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骨粗鬆症 | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧

背骨の圧迫骨折を経験された方が再びきつい腰痛を感じた時の対応と再発予防のポイント

2024.03.23 | Category: 予防,圧迫骨折,日常生活の動作,背骨,腰痛,骨粗鬆症

 

先日、70歳代女性の方から、電話で腰痛に関するお問い合わせがありました。

お話をお伺いすると、自宅の庭で花を植えるために、土や肥料などの重たいものを運んでいたら腰が痛くなったと。

外出する用事が近々あるので、早く治したいけれども、安静にしたらいいのか?湿布を貼ったほうがいいのか?どうすればいいですか?とのことでした。

おととしに、腰の骨の圧迫骨折(背骨がつぶれる骨折)の経験をしているので、不安に思われて連絡をいただいたようです。

こういった体に関して、判断に迷うことは多々あります。

そこで今回は、背骨の圧迫骨折の病歴がある方が、腰に荷重をかける動作後に腰が痛くなった際に取るべき行動や、圧迫骨折の再発を防ぐために気を付けるポイントについて紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、圧迫骨折の既病歴がある方が腰が痛くなっても、すべきことを迷わなくなります。

 

 

背骨の圧迫骨折の病歴がある方が腰が痛くなったときに取るべき行動

 

背骨の圧迫骨折を既に経験されて治癒した方が、不安に思うほどの腰痛を再び発生したときに、まず最初にすべきことは、

 

「病院でレントゲンやMRIなどの画像検査をしてもらう」

 

ことです。

というのも、統計で、圧迫骨折を経験された方の26パーセントの方が、圧迫骨折を再発すると報告されています。

再発率が高いため、背骨がどうなっているかを確認する必要があります。

なぜなら、背骨の圧迫骨折による腰痛と筋肉や体のゆがみなどで起こる慢性の腰痛とでは、治すための行動が真逆になります。

背骨の圧迫骨折では、骨が固まるまでに8〜12週間もの期間を有します。

ですので、つぶれた背骨に負荷をそれ以上かけないためにも、入院も視野に入れた安静が必要です。

反対に、腰痛と筋肉や体のゆがみなどで起こる慢性の腰痛は、動ける範囲で動いたほうが早く治っていくという研究報告がされています。

背骨を圧迫骨折しているのに、最初のアプローチを間違えると、治癒する期間が長くなったり、つぶれた背骨がさらに変形する可能性が高まります。

安心とリスクを減らすために、まずは病院でレントゲンやMRIなどの画像検査を受けられて、医師の判断を仰ぐことをおすすめします。

検査の方で、圧迫骨折の可能性がないという診断が下りましたら、温めたり、動ける範囲で動いていただいたりと、筋肉や体のゆがみなどが要因の腰痛への対応をしていただいても大丈夫です。

慢性の腰痛への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

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背骨の圧迫骨折の再発を防ぐためのポイント

 

圧迫骨折を再発を防ぐために、日常生活で気をつけてほしいポイントを以下で紹介させていただきます。

 

荷物を持ち上げない

 

人間が普通に立っているときにかかる腰への負担より、物を持ち上げようと中腰になった時点で、腰には1.5倍の負荷がかかります。

また、中腰姿勢で、物を持ち上げたときには、腰には2.2倍の負荷がかかります。

このように中腰で物を持ち上げることで、腰の骨に圧力を大きくかることとなり、圧迫骨折のリスクを高めます。

ですので、荷物を持ち上げる必要があるときは、道具を使ったり他の人に頼ったりしてください。

どうしても、ご自身で荷物を持ち上げるときは、いったんひざを曲げて、かがんでから、ひざ・股関節・腰を使って立ち上がってください。

 

姿勢をこまめに変える 

 

日常生活で、立ちっぱなしや座りっぱなしなど、同じ姿勢でいると、背骨を支えたり衝撃を吸収してくれる筋肉やじん帯などが疲労し硬くなり、背骨への負荷が増加します。

特に、座っている状態は、楽なように見えますが、立っているときにかかる腰への負荷より、1.4〜1.85倍もかかります。

少し腰を上げて座り直しをするとか、立って足ぶみをするとか、少しでもいいので、姿勢を変えて体に刺激を入れてください。

 

衝撃がかかる運動を避ける 

ランニングやジャンプなど、背骨に衝撃がかかる運動をすると、圧迫骨折のリスクを高めるので避けてください。

例えば、ラジオ体操のジャンプするターンは、やらずにおくか、かかとを落とす程度にするようにしてください。

 

骨の形成に必要な栄養をとる

 

骨粗しょう症の状態が進み骨がもろくなると、ちょっとしたことでも背骨の圧迫骨折のリスクが高まります。

ですので、骨の材料となるカルシウムやビタミンDなどの栄養素を積極的に食事で摂取してください。

また、お酒や喫煙は、骨の材料となるカルシウムやビタミンDの吸収を阻害するので、なるべくひかえるようにしてください。

骨粗しょう症への対策については、当院のブログでも書いておりますので、参考にしてください。

骨粗しょう症を診断されて不安を感じる方に読んでほしいその理由・リスク・検査・予防法

以上のような動作や生活の習慣を改善することで、圧迫骨折の発生リスクを減らすことができます。

 

 

まとめ

 

圧迫骨折を経験されている方が、腰に負担をかける動作をした後、きつい腰痛を感じたら、まずは画像による検査をすることをおすすめします。

病院で待ち時間が長いのはしんどい、湿布を貼っていればいずれは治るのではと思われるかもしれませんが、処置は早いほうが背骨の変形を止めることができます。

背骨の圧迫骨折を経験されている方が腰痛を感じたときの初動について、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

検査をしてみて、圧迫骨折ではなく、通常の筋肉や体のゆがみからくる腰痛でしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

また、日常生活での体の使い方のブログも書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

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骨粗しょう症を診断されて不安を感じる方に読んでほしいその理由・リスク・検査・予防法

2024.02.28 | Category: 予防,体操・ストレッチ,圧迫骨折,姿勢,日常生活の動作,更年期障害,栄養・食事・飲み物,歩き方,水分,生活習慣,疲労,疲労骨折,睡眠,立ち方,腰痛,血流,骨粗鬆症

 

シニアの女性の方から、ご自身が骨粗しょう症であると病院からいわれたというお話をよくお聞きします。

骨粗しょう症とは、骨の密度が低下して、骨が弱くなる病気です。

骨粗しょう症に関する統計では、約1,590万人が隠れ骨粗しょう症であるとされています。

また、男女比では、男性が300万人、女性が980万人と、女性が多い傾向にあります。

年代別では、50歳代では9人に1人、60歳代では3人に1人、70歳代ではは2人に1人の割合で骨粗しょう症がみられます。

このように多くの方に発症する可能性がある骨粗しょう症ですが、診断されると、すごく不安に感じてし回れる方が少なくありません。

そこで今回は、骨粗しょう症がおこる理由やリスク、その対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、骨粗しょう症に備えることができます。

 

 

 

骨粗しょう症がおこる理由

 

骨粗しょう症がおこる理由として、以下の要因があげられます。

 

栄養のアンバランスによるカルシウムの不足

人が活動したときに骨に刺激が加わると、古い骨を壊す細胞と新しい骨を作る細胞が働き、骨の入れ替わりがおこなわれます。

全身の骨が、新しいものに入れ替わる期間は、3年といわれます。

古い骨が壊されてて、新しい骨を作るときに材料となるのが、カルシウムやタンパク質です。

なかでもカルシウムは、骨を再生させる材料となるだけではなく、 心臓や血管、筋肉を正常に動かす重要な成分です。

心臓や血管、筋肉の機能は、生命活動に必要なため、優先的、そちらにカルシウムが使われます。

食事の不足や偏りで、カルシウムの体への取り込みが足りない場合は、骨にあるカルシウム成分を溶かして、心臓や血管、筋肉へ補給することもあります。

そのことによって、骨の再生が遅れて、骨の密度が低下し、骨粗しょう症を引き起こします。

 

日光にあたる時間の不足

骨の材料となるカルシウムを、骨に取り込むためには、ビタミンDが必要です。

ビタミンDは、体に日光があたることで作り出されます。

外に出る機会が少ない生活習慣や環境にいることで、ビタミンDが作り出せず、結果、骨の再生がとどこおり、骨粗しょう症が発生します。

 

運動の不足

骨は、古い骨が壊れることで、作り出されます。

古い骨を壊す細胞が働くためには、適度な負荷が体にかかり、その刺激で活動が活発になります。

日頃の運動が不足すると、骨の入れ替わりる循環がおきなくなります。

そうなることで、骨の質が低下して、骨粗しょう症がおこります。

 

女性ホルモンの分泌低下

女性ホルモンは、古い骨を壊す細胞と新しい骨を作る細胞が働きのバランスをとる働きもあります。

女性が閉経すると、女性ホルモンの分泌が減ります。

そうすると、骨を破壊する細胞の働きが、骨を再生する細胞の働きを上回るスピードで活動する場合があります。

それによって、男性より女性の方が骨粗しょう症になる割合を増やしています。

 

 

 

骨粗しょう症によるリスク

 

骨粗しょう症になった際に、体におこるリスクを以下で紹介させていただきます。

 

骨折しやすくなる

骨粗しょう症による骨の密度の低下は、骨折をしやすくなる可能性が高くなります。

転倒や打撲などの強い衝撃だけではなかく、くしゃみや荷物を持ち上げるといった弱い骨への負荷でも骨折が引き起こされてしまいます。

 

寝たきりになる

骨粗しょう症で起こりやすい手や足、背骨などの骨折によって、日常の活動が著しく低下します。

それがきっかけで、家に引きこもり、寝たきりや認知症へ移行する傾向が高いという調査報告がされています。

 

姿勢の悪化 

骨粗しょう症により、いつの間にか骨折と呼ばれる背骨の骨折を引き起こしやすくなります。

それによて背骨が曲がり、背中が丸くなる姿勢になる。

そのことによって、歩行や家事などの生活動作に支障をきたします。

 

免疫の低下 

骨粗しょう症によって骨密度が下がり、骨の細胞が働かなくなると、免疫の細胞がの数が減るという研究データがあります。

また、肝臓の機能にも関係して、免疫の低下だけでなく、肥満や老化などにも影響が出ます。

 

 

 

骨粗しょう症の検査

 

ご自身の骨の密度が気になる方は、一度、精密検査をされることをおすすめします。

骨の密度の主な検査法は、

 

・QUS法(超音波法)

・MD法(両手のX線撮影法)

・DXA法

 

があります。

それぞれの検査法について、以下で紹介していきます。

 

QUS法

超音波を足のかかとの骨に当てて骨の質を検査する方法です。

手軽で安心なので広くおこなわれている検査法です。

しかし骨の密度自体を測っているわけではないので、骨粗しょう症であるという診断には用いることができません。

 

MD法

手のひらをアルミの板の上に乗せ、手の甲の骨の密度を測定する検査法です。

この検査法のメリットは、レントゲン撮影ができる病院なら、この検査を受けることができます。

しかし、デメリットとしては、ある程度、骨粗しょう症が進行している場合の方の適応検査で、早期では発見しにくいとされています。

 

DXA法 

現在、骨粗しょう症へおこなわれている検査としては、最も信頼性が高い検査とされています 。

種類の医療。2種類の微量なX線を体に照射します。

その際に、背骨や太ももの骨を通過できなかったX線の量から骨密度を測る方法です。

ただ、DXA法ができる検査機器を、全ての病院が所有しているわけではないので、検査を希望する際には調べる必要があります。

 

 

 

骨粗しょう症はどこで診てもらうのか?

 

病院で骨粗しょう症の診断や治療を診てもらう科は、基本的には、整形外科です。内科や産婦人科の医師の方も診てくれる場合があります。

骨粗しょう症に関する専門医は、以下のリンクで紹介されていますので、参考にしてください。

 

日本骨粗しょう症認定医リストhttps://smms.kktcs.co.jp/smms2/c/josteo/option_josteo/board_certified/pub/Search.htm

 

 

 

骨粗しょう症を予防する方法

 

骨粗しょう症を予防するための方法を、以下で紹介していきます。

 

バランスの取れた食事

骨を作るための材料となる栄養素は、

 

・カルシウム

・ビタミンD

・タンパク質

・ビタミンK

・マグネシウム

・カリウム

 

などが挙げられます。

 

カルシウムを多く含む食材は、 ヨーグルト、チーズ、牛乳、ししゃも、イワシ、じゃこ、小松菜、高野豆腐、納豆、などがあります。

ビタミンDを多く含む食材は、 シャケ、うなぎ、キクラゲ、ほししいたけ、マグロ、卵 などがあります。

タンパク質を多く含む食材は、 鶏の胸肉、味、豆腐、卵などがあります。

ビタミンKを多く含む食材は、 ブロッコリー、ほうれん草、納豆、乾燥わかめ、キャベツ、モロヘイヤ、ニラ、などがあります。

マグネシウムを多く含む食材は、 雑穀、米昆布、わかめ、のり、豆腐、納豆、油揚げ、などがあります。

カリウムを多く含む食材は、 バナナ、メロン、アボカド、ほうれん草、さつまいもなどがあります。

 

以上のような必要な栄養素を、日常でしっかり取ることで、丈夫な骨を作れます。

 

 

適度な運動

骨に刺激を与える運動をすることで、骨の細胞が活性化して、骨の強度が向上します。

そのための、いつでもできる運動としては、

 

「かかと落とし運動」

 

をおすすめします。

かかとを床に当てて刺激することで、体の骨に体重の約3倍もの負荷をかけることができます。

そのやり方は簡単です。

 

足を肩幅に開いて、足先をまっすぐ前に向けて、手は自然に下の方向へたらして立ちます。

目線は前に向けてください。かかとを上げて、つま先立ちになる。

その際に、体が不安定な場合は、テーブルやイス、壁などをつかまってください。

つま先立ちから、足の力を抜き、かかとをストンと床に落とします 。

かかとに少し、響くような刺激を感じる程度が適度です。

これを10回、繰り返してください。1日に3回はおこなってください。

 

 

日光浴をする

1日に15分程度の日光浴をしてください。

それによって、ビタミンDが体で生成されて、骨へのカルシウムの吸収を助けます。

また、食事やサプリメントからも摂取することを心がけてください。

 

 

カフェインやアルコールの摂取はほどほどに

カフェインの入った飲み物やアルコール飲料を過剰に摂取すると、尿の量が増えます。

尿の排出に伴って、カルシウムも体外に排出されます。

骨の材料となるカルシウムを失わないためにも、適度な量の摂取を心がけてください。

 

 

喫煙をひかえる

タバコを吸うことで、骨の形成の材料となるビタミンDやカルシウムの吸収が低下します。

また、喫煙することで、血液中の酸素量が低下して、骨に供給される酸素量も低下します。

それによって、骨の形成や修復が妨げられます。

骨粗しょう症の予防の面から見ると、禁煙されることは効果的です。

 

睡眠の質を上げる

睡眠中は、成長ホルモンの分泌が増加します。

このホルモンは、骨の形成を促す働きがあります。

また、成長ホルモンの分泌が最も活発になるのは、入眠後、3時間の間とされています。

ですので、睡眠の質を上げることは、骨の強化につながります。

睡眠の質を上げる方法は、当院のブログでも紹介しておりますので、参考にしてください。

夜中に何度も目がさめるのはなぜ?睡眠の質をたかめる対策とは

 

 

 

まとめ

 

骨粗しょう症によるリスクが起こることで、日常の生活の質が著しく低下してしまいます。

それを防ぐためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

また、骨粗しょう症を予防するための一つとして、体を動かして骨に刺激を入れて、骨を強くする必要があることを、今回のブログで紹介させていただきました。

体の動きに何かしら違和感をお持ちでしたら、一度、お近くの治療院で、お体をメンテナンスされることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、お体全体のメンテナンスの施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に骨粗しょう症によるリスクへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

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ご高齢者のお母さんが身長が縮んだことを話し始めたら伝えて欲しい予防法

2024.02.15 | Category: 予防,円背,姿勢,生活習慣,疲労,立ち方,背骨,関節,骨粗鬆症

 

「最近、棚の上のものが取りにくいなと思っていたら、身長が縮んでいたみたい・・・」

 

と身長の変化にショックを受けられたことをシニア女性の方からよくお聞きします。

40歳以上の日本人を対象にした加齢による身長の変化の研究によると、2年間の身長が縮む平均の長さは、0.2センチ。

また、2年間で身長が0.5センチ以上身長が縮んだ方は、死亡されるリスクが1.26倍も上昇することが報告されています。

このリスクを男女別で見ると、男性は1.24倍、女性は1.28倍と、女性の方が高い結果となっています。

このように身長の短縮は、健康に直結します。

そこで今回は、身長が縮む要因とその予防法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、シニア女性の方が急激な身長の低下することを予防できます。

 

 

 

シニア女性の方の身長が縮んでしまう要因

 

シニア女性の方の身長が縮む要因を、以下で紹介していきます。

シニア女性の方が、身長が縮んでいく要因を以下で紹介していきます。

 

骨密度の減少による骨折 

加齢や閉経後のホルモンの減少により、シニア女性の方は骨密度が低下しやすくなります。

骨密度の低下は、背骨の骨折や変形のリスクを高めます。

特に、「いつの間にか骨折」と呼ばれる背骨が圧迫されたことで起こる骨折は、60歳以上の女性の3人に1人が発症する可能性があります。

背骨が変形することで、背骨の幅が縮まり、結果、身長が縮んでしまいます。

 

椎間板の圧縮

背骨は、いわば31個のブロックが積み重なって構成されています。

背骨のブロックとブロックの間に「椎間板」が存在します。

この椎間板は、ゼリーのような水分を含んだ弾力性のあるクッションで、背骨を支えたり背骨にかかる衝撃を和らげる働きをしています。

加齢によって、血管の柔軟性や筋力の低下によって、体の血液循環は低下し、それは椎間板にも影響します。椎間板への血流の低下すると、椎間板内の水分が減少し、縮んでしまいます。

こうして加齢によって、背骨と背骨の間の椎間板が縮むことは、身長の低下を招いてしまいます。

 

筋力の低下による姿勢の変化

地球上で生活をしていると、常に重力の負荷が体にかかってきます。

重力の負荷に対して、筋肉が働くことで、姿勢が保たれます。

加齢とともに筋肉の繊維が細くなったり、筋肉を作るホルモンが少なくなることで、筋力が低下しやすくなります。

筋力が低下すると、重力に負けて、姿勢を良い状態に維持することが難しくなり、背骨が曲がりやすくなります。

背骨が曲がることで、身長が縮む可能性が高まります。

 

 

 

シニア女性の方の身長の低下の進行を予防する方法

前章であげたシニア女性の方が身長が縮んでしまう要因は、一つだけで起こるのではなく、複数の要因が組み合わさって起こります。

40歳を過ぎると、加齢による体の生理現象のため、身長の低下はある程度は進みます。

しかし、急激にそれを進ませないためにも、骨や筋肉に刺激を与えて予防する必要があります。

その方法を以下で紹介させていただきます。

 

おなかを伸ばす体操

まっすぐ背筋を伸ばして立ち、おへその下あたりをさすってください。

おなかをさすりながら、鼻からゆっくりと息を吸い込みます。

そのとき、おへその下に空気を送り込むようなイメージでおなかを膨らまして伸ばします。

息を十分吸い込んだら、おなかをさすったまま、ゆっくりと息をはいてください。

息をはくときは、息を吸うときよりも、さらにゆっくり長くはいてください。

これを7回、続けてください。

 

お尻をあげる体操 

イスに、つま先は正面に向けて、足は肩幅に広げて座ってください。

体を前に倒して、おなかを太ももにつけ、両手で両足首を後ろから握ってください。

息をはきながら、両手で足首を握ったまま、お尻を持ち上げてひざを伸ばして、5秒間、キープしてください。息を吸いながら、元の姿勢に戻ってください。

これを3セットおこなってください。

 

肩甲骨の引き寄せ体操

背筋を伸ばして、足を肩幅に広げて立ちます。肩は90度あげて、肘を90度曲げます。

その状態で、息を吸いながら、肩甲骨と肩甲骨をゆっくり引いて寄せたら、10秒間キープします。

その後、20秒間かけて、ゆっくりと息をはきながら元に戻します。これを3セットおこなってください。

 

 

 

まとめ

 

身長の維持は、健康は密接な関係があり、また、日常の生活動作にも大きな影響を与えます。

シニア女性の方が、身長を維持していくための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも身長の低下がすすむようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に姿勢の関するブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

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ご高齢者の背中がまるまる姿勢になりやすい理由とそれを予防する体操3選

2024.02.08 | Category: 予防,体操・ストレッチ,円背,圧迫骨折,姿勢,日常生活の動作,歩き方,生活習慣,疲労,背中の痛み,背骨,関節,骨粗鬆症

Smiling children signing OK

 

70歳代の女性の方が、友人から背中が丸くなって姿勢が悪くなっていることを指摘されたというお話をお聞きしました。

そのときに、これから年齢を重ねると、どんどん背中が丸くなっていくのではないかと不安に思われたそうです。

ご高齢の方によく見られる背中が大きく丸まった姿勢は、

 

「円背(えんぱい)」

 

と呼ばれています。

これは、背骨の変形によって引き起こされます。

男性は60歳、女性は50歳を過ぎると、背骨が変形しやすくなると研究報告がされています。

いったん、背骨が変形してしまうと、元には戻らないんで、背筋を伸ばして姿勢を維持することが難しくなります。

背中が丸くなる姿勢は、転倒しやすくなったり、上のものを取りにくくなったりなど、日常生活に支障が出やすくなります。

ですので、なるべく背骨が変形する進行を防ぐ必要があります。

そこで今回は、背骨の変形が進む要因と、それお予防するための方法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、年齢を重ねても背筋が伸びた姿勢を維持できます。

 

 

 

ご高齢の方の背骨の変形が進む要因

ご高齢の方が、背骨の変形が進むことで背中が丸くなる姿勢になってしまう要因について、以下で紹介させていただきます。

 

筋肉量の減少

地球上ですごすときに、体には常に重力がかかります。

重力に負けず姿勢を維持するには、それを支える筋力が必要です。

しかし、加齢によって、姿勢を維持すための筋力は低下します。

その研究では、20歳の時に比べて、70歳前後では、筋肉量は約30%も減少するという報告がされています。

これは、若いときより髪の毛が細くなるように、筋肉の線維も加齢とともに細くなるためです。

また、高齢になると、仕事や子育てで忙しく過ごしていたときより、活動が低下することも、筋力低下の要因です。

姿勢を維持する筋力が低下することで、体が重力に引っ張られて、背骨に負荷もかかり、背中が丸くなる姿勢となっております。

 

背骨が弱くなる

70歳の骨の強さは、20歳のときと比較して、約20〜30パーセントも低下します。

背骨が弱くなると、背骨に軽く圧がかかっただけでも、変形が進んだり、いつの間にか骨折と呼ばれる、背骨がつぶれる骨折を起こしやすくなります。

そうなると、背骨を積み重ねている角度が変化して、背中が丸い姿勢となってしまいます。

このように、筋肉の量や骨の強さの低下が背中が丸くなる姿勢を進行させる要因となっています。

 

 

 

背中が丸くなる姿勢の予兆を知るためのポイント

 

気がついた時には、背中が曲がった姿勢になっていたというお話をよくお聞きします。

背中が丸くなる姿勢になっていくときには、以下のような状態が体におきますので、チェックが必要です。

 

正座が困難である

背中が丸くなる姿勢は、太ももの前の筋肉に非常に負荷をかけます。

そのため、太ももの前の筋肉が疲れて硬くなり、伸びなくなります。

正座は、太ももの前の筋肉が伸びることで、可能な座り方です。

ですので、正座が困難である場合は、姿勢が背中が丸くなってきていることが要因となっている可能性があります。

 

ペットボトルのキャップが開けられない

筋力が低下は、ペットボトルのキャップが開けられるかどうかが、わかりやすい一つの目安となっております。

ペットボトルのキャップが開けることができないようせしたら、背中が丸くなる要因である筋力低下が起こり始めている可能性があります。

 

歩くとふらつく

背中が丸い状態の姿勢は、歩くときに重心が定まらず、フラフラしたり、つまずきやすくなります。

歩きづらくなったことを感じた場合は、背中が丸くなる姿勢になり始めている可能性があります。

 

 

 

ご高齢の方の背骨の変形によって背中が丸くなる姿勢を防ぐ方法

 

背中が丸くなる姿勢を予防するためには、筋力の維持と増加が必要です。

筋肉を刺激することで、骨も刺激され強くなります。

しかし、無理をするとかえって筋肉も骨も痛めてしまう場合があります。

ですので、安全で簡単にできる筋肉を刺激する体操を以下で紹介していきます。

 

呼吸で腹筋を刺激する 

上向きで寝て、ひざを曲げます。

大きく鼻で息を吸った後で、床に接する背中から腰を床に押し付けるように口から息をはいてください。

これを7回繰り返してください。

 

腕を上げて背筋を刺激する

イスに両足を床にしっかりとつけて背中を伸ばして座る。

両手を組んで、下から体の前に円を描くように、肩の高さまで上げていきます。

その状態を10秒キープします。これを5回、繰り返しておこなってください。

 

カカトの上げ下げで足の筋肉を刺激する

足は肩幅ぐらいに開き、壁に手をつけます。

息を吸いながら、かかとを上げてつま先立ちの姿勢にして、5秒間、キープします。

息をはきながら、かかとをゆっくりと下ろします。

この動作を5回、繰り返してください。

 

 

 

まとめ

 

背中が丸くなる姿勢が続くと、呼吸が浅くなったり、内臓が圧迫されて機能も低下しやすくなります。

健康で年齢を重ねるためにも、背中が丸くなりすぎない姿勢を維持する必要があります。

そのための方法として、今回のブログで紹介させていただいたことが皆様のお役に立てれば幸いです。

もしそれでもお悩みが解消しないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のお悩みに対して施術を施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

他に姿勢に関するブログを書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。

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