- Blog記事一覧 -授業でランニングしたら腰痛に… 改善・予防のためのストレッチ法
女子学生が来院されて、
「腰が、歩いててもじっと座ってしてても痛くて…」
何かきっかけとかあったの?と質問すると、
「う〜ん、毎週、体育で持久走するようになってからかな?」
と、なれないランニングをしたことで腰痛を起こしてしまったようです。
そこで今回は、ランニングを始めたときに起こる腰痛について、そうなった理由と対処法などを紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、ランニングによる腰痛を解決することができます。
さらにお話を詳しくお聞かせいただこうと、どれぐらい走ったかをお聞きすると、
「何キロかわからないけど、30分ぐらい走ってる」
と言うことだったので、およそ5〜6kmぐらいのランニングと思われました。
さらに、腰痛くなってから何かケアしたの?と尋ねると、
「全く何もしてない、家帰ったら本読むか絵描いてる」
とのことでした。
腰が痛いと何が困りますか?との問いに、
「座って本読んでると痛くなるのがイヤで、読む本結構溜まってるから」
と趣味が思うようにできないとのことでした。
ランニングは片足で着地して、反対の足をふりこのように前に出す動作を連続で行います。
つまり、大雑把に言えばランニングは、
「小さいジャンプの繰り返し」
と言えます。
ジャンプを繰り返すことで、着地のときに腰や足が衝撃が走ります。
特に太ももの前の筋肉に負担がかかりやすいとされています。
太もも前の筋肉は骨盤と繋がっていますので、疲れて硬くなることで、骨盤が前に倒れます。
そうすると腰が前に反った状態となり、その状態が続くと、筋肉や靭帯、背骨などに負荷がかかりすぎて腰痛を引き起こします。
実際、女子学生の方を検査したところ、特に左側の太ももの筋肉が硬くなっており、左骨盤が前に倒れた捻れた状態でした。
そのねじれを代償して体を動かしていた結果、腰痛が起こり、さらに体全体に歪みが発生していました。
治療としては、腰や股関節、膝への整体を行い、一緒に肩首のバランスを整え、痛めた腰の組織の回復を早めるために、微弱電気治療も合わせて行いました。
その後、ランニングした後の自宅でできるケアの方法もお伝えしました。
体育の授業でランニングをした日は、家に帰った後、じっとしていることが多いとのことでしたので、
・体を温める
・体に刺激を与える
ことを重点的にしてくださいとお伝えしました。
①体を温める
体を温める手っ取り早い方法は、湯船にしっかり浸かり風呂に入ること。
理由としては、体温が38度ぐらいにまで上がると、筋肉は緩む性質を持っています。
自分お体温プラス4度ぐらいのお湯の温度で、10分以上湯浴できればベストです。
②体に刺激を与える
スポーツした際の筋肉の疲労は、スポーツ後に筋肉への軽い運動や刺激を与えた方が回復が早いことが、研究で報告されています。
お風呂で温めた上で、ランニングで負担のかかる太もも前のストレッチをして、刺激を与えるようにしてください。
やり方は簡単です。
立った状態で、片膝を曲げて、手で足の甲を持ちます。
足の甲を持った手を引いて、太もも前の筋肉を伸ばします。
伸ばす方向は、真っ直ぐ・外側・内側と三方向に行ってください。
当院はランニングによって起こった腰痛に対しての治療を行なっております。
当院では、
①患者様からご自身が感じるお身体の状態、それによって起こっているお悩み、治ることで何ができるようになりたいかを、しっかりお聞きします。
②体のどの部分に歪みが出ているのかを、姿勢や体の動きなどを検査します。
③体のバランスを整える整体・体の硬い部分を和らげる鍼治療・体の回復を助ける電気治療などを使い「体の歪み」を整えます。
④治療後は、体を整えた状態を維持するために、ご自宅でやっていただきたいセルフケアの方法をお伝えします。
⑤今後、治していくための計画についてお話しさせていただく。
といった流れで、治療をさせていただきます。
当院で治療を受けていただき、体を整えることで、ランニングによる腰の痛みを緩和し、それを良い状態を維持できる体を作ることができます。
治療後に、
「ん〜腰軽い、走るのほんと苦手なんで、これでなんとかなりそう」
と感想をいただきました。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや必要とされていることをしっかりとお受けし、治った先にある希望する将来像を共有して、一緒に治していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広