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予防 | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧
皆さんこんにちは、加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
自宅周辺に桜やイチョウなどの街路樹があると、花が咲いたり葉っぱが紅葉したりと、季節の移り変わりを身近に感じることができます。
その季節の移り変わりの風物詩の一つとして、道を落ち葉が色づかせることがあります。
落ち葉が広がる風景はキレイな一面、落ち葉を拾う掃除が必要になります。
落ち葉のは、一時的に大量に落ちるため、その掃除には結構な労力が必要になります。
先日も、自宅周りの落ち葉を集めるために、長時間、掃き掃除をしていたら、腰の痛みを発症された方が来院されました。
お話をお聞きすると、落ち葉の掃除は大変だけど、落ち葉によって足元が滑りやすくなったり、排水溝を詰まらせたりするので、やっておかなければならないそうです。
落ち葉の掃除で腰が痛くなると、イスから立ち上がる際に腰が伸びない、靴下を履くときに腰が曲がらない、車の運転中に痛みが続くなどなど、いろいろと日常生活に支障が出るとのこと。
治療では、腰だけではなくて、背中や股関節のゆがみも起こっており、落ち葉の掃除がいかに大変かがうかがえました。
治療後は、腰が楽になったというお言葉をいただけましたが、街路樹の葉っぱが全て落ちるまで、落ち葉の掃除が続くので、今後、また腰痛が再発しないか不安とのことでした。
今回の患者様のように、この時期、自宅周りの落ち葉の処理のために、腰に痛みを訴える方が少なくありません。
そこで今回は、落ち葉掃除中に発症した腰痛の原因や、その予防法について詳しく解説していきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、落ち葉掃除による腰痛の原因を理解し、それを予防するための日常生活での工夫が分かります。
落ち葉を掃除していると腰痛が発症する原因として、以下のことが考えられます。
落ち葉の掃除では、長時間にわたって前かがみの姿勢を取ることが多くあります。
この姿勢が、腰痛の主な原因となる。
前屈みの姿勢は、立っているときより、腰にかかる負担が、1.5倍に増加すると研究報告がされています。
このように腰に負担のかかる前屈みの姿勢を、落ち葉の掃除をするために続けると、腰部の筋肉やじん帯に過度の負担がかかり、疲労や炎症を引き起こします。
前屈みの姿勢による過度の腰への負担の結果、腰痛が引き起こされます。
落ち葉掃除中の急な動きをすることでも、腰痛が生じます。
例えば、重い落ち葉を集めた袋を急に持ち上げたり、掃き掃除中に掃く方向を変えるために急に体をねじる動作は、腰に瞬間的な強い負荷をかけます。
これらの動作は、腰周辺の筋肉やじん帯に、急激に伸ばしり縮めたりすることを強いります。このような急激な動作による腰への衝撃の結果、腰痛が引き起こされます。
外での落ち葉の掃き掃除と腰痛の関係を考える上で、気温の影響も重要です。
寒い環境下での作業は、体温を維持するために、血管を収縮させたり筋肉を硬直させやすくなります。
硬くなった筋肉は柔軟性が低下し、急な動きや負荷に対して適切に対応できなくなります。
また、血管の収縮は、血行の不良を引き起こし、筋肉や関節の働きを低下させます。
この筋肉の硬直と血行の不良の結果、腰痛が引き起こされます。
落ち葉を掃除による腰痛への有効な予防法として、以下のことを紹介させていただきます。
落ち葉の掃除による腰痛を予防するためには、適切な道具選びが重要です。
落ち葉を集めるときの主な道具となるのは、「ほうき」です。
その「ほうき」への工夫で、落ち葉掃除のときに起きる腰痛予防が期待できます。
大まかに落ち葉を集める際は、胸の高さぐらいの長い柄のほうきを使用されることをおすすめします。
長い柄のほうきを使用することで、前屈みの姿勢を減らし、腰への負担を軽減できます。
また、できれば、竹ほうきのような、毛の部分が硬めのものを選ぶと、落ち葉に絡みやすく集めやすい。
それと、最後に落ち葉を集める際は、80センチ前後の短めのほうきを使用するのが適しています。
短いほうきを使うことで、細かい作業がコントロールしやすくなり、腰を過度に曲げる時間が短くなります。
また、ほうきの柄の太さも重要です。
ほうきの持ち手部分が、「直径35mm前後」の柄が、最も力が入りやすいため、効率的に作業ができます。
ほうきの握り部分が細すぎる場合は、バドミントンやテニスなどで使うグリップテープで太さを調整してください。
これにより、手にフィットし、力を効率よく伝えることができます。
グリップテープがない場合は、握り方を小指を絞めるように握ると、細い柄でも力が伝わりやすくなります。
適切なグリップ感は、長時間の作業による手や腕の疲労を軽減し、結果として腰への負担も減らすことができます。
落ち葉の掃除をする際の姿勢を適正にすることで、腰痛が予防できます。
落ち葉を掃き掃除をする際は、腰を曲げすぎず、足幅を肩幅以上にとり、ひざを軽く曲げてください。
また、背筋をまっすぐに保ち、おなかに軽く力を入れることで、腰への負担を軽減できます。
いくらいい姿勢での作業でも、長時間、同じ姿勢を続けることは、腰に大きな負担をかけます。
落ち葉の掃除中は、5分ごとに腰を伸ばしたり回したりと、こまめに姿勢を変えることが大切です。
これにより、腰周辺の組織に負担が集中するのを防げます。
寒い季節の落ち葉掃除では、腰を温めることが重要です。
カイロを腰やおなかに貼ったり、腹巻きやコルセットを着用したりすることで、腰周りの筋肉を温め、血行を促進します。
これにより、筋肉の柔軟性が高まり、急な動きによる腰痛のリスクを軽減できます。
また、寒い環境での落ち葉の掃除の作業前には、必ずウォーミングアップをおこなってください。
ラジオ体操や軽いストレッチ、その場で足踏みや駆け足など、5分程度、体を動かすことで、筋肉の温度を上げ、柔軟性を高め、落ち葉の掃除での体の動きに即応できます。
今回のブログでは、落ち葉の掃除をしている際に発症する腰痛の要因として、以下のことを説明させていただきました。
・長時間の前屈み姿勢による筋肉への負担
・急激な動作による腰への衝撃
・寒さによる筋肉の硬直
また、腰痛の予防法として、以下のことを紹介させていただきました。
・適切な掃除道具選びと使用方法
・腰に負担をかけない掃除姿勢
・腰を温める工夫
落ち葉の掃除による腰痛は、日常生活に大きな支障をきたす可能性が高まるため、早めにケアされることをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、それでも腰痛のお悩みが続く場合は、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関に受診されることをおすすめします。
当院でも、今回のブログで取り上げさせていただいたケースの腰痛にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
また、他に腰痛によるお体の不調への対策のブログも書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:
1. 厚生労働省「職場における腰痛予防対策指針」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/anzen/anzeneisei02.html
2. 日本整形外科学会「腰痛診療ガイドライン2019」
皆さん、こんにちは、加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、ひざの内側の痛みを訴えて、60歳代の女性の方が、来院されました。
お話をお聞きすると、庭の柿の収穫をする際に、ご主人に枝から切ってもらって地面に落ちた柿を軽くひざを曲げて、中腰で拾った後、ひざの内側に痛みを感じるようになったそうです。
ひざの内側が痛いことで、畳から立ち上がるときや階段を降りるときに痛みを感じ、スムーズに動けなくなり、家事や買い物などの、日常生活の活動を制限してしまうとのこと。
これから、冬野菜の収穫も始まり、屈むことも多くなるので、ひざの痛みが続くのは困るということで、来院されたとのことでした。
治療としては、ひざだけではなくて、股関節や足首にも動きの制限が出ていたので、その調整をおこなうことで、痛みが軽減するのが感じてもらえたようです。
また、治療後に、今後、こういった立った状態で屈む動作で、ひざを痛めない動作の方法をお伝えしました。
毎年、この時期は、柿や栗、冬のお野菜などの収穫に、長時間、立ち鏡の姿勢での作業をされる方も少なくありません。
そこで今回は、立ちかがみの作業によるひざの内側の痛みの原因とそれを予防するための立ち屈む際の動作方法をて紹介させていただきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、ひざの内側の痛みの原因が解消されて、冬野菜の収穫や家事を楽しみながら、健康的な生活を送ることができます。
女性の体の構造の特徴として、男性に比べて骨盤が横長になります。
それによって、股関節からひざ関節に伸びる太ももの骨が、斜め内側の角度に入り、内股になりやすい構造を持っています。
また、女性の方は、男性に比べて筋力が弱かったり、じん帯が柔らかいことで、ひざ関節や股関節の安定性が低いため、内股になりやすい。
女性の方に多い内股の状態は、ひざの関節同士の隙間が狭くなり、負荷が内側に集中しやすくなります。
そういった内股になりやすい女性の方が、物を拾う際に踏ん張るとき、体を安定させるために足先は外に向けることが多くなります。
そうすると、ひざが内側に入ってつま先が外に向く「ニーインツーアウト」の姿勢になりやすくなります。
この姿勢を繰り返すことで、ひざに内側へねじる負荷がかかり、より負荷が大きくなります。
柿や栗、冬野菜の収穫など、長時間の立ちかがみの作業で、この負荷が蓄積されると、ひざの内側の軟骨や半月板などのクッションの働きをする組織が損傷や、ひざの内側の負荷を支える筋肉やじん帯が、損傷を起こして痛みが発生しやすくなる。
実際、サッカーやバスケットなどのスポーツにおいても、ひざが内側に入ってつま先が外に向く「ニーインツーアウト」の状態でプレーを繰り返すことで、ひざの内側を痛めることはよく起きることです。
立ちかがみ姿勢での作業によるひざの内側の痛みを軽減・予防するためには、立ちかがみの一連の動作や姿勢を改善することが重要です。
その動作方法として、以下の3つの方法をご紹介させていただきます。
1. 背筋を伸ばした状態で、肩幅に足を広げます。
2. 背筋を伸ばしたままで、お尻を引くようにして、股関節を軸にして体を前に屈めます。
3. 片足のかかとを、反対側の足の後ろに回しながら引き、後ろに引いた足のひざを、前にある足のふくらはぎに軽くつけます。
4. 後ろに回した足を元の位置に戻しながら、股関節を軸に、体を起こします。
5. 左右の足で交互に変えながら、立ちかがみでの作業を繰り返します。
1. 背筋を伸ばした状態で、肩幅に足を広げます。
2. 背筋を伸ばしたままで、片方の足を後方に引き、前に残った足のひざを軽く曲げます。
3. 前に残った足の太ももに手を当てて体を支えながら、股関節を軸にして体を前に屈めます。
4. ひざと股関節を伸ばしながら、体を起こして、後ろに引いた足を元の位置に戻します。
5. 左右の足で交互に変えながら、立ちかがみでの作業を繰り返します。
1. 背筋を伸ばした状態で、肩幅に足を広げます。
2. 背筋を伸ばしたままで、片方の足を後方に引き、前に残った足の太ももに手を当てます。
3. 前に残った足の太ももに当てた手で体を支えながら、腰を真下に落とすように、両方のひざを曲げて屈みます。
4. いったん、お尻を上げてから、ひざと股関節を伸ばしながら、体を起こして、後ろに引いた足を元の位置に戻します。
5. 左右の足で交互に変えながら、立ちかがみでの作業を繰り返します。
今回のブログでは、立ちかがみでの収穫作業により、ひざの内側に痛みが発症する主な要因について、以下のようなことを説明させていただきました。
– 女性特有の骨盤の構造による内股の傾向
– 筋力の不足や柔らかいじん帯による関節の不安定性
– 「ニーインツーアウト」姿勢の繰り返しによる負荷
また、ひざの内側の痛みの対処法として、以下の立ちかがみ姿勢の改善方法を紹介しました。
– 足をクロスさせる立ちかがみ
– 片足を後方に引く立ちかがみ
– ひざを曲げこむ立ちかがみ
ひざの内側の痛みは、日常生活に大きな支障をきたす可能性が高いため、早めのケアをおすすめします。
皆さまの生活の質を向上させるために、ぜひ今回ご紹介した方法をお試しください。
もし、それでも痛みが続く場合は、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関への受診をおすすめします。
当院でも、今回のようなケースのひざの内側の痛みにも対応していますので、お気軽にご相談ください。
また、庭での作業によるお体の不調への対策についての他のブログ記事も、参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:
1. 日本整形外科学会. “変形性膝関節症診療ガイドライン2019″. https://www.joa.or.jp/public/knee_osteoarthritis/
2. 日本臨床整形外科学会. “半月板損傷“. https://www.jcoa.gr.jp/public/illness/knee/meniscus.html
皆さん、こんにちは、加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
寒くなってくると、どんなに厚着をしていても、体に冷えを感じます。
特に、手の指先は、暖房の効いた部屋に入っても、なかなか温まってこないことが多いです。
先日も、当院に来院されたデスクワーカーの50歳代の女性の方が、指先の冷えのお困りごとを話されました。
その内容としては、手先が冷えることで、指先の動きが鈍くて、デスクワークでパソコン作業のためにキーボードを打つスピードが鈍くなり、作業が滞ってしまうと。
また、指先の冷えによって、握力も低下して、ペットボトルのフタが開けづらかったり、水筒を握り損ねて落としてしまったりするそうです。
この患者様のように、冬場の気温の低下により、手先の冷えて、仕事や日常生活に支障が出てしまう方が少なくありません。
そこで今回は、冬場の指先の冷えで体に起こる影響とその対処法について紹介していきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、指先の冷えを解消し、日常生活での動作をスムーズにできます。
血液は、37度ほどの温度を持っており、それが全身に流れることで、体は体温を保たれ、その温度により体の各組織が機能します。
冬になり気温が低下すると、その寒さに体の熱が奪われ、体の各機能が低下するためる、体温を保持しようとします。
そのため、体は生命の維持に必要な体の中心部にある内臓に血液を集めるようになり、体の末端にある指先や足先への血流が低下します。
また、血液の温度が寒い外気に奪われないため、血管を収縮させて、体の表面に流れる血流の量を少なくします。
指先は、体の中でも血管が細いため、寒さで血管が収縮することで、特に、冷えます。これらの反応は、体を自動的に調整する自律神経によるものです。
自律神経は、体を活動させたり守るモードにする交感神経と体をリラックスさせたり回復させるモードにする副交感神経に別れます。
人間が寒さを感じると、生命の危機と体が感じて、交感神経が優位に働きます。交感神経が働くと、体が血管を収縮させるモードとなります。
寒い環境による自律神経の働きによっても、指先の冷えが起きます。
指先の冷えを感じた際に、指先を温めてもなかなか回復しない場合があります。
その場合は、指先から離れた部分を温めることで、指先の乱れた血管の走行が回復して、血流が良くなるという研究報告がされています。
その指先の冷えに有効な指先から離れた部位と温め方を、以下で紹介させていただきます。
首には太い血管が通っているため、首を温めることで、温かい血液を指先に送ることができます。
また、首を温めると自律神経のうちの体をリラックスさせて血管を広げる副交感神経の活動が活発になります。
その結果、指先の冷えが改善される場合があります。首にカイロを当てる方法ですが、
・マフラーやネックウォーマー、タートルネックの服の上からカイロを貼る
・首専用のカイロである「かけぽか」(https://lecinc.jp/wellness/kakepoka/)を利用する
などの方法で首を温めてください。
肘の周辺は筋肉が薄いため、肘にカイロを貼ると、肘を通る血液が温まり、指先の冷えの改善が見込まれます。
肘の動きを邪魔をしない、肘の上の部分に、カイロを貼ると効果的です。
肘のサポーターや長袖のシャツの上から貼ってみてください。
カイロを首や時に貼る注意点としては、カイロによる低温ヤケドに気をつけてください。
そのためには、直接、皮ふに当てるのではなく、服やサポーターなどを介して、カイロで首や肘を温めてください。
また、カイロをふわっと体に当てるようにして、押し付けるようにカイロを体に当てることは避けてください。
今回のブログでは、冬の指先の冷えが発症したのは、以下の原因が考えられます。
– 血液が中心部に集まり、末端への血流が低下するため
– 寒さによる血管の収縮
– 自律神経の働きによる影響
また、指先の冷えの対処法として、以下の解決法を紹介させていただきました。
– 首をカイロで温める
– 肘の上をカイロで温める
指先の冷えは、日常生活に大きな支障をきたす可能性が高まるため、早めにケアされることをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、それでも冬の指先の冷えのお悩みが続く場合は、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関に受診されることをおすすめします。
当院でも、今回のブログで取り上げさせていただいたケースの指先の冷えによるお体の不調にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
また、他に冬の冷えによるお体の不調への対策のブログも書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:「冷え感を有する健康人におけるカイロ加温の部位別検討試験」https://www.jstage.jst.go.jp/article/onki/advpub/0/advpub_2330/_pdf/-char/ja
皆さんこんにちは、加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
冬の畑に生える雑草が枯れ始めると、草がとても刈りやすくなります。
そのために、畑を持っておられる方は、草刈機を使って、天気がいい日に、一気に草刈り作業をされる方が多くいらっしゃいます。
青草のときより、草が枯れた状態の方が、草刈りに草が巻き込まれることが少なくなり、サクサクと作業が進みます。
ただ、一気に、長時間、草刈機を操作するため、この時期は、当院でも草刈り作業のために、両腕に負担がかかり、痛みを訴えられて来院される方が少なくありません。
詳しくお話をお伺いすると、草刈り作業後に両腕が痛くなることで、刈った草を集めて持ち上げる動作がつらくなったり、運転中にハンドルを握って回す際に痛みが出るなど、日常的な動作にも支障が出てしまうとのこと。
これからの時期は、両腕の痛みがあると、冬野菜の手入れや収穫作業にも影響が出て、農作業全体の効率低下につながる不安があるそうです。
そこで今回は、草刈機使用後の腕の痛みの原因とその対処法について紹介していきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、草刈機使用後の腕の痛みの原因を理解し、効果的な対処法を実践することで、回復を早めて、快適に農作業を続けることができます。
冬の草刈機を使っての草刈り作業後に腕の痛み生じる原因として、以下の要因が考えられます。
草刈り機を使用する際、機械を左右に振る反復動作は、その動作を維持するために、腕の筋肉に持続的に過度な負担をかけます。
しかも、草刈機自体の重さは、約4〜8kgもの重さがあり、この重さが草刈りの反復作業による筋肉への負荷をかける要因になる。
さらに、草刈機からの振動にブレを補正するために、腕の筋肉の負担も加わります。
この結果、長時間、草刈機を使った草刈り作業は、両腕の筋肉が疲労したり、微細な損傷を起こすことで、痛みが引き起こされます。
冬の農作業中、草刈り機を持って前かがみの姿勢を長時間維持することで、背中から腕への連動した動きが制限されます。
これにより、本来、背中が担うべき負荷を、腕が補わなければならなくなります。
この姿勢の問題により、肩から肘にかけての上腕に痛みが引き起こされやすくなります。
冬の寒い中での農作業で、血管が収縮し、筋肉への血液の供給が減少すると、筋肉が十分に酸素や栄養を得られず、疲労が蓄積しやすくなります。
草刈機の持っていることで、特に、腕の筋肉を使っているのに、寒さにより血液を通してエネルギーの供給がされないことで、体の中でも疲労度が高くなります。
こうした寒冷による影響の結果、草刈り後の腕の痛みが引き起こされます。
冬の草刈り作業後の腕の痛みを回復を早めるための有効なストレッチ方法を、以下で紹介させていただきます。
1. イスに座って、背筋を伸ばし、両腕を体の横に下ろし、手のひらを後方に向けます。
2. 胸を広げるように意識しながら、肘をまっすぐに伸ばした状態で、両腕を後ろに伸ばします。
3.腕の前面が伸びるのを感じたら、10秒間、キープします。
4.10秒、たったらゆっくりと元の位置に戻します。
5.この一連の動作を、5回、繰り返してください。
1. イスに座って、片方の腕の肘を曲げ、指先を肩に当て、反対側の手を曲げた肘に当てます。
2. 肘に当てた手で、腕を後上方に押し上げます。
3. 腕の後方が伸びるのを感じたら、10秒間、キープします。
4.10秒、たったらゆっくりと元の位置に戻します。
5.反対側の腕も同じようにおこなってください。
6.この一連の動作を、左右の腕で交互に、5回、繰り返してください。
1. イスに背筋に座って、片方の手で反対側の背中(肩甲骨)を触れます。
2. 触れている腕の肘を、反対側の手えあてます。
3. 肘に当てた手を使って、肘を押し上げ、背中(肩甲骨)を外側に引き伸ばします。
4.背中が伸びるのを感じたら、 10秒間、キープします。
5. ゆっくりと元の位置に戻し、反対側も同様に行います。
6.この一連の動作を、左右の腕で交互に、5回、繰り返してください。
今回のブログでは、冬の草刈り作業後の腕の痛みが発症する要因として、以下のことを説明させていただきました。
– 反復動作による筋肉の疲労と微細な損傷
– 不適切な姿勢による筋肉と関節への負担
– 寒冷による血流低下と筋肉の硬直
また、草刈り後の腕痛の対処法として、以下のストレッチ方法を紹介させていただきました。
– 腕の前面のストレッチ
– 腕の後面のストレッチ
– 肩甲骨周辺のストレッチ
草刈り後の腕の痛みは、日常生活に大きな支障をきたす可能性が高いため、早めのケアをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、それでも腕の痛みのお悩みが続く場合は、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関に受診されることをおすすめします。
加古川市の当院でも、今回のブログで取り上げさせていただいたようなケースの腕の痛みにも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
また、他の農作業によるお体の不調への対策のブログも書いておりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:
滋賀医科大学「農作業における熱中症と筋骨格系障害」
https://www.shiga-med.ac.jp/~hqpreve/kyouiku/socmed_fw/pdf/2011/2014_5.pdf
皆さん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
日本人の1日の座っている時間は、平均で7時間とされており、座っている平均時間としては、世界の中でも最も長いと研究報告がされています。
当院でよくお聞きする、長い時間、座っていることで起きる体の不調の一つとして、「イスから立ち上がって一歩目がスムーズに出ずによろめいてしまう」ということがあります。
特に、シニアの方から、そういった症状が出ることで、自宅の呼び鈴が鳴っても素早く玄関に向かえない、友人とお茶を楽しんだ後にスムーズに店を出られず待たせてしまう、食事の後片付けで食器を持って歩こうとしてもふらつくなどの問題が起こるとのことです。
また、このままこの症状がキツくなると、いずれは、転倒して打撲や骨折など、大きなケガにつながらないか不安だということもよくお聞きします。
そこで今回は、ご高齢の方が、イスから立ち上がって歩き始めによろめくの原因とその対処法について紹介していきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、シニアの方が、立ち上がって歩こうとした際に、よろめかない知識を得て、日常生活での転倒の不安を軽減し、より自信を持って行動できます。
シニアの方が、イスから立ち上がってから歩き始めるときのよろめきには、主に以下の3つの原因が考えられます。
長時間の座っていると、足の筋肉に刺激が入らないため、一時的に足の筋肉が十分に活性化されていない、つまり、エンジンがかかっていない状態で歩き始めるこちになる。
そうすると、歩き始めに、バランスを取るために、筋肉の伸び縮みが適切におこなえなくなります。
その結果、イスから立ち上がって、歩き始めて十分な刺激が足の筋肉に刺激が入るまで、よろけやすくなる。
長時間、座っていると、足から脳への刺激情報が低下します。
そうすると、イスから立ち上げって歩こうとすると、バランスを取るための情報が不足して、脳から姿勢を制御する命令が遅れることがあります。
そうすると、立ってから歩くまでの動作に、体が適応するまでに時間がかかります。
この脳からのバランスを取るための命令の遅れが、歩き始めの不安定さにつながります。
長時間、座っていることで、ひざや股関節、足関節などの関節を動かなないため、関節の可動域が、一時的に低下します。
歩くためには、腰から足先までの関節が、連動して動きます。それらの関節が固くなることで、スムーズな歩行の様たげられ、歩き始めによろける可能性が高まります。
長時間、座った状態から、急に立ち上がることで一時的に血圧が低下し、めまいやふらつきを引き起こします。
これにより、歩き始めの一歩目でよろめく可能性があります。
耳の奥には、平衡感覚をつかさどる器官が存在します。
加齢や血流の不足などの影響で、その機能が低下していると、立ち上がった後の姿勢の安定が遅れ、歩き始めのよろめきにつながります。
長時間、イスに座っていることで足の筋肉や脳などのバランスを取る機能への刺激が低下するため、歩き始めによろける症状が起きます。
ですので、立ち上がる前に適切な刺激を体に入れることが、歩き始めのよろける症状を予防できます。
そのための体に刺激を入れるための体操を、以下で紹介させていただきます。
1. イスに腰かけた姿勢で、軽く体を前に倒します。
2. 手のひらをひざの外側に当てます。
3. ひざの外側に当てた手で、できるだけ強くひざの内側方向に押します。
4. 同時に、足でひざを外側に開くように押し返します。
5. この状態を5秒間キープします。
1. イスに座った状態で、両手を胸の前に当てます。
2. 骨盤を後方に倒すイメージで、おなかを凹ませながら背中を丸めます。
3. 次に、骨盤を前に倒すイメージで、背筋を伸ばします。
4. この一連の動作を10回繰り返します。
1. イスに座った状態で、両手で軽くひざを抱えます。
2. 足首を足の甲側に曲げて、5秒間キープします。
3. 次に、足首を足の裏側に曲げて、5秒間キープします。
4. 反対側の足も、同じように行なってください。
5.この一連の動作を、左右の足で交互に、5回、繰り返します。
今回のブログでは、シニアの方のイスから立ち上がってから歩き始めのよろめきの主な原因について、以下のようなことを説明しました。
• 足の筋力の活性低下
• 脳からの姿勢制御の遅れ
• 関節の硬さによる連動の低下
• 起立性低血圧
• バランスセンサーの機能低下
また、これらの症状への対処法として、以下の簡単な体操を紹介しました。
• 足の外側の筋肉に刺激を入れる体操
• 股関節周辺の筋肉に刺激を入れる体操
• ひざから足首の筋肉へ刺激を入れる体操
ご高齢の方が、イスからの立ち上がってから歩き始めのよろめきに対する予防は、転倒を予防し、日常生活の質を維持するために非常に重要です。
ぜひ、今回、紹介させていただいた簡単な体操を毎日の生活に取り入れてみてください。
もし、それでも、症状が改善しない場合は、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関への受診をおすすめします。
当院でも、今回のケースのような歩行に関する症状にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
また、他に、イスに座っていることで起きるお体の不調への対策のブログも書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:
1. 厚生労働省「介護予防マニュアル(改訂版)」
https://www.mhlw.go.jp/topics/2009/05/tp0501-1.html
2. 日本整形外科学会「ロコモティブシンドローム予防啓発サイト」