- Blog記事一覧 -立ちっぱなしの接客業に知ってほしい腰痛対策ストレッチ3選
仕事が原因でおこる4日以上も休む必要な病気のうち、約6割を占めるのが「腰痛」です。
ここまで高い疾病率ですから、腰痛は立派な労働災害ともいえます。
腰痛を訴えることが多い仕事の一つが、「接客業」です。
接客業の方に、職場環境をお聞きすると、長時間、立ちっぱなしであることをよくお聞きします。
立ち続けていると腰が痛くなって、仕事に集中できなかったり作業に支障が出てしまうとのこと。
そこで今回は、立ちっぱなしであることで腰痛を引き起こしてしまいがちな接客業の方に向けて、腰痛が起こる理由とその対策法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただけることで、接客のお仕事中におこる腰の痛みの悩みを解決できます。
腰痛には、体を前に曲げた時に腰が痛む「屈曲型腰痛」と体を逸らした時に腰が痛む「伸展型腰痛」があります。
接客業の方は、どうしても前屈みでお仕事をされますので、その状態を続けることで起きる「屈曲型腰痛」の方が多いです。
「屈曲型腰痛」の原因は、腰を動かすときに、腰の骨と骨盤と股関節の連動がうまくいかないためです。
通常、腰の骨と骨盤と股関節の連動して、体は約110度、前に曲がります。
その割合は、腰の骨が約40度、骨盤が約2度、股関節が約70度、となります。
この動きの割合は、「腰椎・骨盤リズム」といわれています。
このリズムが崩れると、動かない部位をカバーするために、カバーしている部位に無理な動きを強いられることとなり、腰痛が発生します。
特に、接客業の方は、前屈みの作業が多いため、腰の骨と骨盤と股関節周辺にある筋肉や靱帯、関節に疲労やゆがみを引き起こし、リズムが崩れます。
結果、腰痛を引き起こしやすくなるのです。
30歳代女性の方が、腰痛で当院に来院されました。
腰痛が発症したきっかけをお聞きしました。
すると、飲食業のお仕事で、前屈みで立っている時間が長くて、その時に腰の痛みが出たとのこと。
検査をすると、腰の回旋、骨盤の可動性が低下していましたが、特に、股関節の内側のひねりと挙上の動きが悪くなっていました。
患者さんご本人は、腰に意識が集中していることもあり、股関節の動きが悪くなっていることは自覚がなかったようです。
治療では、主に股関節の動きを改善したところ、腰の痛みが減少。
前屈みの立ち仕事で腰椎・骨盤リズムが崩れることで、腰痛を引き起こしてしまうことがわかる症例でした。
立ちっぱなしの状態でお仕事をされている接客業の方に腰痛が起きる理由は、腰の骨と骨盤と股関節の連動リズムの乱れです。
このリズムの乱れを改善する研究がされています。
それによると、この連動リズムの中で最も可動域が大きい股関節にアプローチすることで、明らかに改善されたと報告されています。
ということで、股関節の動きを上げるためのストレッチを紹介させていただきます。
股関節のストレッチ
①・両ひざを開いた状態で、両手は後ろにつきます。
・片方のひざを内側にたおし、反対のひざは外にたおします。
・外にたおした足を、内側にたおしたひざの上に乗せて、ひざとお尻を引っ張り合うように20秒伸ばします。反対側も同様におこいます。
股関節のストレッチ②
・いすに浅く腰かけて、左の足首を右ひざの上に置く。
・ゆっくり上半身を前に曲げて、左側のお尻が伸びるのを感じたところで、20秒そのまま状態でキープする。反対側も同じように行う
股関節のストレッチ③
・両手は後ろにつき、ひざを伸ばして、かかとの下に台を置き、足を高くした状態にします。
・ゆっくり上半身を前に曲げて、ひざの裏が伸びるのを感じたところで、20秒そのまま状態でキープする。反対側も同じように行う
腰が痛いと、どうしても腰だけに意識が行きがちですが、今回のように仕事の種類や環境によっては、腰の周辺に問題がある場合があります。
ですので、腰だけ治療してもなかなかよくならない。
立ちっぱなしの接客業の方に起こる腰痛を解消するために、今回、ブログで紹介させていただいたことがお役に立てれば幸いです。
それでも腰の痛みが減少しない、もしくはもっと仕事をする際にパフォーマンスを上げたいという方は、お近くの治療院で治療を受けられることをおすすめします。
当院でも、今回、取り上げた腰痛の治療を受けたまっておりますので、お気軽のご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広