- Blog記事一覧 -予防 | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧
予防 | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧
夏の暑い日に、草抜きをしたり運動をしたりと体を酷使すると、その日の晩の寝ているとき、特に明け方に、ふくらはぎの筋肉がつる、いわゆる「こむら返り」を発症する方が多くなります。
明け方に足がつると、寝起きが不快感や痛みで始まることで、そのストレスで仕事や家事などの日常生活に影響がでます。
そこで今回は、夏の日に激しい活動をした夜の睡眠中、特に明け方にふくらはぎの筋肉がつりやすい理由とその予防と対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、ふくらはぎの筋肉をつることのストレスを解消し、1日の始りをスムーズにスタートできます。
「筋肉がつる」という現象は、筋肉の急に強く縮むことによって生じる痛みや不快感を伴う状態です。
これは一般的に、「こむら返り」として知られています。主に、ふくらはぎの筋肉に起こりやすく、特に睡眠中の夜間や明け方に頻発します。
以下で、その理由について紹介させていただきます。
睡眠中、特に明け方に体温が低下することは、科学的に証明されています。
通常、睡眠が深くなると、体温が最も下がります。明け方の体温低下は、血管が収縮して血流が悪くなり、筋肉への酸素や栄養素の供給が低下することで、筋肉の疲労回復を妨げます。
このため、明け方に筋肉がつりやすくなります 。
激しい運動による筋肉の疲労は、筋肉や腱にあるセンサーのエラーを引き起こしやすくします。
これらのセンサーは、筋肉の伸び縮みを監視し、脳にその情報を伝えます。
疲労が蓄積すると、これらのセンサーは誤った信号を脳に送ることがあり、その情報に基づいた誤った命令が脳から筋肉に届くことで、過剰な筋肉の収縮を引き起こし、足がつりやすくなる要因です。
特に、睡眠中、上向きで寝ると、布団の重みや筋肉の緩いなどで、つま先が下がり、尖足位(せんそくい)になることが多いことが、過敏になった筋肉のセンサーの反応を促します。
上向きでつま先が下がった姿勢で寝ていると、ふくらはぎの筋肉が縮んだ状態になる。その状態から、寝返りや背伸びをすることで、ふくらはぎの筋肉を急に伸ばすことになる。
そうすると、疲労によって過敏になったふくらはぎの筋肉のセンサーが、脳に誤った過剰な情報を信号を送られます。
その情報に基づいた誤った命令が脳からふくらはぎの筋肉に届くことで、ふくらはぎの筋肉が過剰に収縮を引き起こし、足がつりやすくなる要因となる。
激しく活動した日の睡眠中にふくらはぎの筋肉をつることを予防するための方法を以下で紹介させていただきます。
激しい活動後は、体内の水分が不足しやすくなります。
また、寝ているときの発汗や呼吸で、平均的には一晩で約200〜500mlの水分が失われます。
体の筋肉の水分が2%でも低下すると、筋肉の過剰に収縮を引き起こす要因となります。
ですので、寝る前に水をしっかり飲むことで、体の脱水を防ぎ、ふくらはぎの筋肉のつりを予防できます。
寝る前に、ふくらはぎを軽くさすることで、血流を促進し、筋肉の緊張を和らげることができます。
キツくもんだりすると、かえって筋肉を緊張させますので、皮ふを動かす程度の強さで、ゆっくり優しくさすってください。これにより、筋肉がつるリスクを減少させることができます。
就寝前に、足を温めることで、血行が良くなり、筋肉の疲労回復を促進します。
シャワーではなく、温かいお風呂につかる方が、よりその効果が上がります、
つま先を下げて姿勢で寝ることで、足がつるリスクが高まります。つま先が下がるのを防ぐために、足首を軽く固定するサポーターをはいて寝るのも有効です。
足首サポーターの商品を紹介してリンクを以下に貼り付けましたので、参考にしていただければ幸いです。
ふくらはぎの筋肉がつったときは、ふくらはぎとひざ裏を伸ばすことで、解消されやすくなります。
その方法を以下で紹介させていただきます。
ふくらはぎがつった時は、手でつま先をつかみ、手前に引き、ふくらはぎの筋肉とひざ裏を、ゆっくりと伸ばしてください。
つま先にタオルをかけて、手前に引っ張り、ふくらはぎの筋肉と膝裏をゆっくり伸ばしてください。
足がつりやすい方は、寝る前にタオルを枕元に用意されることをおすすめします。
壁に足の裏を押し付けて、ふくらはぎの筋肉と膝裏をゆっくりと伸ばしてください。
以上のような方法で、ふくらはぎのつりが解消された後は、ケアと再発防止のために、前章で説明させていただいた予防法も併せておこなってください。
夏の暑い日に激しい活動をした後、ふくらはぎの筋肉がつりやすくなる理由を理解していただいて、適切な予防策を講じることで、快適な睡眠と翌日の活力を取り戻すことができます。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも、夏の暑い日に激しい活動をした晩にふくらはぎの筋肉がつりやすいようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に、夏の暑さによる体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
先日、50歳代の男性の方が来院されて、
「どうも暑さを感じにくくなってて」
「気がついたら、室温が30度を軽くこえていることもあって」
「これは、暑さに強いのか、感じるが鈍いだけなのか、どっちですかね?」
というご質問を受けました。今回、ご相談いただいた患者様のように、熱中症のリスクが高まる気温でも、暑さをさほど体感として感じない方は、少なくありません。
しかし、今年は、10年に一度の暑い夏になると言われています。
夏の暑さを、ご自身の体感だけで判断すると、知らない間に熱中症が発症して、生命の危機にもつながる場合があります。
そこで今回は、暑さを感じにくくなる理由と体感に頼らない熱中症を予防するための数値基準について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、今年の夏を、暑さに負けず健康に過ごせます。
今回、ご相談いただいた実例のように、「暑さを感じにくくなっている」と訴える場合、以下の理由が考えられます。
暑熱順化とは、体が繰り返しの暑さに適応し、効率的に体温を調節する能力が向上する現象です。
この適応が進むと、体感的に暑さを感じにくくなることがあります。
これは正常な体の生理的反応であり、適切な日常生活の環境の管理と十分な水分の補給をおこなうことで、健康を維持できます。
以下のリンクにて、暑熱順化に関するブログも書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。
年齢や健康状態、病気などにより、体の体温調節の機能や、神経の感覚が鈍くなることがあります。
これにより、実際の暑さを、正確に感じ取ることが難しくなり、水分補給や室内の温度管理など、暑さに対する適切な対応が遅れ、熱中症のリスクが高まります。
気温と湿度による熱中症リスクをしめす指標は、4段階があり、以下で紹介していきます。
注意
気温: 25~28℃/湿度: 50~70%
「注意」のレベルでは、熱中症となる可能性がありますが、そのリスクは比較的低いとされています。
適度な水分の補給と休息が、推奨されています。
警戒
気温: 28~31℃/湿度: 40~70%
「警戒」のレベルは、軽度の熱中症になるリスクが高まります。
特に、湿度が高い場合、体感温度が上昇しやすくなります。このため、屋外での激しい運動や長時間の作業を避けるべきとされています。
厳重警戒
気温: 31~35℃/湿度: 30~60%
「厳重警戒」のレベルでは、中度の熱中症リスクが高まり、屋外での活動は控える必要があるとされています。
また、湿度が高いと、体温の調節が難しくなり、熱中症のリスクがさらに増します。
危険
気温: 35℃以上/湿度: 20~50%
「危険」レベルでは、重度の熱中症リスクが、非常に高くなります。
この温度と湿度の範囲では、屋外での活動は極力避け、涼しい場所で休息することが強く推奨されています。
体感だけでなく、前章の説明させていただいた気温や湿度の数値を指標にして、以下のような熱中症を予防するための対策を取ることをおすすめします。
夏の室内は、
・室内温度:25〜28℃
・室内湿度:40~60%
になるようにエアコンや扇風機で調整することで、室内での熱中症のリスクが軽減できます。
また、逆に、空調を効かせすぎて室内が、24℃以下と冷えすぎると、血管が収縮して、体から熱を放出する機能が低下し、体が夏の暑さに対応する機能が低下するため、注意が必要です。
ですので、室内にいるときは、温度計と湿度計を設置し、定期的に確認する習慣をつけましょう。
また、外出する際は、テレビやネットから、あらかじその日の最高気温をチェックしてください。
特に気温が30度を超える場合、湿度もチェックすることが重要です。
その上で、服装や日除・冷却アイテムの選択、目的へのルートや交通手段など、計画をしっかり立てて外出してください。
のどが渇く前に、
一回につき200ml、
一日1.5ℓ
を目安に、意識的に、こまめに水分を摂取してください。
普段から、体に水分を貯蓄することで、熱中症が発症するリスクを軽減できます。
以下のリンクで、夏の水分補給に関するブログを書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。
睡眠の不足は、体温の調節する機能が低下して、熱中症が発症するリスクが高まります。
個人差はありますが、基本的な年齢別の推奨睡眠時間は以下の通りです。
・新生児(0〜3カ月): 14〜17時間
・乳児(4〜11カ月): 12〜15時間
・幼児(1〜2歳): 11〜14時間
・就学前児(3〜5歳): 10〜13時間
・学齢児(6〜13歳): 9〜11時間
・ティーンエイジャー(14〜17歳): 8〜10時間
・若年成人(18〜25歳): 7〜9時間
・成人(26〜64歳): 7〜9時間
・高齢者(65歳以上): 7〜8時間
睡眠時間とともに睡眠の質も重要になります。
以下のリンクで、睡眠の質に関してのブログも書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。
熱中症の予防法として、述べさせていただきましたが、夏の暑さで、少しでもいつもと体調の不調を感じましたら、速やかに専門の医療機関を受診してください。
さて、今回、取り上げました、暑さを感じにくくなる現象は、暑熱順化と感覚鈍麻の二つの可能性がありますが、どちらの場合でも体感に頼らず、数値で環境を管理することが重要です。
室温や湿度を基準に、適切な対策を講じることで、熱中症のリスクを大幅に減少させることができます。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも、夏の暑さによるお体の不調が解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に、夏の暑さによる体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
今年の夏は、「10年に一度の暑さ」とも言われ、不要不急の外出は控えることも提言されています。
そうなると、特に、シニアの方は、室内にこもることが多くなり、運動不足の方が増えます。
運動はしたいけど、無理に外で運動をすることで、熱中症や脱水症になるのも怖いので、夏の間、体力を落とさないようにするにはどう過ごしたらいいのかと心配されるされる方も少なくありません。
そこで今回は、シニアの方が運動不足が体に与える影響と室内でもできる体力維持に効果的な運動方法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、今年の暑い夏に体力をキープしながら過ごすことができます。
加齢とともに、筋肉の繊維が細くなったり数が減るため、筋力が低下しやすくなります。
加齢と筋力の関係性の研究によると、20歳代をピークにして、60歳代以降は、1%ずつ減少すると報告されています。
また、筋肉は、日常生活の活動が低下することで、一気にその量を減らします。
例えば、寝たきりとなり、筋肉をほとんど、使わずに過ごすことで、1日で約3~5%、1週間で約20%、の筋肉が減少するとされています。
その減った筋力を回復させるには、1日の活動低下で減った筋力量を回復するのに1週間はかかり、1週間の活動低下で減った筋力量を回復するのには、1カ月も要すると言われています。
つまり、シニアの方が、夏の間に、室内でじっとしていると、秋の涼しくなることには、筋力がかなりダウンしている可能性があります。
シニアの方は、特に、下半身の筋力が落ちると、歩行が困難になったり、転倒しやすくなったりと、介護の必要となる寝たきりの入り口にすすむ可能性があります。
ですので、暑い夏は、熱中症対策も気をつけつつ、筋力維持への対処も必要です。
ちなみに、熱中症に関する対策は、当院のブログでも、以下のリンクで紹介しておりますので、参考にしていただければ幸いです。
夏は、朝早くでも、外の気温が高かく、外での運動は、熱中症や脱水症などが発生するリスクが高まります。
ですので、限られたスペースの室内でもできる、特に、下半身の筋力を維持・向上するための運動を、以下で紹介させていただきます。
背筋を伸ばして、イスに座ります。
片方の太ももを、ひざの角度を変えずに、2〜3秒かけてゆっくり上げます。
そこから、ひざの角度を変えずに、3秒かけて下げ、 下げた足は床につけずとめます。
そして、再び足を、ひざの角度を変えずに、3秒かけてゆっくり上げます。
これを、5回、繰り返しておこなってください。反対の足も同様におこなってください。
両手を腰にあてて立ちます。
その状態から、足を大きく前に踏み出し、前に出した足のひざを曲げて、腰を落とします。
前に出した足に、3秒間、体重をかけたら、元の姿勢に戻ります。
反対側の足も、同様におこなってください。
これを、足を交互に変えながら、5回、おこなってください。
壁の前に立ち、両手を伸ばして壁に手のひらをあてて、体を支えます。
背筋を伸ばし、両足のかかとを3秒かけて上げててください。
その後、ゆっくり、3秒かけてかかとを下ろしてください。
これを、5回、繰り返しおこなってください。
上向きで寝て両ひざを曲げて立て、足の裏をしっかり床につけます。
両ひざを立てた状態から、ゆっくりと腰を上げて、3秒間、キープします。
その後、ゆっくりと腰を元の位置に戻すように、腰を下ろします。
これを、5回、繰り返しおこなってください。
イスに深く座り、背筋を伸ばして、左右の両ひざの間を、握りこぶしの幅を開けてください。
両方の手のひらを合わせて、両ひざの間に入れて、続けて息をはきながら、両ひざで、手のひらを、内側に押してギュッとはさみ、その状態を、5秒間、キープします。
これを、5回、繰り返してください。
加齢+運動不足+栄養不足の条件がそろうと、筋力は低下しやすいと言われています。
特に、シニアの方は、夏の暑さによる活動量のと食欲の低下によって、筋力が低下しやすくなります。
今年の酷暑を筋力を維持しつつ乗りこえて、涼しい秋に活発な活動を再開するためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも、夏の暑さによる運動不足のお悩みが解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院にご相談されることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、ご相談をお受けしたり、施術もおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に、暑さによる体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
先日、40歳代男性の方が、腰痛を訴えて来院されました。
特に、朝、起きたときに腰の痛みを感じるとのこと。
検査させていただくと、足の筋肉の硬さが顕著だったため、この要因となる思い当たる生活習慣はないですか?お聞きしたところ、
「そういえば、夜が暑いから、クーラーをつけて寝てるんですけど、朝、起きたら、足がすごく冷えてますね」
とお答えいただきました。
今回の実例は、冷房病の一つとして、足が冷えることによって、腰痛が発症した可能性があります。
そこで今回は、クーラーの効いた部屋で睡眠中に足が冷えることで腰痛が発症する理由とその予防法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、暑い夏の夜にクーラーをかけて寝ても、寝起きに腰の痛みで悩まされることを解消できます。
今回、ご相談いただいた実例は、クーラーによって足が冷えて、それが腰痛につながったというものです。
ですが、夜、寝ているときには、クーラーは使用しない方がいいというわけではないのです。
なぜなら、夏の暑い夜に、クーラーを使うことは、快適な睡眠を得るために非常に重要です。
その理由として、夏の夜の気温も湿度も高い室内の環境で寝ることは、体温の調節が難しくなり、睡眠の質が低下する可能性があるためです。
睡眠の質が低下すると、寝ている間におこなわれる体の回復ができず、夏バテや夏風邪などの夏に起きがちな体調の不調につながります。
また、寝ている間に、暑い室内で寝ることで、体温の過度の上昇や発汗による体の水分の消失で、熱中症や脱水症などが発症して、生命の危機につながる恐れがあります。
実際、先日も、クーラーを我慢して寝ておられた方が、脱水症で両足の筋肉がけいれんして、動けなくなったという怖い経験談をお聞きしました。
確かに、クーラーは過度に浴びると、体調に影響しますが、クーラーの使用をゼロにするのではなく、うまく使うことで、暑い夏を快適に過ごすことができます。
クーラーの冷気が体に当たることで、筋肉が冷えます。
特に、夏は、パジャマが半袖半ズボンとなることが多く、手足がむきだしとなるため、冷気に当たりやすく、手や足の筋肉が過度に冷やされることがあります。
クーラーの冷えにより、血管が縮み、血流が悪くなるため、筋肉の硬さが増します。
足の筋肉は、腰と直結しているため、足の筋肉が硬いと、腰の動きを制限し、腰に痛みが発生する要因とになります。
夏にクーラーをかけて寝ることで、足が冷えて、それが寝起きに腰の痛みが発生しやすくなります。
それを予防するための方法を、以下で紹介させていただきます。
寝室の温度を、「26℃」程度に設定し、室内が冷えすぎないように心がけてください。
これにより、過度な冷気によって、足の冷えることから守ることができ、結果、腰痛予防につながります 。
冷気が直接体に当たらないように、エアコンの風向きを天井に向けるのがベストです。
天井に流れた冷たい空気は、下に降りる性質があるため、部屋全体に均等に広がり、室内の冷えすぎを防ぎます。
部屋の構造やエアコンの位置によって、冷気が均等に行き渡らない場合は、サーキューレーターや扇風機を利用して調整してください。
風速は、低風量に設定してください。強すぎる冷たい風は、体に当たると、冷えすぎるだけではなく、睡眠の質を低下させるという研究報告もされています。
クーラーで冷えるすぎるのを予防するために、タイマーで睡眠の途中でスイッチを切る設定をされる方もいらっしゃいます。
タイマーが切れると、室温が上がって、寝苦しくなり、結局、起きてまたつけなおすこともあるようです。
寝ている時の体温が最低になるのは、午前4時から5時の間にです。
ですので、タイマーを設定するなら、体温が自然と下がる午前4時あたりに設定することで、寝苦しさからも、足が過度に冷えることも予防できて、なおかつ、睡眠の質が向上する可能性があります。
クーラーが効いた部屋で腰痛を予防するためには、パジャマの選び方が重要です。
特に、下半身が冷えることが腰痛の要因となることがあるため、下だけでも長ズボンのパジャマを着用することがおすすめです。
というのも、長ズボンのパジャマを着ることで、足元から腰までをしっかり保温でき、筋肉の緊張や血行の不良を防ぎます 。
クーラーの効いた部屋ではく長ズボンのパジャマとして、綿やフランネル、モダールなどの柔らかくて保温性があり、肌触りの良い素材を選びましょう。
また、ゆったりとしたデザインの長ズボンパジャマを選ぶことで、血行を妨げずにリラックスできます。
寝起きに腰の痛みを感じているのに、無理に動くと、余計に痛みが増し、場合によっては、ぎっくり腰が発生する恐れがあります。
寝起きの腰痛を解消する最も手取り早い方法は、朝風呂に入って、体を温め、エアコンで冷えた体を温めることです。
湯船につかるのが難しく、シャワーを浴びることが可能でしたら、42度程度の少し熱めに設定した温度のお湯を集中的に、腰や足に当ててみてください。
夏の暑い夜にクーラーを使うことは、快適な睡眠には欠かせません。
しかし、クーラーの冷気が、足の筋肉を冷やし、それが腰痛を引き起こすことがあります。
この問題を防ぐためには、クーラーの設定温度や風向きの調整、パジャマの工夫、必要です。これらの対策を実践することで、クーラーによる冷房病を予防し、快適な睡眠を保つことができます。
そのために、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも、クーラーによって足が冷えることで起きる腰の痛みが解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に、腰痛への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
先日、50歳代の女性から、自律神経と胃の不調の関係性についてご質問をいただきました。
詳しくお聞きすると、最近、胃が不調になり、2〜3日、食べ物を受け付けなくなり、病院で検査をしても異常がなく、最終的には自律神経の不調ではないかと医師から言われたそうです。
さらに、症状が出る数日前にキャンプに行き、非常に疲れていたとのこと。
また、胃の他に気になる体の不調として、首と肩のこりがきつい状態であるともお話しされました。
この患者様の症状を整理すると、まず「疲労」があり、その後「自律神経の不調」が起き、結果として「胃の不調」や「首・肩のこり」が発生したことがわかります。
これらの症状は相互に関連性が高く、共通のメカニズムを持っています。
今回は、疲労がどのように自律神経の不調を引き起こし、それが胃の不調や首・肩こりをもたらす理由とその対処法について紹介させていただきます。
疲労が体のたまってくると、体は生命活動を維持するために、交感神経を活性化させます。
交感神経は、体に「戦うか逃げるか」反応を引き起こす働きがあり、それをおこなうために、以下のような反応が起こります。
疲労が蓄積すると、体はエネルギーの不足を補うために交感神経を活性化します。
それによって、血糖値を上昇させたり、脂肪を分解して、体からエネルギーをひねりだし、体が迅速に対応できる状態にします。
疲労は、体にとってストレスとみなされ、これに対応するために、交感神経が副腎に働きかけて、アドレナリンやノルアドレナリンといったストレスホルモンの分泌を増加させます。
これらのホルモンは、長期的な疲労により、体が炎症を引き起こすことを、一時的に抑制します。
交感神経が優位になると、体を活動させる方にエネルギーを集中させるために、胃の消化する機能が抑制されます。
これにより、胃の動きが低下して、胃に入ってきた食物を、胃と続いている消化器官の十二指腸や小腸にスムーズに送り出せなくなります。
そうなると、胃の中に食物が、長時間、滞留するため、胃の不快感やはき気を引き起こします。
また、胃酸の分泌も低下して、食物の分解が遅れて、消化不良や胃の不調が引き起こされます。
交感神経が優位になると、体を活動させるために、筋肉が緊張しやすくなります。
特に、肩や首にある僧帽筋や胸鎖乳突筋といった筋肉は、脳からの信号を受け取りやすいため、他の部位に比べて、緊張しやすい。
そのため、交感神経が優位となると、肩や首のこりが発生しやすくなります。
交感神経が優位になることで起こる、胃の不調と首・肩のこりへの対処法として、自律神経を整える、つまり、交感神経と副交感神経のバランスを整える必要があります。
そのための方法を以下で紹介させていただきます。
胃の不調や首・肩のこりの症状をお持ちの方の姿勢を診させていただくと、許容範囲をこえるゆがみやバランスが崩れている方が少なくありません。
姿勢の崩れは、姿勢を保とうと体が自動的に制御するため、交感神経が優位になりやすくなります。
正しい姿勢を常に保つことは難しいですが、姿勢の崩れを気づいたときにできる簡単な姿勢の矯正法を、以下で紹介していきます。
それを実践することで、交感神経の優位を抑制し、自律神経のバランスを整えることができます。
両手を腰に当て、肘を後ろに引きいて、 肩甲骨を寄せるイメージで、胸を前に突き出しながら開きます。
この姿勢を、10秒間、キープし、終われば、ゆっくり元に戻します。
これを3回、繰り返しおこなってください。
イスに浅く座り、足の裏を床にしっかりつけてください。
両手を頭の後ろに置いて、肘を開いて後ろに引いてください。
その状態から、胸を開きながら、頭をゆっくり後ろに倒してください。
この姿勢を、10秒間、キープし、終われば、ゆっくり元に戻します。
これを3回、繰り返しおこなってください。
イスに座ったまま、両足の裏を床にしっかりとつけ、背筋を伸ばし、骨盤を立てるように意識して座ってください。
肩を後ろに引き、軽く下げてリラックスさせ、あごを軽く引き、頭をまっすぐに保ちます。
この際、耳と肩をそろえるように意識してください。
この姿勢を保ちながら、深呼吸を、3回、繰り返してください。
自律神経のバランスが崩れると、胃の働きが悪くなることがあります。
これを改善するためには、消化に優しく、自律神経のバランスを整える食事を心がけることが大切です。
以下に、具体的な方法を紹介させていただきます。
血糖値が上昇や低下が激しい場合、それを調整する自律神経に負荷がかかります。
規則正しい食事をすることで、血糖値を安定させ、自律神経への負荷が軽減して、そのバランスを保つのに役立ちます。
ビタミンB群やマグネシウムは、自律神経の機能を改善する効果があります。
ビタミンB群を含む食品としては、
・全粒穀物
・緑黄色野菜
・ナッツ類
・豆類
・卵
・肉
・魚
マグネシウムを含む食品としては、
・ダークチョコレート
・ナッツ(特にアーモンド)
・種子
・豆類
・緑色野菜
消化に優しい食品をとることは、胃の負担を軽減し、胃の不調を改善し、自律神経のバランスを保つのに有効です。
消化にいい食事としては、おかゆやスープ、ヨーグルトや発酵食品蒸したり煮たりして柔らかく調理した野菜などがあります。
過度のカフェインやアルコールが含まれる飲料は、摂取することで、交感神経を過度に刺激し、胃の働きを悪化させる可能性があります。
胃の不調や肩こり、首こりなどの症状を改善するためには、質の良い睡眠を確保し、自律神経のバランスを整えることが重要です。
以下に、その方法を紹介させていただきます。
規則正しい睡眠のスケジュールを守ることで、体内時計を整え、自律神経のバランスを保てます。
そのポイントとしては、毎日、同じ時間に寝て、同じ時間に起きるようにすること。
また、休日でも、平日と同じスケジュールを維持し、体内時計のリズムを崩さないようにしいてください。
寝る前にリラックスする習慣を取り入れることで、交感神経の興奮を抑え、副交感神経を優位にします。
そのポイントとしては、寝る1時間前からは、スマートフォンやパソコンなどのデジタル機器の操作を控えること。
また、寝る30分〜1時間前に入浴し、体温を一度上げてから下げることで、自然な眠気を促がされます。
軽いストレッチや深呼吸も、寝る前におこなうことで、睡眠の質の向上に効果的に働きます。
快適な睡眠環境を整えることで、睡眠の質を向上させ、自律神経のバランスが整います。
そのポイントとしては、
・暗く、静かな部屋を作る
・20〜22℃程度の適切な室温を保つ
・体に合う良質なマットレスと枕を使用する
・ラベンダーなどのアロマをたく
適度な運動を日常生活に取り入れることで、体を疲れさせ、良質な睡眠を促します。
運動としては、ウォーキングやストレッチなどのを、30分程度をおこなうことをおすすめします。
激しい運動をおこなう場合は、寝る3時間前までには終わらせてください。
疲労から自律神経のバランスが崩れると、ドミノ倒しのように、体の不調が発生します。
これに対処や予防するためには、まずは自律神経を整える必要があります。
そのための日常生活で実践できる方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも、疲労から自律神経のバランスが崩れて、胃の不調や首・肩こりへのお悩みが解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に、疲労で起きる体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広