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「座りっぱなしのお仕事で疲れときにしてほしい体操」

2018.10.06 | Category: 体操・ストレッチ

先日、東京の講習会へ行くために、往復深夜バスを使いました。

 

普段は立ち仕事なので、集中して座るということが少ないのですが、今回8時間ほど座り続けましたが、なかなかの苦行。

 

ホントにお尻もちろんこと、首枕をしていても首・肩が痛くなり、座りっぱなしというのはつらいということを久々に体験しました。

 

私の場合は久々の体験でしたが、普段から仕事で初めから最後まで、座りっぱなしで作業されている方は少なくないかもしれません。

 

そうなるとどうしても身体に疲労がでてしまいます。

 

長い時間座っているのは身体にとって悪いことはわかっていても、頻繁に席を立って身体のコリをとるような行動は、仕事をしている周りの目もありますのでできませんよね。

 

しかし、長時間座りっぱなしというのは色々なリスクがあります。

 

そこで今回は、長時間座りっぱなしをしていると、どのようなリスクがあり、それを防ぐための体操をご紹介させていただきます。

 

これを知っていただくことで、座りっぱなしによる身体へのリスクを回避して、座っての作業を続けていけるようになります。

 


【座りっぱなしのリスク】

長時間座りっぱなしで作業をしていると、

 

「身体の老化が進む」

 

ということが、身体の反応としてでてきます。

 

アメリカで、座り続けると太ももの血管がどのように変化するのかを、二つのグループに分けて実験されました。

 

一つのグループは、座った状態を3時間保ちました。

結果は、血管のしなやかさが50パーセントも落ちてしまいました。つまり、長時間座り続けると、血管にダメージを与え老化してしまうということです。

 

もうひとつの実験で、同時に3時間座るなかで、30分に1回ルームランナーで5分間歩いてもらいました。

結果は、こちらのグループは血管のしなやかさは保たれました。つまり、座り続けることを避け、少しでも動けば血管の若さは保たれるということです。

 

座りっぱなしによる血管の老化は、不定愁訴である肩こり・首の痛み・頭痛・吐き気・めまいなど引き起こし、将来的に脳梗塞・心筋梗塞・糖尿病・認知症などを引き起こすといわれています。

 

また、WHO(世界保健機関)でも、

 

『座りっぱなしの生活が世界の死因と障害の10大要因の一つとなる可能性が高い』

『座りっぱなしの生活は、たばこや不健康な食事とともに、心臓病や糖尿病、肥満など急速に病気を増やす原因になっている』

 

という警鐘を鳴らしています。

 

【座りっぱなしが老化を止めるには?】

血液の中に「一酸化窒素」と呼ばれる物質があります。

 

この物質は、「血管を広げて血流を良くし、血圧を安定させる」「傷ついた血管を修復する」という身体にとって非常にありがたい働きをしてくれます。一酸化窒素は、血管内に血液が流れることで刺激され、血管の内側の細胞から分泌されます。

 

つまり、血流が良くなれば一酸化酸素の分泌が多くなり、血管が若返るということです。この働きを見つけた学者は、ノーベル賞を受賞されたほどの画期的な発見でした。座っていても血流を良くする方法を考えることが、座りっぱなしによる老化を防ぐ方法になります。

 

血流を良くするための手っ取り早い方法は、身体を動かすことです。身体を動かすときに使う筋肉は、同時に血管に圧をかけ血流を促進してくれます。例えば、ふくらはぎの筋肉は「第二の心臓」とよばれるほど活発に機能すれば、下半身にたまった血液を心臓へ戻す役割を担います。筋肉を動かすことは、血流を良くすることにつながります。

 

しかし事務作業中に身体は動かせないとお思いでしょうが、大事なのは、座りっぱなしでも少しでもいいので身体を動かすことなのです。少しでも動かせば、一酸化窒素が分泌され老化をふせぐことができます。次節で座りながらできる、血流を良くする身体の使い方を紹介していきます。

 

【座りながらの体操】

①肩・背中の体操

背筋を伸ばして椅子に座り、顔を上に向けて、脇を開いて手を胸に当てます。

 

顔を上に向けたまま、肘を横へ開き、肩甲骨と肩甲骨を寄せるように胸を開きます

 

顔を上に向けたまま、肘を下に落とし腕を脇につけ、肩甲骨と肩甲骨を寄せるように胸を開きます

 

顔を上に向けたまま、肘を前に突き出し、肩甲骨と肩甲骨の間を開くように肩を内側に巻き込みます

 

顔を上に向けたまま、肘を斜め上に向け、肩甲骨と肩甲骨の間を開くように肩を内側に巻き込みます

 

という体勢をとるように肘を横⇒下⇒前⇒上と10回まわした後、逆回しで肘を上⇒前⇒下⇒横と10回まわしてください。一日3セットおこなってください。コツは背中を意識して肩甲骨をまわすイメージでおこなってください。

 

 

②首の体操

イスに座って顔をまっすぐ前を向き両手を下に下げます

 

顔をまっすぐ前を向き、左手でイスの端をつかみ、右手で左の耳の上あたりにあてます。

 

顔をまっすぐ前を向いた状態で、息を吐きながら、右手で頭をゆっくり右側に倒し、左の首を伸ばし10秒ほどその体勢を保つ。

 

顔をまっすぐ前を向き、右手でイスの端をつかみ、左手で右の耳の上あたりにあてます。

 

顔をまっすぐ前を向いた状態で、息を吐きながら、左手で頭をゆっくり左側に倒し、右の首を伸ばし10秒ほどその体勢を保つ。

 

※同じような手順で、顔を上向けたり、下に向けたり角度を変えてやってみてください。

※首の筋肉は繊細なので、くれぐれもゆっくり無理のない程度に曲げてください。

 

 

③膝あげ

背筋を伸ばしてイスに座る

 

座ったまま右足を20センチ上げて20秒その状態でキープする

 

足を上げた状態で、つま先を上下させふくらはぎに刺激を送る

 

座ったまま左足を20センチ上げて20秒その状態でキープする

 

足を上げた状態で、つま先を上下させふくらはぎに刺激を送る

 

左右交互に10回行う

 

 

④脚上げ

背筋を伸ばしてイスに座る

 

座ったまま右足を床と平行になるように上げ、つま先を伸ばし太ももをイスから少し浮くように、20秒その状態でキープする

 

座ったまま右足を床と平行になるように上げ、足首を直角にしてつま先を上にあげ太ももをイスから少し浮くように、20秒その状態でキープする

 

座ったまま左足を床と平行になるように上げ、つま先を伸ばし太ももをイスから少し浮くように、20秒その状態でキープする

 

座ったまま左足を床と平行になるように上げ、足首を直角にしてつま先を上にあげ太ももをイスから少し浮くように、20秒その状態でキープする

 

このサイクルを一回として、2~3回行う。

 

仕事中や自宅に帰ってテレビのCM中の空いた時間に行ってみてください。

 

 


長時間座ってすごすリスクの実例として、災害時に避難所で横になって就寝せず、車の中で座って長時間すごされた方が、血液が固まり肺に飛んでエコノミークラス症候群や脳梗塞を引き起こして問題となりました。

 

座りながら少しでも身体を動かす意識をしていただいて、座りっぱなしによる身体の老化を防いでください。

 

それでも座りっぱなしで仕事することで身体の疲れがたまってしまうようでしたら、『接骨鍼灸院じんぎゅう』にご相談ください。筋肉や血管に刺激を加え座りっぱなしによる身体の老化を防ぐお手伝いをさせていただきます。

柔道整復師・鍼灸師 久木崇広 監修

 


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