- Blog記事一覧 -歩きすぎておしりの筋肉が痛い・・・なぜそうなる?その対処法は?
ご来院された70歳代女性の方が、
「朝から、お尻のこの辺りが痛いのよ」
「イタタタってなって、起き上がりにくくて」
「なんでこんなところ痛くなったのかな?」
と痛みのご相談いただいたので、いつもと違うことしたとか、何か思い当たるとかないですか?と質問させていただいたら、
「2日前に神戸で北海道店があったから友達と行ってきて」
「荷物持ってうろうろしてて、喫茶店も入り損ねて」
「休憩なしでおったら、気がついたら1万歩ぐらい歩いてたわ」
とお答えいただきました。
最近は、コロナもおさまりつつあることから、外出される方も多くなりました。
外出して楽しくてついつい歩きすぎて、おしりに痛みを訴えるかたも少なくありません。
そこで今回は、歩きすぎたことによって、なぜおしりに痛みがでるのか?その対処法などを紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、歩きすぎたことによっておこる痛みを、解決することができます。
歩くとき、体の重心は、一歩のうちに上下に2回、左右に1回移動します。
つまり、上下左右に反動をつけ、そこで生まれた運動エネルギーを使って歩いています。
しかし、その反動がつきすぎると、体がブレてうまく歩けなかったり、転んでしまいます。
歩く時に起こる上下左右の体の反動を制御するために、いろいろな体の筋肉が使われています。
中でも、お尻の筋肉の働きは重要です。
歩行というのは、足を上げて着地して、足をあげて着地しての繰り返しです。
歩行で足を上げた時に、体が左右にブレすぎないように押し留めるのも、おしりの筋肉がやってくれます
また、一歩踏み出して自分の体重をかけながら足を着地したときの衝撃をおしりの筋肉が主力で受け止めます。
人間の体の中で、一番筋肉の量が多いのがお尻である理由が、歩行する際にこれだけ働いているのをみても、わかる気がします。
今回の患者様は、久々の外出で楽しくて歩き続けたということで、オーバーワークとなり、おしりの筋肉を痛めてしまったのです。
また、お荷物を片方の方にかけて歩いたことで、体の片方にバランスが偏り、より体のブレを助長してしまったことも、プラスαで体に疲れと歪みを上乗せしてしまったのです。
歩きすぎて痛いおしりの筋肉への対処法
体の歪みと歩行で使った筋肉のバランスを整えた後、歩くすぎたときの対処法である、おしりへのセルフケアをお伝えしました。
やり方はとても簡単です。
①お風呂にしっかり入る
歩きすぎておしりの筋肉の血流が歩くなり、冷えて固まって入り状態です。
それを解除するには、あたたかい空気よりあたたかいお湯で温めたほうが効率25倍がいいと言われています。
お尻は分厚い筋肉で覆われていますので、温まるのに時間がかかります。
ですので、シャワーではなく湯船に浸かってゆっくり温めてください。
お風呂で十分に温めた後に、もうひと刺激ストレッチで入れて、回復を促進してみてください。やり方ですが、
椅子に座って、右ひざを曲げて、両手で抱えます。抱えた右ひざを、自分の左脇に向けて斜め方向にひきつけます。
その状態で、10〜20秒キープします。
回数は一回で大丈夫です。
次に、左ひざを曲げて、両手で抱えます。抱えた左ひざを、自分の右脇に向けて斜め方向にひきつけます。
その状態で、10〜20秒キープします。回数は一回で大丈夫です。
一日2〜3回ほどやってみてください。
通常の筋肉の痛みだけでしたら、動かしてから48〜72時後には自然と自己回復能力で痛みは取れて行きます。
ただ、今回の場合は、お荷物を持って歩いていたことで、体全体に歪みがでていましたので、治療する必要がありました。
このように当院は、お買い物で歩きすぎておしりが痛くなってしまった方に対し、治療を行なっております。
当院では、
①患者様からご自身が感じるお身体の状態、それによって起こっているお悩み、治ることで何ができるようになりたいかを、しっかりお聞きします。
②体のどの部分に歪みが出ているのかを、姿勢や体の動きなどを検査します。
③体のバランスを整える整体・体の硬い部分を和らげる鍼治療・体の回復を助ける電気治療などを使い「体の歪み」を整えます。
④治療後は、体を整えた状態を維持するために、ご自宅でやっていただきたいセルフケアの方法をお伝えします。
⑤今後、治していくための計画についてお話しさせていただく。
といった流れで、治療をさせていただきます。当院で治療を受けていただき、体を整えることで、おしりの痛みを緩和し、それを良い状態を維持できる体を作ることができます。
「あ、スッキリした」
「足が上がりやすい」
「体が伸びやすい」
といった感想をいただきました。
長い期間、コロナでなかなか外出ができませんでしたが、ようやく規制も気持ちも緩和して、外出しやすくなりました。
皆様には、どんどん外出して、今まで我慢した分リフレッシュしていただきたいです。
楽しみすぎて、歩きすぎておしりに痛みを感じましたら、今回ブログで紹介した対処法を参考にしていただければ幸いです。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや必要とされていることをしっかりとお受けし、治った先にある希望する将来像を共有して、一緒に治していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広