- Blog記事一覧 -スマホやパソコンなどからくるデジタル疲れのサイン?指がつる理由と解消法
スマートフォンやパソコンは、日常生活には欠かせないものとなってきました。
スマートフォンの利用時間を調査したところ、1日の平均時間は1時間18分。
年齢別での利用する時間では、10代の男性では57分、女性では1時間2分、また、70歳以上の男性では5時間17分、女性では5時間19分。
これらの調査から見ても、年齢を問わず、長い時間スマートフォンを利用しているのがわかります。
パソコンの1日の利用時間を調査したところ、なんと約6時間30分。
これだけの長い時間、デジタル機器を利用していると、目や手首、肩や腰といった体のいろいろな部位が疲れてきます。
その一つは、
「指がつる」
ことです。
長時間のタイピング中に、急に指がつって、どうしていいか分からず、おさまるまでひたすら耐えるしかなかったというお話をよくお聞きします。
そこで今回は、スマートフォンやパソコンをタイピング中に、指がつる理由とその対処法や予防法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、指がつったときに素早くおさめ、また指がつらない体を作れます。
パソコンやスマートフォンの長時間の使用で、指がつる理由は複数あります。
これらの理由あるとが、単独でも指はつりますし、複数の理由が重なっている場合があります。
指がつる理由は以下のものです。
デジタル機器を同じ姿勢で、同じ筋肉を使い続けることで、筋肉に負荷がかかり、筋肉を収縮するための成分であるミネラル、主にカルシウムを大量に消費してしまうためです。
そうしたミネラルのバランスが崩れた結果、指がつるといっ症状が引き起こされると考えられています。
指は血管が細く、通常でも血流が届きにくい部位です。
デジタル機器を長時間、使用した際の目がつかれが、自律神経が不調をもたらし、血管を収縮させて、体全体の血流を悪くします。
そのことで、ただでさえ血流が悪くなりやすい指が、さらに血液が届かなくなり、血液がもたらす指を動かすための栄養や酸素が不足し、指がつってしまうのです。
デジタル機器を操作してる時は時間を忘れて行っていることが多いです。
そうすると水分の摂取がおろそかになりがちです。
体の約60パーセントは水分でできており、体から水分が2パーセント減ると、筋肉に異常をきたすと言われています。
知らず知らずに、デジタル機器を触っているときに、体から汗やはく息から水分が失われることで、指がつる症状がでてしまう場合があります。
スマートフォンの画面を触るタッチ操作や、パソコンをでのマウスややキーボード操作の動作中に、上の写真のような「指が手のひらの方にひきつる」の状態によくなるかと思います。
指がつったときの対処法としては、
① つった方の指がつった方の腕の肘を、まっすぐ前に伸ばして手のひらを上に向ける
② つった手とは反対の手で、小指と薬指を持ち、ゆっくりと手の甲の方へそらして、腕の筋肉を伸ばして、10秒ほど保ちます
③次に、つった手とは反対の手で、中指と人さし指を持ち、ゆっくりと手の甲の方へそらして、腕の筋肉を伸ばして、10秒ほど保ちます
④ 最後に、つった手とは反対の手で、親指を持ち、手の甲側へゆっくりと反らせて10秒ほど保ちます。
この順番で行うと、筋肉や関節をきれいに空して戻すことができます。
パソコンやスマートフォンの長時間の使用をするのは、今の時代、避けられないことです。ですので、指がつってつらい思いをする前に、こまめに指がつらないためのセルフケアをしていく必要があります。
その方法を以下で紹介させていただきます。
パソコンやスマートフォンの長時間の使用をすると、同じ筋肉を使うこととなり、その形でかたまってしまいます。
パソコンやスマートフォンを操作する筋肉に刺激を加えることで、筋肉の柔軟性を上げて、指がつることを予防します。
その方法ですが、
① 床に座るか座面の広い椅子に座ります。両手の手の指先が後方に向くようにして、手のひらを床につけます
②その状態で、肘を伸ばして、両手で上半身を持ち上げるように、両腕をゆっくり伸ばし、15秒その状態で保ちます。
③次に、両手の手の指先が前方に向くようにして、手のひらを床につけます。
④その状態で、肘を伸ばして、両手で上半身を持ち上げるように、両腕をゆっくり伸ばし、15秒その状態で保ちます。
パソコンやスマートフォンを操作する時間が長くなると、指をカイロや暖房機器にあててもなかなか温まってこない場合があります。
そういったときは、自律神経の乱れが発生します。そういった場合は、
・目や首をホットパックで温める
・呼吸を深くする
・同じ姿勢を避けてこまめに歩く
などをおこなうことで、パソコンやスマートフォンを操作する時間が長いことで乱れた自律神経を整え、指がつることを抑えることができます。
また、デジタル機器を使いすぎて目の疲れから起きる体に冷えについて、そのメカニズムと対策のブログを書いておりますので、そちらも参考にしてください。
パソコンやスマートフォンを長時間、操作することで指がつらないためにも、水分の補給をこまめにおこなうことが大切です。
そのときの水分の補給ですが、常温か温かい飲料を選択してください。
また、ミネラルが不足しがちなので、温かい麦茶や、OS1といった経口補水液を飲んで指がつるのを予防してください。
コロナ禍でデジタル機器を触る機会が増えたためか、指がつってお困りになられる方が増えました。
指を酷使するつもりはなくとも、生活する上では、パソコンやスマートフォンを使わざる得ない。
ですので、快適に使っていくためにも、指のケアをする必要があり、今回のブログが皆様のそのお役に立てれば幸いです。
それでも指がつってしまう場合は、お近くの治療院で体全体を整えることをおすすめします。
当院でも、パソコンやスマートフォンをさわりすぎることで、指をつってしまう方への施術をおこなっておりますので、ご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広