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「腰痛にやさしいマットレスの選び方」

2018.09.27 | Category: 腰痛

毎朝、目覚めて布団から起きるとき、きつい腰痛を感じてしまうと、

 

「マットレスがあってないのかな?」

 

と考えられ、ご相談いただくことがあります。

 

健康的に過ごすための生活の基本は、「食事」「運動」そして、「睡眠」です。

 

その生活の基本である「睡眠」を、1日の内6時間前後マットレスの上ですごすことを考えますと、見直すことも必要かもしれません。

 

しかしいざ選ぶとなると、テレビの通販やネット販売では、色々なマットレスが販売されていますし、実際に家具屋の展示場に行って、あちこちのマットレスで寝転んでみてもどれがいいのかわかりませんよね。

 

マットレスは価格的にもなかなかのものですし、一度買うと数年は使いますので、慎重に選びたいところです。

 

そこで今回は腰痛対策になるマットレスの選ぶ基準についてご紹介させていただきます。

 

このことを知っていただくことで、睡眠中に腰にかかる負担をやわらげ、腰痛予防となるマットレスを選ぶことができます。

 

 


腰痛予防となるマットレスを選ぶ基準はずばり、

 

「寝返りがうちやすいマットレスを選ぶ」

 

ことです。

 

寝返りは身体がゴロゴロと動き回るので、寝返りが多いとあまり眠れていないように思われがちですが、良い睡眠にとっては不可欠なものなのです。

 

健康な赤ちゃんや小さいお子さんの寝返りはどうですか?かなりひどいといってもいいほど動き回りますよね。

 

これは子供の時にしかでない、体温調節や身体に痛みを与えないようにするためなど身体を守るための原始的な反射によるものです。

 

大人になるとその反射は消失しますが、それでも6時間前後の睡眠で20~30回寝返りを打ちます。ちなみに、子供は1時間に平均20回も寝返りをうちます。

 

寝返りをうたなければ、一晩中マットレスがふれている身体の部分が、自身の重みで圧迫されます。圧迫され続けることで、その部分にある筋肉や血管・神経にダメージをもたらし、身体に不調をきたします。

 

では寝ているときにどの部分にどれだけ圧がかかっているのかをみていくと、仰向けで寝ているときに、頭・肩・腰・足へかかる圧力は、

 

 

ということになり、特に腰に全体の半分近くの圧力がかかっていることがわかります。

 

先ほど寝返りは身体の一部分が集中的に圧迫されることを防ぐ役割があると書きましたが、寝返りすることは腰への集中的な圧を避け、寝ている間に腰痛にならないためにも必要ということになります。

 

その他には、寝返りは睡眠に入る深さのスイッチとなることや、体温や寝床の中の温度・湿度調整となることで、睡眠の質も上げることができます。

 

 


寝返りの必要性をあげていきましたが、寝返りを実際にうちやすいマットレスを選ぶ基準は3つ。

【適度な弾力があるマットレスを選ぶ】

ソファーで長い時間寝ると腰が痛くなりますよね。これは腰の部分が落ち込んで、横から見るとVの字となり寝返りがうてないためです。そうなってしまうような柔らかいマットレスは避けてください。

 

フローリングなどで何もひかずに寝ると、頭や肩・お尻など身体から出っ張っているところが、全く沈み込まず身体が浮いてしまうと、出っ張った部分ばかりに圧がかかり身体が痛くなりますよね。そうなってしまうような硬すぎるマットレスは避けてください。

 

柔らかすぎず硬すぎず、適度な弾力があるマットレスを選びましょう。

 

余談になりますが、折り畳みベットの寿命は1~2年ほどです。折りたたまれる真ん中の部分は弱く、時間とともに下へ落ち込んできます。いくら良いマットレスを変えても、土台のベットがV字状態になってしまうのであれば、寝返りも打ちづらく腰痛を引き起こしてしまいます。土台となるベット本体の見直しもあわせておこなってみてください。

 

 

【実際に体感してマットレスを選ぶ】

適度な弾力といっても人それぞれかもしれません。適度な弾力のマットレスを選ぶには、実際にマットレスに寝転んでみて、

 

①仰向けに寝たときに腰は痛くないのか?

②背中は浮いていないか?

③身体の一部分に対圧がかかっていないか?

④楽に姿勢が変えられるか?

⑤横向きに寝たときに身体は痛くないか?

⑥普段寝ている姿勢をした時に身体は痛くないか?

 

という体感ができるマットレスを選んでください。

 

また、マットレスの弾力性にも寿命があります。購入から5年ほど過ぎているのであれば、ご自身が使ているマットレスに改めて寝転んで、①~⑥を確認してみてください。

 

 

【適度な幅のあるマットレスを選ぶ】

部屋の広さを考えて、マットレスに占領されるスペースを抑えるために、マットレスのサイズを小さくしてしまう場合があります。マットレスのサイズが身体にあっていないと、寝返りが打てなくなります。

 

病院勤務されていた先生が、救急用の幅の狭い診療台で昼寝をしていた時に、寝返りを打つと落ちてしまうので寝返りが打てず、起きたときには腰痛がひどくなったという体験談を聞いたことがあります。

 

安心して寝返りするには、ある程度の“幅”が必要です。

 

寝返りをするためのマットレスの横幅基準としては、

 

「肩幅+70センチ」

 

です。

 

縦幅は195センチが標準となっていますので、横幅を基準としたマットレスサイズとして、

 

シングル   →横幅97センチ

セミシングル →横幅120センチ

セミダブル  →横幅140センチ

クィーン   →横幅160センチ

キング    →横幅180センチ

 

という種類に分かれますが日本人の平均肩幅で計算すると、

 

男性の平均肩幅45センチ+70センチ=115センチ

女性の平均肩幅40センチ+70センチ=110センチ

 

ということになりますので、余裕をもって寝返りを打つサイズとして、

 

お一人用ならセミダブル

お二人用ならクィーン

 

が推奨サイズです。

 

もう少し突っ込んで言いますと、寝るときは隣にだれもいない状態で、一人で寝ることをお薦めします。

 

いくら幅が広くなっても、夫や妻やペットがいると譲ってしまい寝返りが自由に打てません。子供さんがいる場合には、できるだけ早くひとりで寝るように導いてほしいところです。

 

また、マットレスの上に荷物を置いておくのも、寝返りの妨げになります。マットレスを購入すると同時に、睡眠の環境づくりも一緒に考えてみてください。

 

 


フィギアスケートの元オリンピック代表の浅田真央さんが、海外遠征にももっていくと宣伝されたマットレスが爆発的に売れた時期がありました。

 

確かに科学的にも素材的にもいいものなんでしょうが、万人に合うというわけではありません。

 

実際私は、マットレスからマイナスイオンがでてヒーターまでついている布団メーカー一押しのマットレスを借りて寝たことがあります。そのお値段はなんと20万円!しかし寝ているとなぜか気分が悪くなって、私には合わないマットレスでした。

 

値段や情報だけで判断せず、通販やネットによる取り寄せでなく、実際にご自身で体に合うかどうか試して購入を決めてください。

 

その時の基準として、今回のブログがお役に立てることができれば幸いです。

 

 

 

マットレスを変えても腰痛がなかなか解消されないのでしたら、『接骨鍼灸院じんぎゅう』にご相談ください。気持ちよく朝が起きられるようにお手伝いさせていただきます。

柔道整復師・鍼灸師 久木崇広 監修

 


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