が緩み気味になります。
気圧の状態に合わせて、血管や筋肉の状態を調整することで、健康を維持します。
しかし、例えば、雨が降って低気圧になることで、体に空気圧がかからないことで、血管や筋肉が自然と緩むことへの調整が起きないと、体にだるさが出たり、血流が悪くなって冷えたりという症状がひき起こる場合もあります。
さて、その「気圧センサー」ですが、耳の奥の
“内耳”
という部分に存在します。
通常、“内耳”には、聴覚や平衡感覚のセンサーがあるとされていましたが、それに加えて、気圧の変化を感じるセンサーも存在していることが、天気痛の研究でわかってきました。(参考文献:佐藤 純. (2015). 気象変化と痛み. *脊髄外科*, *29*(2), 153–156.)
そのメカニズムは、
①気圧が変化すると、内耳の気圧センサーがそれを感知し、電気信号に変換します。
②この信号がその情報を脳に伝えます。
③脳はその情報に基づいて、自律神経やホルモンを介して、筋肉や血管などの機能を調整する。
といったような通路で行われます。
この内耳にある気圧のセンサーが、天候の激しい変化で、何度も何度も刺激されることで過敏になる場合があります。
そうすると、何ともない程度のわずかな気圧変化でも、過剰に反応してしまうのです。
その結果、脳はそのつど、自律神経やホルモンを介して、筋肉や血管などに働きかけるため、それがうまくいかない場合や、過剰な調整が行われた場合に、痛みや不快感として感じられることがある。
このメカニズムは、内耳を破壊したネズミを使った実験では、気圧の低下によって痛覚の過敏の増強が見られなかったことや、天気痛を持つ人が、健康な人に比べて、弱い電流を内耳に刺激することでめまいを感じやすいことでも実証されています。
つまり、天気痛を予防する鍵は、「内耳」の状態次第ということが言えます。
次章では、内耳へのアプローチの方法を紹介させていただきます。
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天気痛への対策として、
「3-Y療法」
が提唱されています。
「3-Y療法」とは、
・予測:天気の崩れによる天気痛発症を予測する
・予兆:症状の予兆時に対応を開始する
・予防:痛みの悪化を予防する
ということです。
“予測”に関しては、天気予報と常にチェックしたり、天気や気圧、温度、湿度といった気象の要素が体にそのような不調を引き起こしているかを記録することが推奨されています。
これにより、自分の天気痛が発症するきっかけである“予兆”がわかり、それに合わせて早めの対策を行う“予防”の行動が起こせます。
予防に関しては、睡眠や栄養などの生活習慣の改善や、専門の医療機関で抗めまい薬などを処方してもらい、あらかじめ飲んでおく方法もあります。
今回のブログでは、天気痛への予防法として、気圧センサーに大きく関わる内耳へのアプローチ方法を紹介させていただきます。
冬場は、特に、耳周辺が外気にさらされるために、よく冷えてしまいます。
そうすると、耳の中の血管が収縮して、血液やリンパの流れが悪くなります。
内耳は各器官は、リンパの流れによって機能しているため、その流れが悪くなることは、機能の低下を引き起こします。
ですので、
といったことを日常生活で意識しておこなってください。
天候の変化によって内耳の機能がすぐに崩れないように、常に内耳の血流を良くしておく必要があります。
そのための方法として、耳自体に刺激することが有効です。
そのための方法は、
・耳を軽くつまみ、上・下・横に5秒間ずつ引っ張る
・耳を軽くつまみ、前や後ろに向かってゆっくり5回まわす
・耳を包むように折り曲げ、5秒間キープする
といったことを、1日3回、隙間時間を利用しておこなってください。
内耳は、平衡感覚にも関わっています。
平衡感覚を鍛えることで、内耳の全体の機能が向上して、その結果、気圧センサーの機能改善につながることが期待できます。
その方法として、
①手の親指を立てて、両腕を肩の高さに上げて、両手を肩幅より広めに左右に開きます。
②頭は動かさず、目だけで左右の親指の爪を交互に、10回、繰り返し見てください。
③次に、利き手のみを顔の正面につき出し、親指を立てます。
④親指を見ながら、頭を左右に、30度ずつ、回しますのを、10回、繰り返し見てください。
といったことを行ってください。
イスに座って行う場合は、深く腰を掛けて、足を肩幅程度に広げて、体を安定させてください。
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冬は、その厳しい気候により、天気痛が起こりやすい季節です。
なるべくその頻度を下げるためにも、日常で天気痛を予防するためのセルフケアの方法として、
・耳を温める
・耳を刺激する
・耳を鍛える
を説明させていただきました。
今回、ブログで紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、まずはお気軽にインターネットまたはお電話でご予約ください。
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監修 柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
みなさんこんにちは。加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、左上腕の冷えを伴う首の痛みを訴えられて、50歳代女性の方が来院されました。
詳しくお話をお聞きすると、夜に家の廊下が暗い中トイレへ行ったときに、トイレのドアが半開きになっているのに気づかず、開いたドアの角で、きつく頭をうってから、今回の症状が出るようになったそうです。
こういった頭部をきつく打ちつけることで、首の痛みだけではなく、上腕に冷感やしびれなどといった感覚の異常が伴って発生することは少なくありません。
そこで今回は、頭部の打ち身が上腕の冷感を伴う首の痛みが起きる理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、思わぬタイミングで頭をうった後の後遺症である上腕の感覚の異常を伴う首の痛みを軽減し、健やかな日常生活を過ごせます。
思わぬタイミングで頭部をうった場合、その反動で4~5kgの重さがある頭部が、前後に揺さぶられます。
そうすると、ぶつかった際の首の角度や歩く速度によりますが、頭と体をつないでいる首に、頭の重さの数倍から数十倍の負荷がかかるとされています。
それによって、「バレー・リュー症候群」「外傷性頚部症候群」などと呼ばれる、いわゆる「むち打ち」の症状が体に発生します。
以下で、むち打ちによって首や上腕に起きる症状のメカニズムについて紹介させていただきます。
自律神経は、暑いと汗をかいたり、ご飯を食べると胃腸が消化や吸収をおこなってくれたりと、生命を維持するために、自動的に調整してくれる神経です。
自律神経は、活動や防御するために体を緊張させる働きがある交感神経と、リラックスしたり回復させる働きがある副交感神経に別れます。
自律神経は、脳から背骨に沿って走行して、そこから内臓や筋肉などに分布します。
頭をうった衝撃が首に伝わると、体を守ろうと首に存在する交感神経が優位に働きます。
交感神経は、血管を収縮させる働きもあるため、交感神経が過度に働くと、首周辺の組織への血流が悪くなります。
血液の供給が減ると血液が不足している部分の神経が過敏になったり、体温が低下するため、上腕に冷感を伴う首の痛みが発生する可能性がある。
頭を打つと、大きな衝撃が背骨の首の部分にかかるため、7つある首の骨の並びが乱れます。
そうすると、首の背骨の中を通っている神経が圧迫されることにより、圧迫された神経が支配している体の部分に感覚の異常が起こります。
7つの首の背骨の中を通る神経は、それぞれ支配している体の部分があり、特に、5番目の首の背骨部分にある神経は、肩から上腕にかけての感覚を支配しています。
この5番目の首の背骨部分の並びが乱れていると、そこを通る神経が圧迫されて、上腕に冷感やしびれなどの感覚の異常を伴う首の痛みが発生することもある。
実際、今回、当院に来られた患者様も、5番目の首の背骨にゆがみが発生していたため、その周辺の背骨のゆがみを治療で整えると、「腕の血管が開いた感じがする、なんかじわっとあったかくなってきました」という反応がありました。
以上のような理由で、不意に頭をうった後に、上腕に感覚の異常を伴う首の痛みが発生します。
頭をうってすぐではなく、頭を打撲してから2~4週間後にこれらの症状が遅れて発生することもあります。
また、いったん治ったと思っても、天候や季節の移り変わりなどに対応しようと自律神経が反応した際に、その過程で再発する場合もあります。
頭をうったときに、首の痛みや腕の感覚の異常以外にも、筋力の低下、しびれ、頭痛、はき気、めまいなどが発生している場合は、脳に重篤な病気が発生している可能性もありますので、お近くの専門の医療機関に受診されることをおすすめします。
上腕の冷感を伴う首の痛みへの対処法
頭をうって首に衝撃が加わったことで、首の背骨部分がゆがみ不安定になることで、首の痛みだけではなく上腕に冷感を感じるような感覚の異常が起こります。
首はとても繊細な部分でもあるので、セルフケアを行うにしても、優しく刺激する必要があります。
以下で首に優しく行える対象を紹介させていただきます。
頭をうったことで、首の組織が過緊張の状態になっています。
それを緩めるためには、首を温める必要があります。
温めることで、自律神経の交感神経が優位な状態から、リラックスや回復の働きをする副交感神経が優位になります。
そうなると、血管が緩み、血液の流れも回復することで、痛みや冷感が軽減することが見込まれます。
首を温める方法ですが、電子レンジで温めるホットパックやネックウォーマーなどを首に巻いて、温めたり保温に努めてください。
また、お風呂に入るときには、首まで湯船につかったり、シャワーを首に集中的に首に当てて、温めるようにしてください。
首に痛みがあるときに、無理に動かすと、かえって、首周辺の筋肉が緊張して、痛みが増加する場合もあります。
ですので、首を無理に動かさずに、首に適度な刺激を与えて、首周辺の組織や自律神経を緩める必要があります。
そのためには、「目を動かす」ことが適切です。
目の動きと首の筋肉の動きは、神経的に連動しています。
目を動かすと、自然と首の筋肉に適度な刺激が入り、その結果、首の状態が安定します。そのための方法ですが、
1.上向で寝て、合わせた両手の親指をおでこに当てて、首が動かないように止めます。
2.首を動かさないように注意しながら、目だけで上方を見て、その状態を、5秒間キープします。
3.5秒たったら、目を元の位置に戻し、5秒間、休憩します。
4.この一連の動作を、10回、繰り返してください。
5.次に、首を動かさないように注意しながら、目だけで下方を見て、その状態を、5秒間キープします。
6.5秒たったら、目を元の位置に戻し、5秒間、休憩します。
7.この一連の動作を、10回、繰り返してください。
頭をうつことで、首の背骨だけではなく、連動している背中の背骨部分の動きの不調を及ぼします。
背中の背骨部分を整えることで、活動時に首の背骨の動きを助けて、負荷や痛みを軽減できます。
そのための方法として、背中の背骨を整えるためのストレッチを紹介させていただきます。
1.足は肩幅に広げた状態で壁に向かって立ち、片方の手のひらを指先を床方面に向けた状態で腕を伸ばして、壁につけます。
2.壁に手をついたとは反対側に体をひねり、腕から背中が伸びるのを感じたら、その状態で、10秒間、キープします。
3.10秒たったら、体を元の位置に戻します。
4.次に、反対側の手のひらを壁につけて、同じような動作を行います。
5.この一連の動作を、5回、繰り返して行ってください。
不意に頭を打ったことで、上腕に冷感などの感覚の異常を伴う首の痛みが発生した場合の対処法として、
・首を温める
・目を動かす
・背中を動かす
を紹介させていただきました。
首の痛みだけではなく、上腕にも感覚の違和感を感じてしまうと、心身にストレスがかかり、日常生活に支障が出てしいます。
ですので、早めにケアされることをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、それでも、頭部の打撲後に、上腕に感覚の違和感を伴う首の痛みが続くようでしたら、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関を受診されることをおすすめします。
当院でも、今回のようなケースの首の痛みに対しても対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
また、他に首の痛みに関するブログもかいておりますので、そちらも参考にしていただければ幸いです。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:「頸椎捻挫(むちうち損傷)と徒手理学療法─神経から考える─」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/41/8/41_KJ00009647391/_pdf/-char/ja