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「なぜストレスは身体に不調を引き起こすのか?原因と対処法」

2018.10.04 | Category: ストレス・自律神経障害

化粧品会社が、人間がストレスを感じたときにかく汗の臭い成分を特定したというニュースがありました。

 

この「ストレス臭」というべき体臭は、ネギやニンニクのようなにおいがして、その臭いを嗅ぐと疲労や混乱が起き、緊張や抑うつの原因となるそうです。

 

ストレスは身体に色々な不調を呼びますが、体臭まで影響するのかと驚きました。

 

ストレスがたまると、

 

「イライラする」

「眠れない」

「頭痛がする」

「肩がこる」

「疲労が抜けない」

「やる気が起こらない」

 

などなど、心身共に不調がでてきます。

 

実際に身体を診させていただいても、ストレスの高い方は身体の緊張度が高いです。「なにかストレス解消してみてくださいね」とお話させていただいても、

 

「わかっているけどね・・・、(忙しくて)そんな時間ないわ~」

「どうやってストレスとったらいいのかわからへん」

「そんなに貯めてるつもりはないんやけどね」

 

というような、時間がない・やり方がわからない・自覚がないという答えが返ってきます。ストレスはある程度あっても自分は大丈夫だろうと、軽くみてあまり対策を立てない方が多いかと思います。

 

しかし、ストレスを放っておくと、脳が損傷して萎縮がおこったり、将来的に脳梗塞・心筋梗塞・癌になる確率が高くなるという報告がされています。

 

ストレスは命を奪う可能性をもっています。

 

そこで今回は、ストレスを受けることで身体がどのように反応して不調を引き起こしているのかと、ストレスに対する対処法を紹介させていただきます。

 

ストレスが身体に引き起こす原因をしり、対策を立てていただくことで、ストレスによる体調不良を回避して、健康で快適な生活を送ることができます。

 


【ストレスの起源】

ストレスを受けることで身体に不調を引き起こしている原因は、

 

「先祖が進化して獲得した命を守る機能のため」

 

です。

 

人間の天敵である猛獣と命を懸けて対峙しないといけないとき、“戦う”もしくは“逃げる”の必要があります。

 

その時に身体に起こるストレス反応は、心臓が激しく動いて血液を全身に回し、肝臓で瞬発的なエネルギーとなる糖が分解・放出するなどの反応を起こします。

 

そうすることで、体中にエネルギーを回し、“戦う”もしくは“逃げる”準備が瞬時にできるようになりました。

 

 

【現代におけるストレス要因】

ストレスは、命を守るために進化した機能で、現代のように“悪者”ではなかったのです。

 

現代では、太古の昔のように猛獣に命を狙われることはなくなりましたが、“戦う”もしくは“逃げる”準備が瞬時にできる機能は現在でも人間の身体に残っています。

 

猛獣に代わり現代においては、仕事や子育て・人間関係などによる恐怖や不安が、身体にストレス反応を引き起こしています。

 

身体にストレス反応を起こすことは、命を守るために身体能力をあげるよう、一時的に心臓や血管・内臓へ負荷を与える、いわばドーピングのようなものです。

 

現代においては、仕事や子育て・人間関係などによるストレス反応は、一過性のものでなく常時引き起こされています。

 

そのため、ストレス反応による身体の負荷が常時かかることで、耐えきれなくなり不調を訴えるようになります。

 

また、人間に備わっている「記憶力」と「想像力」もストレスの要因となります。

 

その他の動物のように、目の前にある危険にストレスを感じるだけなら、安全な場所に移動すればストレスを感じなくなるはずです。

 

しかし、例えば仕事で上司に叱られたことや失敗を、家に帰っても思い出し考えてしまい、ストレスとなっているようなことはないでしょうか?

 

これはまさに、安全な場所に移動しても、目の前にないことを「記憶力」と「想像力」から引き起こしてしまい、常にストレスを感じてしまいます。

 

さらに最近は、スマートフォンの発達で、常にいじって調べることで「記憶力」と「想像力」を刺激され、知らず知らずにストレスを引き起こしてしまいます。

 

実際、スマートフォンの普及とともに、うつ病や不安症がふえたという報告がされています。

 

 

【ストレスの対処法】

①運動

アメリカの心理学会では、ストレスに対する対処法として、

 

▶ストレスの原因を避ける

▶笑い

▶家族や友人のサポートを受ける

▶瞑想

運動

 

の五つを推奨しています。

 

その中でも運動をすることは、ストレス反応による自律神経の暴走を食い止め、ストレスによって傷められた脳や神経の修復にもつながることが報告されています。

 

運動量としては、

 

「少し息が上がる程度の速さで、30分程度を週3回歩く」

 

いわゆる早歩きを継続的に行うことが必要で、運動を辞めると身元のストレス反応が暴走している身体に戻ってしまいます。

 

確かに私もランニングや剣道をした後は、身体は疲れますが気持ちが妙に軽くなって、数日調子が良いことが多いです。

 

普段、なかなか運動する時間が取れない方も、通勤や帰宅時のちょっとした時間に、早歩きをやってみてください。

 

 

②食事

フィンランドやオランダの研究で、“n-3不飽和脂肪酸”が、ストレスに効果がある栄養素として確認されました。

 

このn-3不飽和脂肪酸の代表格は、DHA(ソコサヘコサエン酸)・EPA(エイコサペンサエン)という、一時期頭がよくなるといって流行った栄養素です。

 

DHA(ソコサヘコサエン酸)・EPA(エイコサペンサエン)が主に含まれている食物は、

 

『魚』

 

です。食べることによって、ストレスによって損傷した脳や神経に栄養を与え、活動を高めることができます。その他には、ホウレン草やレバーに含まれる葉酸や肉や魚に含まれるビタミン12、ヨーグルトやチーズなどに含まれる乳酸菌・ビフィズス菌なども効果があるとされています。

 

また、ストレスを対処するための食生活で気を付けることとして、

 

▶食事は規則正しくゆっくりと

▶十分な水分補給(ジュースは避けて、特に緑茶を推奨)

▶魚は週3回程度

▶ナッツ・アボガド・オリーブの油が良い

▶玄米などの全粒穀物

▶緑の野菜やレバーで葉酸を補給

▶乳酸菌やビフィズス菌で腸を活性化

▶砂糖・塩分・アルコールは控えめに

 

インスタントやフィーストフードでなくバランスの取れた食事を心がけましょう。

 

 

③睡眠

ストレスによって分泌されるホルモンは、目を覚まさせる役割もありますので、ストレスがたまると睡眠障害につながります。

 

まずは身体も気持ちもリラックスする環境を整える必要があります。

 

▶お湯の温度が38~41℃のぬるいお風呂につかる

▶肩や足をゆっくりとストレッチをする

▶寝る1時間前は、音楽を聴く・読書をするなどリラックスタイムを作る

※スマートフォンは逆に覚醒するので避けてください

 

 


ごく一部ですが、生まれながらにストレスに強い遺伝子を持っている方がいるという報告がされています。人類が進化すれば、ストレスに強い体になってくるかもしれませんし、遺伝子操作でそのような身体が作れるかもしれません。

 

しかし、今現在に生きる私たちは、運動・食事・睡眠といった生活習慣を整えることで対応していかなければなりません。

 

最初に書きましたが、ストレスがたまると、血圧が上がったり血液が固まりやすくなることから、心筋梗塞や脳梗塞につながります。またストレスは、癌を攻撃してくれる免疫細胞の働きをとめてしまうという報告もされています。

 

今だけでなく将来にそなえて、ストレス対策をとってみてください。

 

 

それでもストレスにより身体に不調がでる場合は、『接骨鍼灸院じんぎゅう』にご相談ください。身体のバランスを整えることで、ストレスを軽減できるようお手伝いさせていただきます。

柔道整復師・鍼灸師 久木崇広 監修


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