- Blog記事一覧 -冬の静電気トラブルとは?体への影響と対処法
冬になって乾燥してくると、ドアノブや洗濯物を触るときに、バチっと静電気が発生して、痛い思いをすることは少なくありません。
先日、院近くのカフェで、クリスマスだけの特別メニューがあるということで行ってきました。そこで、お店のマスターとお話しせせていただいたときに、静電気の話題に。
家のWi-Fiの調子が悪くなって、ルーターにかぶっているホコリをはらったら、Wi-Fiが回復したと。これは、ほこりの周りに静電気が発生したせいだそうで、静電気ってそんなに影響があるのかと驚きました。
このように電気機器にこれほど影響力のある静電気は、体にとってどんな影響があるのでしょうか?
そこで今回は、静電気が体に与える影響と、その対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、この冬、体が静電気に影響されるのを避けることができます。
静電気は思いかけず受けてしまうことが多いかと思います。
そんな静電気について、以下で紹介させていただきます。
私たちの身の回りのものは、すべて電気を帯びています。
通常、ものへの電気を帯び方は、プラスとマイナスの2種類の電気がバランスよくならんでいます。
しかし、摩擦や接触、剥離といった動きで、均衡がとれたこのプラスとマイナスの2種類の電気のならびが、崩れることがあります。
このプラスとマイナスの2種類の電気のバランスが崩れた状態のことを「静電気」と呼びます。
例えば、雷も、もともとは雲の中で氷の粒がぶつかり合い、できた静電気なのです。その雲中にできた静電気が、雲の中だけではためられなくなり、地面に向けて静電気を逃がそうとするときにに起こるのが、落雷です。
静電気は、電気的にバランスが崩れた状態なので、通常のプラスとマイナスの2種類の電気が、バランスがよい状態に戻ろうします。
この戻るときにおこる動きが、私たちが感じるバチッと痛みを感じる電撃です。
国際電気基準規定の基本文書では、交流電流が50mA、直流では250mAをこえる電流が人体が流れると、心臓が停止すると記されています。
静電気の電流値は、数μA程度(μAはmAの1000分の1)とごくわずかなものです。
ですので、静電気の電流は、人体に電撃を与えるものの、生理的には悪影響を及ぼさないものとされていますが、科学的な根拠を示した研究がなされていないというのが現状です。
現在の研究範囲では、静電気が発生させる電流によって、体に悪い影響を及ぼさないとされています。
しかし、静電気の電撃によって「急性の痛み」は受けます。
「急性の痛み」を受けると、心拍数の上昇、血圧の上昇、呼吸数の増大、不安感が増大など、心身に反応がでます。
つまり、静電気の電撃による痛みが、急に体を緊張状態のスイッチを入れます。
そうすると、筋肉が硬くなったり、血流が悪くなったり、自律神経の乱したりと、体調を乱すきっかけをおこす可能性もあります。
できれば、頻繁に静電気の電撃を受けることをさけておいた方が良いです。
静電気をためやすい人のことを、「静電気体質」と呼ばれることがあります。
しかし、その「静電気体質」に対する科学的な根拠はない。
ただし、以下のような条件次第で、静電気の電撃を受けやすくなります。
・肌や髪が乾燥している
・アクリルとウールなどといった静電気が起きやすい服を重ね着している
・厚いゴム底靴をはいている
・ストレスや病気などで体の栄養状態がよくない
・部屋の環境が湿度20%・気温20℃以下
だと発生しやすくなると言われています。
静電気を起こさないためには、以下の方法があります。
・ゴム底靴は避けてレザーソールの靴をはく
・重ね着をする際は同じ素材を使った服を着る
・洗濯の際に柔軟剤を使用する
・クリームや加湿器などで肌を保湿するを心がける
・家の中を加湿する・金属以外に触り静電気を逃がす
・金属には指先ではなく手全体で触る
・静電気を除去するグッズを身につける
以上のような対策をあげましたが、特に最近、静電気に対するグッズは、多様化しています。
それだけ、静電気でお困りの方が多いということなんでしょう。
この中から、普段からできそうなことで、静電気の対策をしていただけたら幸いです。
静電気は人体に及ぼす影響もさることながら、その電撃が火花を発生させて引火し、火災を引き起こす場合もありますので、静電気の対策は重要です。
今回紹介させていただいたことが、皆様の静電気への対策の助けになれば幸いです。
静電気を受けた際に、その衝撃で体に痛みが出た場合は、近くの治療院で早めに対処されることをおすすめします。
当院でもその場合には、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広