





- Blog記事一覧 -農作業中に屈もうとひざを曲げると力抜けしてしまう農家さんに伝えたい解消法

皆さんこんにちは、加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
農業に従事している方の中で、農作業中に曲げようとしたときに、ガクッと力が抜けて踏ん張れない症状に悩むことはないですか?
農作業中にこのようなひざの力抜けを感じると、とても心配になりますよね。
農家の皆さんにとって、このひざの不安定さは作業効率を大きく低下させ、特に、農繁期には大きな支障となってしまいます。
このまま放置すれば、大切な植え付けや収穫の時期に十分な作業ができなくなる可能性があります。
そこで今回は、農作業中に起きるひざ関節の力抜けの原因とそれに対する効果的な対処法をご紹介させていただきます。
これらの対策を実践することで、ひざの不調を和らげ、作業効率を上げることができます。

農作業中に、屈もうとひざを曲げたときに、急にひざが力抜けして、踏ん張れないことが発症する原因を、以下で紹介させていただきます。
農作業では、長時間にわたって、ひざを曲げ伸ばしする動作が求められます。
特に、この動きは、お尻や太ももの外側、ひざ周辺の筋肉を酷使します。
これらの筋肉は、屈んだり立ち上がったりするときに、重要な役割を果たします。
しかし、繰り返しの動作でこれらの筋肉が疲労すると、ひざを曲げた状態を支える力が弱まり、突然の力抜けを引き起こす原因となる。
畑などの地面が不安定な場所での作業では、バランスを常にとるため、ひざに大きな負担をかけます。
例えば、中腰姿勢での作業や重い荷物の運搬を繰り返しおこなうことは、ひざの関節のクッションである軟骨やひざの関節を支えるじん帯に、強いストレスを与えます。
これは、まるで重い荷物を乗せた車が、路面の悪い道を走ることで、タイヤが摩耗していくことに似ています。
日々の農作業の積み重ねが、知らず知らずのうちにひざの関節の組織を痛めて、その機能を低下させ、その結果、ひざの力抜けが起こります。
長年の農作業で身についた姿勢や動作が、知らず知らずのうちに体のバランスを崩している可能性があります。
例えば、いつも同じ側に重心をかけて、ひざの曲げ伸ばしがいる作業をしていると、片方のひざや太ももの筋肉だけが疲労して固くなり、反対側の筋肉との動きにアンバランスが生じます。
それにより、同時にひざを曲げても、その動きにゆがみが生じて、ひざがスムーズに曲がらず、力抜けが起こる要因となる。

屈もうとひざを曲げたときに、ひざが力抜けして踏ん張れないことへの対処法として、バランスを崩してしまったその動きを整えるための効果的なストレッチを、以下で紹介させていただきます。
壁の前に立ち、足は肩幅に開き、片足のひざを曲げて、足の甲を手でつかみます。

足の甲を持った手で、その足のかかとをお尻に近づけるように曲げ、太ももの前面が伸びるのを感じたら、20秒間、その姿勢を維持してください。

反対側の足も同じようにおこなってください。
これを、左右の足で、交互に、3回づつおこなってください。
足は肩幅に開いて立ち、片方の足を前に出し、つま先を上に向けます。

後ろの足を軽く曲げ、前の足のひざを伸ばしたまま、上半身を前に倒し、太ももの裏側が伸びるのを感じたら、20秒間、その姿勢を維持してください。

反対側の足も同じようにおこなってください。
これを、左右の足で、交互に、3回づつおこなってください。
足は肩幅に開いて軽くひざを曲げて立ち、片手を壁に手を当てて、体を支えます。

壁と反対側の片方の足の足首を、もう片方の足のひざの上に乗せ、そのままひざを外側に押し出し、体を前屈みにします。

その際に、お尻の筋肉が伸びるのを感じたら、20秒間、その姿勢を維持してください。
反対側の足も同じようにおこなってください。
これを、左右の足で、交互に、3回づつおこなってください。
足は肩幅に開いた状態から、片方の足を前に出して90度になるようにひざを曲げ、後ろの足は後ろに伸ばしてひざを床につけて、片ひざ立ちの姿勢をとります。

その状態から、腰を前に押し出すように、前に出したひざを曲げて、体重を前に移動させます。

その際に、後ろに引いた足の太ももの前面の付け根が伸びるのを感じたら、20秒間、その姿勢を維持してください。
反対側の足も同じようにおこなってください。
これを、左右の足で、交互に、3回づつおこなってください。
足は肩幅に開いた状態から、片方の足を横に伸ばします。

その状態で、伸ばした足とは反対側に重心を移動させて、体を反対側に傾けます。

その際に、太ももの外側に伸びを感じたら、20秒間、その姿勢を維持してください。
反対側の足も同じようにおこなってください。
これを、左右の足で、交互に、3回づつおこなってください。

農作業は、大きな機械を使ったり、刃物を使ったりしますので、今回のような、ひざの力抜けは、農作業の作業効率の低下を引き起こすこともさることながら、大きな事故につながるリスクが高まります。
ですので、ひざの力抜けに対して、しっかりとしたケアをされることをおすすめします。
そのための方法として、今回紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
それでも、ひざの力抜けの症状が続く場合は、お近くの病院や治療院などの専門的な医療機関に受診されることをおすすめします。
当院でも、今回のようなお体のお悩みに対して、施術をおこなっておりますので、お気軽にご相談ください。
また、他に農作業によるお体の不調に関するブログも書いておりますので、そちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広