- Blog記事一覧 -座っていると股関節が痛い…、負担をかけない椅子や床の座り方は?
60歳代女性の方がご来院されて、
「ソファに座ってると股関節の前あたりが、ぎゅっと痛くなってくるの」
「座布団2枚お尻に引いて座ったりしてるんやけど」
「どうやって座った方がいいですか?」
というご相談を受けました。このように座っていると股関節が痛くなって、座り方で悩むことはないですか?
そこで今回は、そうなる理由、対処法などを紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、座っているときに股関節に負担をかけないを方法を知ることができます。
股関節の前面は、重要な血管や神経、筋肉がスクランブル交差点のように交わって詰まっています。
また、座っている状態は、股関節に体重の30%の重さがかかると報告されています。
体重50kgなら、座っていると股関節に15kgの重さが常にかかっている計算です。
このように、ただでさえ、神経や血管が詰まった、座っていると負荷がかかりやすい股関節に、さらに負担をかける座り方をすることで、今回の患者様のような痛みが派生してしまいます。
大前提として どんないい座り方でも、長時間座っていると、その姿勢を維持するために股関節に負荷がかかり、痛みが出てしまいます。
できれば、30分ぐらいに一回は、一旦立って、股関節を伸ばすようにしてください。
深めに腰をかける
お尻の尖った骨の部分(座骨)を座る面に当てる
骨盤を立てるイメージで座る
膝が90度となる椅子の高さ
足の裏が地面にしかりつく状態
背筋を伸ばす
が、股関節に負担をかけにくい座り方です。
床で比較的、股関節に負担がかからない座り方としては、
「正座」
となります。
ただし、膝にかなり負担がかかってしまうので、踵とお尻が30センチほど離れるように、お尻の下に座布団や正座枕を置いて座っていただくことをお勧めします。
股関節を捻ったり、圧迫するような座り方は避けるべきです。
その座り方は、椅子でしたら、足を組んで座る 膝が腰より高い位置となる状態(ソファや車の椅子) 。
床でしたら、あぐら アヒル座り 横坐り 体育座り 長座 となります。
正しい座り方をしても股関節が痛くなるようでしたら、腰や背中、骨盤など体の歪みがキツくなっていることが考えられます。
ただでさえ座ることで股関節が負荷かかかりやすい上に、体が歪むことで負荷を上乗せしてしまいます。
ですので、股関節だけではなく、お身体全体の調節が必要となります。そう言った場合は、お近くの専門の治療院にかかられることをお勧めします。
当院もこの座っていることで股関節の痛みに対しての治療を行なっております。
当院では、
①患者様からご自身が感じるお身体の状態、それによって起こっているお悩み、治ることで何ができるようになりたいかを、しっかりお聞きします。
②体のどの部分に歪みが出ているのかを、姿勢や体の動きなどを検査します。
③体のバランスを整える整体・体の硬い部分を和らげる鍼治療・体の回復を助ける電気治療などを使い「体の歪み」を整えます。
④治療後は、体を整えた状態を維持するために、ご自宅でやっていただきたいセルフケアの方法をお伝えします。
⑤今後、治していくための計画についてお話しさせていただく。
といった流れで、治療をさせていただきます。
当院で治療を受けていただき、体を整えることで、股関節の痛みを緩和し、それを良い状態を維持できる体を作ることができます。
3回治療後には、
「あれからギュッと痛くなることはなくなりました」
とお喜びの感想をいただきました。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや必要とされていることをしっかりとお受けし、治った先にある希望する将来像を共有して、一緒に治していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広