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台所での洗い物をしていると腰が痛くなる方に知ってほしい解消するための対策

2024.06.28 | Category: 予防,姿勢,家事,日常生活の動作,生活習慣,疲労,立ち方,筋肉疲労,腰痛,関節,骨盤

 

先日、70歳代女性の方が、腰痛を訴えられて来院されました。

きっかけをお聞きすると、台所に立って洗い物をしていると、腰が痛くてたまらなく感じると。

食洗機もあるが、ご主人と二人だけの洗い物の量だし、洗い物をしていると手がひんやり冷えて気持ちがいいから、食器は手で洗っているそうです。

しかし、洗っていると腰が痛くなってきて、終わった後は、しばらく座って休んで腰の痛みをおさめてからではないと、動けないとのことです。

今回の患者様のように、台所で洗い物をしていると腰痛を発症する方は少なくありません。

そこで今回は、台所の流しの前に立って洗い物をすることでかかる腰への影響とその対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、洗い物をすることで起こる腰痛を解消できます。

 

 

 

台所で立って洗い物をすることで起こる腰への影響

 

台所の流しに立って洗い物をしているとき、腰に負荷がかかり、その結果、腰痛が引き起こされます。以下で、洗い物をすることで発生する腰への影響を説明させていただきます。

 

前かがみの姿勢による腰への圧力が増加

洗い物をしていると、体が前かがみの姿勢を取ることが多くなる。

この姿勢は、腰の骨を反らす状態が増し、腰の骨の関節に過剰な圧力をかけます。

それによって、腰の骨の関節に炎症やひずみが起こり、それが要因で腰の痛みが発生することもある。

 

同じ姿勢で作業することで起きる筋肉の疲労

長時間、洗い物をするために、前屈みの同じ姿勢を維持することで、腰周辺の筋肉に負荷がかかり疲労させます。

また、同時に前屈みの姿勢は、腹筋が緩んだ状態となるため、腰の骨を前方から支える機能が低下します。

腰周辺の筋肉が疲労し柔軟性が低下して、腹筋の機能が低下するといった筋肉の不均衡が、腰を安定的に支えることを損ないます。その結果、腰に痛みを引き起こす可能性がある。

 

足の位置と体重分布の影響

洗い物をしているときは、両足を平行にして立つことが多いです。

長時間、この立ち方をすることで、腰に過剰な負担がかかります。その理由と影響は、以下のことが考えられます。

 

骨盤の傾く

両足を平行にして立つと、体の土台である骨盤の位置が不安定になります。

特に、片方の足に重心をのせて立つといった、骨盤がわずかに左もしくは右のどちらかに傾きます。

この微妙な骨盤の傾きが、腰にかかる負荷を不均等に分散させる。

 

筋肉のバランスが崩れる

長時間、両足を平行にして立つ姿勢を維持すると、腰や背中の特定の筋肉が過度に負荷がかかって緊張します。

この緊張により、筋肉の疲労を引き起こし、腰や背中の筋肉の機能が低下します。

それによって、腰周辺の筋肉のバランスが崩れ、腰にかかる負荷が不均等になる。

 

体が動揺する

静止して立つことの研究で、両足を平行にして立つと、重心が前後左右に、微妙に動揺しやすくなることが報告されています。

両足を平行にして立つことで、静止しているつもりでも、微小な動揺が生じ、これが腰に不均等な負荷をかける要因となる。

 

 

 

台所で洗い物をする際に腰の負荷を軽減させる立ち方

 

長時間、台所に立って洗い物をする際に、腰にかかる負荷を軽減させるための立ち方を、以下で紹介させていただきます。

 

片足を前に出す

両足を平行にして立つのではなく、片足を少し前に出して、体を斜めに立つスタンスをとると、骨盤の安定性が向上し、腰への負荷が分散されます。

 

足幅を広げる

肩幅より広めに足を開いて立つことで、立つ姿勢が安定して、バランスがとりやすくなり、腰への負担が軽減されます。

 

左右に体重を移動させる

ときどき意識して、体重を片足からもう一方の足に移動させることで、腰にかかる負荷を変えていくことで、腰の特定の部位に過度な圧力がかかるのを防げます。

 

背筋を伸ばして立つ

背中を丸めないように意識し、胸を張って肩を後ろに引くことで、腰への負荷を軽減できます。

 

足台を使う

片足を小さな台やステップに乗せることで、骨盤の位置を変え、腰への負荷を分散させます。

左右の足を交代させながら、小さな台に足を乗せてください。

足台の高さは、個人の体格や作業環境に応じて調整する必要がありますが、一般的には、10~20センチメートル程度の高さの台が適切です。

 

 

 

まとめ

 

台所で洗い物をしているときに腰が痛くなっても、洗い終わるまでは我慢して、無理をしておこなわれる方が少なくありません。

本当は、休憩をはみながら洗い物をしていただくのが良いのですが、食事の後に汚れた食器が片付かないのは、ストレスを感じるというお話もお聞きします。

そういった理由もありますので、少しでも台所で洗い物をやり終える際に、腰への負担が軽減できるように、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも台所で洗い物をしていることで起きる腰の痛みが解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に、家事による体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

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監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広


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