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虫垂炎 | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧

盲腸(虫垂炎)と胃痛の違いとは?見分け方を解説

2024.07.02 | Category: 予防,便秘,救急,治療について,胃痛,胃腸,虫垂炎

 

 

当院では、胃の痛みを訴えた患者様への施術をおこなうことがありますが、初期症状が胃痛とまちがいやすい病気として、“虫垂炎”があります。

「おなかが痛くて、最初は胃が痛いかと思っていたら、盲腸だったんですよ」

というご経験をされたお話をお聞きすることは少なくありません。

ここで言われる「盲腸」というのは、いわゆる「虫垂炎(ちゅうすいえん)と呼ばれる病気で、急におなかが激しく痛くなることが主な症状です。

虫垂炎を生涯で発症する確率は、7〜12パーセントとされ、発症する確率としては高い病気です。

最近は、虫垂炎になっても抗生物質で対処することが多くなりましたが、発見が遅れるとおなかを開いての手術が選択される場合がありますので、早めの対処が必要です。

そこで今回は、虫垂炎を胃痛と間違えないためのポイントを紹介します。

このブログを読んでいただくことで、虫垂炎の発症に早めに気づくことができます。

 

 

盲腸と虫垂

「虫垂炎」、一般的には略して「盲腸」と呼ばれることが多いおなかの病気ですが、この「盲腸」と「虫垂」は、別々の器官です。

「盲腸」「虫垂」は、人間のおなかの中にある器官で、おなかの右下の方に位置します。

また、虫垂もおなかの右下にあり、盲腸の先について、小さな袋のような形をしています。

盲腸や虫垂の役割は、まだまだ不明なことが多いのですが、免疫に関わる役割があるとされています。

 

虫垂炎とは

虫垂の中に、硬くなった便などがつまると、その中で細菌がたまり、虫垂の内部が膨れ上がり始めます。

つまった虫垂の中で細菌が増えることで、細菌に対する免疫反応が起こり炎症を引き起こします。

虫垂の炎症が進行すると、周囲のおなかの組織に炎症が広がり、痛みが発生します。

虫垂が炎症で腫れ上がり、圧力が増すと、最悪の場合には虫垂が破裂して、おなか全体に細菌が流れ出して、腹膜炎などの命に関わる深刻な合併症を引き起こすことがあります。

 

 

虫垂炎を胃痛と間違える理由

虫垂炎の初期症状として、最初はおなかの上部の“みぞおち”周辺に痛みを感じることがあります。

これは虫垂に炎症が始まったことを示す初期的な兆候ですが、この痛みを胃痛と誤解しやすいのです。

また、胃痛と虫垂炎の初期症状には、食欲不振や軽度の発熱などの一般的な症状が共通して現れることがあります。

これも、虫垂炎を胃痛と間違える要因となる。

 

 

胃痛と虫垂炎の見分け方

虫垂炎を胃痛と勘違いしないように、以下ののポイントに気をつけて、虫垂炎を見逃さないようにしてください。

 

おなかの痛みの場所と移動

最初は、おへそやみぞおちで鈍い痛みがあり、その後、右下腹部に強い痛みが移動します。

この痛みの移動が、虫垂炎の典型的な症状です。

   

痛みの感じ方

おなかの痛みはだんだん強くなり、動くと痛みが増したり、セキや深呼吸をしたりすると痛みが増すことがある。

食欲の不振

食欲が低下することが多く、これは虫垂炎によっておなかの痛みが始まる初期の兆候です。

はき気やおうと

おなかが痛くなってから、はき気やおうとが起こることがあります。

特に、食後にこれらの症状が出ることが多い。

微熱の発生

虫垂炎を発症すると、初期には微熱がでて、重症になると高熱になることもある。

反跳痛の発現

おなかを軽く押して、手を急に離したときに、おなかの痛みが増す兆候が発現します。

これは、反跳痛と言われるもので、虫垂炎が発症したときに見られるものです。

ロブシング徴候の発現

虫垂炎になると、左下腹部を押すと、右下腹部に痛みが広がる兆候が出ます。

これはロブシング徴候と呼ばれるもので、虫垂炎の診断に使われる検査の一つです。

以上のような症状が、複数、重なってでている場合や自分で判断するのは難しいと思われた場合は、すぐに病院を受診して、適切な検査と処置を受けることが大切です。

 

 

 

まとめ

 

虫垂炎を胃痛と間違えないように、典型的な症状を知って、早く治療して受けることで、重症になることを防ぎ、回復を助けることができます。

そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

また、他に、胃の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

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監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

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