- Blog記事一覧 -寝起きの後頭部への頭痛は、目の疲労のせい?
先日、ご来院された50歳代女性の方から、
「1ヶ月前ぐらいからな、朝、寝起きから頭が痛いんですよ、どうしたらいいですか?」
とご相談を受けました。
1ヶ月前からということですが、きっかけとか何か思い当たることはありますか?とお尋ねすると。
「特にはないような・・・」
と。後頭部の頭痛なら、たとえばスマホとか目をよく使っていることはないですか?とお尋ねすると、
「あ、ドラマを毎日三時間ぐらい見るようになって・・・」
「確かに、目がすごい疲れてる感じがする・・・」
「目が疲れてくると頭が重だるい気はする・・・」
とのこと。
このように、目を使いすぎることによって、朝、寝起きから後頭部に頭痛が出てしまった方の実例を交えて、そうなった理由、対処法などを紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、朝からのおきる後頭部への頭痛を解決することができます。
さらに詳しくをお聞きしていきました。
朝、起きた時から後頭部に頭痛が起きると、何が一番困りますか?とお尋ねすると、
「朝は、旦那が結構早い時間に家出るんで・・・」
「朝飯作ったり弁当入れないといけないから・・・」
「頭痛いと動きづらくて困るんです・・・」
とのこと。
また、目の疲れたときの対処法はどうされていましたか?との質問に、
「薬局で目薬買ってさしてる、スッとするし」
ということでした。
中国と韓国の100話を超えるドラマで、面白くて見るのを辞めれないということなので、治療とセルフケアで対処していきましょうということになりました。
お身体を見させていただくと、特に首と頭の境目(頭の髪の毛の生え際)に、筋肉の緊張と首の骨の歪みが触知できました。
これは、目を使いすぎる方によく見られる症状です。
というのも、目を使うことと首の上部の筋肉は連動して動くということは、研究報告がされています。
つまり、目の疲れが首の疲れに直結するのです。
しかも首の付け根には、後頭部に分布する大きい神経や血管が通っています。
目の疲れによって引き起こされる首の筋肉の緊張で圧迫されると、後頭部の頭痛が引き起こされてしまうのです。
また、朝に起こる原因は、寝ている間は心臓がゆっくり動きます。
そして、1日の中で一番、筋肉が硬くなったり血流も悪くなるのは、寝起きです。
ですので、今回ご相談いただいた50歳代の女性の方の場合は、寝起きのタイミングで引き起こされてしまうのです。
治療後にお伝えしたセルフケアは、まず目をケアすることからおこなってくださいということでした。
目の疲れをとると、首の上部の筋肉が緩み、神経や血管の通りが良くなり、頭痛が緩和されるからです。
この方は目のケアを、市販の疲れ目の目薬でされておられました。
しかし、疲れ目の目薬は強制的に血管を広げるので、何度も使うと血管を痛めてしまい、結果、かえって目の疲労を引き起こしてしまいます。
目の疲れを取るための方法は、大変簡単です。
ホットタオル(蒸しタオル)を目の上に載せるだけでいいです。
蒸しタオルの作り方は、水に濡らしたタオルを固く絞り、600Wの電子レンジで40秒ほど加熱してください。
火傷には注意して行ってください。
電気のホットアイマスクもいいのですが、水分を通して温める方が効果が高いです。温めることによって、目の血流が良くなり、疲れために栄養が行き渡り、眼精疲労の回復が早くなります。
ひいては、寝起きに後頭部の頭痛への予防となります。
当院はこのような目の使い過ぎによって、引き起こされる寝起きの後頭部の頭痛に対しての治療も行なっております。
当院では、
①患者様からご自身が感じるお身体の状態、それによって起こっているお悩み、治ることで何ができるようになりたいかを、しっかりお聞きします。
②体のどの部分に歪みが出ているのかを、姿勢や体の動きなどを検査します。
③体のバランスを整える整体・体の硬い部分を和らげる鍼治療・体の回復を助ける電気治療などを使い「体の歪み」を整えます。
④治療後は、体を整えた状態を維持するために、ご自宅でやっていただきたいセルフケアの方法をお伝えします。
⑤今後、治していくための計画についてお話しさせていただく。
といった流れで、治療をさせていただきます。
当院で治療を受けていただき、体を整えることで、後頭部への頭痛を緩和し、それを良い状態を維持できる体を作ることができます。
治療後は、
「目が明るなった」
「頭が軽くなった」
「なんか楽やわ」
というような感想をいただきました。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや必要とされていることをしっかりとお受けし、治った先にある希望する将来像を共有して、一緒に治していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広