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なぜストレスで肩こりが悪化するのか?医学的メカニズムとその対処方法

2025.06.09 | Category: ストレス・自律神経障害,予防,体操・ストレッチ,家事,日常生活の動作,生活習慣,疲労,睡眠,筋肉疲労,職業病,肩こり,肩の痛み,運動

みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。

先日、50歳代の女性の方が、肩こりを訴えて来院されました。

きっかけをお聞きすると、ご家族のことで忙しく、日々、ストレスを非常に感じて過ごしていると、肩こりを感じるようになったそうです。

「妹もそうなんですけど、ストレスを感じることが多いと、肩こりがひどくなるんですよ、やっぱり関係があるんですか?」

というご質問をうけました。

確かに、何らかの理由でストレスを感じることが多くなってくると、体に起きる不調として、特に、肩こりを訴える方が少なくありません。

そこで今回は、ストレスと肩こりの関係性と、その対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、ストレスによって起きる肩こりを解消し、日常生活を快適に過ごせます。

 

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ストレスと肩こりの関係

ストレスが長引いたり強くなることで肩こりが発症するメカニズムについて、以下で紹介させていただいます。

 

ストレスが自律神経へ影響するため

人間の体は、暑かったら体温を下げるために汗をかいたり、ご飯を食べたら消化吸収するために胃腸が動いたりするなど、無意識下で自動的に生命を維持するための活動が行われています。

この生命の維持するための自動機能は、自律神経によっておこなわれています。

自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあり、それぞれ役割が違います。

交感神経は、自分の命をおびやかすことから戦ったり逃げるために、

・心臓を激しく動かす

・血圧を上昇させる

・血管を縮める

・筋肉を緊張させる

などの体の活動を活発にさせるために働きます。

また、副交感神経は自分の生命の維持が回復するために、

・心臓の動きをゆっくりにする

・血圧を下げる

・胃腸を動かして消化吸収を促す

・筋肉のゆるめる

などの体をリラックスさせたり回復を促進させるために働きます。

こういった自律神経の働きがありますが、ストレスにさらされると、人間の体は、

「交感神経の働きが優位な状態」

になります。

ストレスを乗り越えるために、交感神経の働きが優位になるのは、短期間の場合は良いのです。

しかし、長期間、ストレスが続くと、体に交感神経が及ぼす反応が過剰となり、筋肉への血流の不足や緊張がひき起こり、その結果、肩こりが発生するリスクが高まります。

 

ストレスが肩に負荷をかけるため

長期のストレスにより、交感神経の活動が筋肉に、過度の緊張を引き起こします。

この筋肉の緊張は、特に、肩周辺の筋肉に起こりやすいことが、研究によって報告されています。

例えば、色の名前と文字の色が異なる文字を読むことで起きるストレスを用いた研究では、実験中に交感神経の数値が上昇し、首の付け根あたりの背骨の揺れとその周辺の筋肉の緊張が増加したと報告されています。

つまり、研究で、心理的なストレスが、自律神経である交感神経の活動増加を通じて、特に、肩周辺の筋肉に影響を及ぼし、肩周辺の筋の緊張状態を高めていたとわかります。

当然、肩周辺の筋肉が緊張すれば、「肩こり」の状態が生じやすくなる。

(参考文献:「精神的作業負荷が立位時の体幹同様に及ぼす影響」)

(参考文献:「慢性頸肩痛における静的収縮と寒冷刺激が心血管自律神経指標、僧帽筋血流および筋活動に及ぼす影響

(参考文献:「五十肩患者の自律神経機能と中枢性疼痛処理:症例対照研究」)

(参考文献:「心身介入による痛みの軽減は、肩の痛みを持つ人々の肩機能の改善と相関している:ランダム化比較試験」)

 

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ストレスにより起こる肩こりへの対処法

ストレスによる肩こりを解消するには、ストレスによって乱れた自律神経のバランスを整え、肩周辺の筋肉の緊張を緩和することが重要です。

その自律神経の活動や調整の中枢は、人間の脳でおこなわれています。

つまり、脳が健康な状態であると、自律神経のバランスも良くなります。

以下で、ストレスによる肩こりを緩和するために、自律神経の中枢である脳の状態を良くするための方法を紹介させていただきます。

 

良質な睡眠を確保する

脳の疲労からの回復は、

「睡眠」

の時間が最も重要です。

睡眠の不足や睡眠の質の悪いと、脳の疲労の回復が遅れ、自律神経のバランスが低下します。

ですので、睡眠の質を上げるために、

・寝る2時間前にはスマホやタブレットの使用を控える

・夕方のアルコール飲料やカフェイン飲料の摂取を控える

・湯船につかる入浴をして体を温める

・毎日の寝る時間と起きる時間を同じにする

・朝、起きた後、太陽に15分はあたる

などを日常生活で意識的に注意して過ごしてください。

 

深く呼吸をする

人間の肘は、意識すれば肘を曲げたり伸ばしたりするようにできますが、自律神経は、無意識下で働くため、意識に動かすことができません。

しかし、唯一、自律神経をコントロールできる方法は、「呼吸」です。

呼吸を深くしっかりすることで、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが整います。

また、深呼吸は脳への酸素の供給を増やし、自律神経の中枢である脳の働きも活性化します。

自律神経を整えるための深呼吸の方法として、

①リラックスできる静かな環境をで、背筋を伸ばして座り、肩の力を抜き、目を閉じるか、半眼にします。

②鼻からゆっくりと息を吸い、おなかがふくらむ感覚に注意を向けます。

③吸いきったら、口または鼻からゆっくりと息をはき、おなかがへこむ感覚に注意を向けます。

この一連の深呼吸を、7回、繰り返し行ってみてください。

自律神経を整えるための深呼吸をするコツとして、

・自分が無理なくできる範囲で、できるだけ呼吸は、長く・深くするように意識する

・呼吸とおなかがふくらんだりしぼんだりする感覚に注意を向ける

そすることで、脳と体の緊張がほぐれ、自律神経のバランスが整いやすくなる。

 

軽い運動をおこなう

ウォーキングやストレッチなどの軽い運動をすることで、脳への血流を促進し、脳にたまった疲労物質の排出を助けます。

また、体を動かすことで、脳に刺激が入ることで、ストレスによって脳に入った情報が、運動によって脳に入る情報によって押し出されて、ストレスの解消にもつながります。

さらに、運動することで、

「何も考えない時間」

が作られて、脳が過剰に活動することを抑え、脳の疲労の回復が促されます。

運動の量は、10分程度から始めて、無理のない範囲で行ってみてください。

 

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まとめ

ストレスで肩こりが起こり、それが慢性化すると、肩の痛みそのものがさらなるストレスを生み出します。

それによって、交感神経の活動がさらに高まり、肩こりからの回復が遅れるという悪循環に陥ります。

また、肩こりによる痛みや不快感は、睡眠の質を低下させたり、集中力が低下するなど、生活の質がそこなわれて、心身の不調を強めてしまいます。

ですので、ストレスによる肩こりは、早めに対処する必要があり、そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。

その際には、当院にご相談ください。

当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。

完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。

監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

 

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