- Blog記事一覧 -新米ママが床磨きで腰痛:解決策と床磨きのコツ
先日、産後、6カ月の女性がお体のメンテナンスで来院されました。
お体の調子をお聞きすると、
「子供を産む前は気にならなかったけど、子供が生まれてからは、子供が寝転がるから、家の床が汚れてるのが気になって・・・、それで床を磨いてたら腰が痛くなって・・・」
と、お子さんが床で過ごすことを考えて、清潔にしなければと、フローリングの床を、四つんばいになって、一生懸命に磨いたそうです。
その結果、腰が痛くて伸びなくなって困ったとのことでした。
生後6カ月の赤ちゃんは、寝返りができるようになり、中にはハイハイを始める赤ちゃんもいるようです。
このように運動能力が成長して、移動することを覚える6カ月の赤ちゃんへの衛生面や安全面を考えて、自宅の床をしっかり掃除されるのは無理もないことです。
そこで今回は、お子さんのために四つんばいで、フローリングの床を磨くために腰痛が起こる理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、床を磨くことで腰を痛めることを予防できます。
四つんばいになって一生懸命に床を磨く作業が、腰痛を引き起こす理由を以下で紹介していきます。
四つんばいの姿勢を保つためには、インナーマッスルとかコアマッスルと呼ばれる腰の奥の方の筋肉が必要です。
この筋肉は、背骨から骨盤、太ももをまたいでつながっている大きな筋肉です。
この筋肉がしっかりすると、体も安定して、腰痛予防になると言われています。
ですので、四つんばいの動作は、この筋肉を鍛えるトレーニングにです。
しかし、産後6カ月の女性の方は、骨盤の状態が不安定なので、長時間、この筋肉を支え続けることができないのです。
出産時に、骨盤の3つの関節は、おなかの子供が外にでる通路を広げるために緩みます。
いったん、緩んだ骨盤が、以前の状態のように安定するまで、6〜8カ月はかかると言われています。
四つんばいの際に、腰を支える大きな筋肉の土台の一つとなる骨盤が安定しないことで、腰に余計な負荷がかかり、腰を痛めてしまいます。
四つんばいになって、床をふくという同じ動作を繰り返すことで、特定の部位に負担をかけ続けます。
特に、四つんばいで上半身と下半身をつなげている腰への負荷がかかります。
四つんばいでのふき掃除の作業が、単調かつ反復的であれば、腰に過度な圧力がかかり、その結果として腰を痛めてしまいます。
立っているときに腰にかかる負荷が1とすると、四つんばいのような前屈みの姿勢は、1.5倍の負荷が腰かかります。
また、前屈みの状態でふき掃除のように腕に負荷がかかると、2.8倍の負荷が腰にかかります。
このように、腰に負荷のかかりが大きい四つんばいの姿勢で、長時間、ふき掃除をすることで、腰に痛みが発生します。
滋養のような、これらの要因が複合的に作用して、四つんばいの姿勢でフローリングの床をふき掃除することで、腰痛を引き起こしてしまった可能性があります。
フローリングの床を磨く作業によって、腰痛を引き起こさないためのポイントを以下で紹介していきます。
四つんばいは、両ひざで立っていることで、腰の奥の筋肉を引き伸ばして、腰への負担が大きくなります。
片ひざ立ちは、腰の奥の筋肉に緩みを持たせ、なおかつ、立てたひざの太ももに体を預けることで、腰への負荷が軽減できます。
ただし、同じ姿勢、同じ筋肉に負荷がかかるのを避けるために、ひざを曲げて立てる足を、交互に変えながら、ふき掃除をおこなってください。
ふき掃除は、後ろに下がりながらおこなってください。
腕と足では、筋肉量が圧倒的に、足の方が多いとされています。
前に進みながらふき掃除をすると、重心が前にかかり、腕は床をふきながら体を支える必要があります。
腕で支えきれない場合は、その負荷が腰にかかてきます。
一方、後退しながらふくのは、後方の筋肉量の多い足に重心がかかるため、腰への負担が軽減できます。
利き手が右手なら右の奥から、フローリングの目に沿って、後退しながらふき掃除をおこなってください。
利き手の反対側に腕を伸ばして、ふき掃除をすることで、腰をねじる動作が多くなり、腰を痛める原因です。
ちょうど手に収まるぐらいに雑巾をたたんだほうが、雑巾に力を伝えやすくなります。
雑巾の幅が、A4ぐらいの幅なら、三つ折りぐらいにするのがおすすめ。
ふき掃除をする時間が短いほど、腰にかかる負担が減ります。
ふき掃除をする前に、準備をすることで時短ができます。
フローリング清掃用の洗剤を入れた水の入ったバケツで、あらかじめ多めの雑巾を絞って用意しておく。
そうすることで、拭き掃除の途中に、何度も雑巾を洗いに行かないで済むので、時間が短縮できます。
ちなみに、フローリング清掃用の洗剤としては、汚れがよく取れて2度ふきをしないですむ重曹が理想。
重曹水の目安としては、40度のお湯2リットルに対して、重曹を小さじ5杯を入れてください。
雑巾もマイクロファイバークロスにすると、より汚れが取りやすくなります。
手での直接、フローリングを雑巾でふき掃除することが、よく汚れが取れます。しかし、体にかかる負担も大きいので、たったままふき掃除がしっかりできる電動のクリーナーを使用する選択肢もあります。
初期投資が、1万円前後しますが、モップが繰り返し使えますし、購入後の経済効率は高いです。
ふき掃除をするたびに、腰が痛むようでしたら、電動クリーナーの購入も検討するのもありかと思います。
おすすめの電動クリーナー特集の記事のリンクを貼り付けてますので、参考にしていただければ幸いです。
確かに、床の汚れを取るには、雑巾でふき掃除をするのが、最も効果的とされています。
しかし、腰への負荷が大きい作業でもあります。
しかし、ふき掃除によってお母さん方が腰痛を引き起こすと、子育て全般に影響します。
お子さんの衛生面と安全面を確保するためにおこなうふき掃除で腰痛を起こさないためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでもふき掃除による腰痛が解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に腰痛への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広