





- Blog記事一覧 -ゴールデンウィーク中の自動車移動で“車酔い”、どうしたら予防できるのか?

このブログでは、GW中に移動手段として自動車に乗り機会が増え、それによって起こりやすい、“車酔い”を予防する方法を解説しています。
結論から言えば、車酔いを予防するためには、
「頭を固定して前方を遠く見る」
ことにあります。
車に乗っていると、目と内耳と筋肉や皮膚から脳に伝わる情報が、脳内で不一致になりやすいことから、車酔いは起こりやすいのです。
今回は、そのメカニズムと予防方法についてお伝えします。

車酔いを防ぐ鍵となる「頭を固定して前方を遠く見る」をすることを、具体的に言えば、
・ヘッドレストに頭を当て固定することで、頭や首の揺れを最小で抑える
・車窓から、近くの風景を見るのではなく、遠くの地平線を注視する
・スマホや本は完全にオフにして、使うなら音声のみ
ことを心がけることで、車酔いを抑えやすくなります。
車酔いを発症するメカニズムについては、次章で詳しく述べますが、このようにすることで、車に乗っている最中の視覚・平衡感覚・触覚などからの情報が、脳内で混乱せずに処理でき、車酔いを予防できる効果が期待できます。
また、車を乗る前に、体を整えておくのも重要です。
具体的には、
・前日の睡眠は7~8時間程度は十分に取っておく
・おにぎり1個程度の軽食をとり、空腹や満腹の状態は避ける
・首や肩を回したり伸ばしたりして動かし、血流を良くしておく
・耳を引っ張って、平衡感覚のセンサーがある内耳のリンパの流れを良くする
・ホットパックやホットタオルで目を温めて、目の疲れを取っておく
・服装はゆったりしたものにする
・ゆっくりした深呼吸を意識的におこなっておく
といったことをすることも、車酔い予防には効果的です。

ランニングをしているときは、手足を動かすことによって、体を揺らしながら前に進み、それによって周りの風景が変っていきます。
ランニングの動作をすると、
・目から入る風景が変わっていく情報
・内耳(平衡感覚)から入る体の揺れやスピードの情報
・筋肉や関節や皮膚から入る体の動きの情報
といった情報が脳に入ってきます。
ランニングによる自分の動作と、それによって感じるさまざまな自分の感覚は、一致するため、脳の中にさまざまなな情報が入ってきても処理がしやすい。
それに対して、車に乗っていると、
・目から速いスピードで車が走ることで車外は風景が目まぐるしく変わる情報
・内耳(平衡感覚)からカーブや道の凹凸で意図しない振動や揺れの情報
・移動や揺れがあるのにシートに座っているので筋肉や関節や皮膚は動いていない情報
といった情報が脳に入ってきます。
このように、ランニングしているときと比べると、車に乗っていることで、視覚・平衡感覚・触覚から脳に情報が、不一致を起こしやすくなる。
そうすると、脳が自分の体がどういった状態なのかわからなくなり混乱します。
それによって脳が、
「感覚の不一致=生命危機」
と誤認します。
そうすると、「猛獣に襲われた」「毒キノコを食べた」ときのように、
・血管を収縮させる:怪我で血管が切れた時に出血を防ぐため
・嘔吐する:毒を飲んだと感じた時に、毒を体外に出すため
・胃の活動を抑止する:エネルギーを消化より筋肉活動といった生存優先に振り分ける
などといった命を守るためと同じような反応を起こします。
その結果、冷や汗・青白い顔・吐き気などという車酔いの症状を引き起こします。
氏 名:久木崇広(ひさきたかひろ)
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資 格:柔道整復師・鍼灸師
所属院:ひさき鍼灸整骨院(兵庫県加古川市)
得意分野:肩こりや腰痛など慢性のお体の不調への施術
整骨院で腰痛を治してもらったことをきっかけに、治療の道へ。
整骨院に10年以上勤務し経験を積む中で、治療に対して自分が思う理想が明確となり、2017年に地元の加古川市で開業。
痛みだけを追う治療ではなく、患者様が痛みによってなににお悩みか、また、治ることでどんな未来がご希望なのかを、話し合い共有しながら、治療にあたっております。
車酔いを起こすメカニズムとその対策について、いろいろな研究がなされています。
野田耳鼻科「乗り物酔いにおける感覚混乱と平衡機能障害との関係」では、小脳が平衡感覚と視覚の不一致を、「毒」と誤認し、嘔吐の中枢を刺激していることを報告しています。
また、Nature Scientific Reports(2025)「Motion sickness susceptibility modulates the impact of electrical vestibular stimulation」の論文では、車酔いに感受性が高い人は、姿勢の制御が不安定な方が多く、その対策として、頭部の固定が効果的だと報告しています。
他に、日本人間工学会研究「ドライバ頭部運動の動揺病抑制効果の解析」の論文では、 頭部の安定運動と視線の固定が、車酔いを抑制していることを報告しています。
こういった研究から見ても、車酔いの対策として、「頭を固定して前方を遠く見る」
ことが有効であることがわかります。
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当院で、車に酔いやすい方の状態をお聞きしたり、お身体を見ていると、
・首こりや肩こりがある
・姿勢のバランスが崩れている
・入眠や寝起きなどの睡眠の不良
・体の疲れが取れない
・目が疲れている
・冷え性
などといったお身体の特徴が見られます。
車に乗っていると、感覚の情報がバラバラに集まりやすいため、柔軟に脳も体も対応する必要に迫られます。
車酔いを起こしやすいお身体の特徴は、専門の治療院や医療機関で、お身体のメンテナンスをしておくことで、抑えることが期待できます。
GW中に、車の移動するご予定のある方は、快適にドライブを楽しむためにも、第三者にお身体をチェック・メンテナンスを委ねることも、車酔い予防の手段の一つとしておすすめします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
このブログを通じて、車酔いで悩む方が少しでも良い状態になることを、心よりお祈りしております。
もし、それでもお悩みが解決しない場合には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
当院は、完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
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