- Blog記事一覧 -ゴールデンウィークの車での長時間移動における運転手の腰痛予防法」
今年のゴールデンウィークは、長い方で10連休となるようです。
コロナ禍による自粛も緩和されて、ゴールデンウィークを利用して、帰省される方のお話をよくお聞きします。
帰省するための交通手段としては、車の利用が多いようですが、10キロメートル以上の渋滞が頻繁に発生することが予測されいます。
毎年、ゴールデンウィーク中に、長時間、車を運転することで、運転手の方が腰の痛みを発症されて、つらかったというお話をお聞きすることが少なくありません。
運転中の腰痛は、集中力や注意力の低下を引き起こすため、安全に運転するためにも、こまめなケアが必要です。
そこで今回は、長時間、運転することで腰に痛みが発生する要因と、その対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、腰痛に悩まされずにゴールデンウィーク中の運転を安全におこなえます。
ゴールデンウィーク中に、車で外出する際に、長距離の走行や渋滞のために、長い時間、運転することが多くなります。
そういった、長時間の運転で腰の痛みが発症してしまう要因を以下で紹介させていただきます。
長時間、同じ姿勢で車の運転を続けることで、体の中心部であり、上半身と下半身をつなげる役割がある、腰に負担がかかります。
車を運転する姿勢を維持するために、腰周辺の筋肉が、長時間、緊張し続けることで、筋肉が疲労し硬くなります。
そうすると、運転姿勢の維持や車から伝わる振動の吸収などができなくなり、腰の痛みが発生します。
長時間、車を運転していると、道路から車を通じて運転手に伝わる振動も腰に負担をかけます。
特に、凹凸な路面や急カーブなどの道を通る場合は、体に伝わる振動の負荷が強くなります。
この振動が、腰の筋肉や関節にダメージを与え、痛みを引き起こします。
車の座席に座った際に、車のイスと運転手の腰やお尻の相性も、腰痛を引き起こす要因の一つです。
座面や背もたれが腰や背中の形状に合わないと、運転中に体が安定せず、常に不安定な状態を強いられます。
適切な腰へのサポートをを提供できていない座席によって、運転姿勢を維持するために腰に負担をかけ、それによって腰の痛みを引き起こす可能性が高まります。
運転中は、腰周辺の太い血管を折り曲げたり圧迫されることで、血流が悪くなりやすい状態です。
長時間の運転によって、血液の循環が悪くなり状態が続き、腰周辺の筋肉や関節に必要な栄養や酸素が供給できず、また、老廃物も回収できなくなります。
そのため、腰周辺の組織、特に筋肉が疲労し回復しにくくなるため、腰に痛みが発生しやすくなります。
長時間、運転をする場合は、こまめに休憩をはさんでいただくのが、まずは腰痛予防の基本です。休憩時間の目安としては、
・一般道では。2~3時間の運転をするごとに30分程度休憩
・高速道路では、1~2時間の運転をするごとに30分程度の休憩
を目安に取ってください。
その休憩中に、運転手の方は、腰周辺のストレッチをおこなうことで、運転姿勢で負荷をかけた腰周辺の組織をケアができます。
そのストレッチの方法を以下で紹介させていただきます。
肩幅より広く足を開いて、つま先は外側に向けてください。
ひざ手を当てて、腰を落とします。
肩を開いた両足の間に入れるように体をひねり、その状態を10秒間、キープします。
反対側も同じように体をひねり、10秒間、キープします。
これを左右交互に、3回繰り返してください。
車や壁につかまり、前後に足を大きく開きます。
胸を張った状態で、前に出した足のひざを曲げながら、重心を前方に移動させて、腰を落とします。
後方に伸ばした股関節の前面が伸びたことを感じたら、10秒間、キープしてください。
反対側の足も同じようにおこなってください。
これを左右交互に、3回繰り返してください。
足を交差させて立ちます。
そのまま、息をはきながら、体を前に倒し、後ろの足の太もも裏が伸びたのを感じたら、10秒間、キープしてください。
それが終わったら、足を組み替えて、同じように体を前に倒して、10秒間、キープしてください。
これを3回、繰り返してください。
体の後ろで両手の指を組んでください。
組んだ手を後ろに伸ばしながら、上に上げてください。
胸と背中が伸びたところで、10秒間、キープしてください。
これを3回、繰り返してください。
肩幅ぐらいに足を開いて立ち、頭の上で、片方の手でもう片方の手首をつかみます。
握った側に体を側屈させて、腰から脇が伸びるのを感じたら、10秒間、キープしてください。
反対側も同じようにおこなってください。
これを左右、3回ずつおこなってください。
ゴールデンウィークのお休みを少しでも有効に使うために、腰が痛くても目的地まで無理に運転を続けてしまったというお話をよくお聞きします。
お気持ちはわかりますが、安全に運転するためや、目的地についてから楽しむためにも、運転手の方は、こまめに休憩をして腰をケアされることをおすすめします。
その方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも長時間の運転で腰の痛みのお悩みが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に運転による体のトラブルへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広