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「腰のヘルニアについて知ってほしいこと」

2018.10.12 | Category: 腰痛

腰が痛くて病院で診てももらったときに、

 

「ヘルニアですね」

 

という診断を受けて、注射や痛み止めの薬・湿布を処方してもらったものの、なかなか治らない・・・。

 

腰の痛みや足のしびれで仕事や家事をするどころでなく、これ治るの?どうなってるの?とイライラしたりや不安・恐怖感でてきますよね。

 

病院でヘルニアと診断してもらったという方とお話をさせていただくと、ヘルニアがどういった傷病で、どう治っていくのか説明されていないことも多いです。ヘルニアのことがわからない、見通しがもてないことが、さらにそのイライラや不安・恐怖感に拍車をかけていると思われます。

 

そこで今回は、腰のヘルニアについての病態や特徴・治療経過などについて説明をしていきます。

 

ヘルニアについての知識をつけていただくことで、今ある不安を軽減することができます。

 


【腰のヘルニアとは】

腰のヘルニアの正式傷病名は、

 

“腰椎椎間板ヘルニア”

 

といいます。分解して説明すると、

 

▶腰椎(ようつい)というのは、背骨の中で腰の部分のことで、人間の腰の骨は5個あります。

▶椎間板(ついかんばん)というのは、背骨と背骨の間にあるゼリーのような円盤型のクッション。

▶ヘルニアとは、語源的な意味としては「もともとあったところから逸脱する・外れる・飛び出す」という意味です。

 

つまりこの腰椎椎間板ヘルニアというのは、

 

「腰の骨と腰の骨の間にあるクッションの一部が飛びだし、その飛びだした部分が神経を圧迫してしまうことで、痛みやしびれなどの症状がでる」

 

傷病です。クッションが飛び出る?ということがイメージしにくいかもしれませんが、それをわかっていただくために、まず椎間板について説明していきます。

 

 

【椎間板とは】

椎間板の役割としては、水分をたっぷり含む弾力をもったクッションで、背骨を前や後ろ・横に動くに合わせて形を変え、背骨にかかる衝撃をやわらげてくれます。

 

構成としては、外側にバームクーヘンのような層があるコラーゲンでできた“線維輪(せんいりん)”と、その内側にゴムボールのような形の水分を88パーセント含むゼラチン物質でできた“髄核(ずいかく)”でできています。

 

 

【椎間板が飛びでる過程】

椎間板は、20歳を過ぎたあたりから劣化が始まります。その劣化の内容は、

 

▶椎間板内の水分量が低下して弾力性がなくなりひしゃげてしまう。

▶椎間板に繰り返しの圧がかかることで線維輪に亀裂が走る

▶椎間板に繰り返しの圧がかかることで線維輪の一部が変形してしまう。

この椎間板の劣化により、椎間板の中心にある髄核を押しつぶされ、そとに飛び出してヘルニアになります。その飛びだし方にはいろいろとタイプがありますが、椎間板の後ろ部分にある神経を圧迫して痛みやしびれの症状をだす原因となります。

 

【腰椎椎間板ヘルニアの特徴・原因・症状】

20~40歳の男性に多く、スポーツ・重たいものを持ち上げる・肉体労働・ケガにより、腰へ繰り返して圧力をかけることが原因。また、精神的なストレスも原因と報告されています。

 

症状としては、片方の腰からお尻・太もも・ふくらはぎ・足にかけての熱い痛み・皮膚の感覚がぼやける・力が入らない症状がでます。また、咳やくしゃみ、トイレでの力み、前かがみになると痛みがきつくなります。

 

 

【腰椎椎間板ヘルニアの検査】

映像としてヘルニアの状態を調べるのでしたら、MRI検査が有効です。MRI検査は、下の映像のような骨・椎間板・神経を映しだしてくれます。

 

レントゲンでは、骨の映像しかとることができませんので、椎間板ヘルニアの判定できません。(行ったその日にすぐMRI検査をしてくれるかはその病院によりますが)MRIの施設がある病院を選ぶか、通っている病院の先生にMRI検査希望を伝えて、施設のある病院を紹介してもらうかしてください。

 

MRI検査による映像と身体にでている症状が一致すれば、腰椎椎間板ヘルニアと診断がくだせます。

 

 

【ヘルニアが治っていく経過】

多くの場合は、

 

椎間板から飛びでた部分は、2~3ヶ月で自然に分解され小さくなります。それにより、椎間板が飛びでていることで神経が圧迫されている部分が解放され、痛みやしびれが改善されていきます。」

 

2~3ヶ月で痛みが取れないようでしたら、脊柱管狭窄症・すべり症・馬尾腫瘍など他の傷病の可能性や合併が考えられますので、精密検査されることをおすすめします。

 

【治療方法】

①保存療法

先ほど治っていく経過でも記述しましたが、椎間板から飛びでた部分は、2~3ヶ月で自然に分解され小さくなり症状が軽減することからまずは、「保存療法」が選択されます。つまり、特別なことをしなくても、そのままにしておいても治るということです。保存療法中に気を付けていただくことは、

 

▶前かがみの姿勢を避ける

立っている姿勢が椎間板にかける圧力を100パーセントとすると、前かがみは150パーセントの圧力かかってしまいます。面倒かもしれませんが、物を取る時や荷物を持ち上げるときは、膝をまげてかがんでください。仕事の間だけ簡易のコルセットを装着するのも、選択肢の一つとして試してください。

 

▶動ける範囲で動いてもらう

保存=安静ではありません。動かないことで下半身の筋力が落ちてしまうことは、腰を支える力がなくなり、痛みを増強します。ゆっくりでもいいので、動ける可能な範囲で結構ですので動いてください。寝っぱなし、座りっぱなしという同じ姿勢でいることは、同じ部分に圧力がかかり、かえって腰に負担をかけてしまいます。

 

私の経験上でも、2~3ヶ月で腰椎椎間板ヘルニアの症状が軽減されていくことが実際多いです。しかし腰をかばって動くかげんで身体にゆがみがでて、2次的痛みがでてしまいますので、保存療法中に身体を全体的に整えていく必要はあります。

 

 

②手術

椎間板ヘルニアによる神経圧迫で、排便にうまくできなくなる・耐えることができないほどの痛みがでる・全く足が動かなくなるような運動麻痺などがおこった場合は手術適応になります。

 

メリットとしては、手術により神経圧迫は取り除かれるので、緊急の症状は軽減されます。デメリットとしては、手術は筋肉や骨を切って行いますので、切った手術の痕が引きつり、後遺症として痛みが出てしまう場合があります。手術によって痛みが軽減した後も、定期的なケアが必要になります。

 

 

【ヘルニアの再発防止】

理論的には腰椎椎間板への衝撃・圧力を軽減する必要があります。ウォーキングやジョギング・筋トレなどで腰や下半身を筋力強化して支える、ストレッチや入浴などによって柔軟性を強化して腰椎椎間板への衝撃や圧力を緩和することで腰椎椎間板ヘルニアの再発を防いでください。

 

 

 

それでも検査を受けても納得がいかない、なかなか腰の痛みが取れない、ご自身でケアする時間がない方は『接骨鍼灸院じんぎゅう』にご相談ください。椎間板ヘルニアによる腰痛に最適な治療を提案させていただきます。

柔道整復師・鍼灸師 久木崇広 監修


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