- Blog記事一覧 -ホッチキス使ってると肘の外側の出っ張りが痛い方のためのストレッチ
40歳代女性の事務職の方がご来院されて、
「ホッチキスの作業をめっちゃして」
「右の肘が痛くて痛くて」
「腕も捻れなくなても他」
と訴えられました。
ファイルつかんだり、パソコンでマウス使うのも支障がでているとこのとでした。
事務作業で指をよく使われる方は、肘の外側の出っ張っている部分に痛みを訴えられることは少なくありません。
そこで今回は、当院での実例とそうなった理由、ストレッチ法などを紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、肘の外側の出っ張っている部分に痛みを解決することができます。
さらにお話をうかがうと、
「他の人の仕事なんやけど」
「困ったときはお互い様やと思って手伝ったんやけど」
「どうにもこうにも痛くて、途中でギブしてもた」
と、ご自身のお困りの状況をお聞かせいただきました。
肘の痛みに対して、どのように対処されましたか?とお聞きすると、
「とりあえず湿布は貼ってみたけど、変わらなくて」
とのことでした。
この方の肘の症状は、「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」と呼ばれるもので、いわゆる、
「テニス肘」
と言われる症状です。
この症状は、手首を手の甲側に曲げたり、前腕を外側に捻ったりする作業をしすぎると起こります。
40〜50歳のかたに多く発症します。
実際のところは、熱をもったり腫れたりする炎症の症状が出ることは少ない。
肘についている靭帯や筋肉の柔軟性が低下することで痛みが発生していると考えられています。
ですので、湿布を貼ってもなかなか痛みがひかないのはそのためです。
この肘の痛みの最も関係しているのは、中指から肘の外側についている筋肉です。
ホッチキスやマウスを使う動作などで、この筋肉が肘の骨と擦れることで、どんどん硬くなって、肘の外側の出っ張り部分位痛みを発生させます。
筋肉の柔軟性が落ちることで、肘の関節が正常な動作ができず、肘の関節に歪みが生じ、不安定になります。
肘が動きにくくなることで、その動きを代償しようと、肩や首が過度に働かなければなりません。
肩首の動きで庇えなくなると、さらに肘に負荷がかかり、なかなか治りづらい状態となります。
ということなので、肘とともに、それ以外のバランスを整える治療が必要となります。
治療としては、肘の矯正を行い、合わせて全身の整体を行いました。
鍼治療と微弱電流ニューボックスという物理治療で、痛めた肘の組織を回復を促進させるように施術。
治療後は、肘のセルフケアとして、肘の外側の出っ張りが痛くなる主役の筋肉に対するストレッチをお伝えしました。
やり方はとても簡単です。
①痛い方の肘を軽く曲げ、手首を掌側に曲げます。
②反対側の手を上に重ねて、痛い方の手の指の間に、上に重ねた反対側の手の指を入れてつかみます。
③上に重ねた反対側の手を使って、手首を掌側に曲げた状態のまま、手首と軽く小指側に捻ります。
④そのままの状態で、肘をゆっくり伸ばします。
⑤肘のストレッチは、10秒間を3回、一日3回ほど行ってください。
当院も細かな事務作業による肘の外側の出っ張りの痛みに対しての治療を行なっております。
当院では、
①患者様からご自身が感じるお身体の状態、それによって起こっているお悩み、治ることで何ができるようになりたいかを、しっかりお聞きします。
②体のどの部分に歪みが出ているのかを、姿勢や体の動きなどを検査します。
③体のバランスを整える整体・体の硬い部分を和らげる鍼治療・体の回復を助ける電気治療などを使い「体の歪み」を整えます。
④治療後は、体を整えた状態を維持するために、ご自宅でやっていただきたいセルフケアの方法をお伝えします。
⑤今後、治していくための計画についてお話しさせていただく。
といった流れで、治療をさせていただきます。当院で治療を受けていただき、体を整えることで、肘の痛みを緩和し、それを良い状態を維持できる体を作ることができます。
治療後は、
「肘が軽いわ、だいぶん楽やわ〜」
「教えてもらった肘の動かし方してみる」
「湿布だけではなかなか良くならんわけやわ」
と言う感想をいただきました。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや必要とされていることをしっかりとお受けし、治った先にある希望する将来像を共有して、一緒に治していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広