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物忘れのメカニズム:物忘れと認知症の違いと物忘れに対する日常の対策

2024.07.01 | Category: ストレス・自律神経障害,予防,体操・ストレッチ,日常生活の動作,生活習慣,睡眠

 

ご高齢者の方から、

「2階に上がったものの、何を取りに来たのか忘れてしまった・・・」

「顔はわかるのだけれども、あの俳優の名前が思い出せない・・・」

などといった“物忘れ”が、日常生活ででると、自分が認知症ではないかと心配になるというお話をよくお聞きします。

一般的に、「物忘れ=認知症」というイメージがありますが、必ずしもそうとはかぎりません。

そこで今回は、物忘れのメカニズムと対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、物忘れへの不安を解消できまます。

 

 

物忘れのメカニズム

 

記憶には大まかに分けると、

・長期記憶

・短期記憶

の二つに分けられます。

短期記憶に属するものの中に、「ワーキングメモリ」と呼ばれる記憶の分類があります。

ワーキングメモリは、“脳のメモ帳”とも呼ばれる記憶で、一時的に記憶を保存する働きをします。

これは、いくつもの作業を同時に行うためには必要な記憶です。

この「ワーキングメモリ」の働きを、「道順を聞きながら歩く」という具体的な状況に例えてみます。

 

①友人の家に向かっていますが、道に迷ってしまったので、友人に電話をかけて、道順を聞きました。

②友人は、「次の角を右に曲がって、3つ目の信号を左に曲がって、その後、2ブロック進んで右側にある青い建物です」と教えてくれたとします。

③そうすると、ワーキングメモリが、これらの情報を一時的に記憶します。

④そして、実際に歩きながら、次の角を右に曲がり、その後、3つ目の信号を数え、友人に教えてもらった道順の情報を頭の中で思い出しながら進んでいきます。

このように、①〜④過程がおこなえるのは、ワーキングメモリという記憶の特質な仕組みにより、「すぐに覚える」「すぐに思い出す」ことができることで、今すぐに起こそうとする行動ができるのです。

ワーキングメモリは、大変便利なものですが、その容量はとても小さく、書き込めるスペースに限りがあります。

そのため、このワーキングメモリの中に、新しい情報が入ってくると、前の情報がワーキングメモリから弾き出されて、すっかり忘れてしまいます。

これが、「物忘れ」の要因です。

先ほどの、「道順を聞きながら歩く」という具体的な状況に例えの中で、「④友人が言った情報を頭の中で繰り返し確認しながら進んいく」途中で、⑤別の知り合いとたまたま会って話し込む状況になったとします。

そうすると、別の知り合いと話すことで、ワーキングメモリに新しい情報が入り、もともとワーキングメモリにあった友人から聞いた道順の情報が弾き出されて、道順を忘れてしまう可能性があります。

ですので、一般的な「物忘れ」は、記憶力の低下ではなく、ワーキングメモリの記憶の特性によって引き起こされるのです。

 

 

物忘れと認知症の違い

前章で物忘れは、ワーキングメモリの記憶の特性によって引き起こされることを紹介させていただきました。

とはいえ、一般的には「物忘れ=認知症」というイメージされる方も多く、心配される方が少なくありません。

物忘れと認知症の違いについて理解するためには、それぞれの特徴を明確にすることが重要です。

以下に、物忘れと認知症の違いを説明させていただきます。

 

物忘れ

・具体的な情報、例えば、名前や場所、会話の一部などを忘れてしまうことがある。

・忘れていたことを他人に指摘されるなど、ヒントを与えられると思い出すことができる場合が多い。

・日常生活や仕事、社会的な活動において、ほとんど、大きな支障をきたすことはない。

 

認知症

・時間がたつにつれて、記憶だけでなく、物事を計画したり、問題を解決したりするなどの認知能力が全般に悪化してくる。

・最近の出来事や新しい情報を覚えることが難しくなる。

・日常的なタスクやスケジュール管理が困難になり、日常の生活や仕事、社会的な活動に重大な影響を及ぶようになる。

・行動や性格に変化が見られる。

 

以上の特徴のように、物忘れは日常生活に大きな影響を与えることはありませが、認知症は日常生活や社会的活動に重大な支障をきたします。

 

認知症が発症する要因として、

アルツハイマー病・脳の血管性認知症・レビー小体型認知症など病気が進行している場合があります。

もし物忘れが頻繁に起こり、日常生活に支障をきたすようであれば、早めに専門の医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることをおすすめします。

 

ワーキングメモリを強化する方法

 

 

ワーキングメモリは、日常生活を送る上で、必要な記憶の機能です。

以下で、ワーキングメモリを強化する対策を紹介させていただきます。

 

記憶する単語をイメージする

記憶したい単語に対して、イメージする訓練をおこなうことで、ワーキングメモリを強化できます。

これは、単語を文字として認識するだけでなく、その単語に対応してイメージすることで、脳に二重の記憶が刻まれて、記憶の保持が向上します。

以下はそのための方法です。

絵を描く

記憶したい単語や概念に対応する絵を描く。

例えば、「リンゴ」という単語を覚えたい場合、そのリンゴの絵を描くことで、情報を文字と視覚で入力することとなり、記憶の保持を助けます。

心の中でイメージする

記憶したい単語や概念に対応する視覚イメージを、心の中で具体的に思い浮かべる。

例えば、「山」という単語を覚えたい場合、その山の形や色、周囲の風景を詳細に心な中でイメージすることで、脳の中でその情報への深い処理が促進されます。

 

ポジティブな行動をする

ポジティブな気持ちになる行動をすることで、脳に刺激が送られて、ワーキングメモリが強化されます。そのための具体的な行動として、以下のようなことが効果がみられます。

感謝の日記を書く

毎日、5つほどの短い文で良いので、「天気が良くて気持ちよく散歩ができた」「電車が時間通り来てくれたので出勤できた」など、今日おこった感謝できることを書き出してみる。

運動をする

汗ばむ程度の軽いウォーキングやジョギング程度の運動や、庭仕事で草木を触る作業をする。

笑う生活を送る

コメディの番組を見たり、家族や友人とコミュニケーションをとり楽しい時間を過ごす。

 

 

質の良い睡眠をとる

ワーキングメモリを強化するためには、質の高い睡眠を確保することが非常に重要です。

以下に、睡眠の取り方を改善するための具体的なポイントをあげていきます。

 

規則正しい睡眠をとる

毎日、同じ時間に寝ることと起きることを心がけることで、規則正しい生活リズムがを送ることで、睡眠の質が向上します。

快適な睡眠環境の整備

静かで暗い部屋、快適な寝具、適温の部屋など、睡眠する環境を整えることで、深い眠りに入りやすくなる。

デジタルデバイスの制限

寝る1時間前には、スマートフォンやタブレットなどのデジタルデバイスを使用するのを避けることで、眠りを妨げる可能性が緩和される。

リラックスの習慣

就寝前に、軽いストレッチ、深呼吸、読書などで心身を落ち着かせ、リラクゼーションの時間を設けることで睡眠の質を向上できます。

 

 

 

まとめ

 

記憶を忘れることで、無駄な記憶を整理するという面も持ち合わせています。

ですので、忘れるということも重要な能力だという認識を持っていただき、物忘れをむやみに心配せずに、認知症と区別して対応していだければと思っております。

また、記憶力を鍛えて向上することで、行動に自信が伴い、健康な生活を送ることにもつながります。

物忘れに関する記憶への考え方や対策について、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも物忘れすることへのお悩みが解消されないようでしたら、お近くの専門の医療機関にかかられることをおすすめします。

また、記憶力は、睡眠やストレスなどの影響が大きいとされていますので、そういった生活習慣の不調を整えるために、お近くの治療院にかかられることもおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

また、他に、睡眠の不調やストレスへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

睡眠を取ってもで疲労が取れないデスクワークの方に知ってほしい回復法

 

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監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広


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