- Blog記事一覧 -その頭痛、冬の天気のせいかも?その理由と対処法
冬によくあるお体の不調の一つが「頭痛」です。
冬に入ったときに頭痛がでると、まずは風邪やインフルエンザなど感染症ではないかと思って、熱をはかったり、病院で検査を受けにいかれるかもしれません。
検査の結果、感染症でなかったら、その頭痛はもしかしたら、冬の天気による頭痛の可能性があります。
そこで今回は、冬の天気によって、なぜ頭痛がでやすいのか?
その理由と対処法を紹介させていただきます。このブログを読んでいただくことで、冬場の頭痛を解決できます。
冬に頭痛を引きお起こすのは、
「高気圧」
「気温の低下」
によるものです。寒さや気圧が体にどのように影響を与え、頭痛を引き起こすのかを以下で説明を行います。
自律神経は、体の自動で調整してくれる神経です。
自律神経には、体を活動させる働きを促進する交感神経と、体を回復させることを促進させる副交感神経があります。
そして、血液の流れや体温の調整も自律神経が行ってくれます。
冬の寒いときの自律神経の働きの一つとして、交感神経が寒さから体を守ろうとして優位となる。
寒さを感じると交感神経は、血管を縮めて体温が血液の流れる量を制限して、体表を流れる血液の温度が下がりにくくする、つまり、体温が下がらないようにしてくれます。
しかし、そうした交感神経の反応で、頭の血管が縮まると、脳に流れる血液の量が減ることで、脳への栄養や酸素が不足します。
脳を動かすエネルギーである栄養や酸素が不足すると、体の司令塔である脳が働けず、生命の危機につながるため、危険であるサインを体に「頭痛」という形で知らせます。
この頭痛を引き起こすメカニズムから、冬は寒冷なため、頭痛を極めて引き起こしやすい季節であると言えます。
冷たい冬場は高気圧になりやすい。
高気圧とは、酸素の量が多く、空気が重たい状態になる。
重たい空気が体にのしかかると、体をしめ付ける状態になる。
そうすると、血管もしめ付けられ、血液の流れが悪くなります。
特に脳は体の全ての血液量の20パーセントが流れないと働けません。
脳に血液量が不足すると、こちらも自律神経が頭痛を起こすメカニズムと同様に、危険であるサインを体に「頭痛」という形で知らせます。
この頭痛を引き起こすメカニズムも、高気圧となる冬の季節のため、頭痛を極めて引き起こしやすい季節であると言えます。
耳のは気圧の変化を感じるセンサーがあります。
それは耳の中のリンパの流れで作用します。冬の寒さで耳の周りの血管が縮むと、耳の中のリンパの流れも悪くなります。
結果、耳にある気圧のセンサーが過敏に働き、それが脳へ刺激を送り、頭痛を引き起こします。
冬の寒さで血管が縮み、脳卒中や心筋梗塞で倒れる人が多くなります。
頭痛はそんな命に関わる病気がでる前におきる症状の一つです。
2021年の「頭痛のガイドライン」によると、以下の特徴が、検査が必要な頭痛のサインとされます。
突然、発症した非常に激しい頭痛は、重篤な原因が隠れている可能性があり、検査が必要とされます。
頭痛に加えて視覚の障害や、言語の障害、けいれんなどの神経の症状があられた場合は、詳細な検査が必要です。
普段の日常生活ではおきていない、頭痛が続く場合は、詳細な検査を受ける必要があります。
40歳以上の方で、今まで経験したことのない頭痛が発生した場合は、検査を受ける必要があります。
これらの特徴が見られる場合、MRIやCTスキャンなどの画像検査や血液検査など、精密な検査を受けられることをおすすめします。
起こった頭痛が、命に関わるものかそうでないかの判断に迷ったときは、まずはお近くの病院にかかり、医師の判断を仰いでください。
冬におきた頭痛が、風邪やインフルエンザといった感染症でもなく、命に関わる病気でもない場合、冬の天気によって引き起こされている可能性があります。ですので、その対策法を紹介させていただきます。
冬の寒い環境では、適切な防寒の対策が重要です。
帽子やマフラーを利用して、頭や首を保温し、体温を維持することで、血管が縮むことを軽減し、頭痛の発生を抑えることができます。
体を温めることは、頭痛の緩和に効果的です。
温かいお風呂やホットパックを利用して、頭部や首筋を温め、筋肉の緊張を和らげ、血流を良くすることで頭痛を緩和する効果があります。
規則正しい生活習慣をおくることも頭痛の管理に有益です。
その中でも最も重要なのは。十分な睡眠を確保することです。
睡眠が十分に取れることで、体の回復機能は上がりますし、気圧の変化にも体が対応しやすくなります。
結果、頭痛の発生を抑えることができます。
冬の寒さで耳の周りの血管が縮むことで、耳の中のリンパの流れも悪くなり、耳にある気圧のセンサーが過敏となり、頭痛を引き起こします。
ですので、耳の周辺の血液の循環を良くすることで、耳にある気圧のセンサーの過敏性を抑えて、頭痛を防ぐことができます。
その方法は、耳を軽く前後左右上下と引っ張り、刺激を入れることです。気がついたときで結構なので、頭痛が起こっていないときでも耳を触っておいてください。
交通事故やスポーツで首を痛めたことの経験がある方は、特に冬の寒さで頭痛を引き起こしてしまう方が多いです。
今年は暖冬ということでしたが、予想に反してしっかり寒く冬の天気になっています。
この冬の天気によって引き起こされる頭痛に対して、今回のブログが皆様のお役に立てれば幸いです。
それでも頭痛がでる場合は、お近くの治療院で体を整えて、血流を良くして、冬の天気に対応していくことをおすすめします。
当院でも、冬の天気でおこる頭痛への施術もおこなっておりますので、お気軽にご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
頭痛についてのその他のブログも参考にしてください。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広