- Blog記事一覧 -寒暖差アレルギーの謎:なぜ鼻水が止まらないのか?その対処法は?
暖かい部屋から、寒い外にでると、急に鼻水が出始めることはないですか?
この症状は、「寒暖差アレルギー」と呼ばれるものです。
寒暖差アレルギーがきっかけで大量にでる鼻水によって、体にいろいろな不調を起こしてしまいます。
また、コロナやインフルエンザがはやっているシーズンですので、鼻水が止まらないと、周囲に気を使います。
そこで今回は、寒暖差アレルギーによって鼻水がでる理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、冬の寒さを感じるたびにでる鼻水による不快感を解消できます。
寒暖差アレルギーは、急激な気温の差によって自律神経が乱れておこる鼻炎の一種です。
自律神経は、人間が生活する環境に合わせて、体を自動的に調整してくれる神経です。
冬は、室内外の寒暖差が、特に激しい。
そのため、暖かい部屋から寒い外に出たとき、体を暖かい環境に合わせるべきか、寒い環境に合わせるべきか、自律神経が混乱してしてしまいます。
そうして寒暖差アレルギーが発症してしまいます。
寒暖差アレルギーには次のような症状があります。
・鼻づまり・透明の鼻水・くしゃみ・頭痛・けん怠感・かゆみ・ノドの痛み・不眠
寒暖差アレルギーは、風邪や鼻炎と似たような症状もありますが、違いとしては、
風邪:発熱 濁った鼻水
花粉症:目のかゆみ 目の充血
といった特徴的な症状が、風邪や花粉症の場合には出ますが、寒暖差アレルギーでは見られません。
寒暖差アレルギーによって、大量の鼻水がでます。
鼻をかむだけでは対処できない場合は、鼻水がノドにながれこみます。
そうすると、「後鼻漏(こうびろう)」という症状を発症する場合があります。
「後鼻漏(こうびろう)」とは、大量に流れ込む鼻水によって、ノドの神経を刺激して、・ノドの痛み・ノドの違和感・せき・口臭の異常 などといった症状を引き起こします。
これによって、不快感が増し、日常生活を過ごす際に支障をきたします。
寒暖差アレルギーの症状は、気温差がない環境や季節になると、自律神経の乱れが落ち着いて、自然と解消されていきます。
しかし、冬という季節は、少なくとも3か月はあります。
その期間、寒暖差アレルギーを繰り返すということは、自律神経も乱れるということです。
そうなると、体の自動調節機能が乱れるということなので、体が不調におちいりやすくなります。
寒暖差を感じるたびにでるので、根本治療は難しい症状ですが、体調を保つためにも、発症するたびに対処が必要です。
その対処の方法を、以下で紹介させていただきます。
寒暖差によって自律神経が刺激されることによってアレルギーがおこります。
ですので、寒暖差による刺激を体に入れないように工夫が必要です。
寒暖差の刺激を受けやすい部位は、首や鼻ですので、マスクやマフラーで守ってください。
また、寒暖差アレルギーは下半身を温めることで、緩和されるという研究報告がされています。
レッグウオーマーやタイツ、腰やお尻にカイロなどをして、下半身を温める、または保温するようにしてください。
寒暖差アレルギーでは、透明な鼻水がでます。
透明な鼻水が出る場合は、自律神経は副交感神経のモードになっている可能性が高いです。
自律神経は交感神経と副交感神経に分かれており、その働きもそれぞれが違います。
自律神経について詳しくは、以下のブログでも書いておりますので参考にしてください。
副交感神経が優位のモードとなっているので、それを抑制する必要があります。
爪の指の根本は「井穴(せいけつ)」と呼ばれる自律神経に関わりが深いツボがあります。
親指、人差し指、中指、薬指、小指のうちの、副交感神経を抑制するのは、薬指の井穴のみです。
ですので、下の写真のように、薬指の爪を、他の指ではさんで揉んでください。
鼻水や鼻づまりには、「迎香(げいこう)」というツボが効果的です。
ツボの場所は、小鼻が最も出っ張ったところから少し外側で、ほうれい線の中にあります。
敏感なツボですので、静かにゆっくり押してください。
寒暖差アレルギーによって、日常生活に支障をきたす場合は、迅速に症状を抑える必要があります。
市販薬では症状と合致しない場合がありますので、耳鼻咽喉科や内科を受診して、適切な薬を処方してもらってください。
寒暖差アレルギーによって、呼吸が邪魔されると、体に酸素が取り込む量が減ります。
そうなると、体はエネルギーが作れず、疲労や免疫低下、低体温を引き起こします。
ですので、寒暖差アレルギーには、こまめに対処療法をする必要があります。
今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
もし、それでも解消されない場合は、お近くの治療院で治療を受けられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対しての施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
自律神経の不調に対しての対策のブログも書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広