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ご高齢者が白米へ食欲がなくなる原因と新型栄養失調を防ぐための対策

2024.09.02 | Category: 免疫,栄養・食事・飲み物

 

こんにちは。

加古川市ひさき鍼灸整骨院の院長の久木崇広です。

今回は、多くのご高齢者の方々から寄せられる悩み、「白米に食欲がわかない」という問題について考えてみたいと思います。

「味のついていないご飯は、なんか食べきくくて…」と炊きたての白米を前にしても、なぜか食欲が湧いてこないという悩みを抱える高齢者の方が増えています。

実は、これは決して珍しいことではありません。

加齢とともに味覚や食欲が変化するのは自然なプロセスなのです。

しかし、白米を食べられないことは、単なる好み以上の問題をはらんでいます。

エネルギーの不足による体力低下や、いわゆる「新型栄養失調」と呼ばれる状態におちいるリスクが高まるのです。

では、なぜご高齢の方が、白米に対して食欲がなくなるのでしょうか?

その原因と、白米が食べられないことのデメリット、そしてその対策について、今回のブログで詳しくご紹介します。

このブログを読むことで、あなたやあなたの大切な人の食生活を改善するヒントが見つけることができます。

健康的な食生活は、豊かな人生の基盤です。

一緒に、美味しく楽しく食べる方法を探っていきましょう。

 

 

 

ご高齢者が白米に対して食欲がない現象が起きる原因

ご高齢の方が、お米をたいた味のついていない状態の素の白米への食欲がわかなくなる原因を、以下で紹介していきます。

 

味覚の変化

加齢にともなう体の変化の中で、最も著しいのは、「味覚の変化」です。

人間の味覚は、年齢とともに徐々ににぶくなっていきますが、特に、塩味と甘味への感覚が、目立って低下します。

これは舌にある味を感じるセンサーの数が減少することや、神経が脳に情報を伝える効率が低下することが原因とされています。

その結果、素のお米の本来の繊細なうま味や甘みを感じ取りにくくなり、かつては美味しく感じていた白米の味わいが、物足りなく感じられるようになるのです。

その結果、より強い味付けを好むようになる傾向が現れます。

 

唾液や消化液の分泌量の低下

口のなかで分泌される唾液の量の減少も大きな要因の一つです。

唾液は、単に口の中をうるおすだけでなく、口からのどを通って胃へ、食べ物を飲み込み通りやすくする重要な役割を果たしています。

加齢とともに唾液をだす機能が低下し、唾液の分泌の量が減少すると、特に、水分の少ない食品を飲み込むことが困難になります。

お米は、比較的水分の少ない食品であるため、口のなかに分泌される唾液の量の減少は、お米を食べにくくさせる原因です。

このため、ふりかけやのりなどの刺激のある副食をそえてることで、唾液の分泌を促し、飲み込みやすくしようとする食生活を送レます。

また、加齢とともに、食べたものを消化するための胃酸や酵素の分泌が減少します。

これにより、食べ物の消化・吸収効率が低下し、胃もたれや消化不良を感じやすくなります。

特に、白米は、消化に時間がかかるため、白米を食べること自体に食欲が湧かなくなったり、白米を食べることで、満腹感が長く続き、次の食事への食欲が湧きにくくなります。

 

心理的な要因による食欲の低下

ご高齢になると、家族の独立などにより、独り暮らしが増加します。

一人で食事をする機会が増えると、調理が面倒に感じられたりして、食事への興味が薄れ、食欲が低下することがあります。

また、退職や体の機能の低下により活動量が減り、他者との交流が疎遠となることで、社会的刺激の減少します。

それによって、新しい料理や食事の楽しみ方を知る機会が減り、白米を含む従来の食事パターンへの興味が薄れる可能性があります。

 

 

 

新型栄養失調が与える体への影響

ご高齢者が、味のついていないお米を食べにくくなる現象は、主食となるお米の摂取量が減少すると同時に、副食の摂取量も減ります。

そうすると、本来、生命を維持するためのエネルギーとなる栄養が十分に摂取できていない状態の、新型栄養失調が引き起こされやすくなる。

この新型栄養失調になることで、体にもたらす影響を、以下で紹介させいただきます。

 

免疫機能の低下

新型栄養失調により、タンパク質やビタミン、ミネラルの不足することで、免疫系の機能が低下します。

そうなることで、感染症にかかりやすくなり、症状が悪化するリスクが高まります。

特に、ご高齢者の場合、インフルエンザや肺炎などの感染症が重篤になりやすい。

 

筋力の低下

新型栄養失調により、筋肉を構成しているタンパク質やビタミンDの不足することで、筋肉の量が減少し、筋力が低下します。

ご高齢の方にとっての筋力の低下は、転倒のリスクが高まりやすく、また、歩行や立ち座りなどの日常生活動作がスムーズにできなくなります。

 

骨密度の低下

新型栄養失調により、カルシウムやビタミンDの不足することで、骨の密度が低下します。

そうすると、ちょっとした衝撃でも、背骨や股関節などが骨折するリスクが高まります。

 

認知機能の低下

新型栄養失調により、ビタミンB群やオメガ3脂肪酸が不足することで、脳でうまくエネルギー生産ができず、認知機能を低下させる可能性があります。

 

ご高齢者が白米に食欲が湧くようにするための対策

 

ご高齢者が、白米に対して食欲を持ってもらい、そのことによって生命の維持に必要な栄養を十分にとる方向に持っていくための対策を以下で紹介させていただきます。

味付けの工夫

素のお米に代わる代替策として、炊き込みご飯や雑穀米を取り入れることが効果的です。

これらは単に味わいを豊かにするだけでなく、栄養価も高めることができます。

例えば、雑穀米には食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富に含まれており、健康維持に役立ちます。

また、お米を炊くときに、水の代わりに、だし汁や野菜スープで炊くことで、うま味を加えることができます。

これにより、塩分や化学調味料に頼らずに、おいしさを引き出すことが可能になります。

具体的には、昆布やかつお節でだしをとり、そのだし汁でお米を炊くことで、深みのある味わいを楽しむことができます。

 

栄養バランスの改善

ふりかけやのりなどを適度に使用することは、たんぱく質やビタミン、ミネラルの摂取量を増やす簡単な方法です。

ただし、市販のふりかけには塩分が多く含まれていることがあるため、手作りのふりかけを使用するのも良い選択肢です。

例えば、煮干しや小魚、ごまなどを混ぜ合わせた自家製ふりかけは、カルシウムやたんぱく質が豊富で、塩分も調整しやすいです。

また、副菜を充実させることで、より多様な栄養素を摂取できます。

季節の野菜を使った小鉢や、豆腐や魚を使った料理を組み合わせることで、バランスの取れた食事を実現できます。

 

食事環境の改善

家族や友人と一緒に食事をする機会を増やすことは、食事の楽しみを取り戻す上で非常に重要です。

社会的な交流は食欲を刺激し、精神的な満足感も高めます。

また、食事の見た目や香りにも注意を払い、五感で楽しめる食事を心がけることが大切です。

例えば、季節の花を食卓に飾ったり、食器の色や形にこだわったりすることで、視覚的な楽しみも増します。

さらに、調理の過程で香りを楽しむことも、食欲増進につながります。

 

口のなかのケアの徹底

定期的な歯科検診や適切な口のなかのケアは、唾液分泌を促進し、味覚の維持に大きく貢献します。

歯磨きだけでなく、舌のケアも重要です。

舌の表面にある汚れの除去や、アゴや耳の下をマッサージして唾液腺の刺激などを日常的に行うことで、口のなかの環境を整えることができます。

また、義歯を使用している場合は、定期的な調整と清掃が不可欠です。

適切に調整された義歯は、食事をかみくだく機能を向上させ、食事の満足度を高めます。

 

適度な運動

適度な運動は、食欲の増進だけではなく、全身の健康維持に大きく貢献します。

ウォーキングや軽い体操など、無理のない範囲で運動を取り入れることが重要です。

例えば、毎日15分程度の散歩を習慣にすることで、体の機能の維持だけでなく、新鮮な空気を吸うことによる気分転換効果も期待できます。

また、ラジオ体操やストレッチなど、室内でできる軽い運動も、食欲を増進させるのに効果的です。

 

栄養補助食品の活用

必要に応じて、医師や栄養士などの専門の医療従事者の指導のもと、栄養補助食品やサプリメントを活用することも有効な手段です。

特に、たんぱく質やビタミン、ミネラルが豊富に含まれた栄養補助食品は、通常の食事だけでは不足しがちな栄養素を補うのに役立ちます。

ただし、栄養補助食品は、あくまでも通常の食事を補完するものとして位置づけることが重要です。

また、栄養補助食品やサプリメントサプリメントは、各自の健康状態や体質、そして服用中の薬との相性もありますので、専門家の助言を受けながら適切に使用することが重要です。

 

 

 

 

まとめ

今回のブログでは、高齢者の方々が白米に食欲がわかない原因と、その対策について詳しくお伝えしました。

味覚の変化や唾液分泌の減少、心理的要因など、さまざまな理由で食欲が低下することがありますが、これは多くの高齢者の方々が経験する自然な変化です。

しかし、食欲の不振が続くと新型栄養失調のリスクが高まり、免疫機能の低下や筋力の衰え、骨密度の低下など、健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

そのため、味付けの工夫や栄養バランスの改善、食事環境の整備、口のなかのケアの徹底、適度な運動など、さまざまな対策を試してみることが大切です。

このブログの内容が、高齢者の方々やそのご家族の皆様のお役に立てれば幸いです。

ただし、ここで紹介した対策を実践しても改善が見られない場合は、お近くの病院や専門の医療機関にご相談ください。

体調の変化は個人差が大きいため、専門家のアドバイスを受けることが重要です。

当院でも、今回のような食欲の不振や加齢に伴う体の不調についての相談と治療を行っております。

お悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

また、他に加齢で起こる他の体の不調への対策についても、当院のブログでを発信しておりますので、ぜひそちらもご覧ください。

 

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監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広


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