- Blog記事一覧 -横すわりを左から右に変えたときに股関節が痛むのはなぜ?その理由と股関節痛を防ぐ3つの体操
50歳代女性の方が、床に座っているときに起こる股関節の違和感で来院されました。
床に座るとき、よく左に足をだしての横すわりをして、洗濯物をたたんだりテレビを見ることが多いと。
長い時間、座って、腰が痛くなってきたので、足を入れ替えて右に足を出して横割りをしようとすると、股関節が痛くてできないと気がついたそうです。
自分の股関節の動きに左右差があるのが、心配で診てもらおうということでした。
このように、同じ座り方でも、左右差がでるという方は少なくありません。
そこで今回は、横すわりに左右差がでる理由とと対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、家の床でより快適に座ってすごすことができます。
女性の方は、床で座るときに、横すわりされる方が多いです。
以下で、横すわりによって起きる影響について紹介させていただきます。
股関節が内側や外側にねじれる角度は、それぞれ45度です。
左に足をだしての横すわりの場合ですと、左の股関節を90度近く内側にねじって、右の股関節を外側に90度近くねじることを強制します。
長時間、股関節の可動域以上にねじることを続けると、股関節を構成している、太ももの骨と骨盤の結合にズレが生じます。
また、横すわりで股関節周辺の筋肉が、無理やり伸ばされたる筋肉と縮んだままの筋肉が発生して、筋肉のバランスが崩れます。
雑巾を一度、思いっきり水をしぼってから、反対方向にしぼりなそうと思っても、雑巾が固くしまってスムーズにしぼれませんよね。
それと同じで、長時間、片方の横すわりによってねじれて、ズレて固まった股関節は、反対方向に横すわりする際に、股関節がスムーズに反対にねじれず、痛みが発生します。
長時間の横すわりは、本来、45度しかねじれない股関節を、90度近く捻るように強制します。
しかし、股関節がねじりきれないので、骨盤や背骨を反対側に傾けくことで、バランスをとります。
骨盤や背骨が傾くことで、さらにバランスをとるために、首や頭を反対側に傾けます。
こうして、長時間の横すわりによって、体をジグザグに体をゆがませます。
このことによって、股関節の痛みのほかに、 血流の悪化や、腰痛、肩こり、生理痛、便通の乱れ、胃腸の機能低下、冷え性などさまざまな症状が発症します。
こういった、2次的な症状がでないためにも、横すわりを左右した際に違和感を感じたら対処が必要です。
床で座る正しい方法は、いろいろとありますが、正しい座り方はないというのが現状です。
それぞれに、メリット・デメリットがあります。
ですので、どんな座り方でもいいのですが、共通して言えることは、長時間、同じ座り方をしないということです。
最低でも、30分に一回は、座る姿勢を変えてください。
それはそれとして、長時間の横すわりで崩れた股関節を整える方法を以下で紹介させていただきます。
床に足を伸ばして、上向きでねます。
まず、片方の足のひざを曲げます。
そのまま、ゆっくり、ひざを外に倒します。
そして、力を抜いて軽く蹴るように、ひざを伸ばして、元の位置に足をもどします。
左右の足で各10回してください
両手を支えやすい位置に置き、片ひざ立ちの状態にセットします。
床にひざをついている方の足を後ろに引き、太ももの付け根を伸ばします。
10秒キープしたら反対側も同様におこなってください。
左右2回ずつおこなってください。
上向きに寝て、片方のひざを両手で持ちます。
そのまま、ひざを曲げて抱えた足を胸に向かって曲げます。
その状態を10秒キープしたら反対側も同様におこなってください。
左右2回ずつおこなってください。
以上のようなことを、日常生活の隙間時間で、やってみてください。股関節を整えることで、横すわり崩れた体の他の部分も整っていきます。
日常生活において、イスより床にすわる方が、安定感がでて、リラックスして過ごせるというメリットがあります。
そんな床で座って過ごす生活を、楽しむためにも、今回紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
それでも横すわりによって左右差がでたり、股関節が痛くなった場合は、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも、今回のようなお悩みについての施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
他に股関節の痛みに対するブログも書いておりますので、そちらも参考にしていただけると幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広