- Blog記事一覧 -年末年始の買い物も大丈夫体!体にやさしい楽々買い物の荷物を運ぶコツ
年末年始の準備に向けて、食材をそろえるためお買い物に行かれることが多いかと思われます。
コロナ禍になって以降、コストコや業務スーパーのようなお店も増え、一度の買い物で大量に買って保存といった買い物の形式をされているというお話をよくお聞きします。
その際に、買った量が多すぎて、持ち運びが大変で、家に運び込んだ時には腕がパンパンになるということはないですか?
そこで今回は、年末年始の買い出しに備えて、荷物の持ち運びの方法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただけることで、重くなった買い物カゴや買い物袋を、体を痛めることはなく楽に運べことができます。
お買い物の重い荷物を運ぶとき、手や腕の筋肉が張ってきて、何度も持ち変えたり、途中で休憩した経験があるかと思います。
なぜ、重い荷物を持って運ぶと、すぐに疲れてしまう理由は、荷物を体の軸より前方に持っているからです。
体の前で荷物を持つと、手や腕の力だけで荷物の重さを支えなければならず、筋肉はすぐに緊張してしまいます。
また、肩の関節は、前後左右上下と自由に動かせますが、その分、関節が緩いです。
その証拠に、体の脱臼した部位を統計したところ、半数は肩関節という結果がでています。
普通に何も持たずに立っているだけでも、緩い分、腕の重さを支え、関節を維持するために、肩関節周辺の筋肉が踏ん張る必要があります。
ただでさえ負荷がかかっている肩の関節が、荷物を持つことで、さらに負荷がかかり、痛みがでやすかったり、疲れやす買ったりするのです。
さらに、買い物の荷物を体に軸より前に持つと、その重さで体が前のめりの姿勢でフラフラとした歩き方となり、体の軸も崩れ、肩や腰・足へも負担がかかります。
要するに、買い物をした重い荷物に体が振り回されて、倒れないようにバランスをとるために、過度に筋肉に力を入れることですぐに疲れてしまうのです。
50歳女性の方が、肩と肘の痛みで来院されました。
痛めたきっかけをお聞きすると、ある日、それまで大丈夫だったのに、重たい買い物袋下げて家まで帰った後、痛くなったとのこと。
買い物の荷物を持って歩くのも運動だと思い、毎回、自転車や買い物カートを使わずに頑張ってやっていたそうです。
検査すると、体が全体的にゆがみが発生しており、肩や肘だけではなく、腰や股関節などの動きまで制限が出ていました。
治療後は、運動をしようという前向きな気持ちはすごくいいことなので、体にかかる負荷を軽減できる荷物の持ち方をお伝えさせていただきました。
重い買い物の荷物を持って歩くことを積み重ねていくと、体にかなり負担をかけるということがよくわかる症例でした。
荷物を持って歩き始めは大丈夫だけど、だんだんとつらくなっていく経験がある方も多いかと思われます。
重い買い物の荷物持って歩く際には、初動が大切です。
その方法を紹介させていただきます。
重い荷物を運ぶためには、まずは正しい持ち上げ方が必要です。
その方法とはまずファイティングポーズとなって、体の斜め前方に買い物を入れた袋が来るようにします。
この時、肩のラインと腰のラインを平行にしておくことが大切です。
持ち上げる際には、買い物袋のヒモを持つ手だけに力を入れると、筋肉に負担がかかります。買い物袋を持ち上げるときに、
“肩(背中)”→“ひじ”→“手”
の順番で、持ち上げる力を買い物袋に伝えるように意識します。
この動作が慣れてくると、次第に手だけなく、大きく力の強い筋肉がある背中を使って持ち上げる感覚が自然と身につきます。
そうすると、腕の筋肉の負担が減り、重い荷物を持ち上げるのが楽になります。
まず荷物を持つ位置が大切です。荷物を持った手を体の前ではなく、体の後ろ側お尻のあたりに持ってきてください。
その際、腕は胴体に密着させるようにして、手首は曲げないで伸ばしたままにします。
手は、手の甲がお尻につけ、手のひらが外側に向くように買い物の荷物を持ってください。
ポイントは親指を体の内側に回し、肩甲骨が外に開くように手首を返す。
そうすることで、腕力ではなく、自分自身の胴体を使って荷物の重さを支えることができます。
こういった一連の動作をおこない、買い物の荷物を運べば、腕の筋肉が疲れず、歩行時の体の軸もブレが少なくなるため、体にかかる負担が減ります。
結果、買い物の荷物を運ぶ際の疲れが軽減します。
買い物する際に、エコバッグを持参することが当たり前になってきました。
エコバッグも工夫されてきて、持ちやすいものでてきました。
買い物袋が無料のビニールであったときに比べれば、運びやすくなったとは思いますが、それでも持ち方次第では、体に負荷をかけてしまいます年末に向けて買い物する機会も増えてくるかと思いますので。
今回のブログが皆様の助けになれば幸いです。
それでも痛みがでる場合は、今回、症例で紹介させていただいた方のように、肩や腕だけではなく、体の他の部位もゆがみや疲労が蓄積してる可能性があります。
ですので、お近くの治療院で体を整えていただくことをおすすめします。
当院でもこのようなお悩みについても、治療をおこなっておりますので、お気軽にご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、年末年始に起こりがちなこととして、年末の大掃除で窓ふきをする際に、体を痛めたり疲れたりすることを軽減できる、やっていただきたい体の使い方のブログをあげておりますので、そちらも参考になれば幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広