- Blog記事一覧 -コロナウイルスって何?知るとわかる攻略法
毎日のように、新型コロナウイルスにはこれが効く・これが特徴だとネットやニュースで報道されていますね。
新型コロナウイルスは、2019年に確認されたばかりです。
急ピッチで研究は進んでいるものの、固有の特性がわかるまでには時間がかかります。
ただ、“コロナウイルス”というウイルスのグループは昔からあるもので、それぞれ研究も進んでいます。
そこで今回は、コロナウイルスグループの共通の特性を知ってもらうことで、新型コロナウイルス対策がわかってきます。
自然界でコロナウイルスは46種類あります。そのなかでも人に対して病気を引き起こすコロナウイルスは、
「ヒトコロナウイルス229E(HCoV-229E)」
「ヒトコロナウイルスOC43(HCoV -OC43)」
「ヒトコロナウイルスNL63(HCoV- NL63)」
「ヒトコロナウイルスHKU-1(HCoV- HKU-1)」
「重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS)」
「中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS)」
「新型コロナウイルス(SARA-CoV-2)」
の7種類あります。
ちなみに新型コロナウイルスのみ、ウイルス名と病名が分かれています。
新型コロナウイルスに感染した際の病名は、「COVID(コビッド)-19(ナインティーン)」となります。
すべての種類のコロナウイルスは、
“エンベロープ”
という脂質でできた膜でくるまれています。この膜でコロナウイルスの中身(遺伝子)を守っています。またこの膜が人間や動物の細胞へ感染する際に、非常に大きな役割を果たします。
コロナウイルスが感染するときにエンベロープは、
・人や動物の細胞とひっつく
・人や動物の細胞と連絡する
・人や動物の細胞からの免疫攻撃を回避する
・人や動物の細胞へウイルスを送り込む
などといったことをおこないます。
エンベロープがなくなれば、コロナウイルスの中身(遺伝子)が外にさらされ、ウイルスが壊れます。
エンベロープは脂(あぶら)でできた膜です。この膜を壊す有効な薬剤として、
・界面活性剤(石鹸)
・60~70%エタノール
・次亜塩酸水
などがあります。
人へ感染するコロナウイルスが引き起こす共通する症状は、
・発熱
・咳
・体のだるさ
などといったような“風邪症状”です。
コロナウイルスの特徴をまとめると、
・エンベロープという脂の膜に包まれている
・エンべロープを壊すことでダメージ与えることができる
・風邪症状を引き起こす
といったことです。ここからわかる新型コロナウイルス対策は、
「風邪をひかないような対策を日々行いすごしましょう!」
ということです。例をあげれば
「こまめに手洗い・うがい」
「風邪がうつされそうな人込みをさける」
「体力を落とさないように規則正しい生活する」
などといったことです。
これだけ全国に感染している新型コロナウイルス対策としては、少々拍子抜けするかもしれません。
しかし、これまで新型コロナウイルスに関しての科学的にありえない偽物の対策情報が流れています。
それを実行してかえって健康被害がでたという報告もあります。
「感染したくない!」という思いから行動をおこしたそのお気持ちはすごくわかりますし、その努力が報われないのは悲しいです。
そういった被害にあわないためにも、確実にわかっていることを“着実に”・“シンプル”に行うことが新型コロナウイルス対策となります。
コロナウイルスの特性を知っていただくことで、皆様の新型コロナウイルスの予防につながっていただければ幸いです。
柔道整復師・鍼灸師 久木崇広 監修