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春になるとだるいのはなぜ?季節の変わり目にやってほしい対策

2023.03.10 | Category: ストレス・自律神経障害,予防

「ダラダラしてたらあかんとは思って、ウォーキングとかしようとは考えてるけど」

「買い物とかから帰ってくると、しんどくて、もうええかと座り込んでしまう」

「なんかほんと体がだるくてだるくて、何でなんですかね?」

 

と50歳代女性の方から相談を受けました。

今回の患者様のように、季節の変わり目の春は、疲れやだるさを訴える方が多くなります。

そこで今回は、当院での実例とそうなった理由、対処法などを紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、春先のお体の不調を解決することができます。

 

 

季節の変わり目である春に体がだるくなるのはなぜ?

だるくなったのはいつからとかきっかけとかありますか?という質問に、

 

「なんか暖かくなってから感じだしたかな?」

「それと花粉症がでだしてからかも」

「天気がこの前悪かったじゃないですか、その時は特にしんどかった」

 

とお話しいただきました。と、ご自身の状況をお話しいただきました。

この患者様からお話をお聞きしてわかったことは、春になって体調が思わしくない感じ始めたきっかけが、

 

「気温」

「花粉症」

「気圧」

 

に関するがあげられます。

そこから、

 

「自律神経のバランスが崩れている」

 

ことよりおこっていると考えられました。

自律神経は、体に必要な免疫やホルモン・エネルギーを自動的に調整してくれるシステムです。

暑かったら体温を下げるために自動的に汗をかき、ご飯を食べると消化するために自動的に胃液をだしたりといった感じです。

自律神経は、交感神経と副交感神経に分かれます。

交感神経は、心臓を早く動かしたり、気管を広げて呼吸をしやすくしたり、エネルギーを体に効率よく届け、体を活動しやすくするために働く神経です。

副交感神経は、胃腸を動かしたり心臓をゆっくり動かしたり、体のリラックスやや回復を促すために働く神経です。

交感神経は活動、副交感神経はリラックスといった、ほぼほぼ真逆の働きこの二つの神経が、お互いにバランスをとって、人間は活動しています。

どちらか一方の神経が過剰に働くことで、体に不調が起こります。

今回の患者様の場合は、副交感神経が過剰に働いたことで、体のだるさがおこっております。

 

「気温」

血液はもともと40度ほどの熱を持っています。

気温が高くなることで、体温が高くなりすぎないように、血管を広げて血液体表近くにさらして、体温を下げようと働きます。

この血管を広げる働きを、副交感神経が行います。気温が上がると副交感神経の働きが盛んになります。

 

「花粉症」

花粉が体に入ると、花粉が体にとって害になると感じて、花粉に対して体が免疫反応を発動します。

その免疫反応ですが、副交感神経が働くことで活動が活発になる免疫システムとなっています。

ですので、花粉症によって過剰に副交感神経が主導の免疫システムが働くことで、体がリラックスしすぎる状態となり体がだるくなります。

花粉状になると、体がだるくなったり眠たくなったりするのはそのせいでもあります。

 

「気圧」

気圧は空気の密度、重さを表します。雨が降る時は低気圧で空気が軽くなり、冬の寒い晴れた日は高気圧となり空気が重たくなります。

春雨という言葉があるように、雨の日が多くなる芽吹の時期の春は、大気中の酸素の量が減り、体にかかる圧力が減り緩みます。

そうすると体にだるさを感じるようになります。

高気圧の冬から低気圧の春に季節が急に変わることは、つまり体をガッツリ圧迫するコンプレションシャツインナーで動いていたのに、それを脱ぐと体を支えてくれていたものがなくなりだるさを感じるようなものです。

 

このように、副交感神経が働く条件が春には揃ってしまうので、過剰に働きすぎて、体がリラックスしすぎて、しんどいほどのだるさがでてしまうのです。

 

 

春に体がだるくなる方にやっていただきたい対処法

治療としては、体に刺激を加えて、体の歪みをとって、副交感神経の働きを抑え交感神経の働きを促し、自律神経のバランスを取り戻すように持って行きました。

さらに、ご自宅で自律神経のバランスを取るための対処法であるセルフケアをお伝えしました。

その方法はとても簡単です。

 

①薬指の爪をもむ 

5本の指のうちくち薬指の爪を揉むと副交感神経の働きを抑える効果があります。

写真の爪につけた赤丸の箇所を、反対の手の指ではさんで20秒ほど、1日2〜3回ほどつまんで揉んでください。

 

 

②お風呂に入る

気温が上がるとシャワーで済ませがちになりますが、しっかり湯船に浸かってください。

お風呂に入るとシャワーで済ませている人より、免疫のバランスがよくなるという研究報告もされています。

お湯に浸かることで体温を上げ、体に水圧をかけることで血流が良くなり、体が整いやすくなります。

お風呂の入る温度は、自分の体温にプラス4℃のお湯がおすすめです。

 

③腹式呼吸 

自律神経はその名の通り、こちらの意思とは関係無く、自律して動く神経です。

こちらの意思で動かせません。ただ、唯一例外は、呼吸で自律神経はコントロールできます。

意識的にしっかり呼吸をすることで、自律神経を整えることができます。腹式呼吸のやり方は、

 

⒈ 背筋をを伸ばし、鼻からゆっくり息を吸います。このとき、おへその下に空気を貯めていくイメージで、おなかをふくらませます。

⒉ お腹をへこましながら、口からゆっくり息を吐きます。体の中の息を出し切るように、吸うときの2倍くらいの時間をかけて息を吐くのがポイントです。

 

回数は1日10~20回が基本です。その日の体調に合わせて、無理なくやってみてください。

 

 

春になると体がだるくなる方への当院が行うの治療流れ

当院もこの「春になると体がだるくなる方」に対しての治療を行なっております。

当院では、

①患者様からご自身が感じるお身体の状態、それによって起こっているお悩み、治ることで何ができるようになりたいかを、しっかりお聞きします。

②体のどの部分に歪みが出ているのかを、姿勢や体の動きなどを検査します。

③体のバランスを整える整体・体の硬い部分を和らげる鍼治療・体の回復を助ける電気治療などを使い「体の歪み」を整えます。

④治療後は、体を整えた状態を維持するために、ご自宅でやっていただきたいセルフケアの方法をお伝えします。

⑤今後、治していくための計画についてお話しさせていただく。

といった流れで、治療をさせていただきます。当院で治療を受けていただき、体を整えることで、春になると起こる体の不調を緩和し、それを良い状態を維持できる体を作ることができます。

 

 

まとめ

ようやく春になって嬉しい反面、季節の変わり目は今回の患者様のように、だるいとか眠れないとか、特定できないようなお体の不調を訴えるかたが多いです。

当院では、そういったお体の不調に対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや必要とされていることをしっかりとお受けし、治った先にある希望する将来像を共有して、一緒に治していく治療院を目指しております。

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広


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