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40歳代の女性の方が今から知っておいて欲しい骨粗しょう症の事

2018.10.23 | Category: 腰痛

「自分の親がノロノロ動くのでイライラしていたけど、自分が親の年齢になってはじめて(どうして親の動作が遅いのか)わかったわ~」

 

というお話を時々聞きます。つまり、親が年齢を重ねるとおきる身体の不調が、将来私達にもおこることだと覚悟しておいた方がいいという経験談でもあります。

 

年齢を重ねることで将来身体におこってしまう身体の不調は色々とありますが、実際診療していて、加齢による身体の変化でよく聞く症例の一つに、「骨粗しょう症」があります。これは骨がスカスカになって弱くなっているというイメージがあり、なんか心配になりますよね。

 

日本で骨粗しょう症の患者数は推定1280万人。そのうち約77パーセントの980万人は女性が占めています。統計からみると、特に女性の方が将来にむけて、骨の心配をしなければいけないということになります。

 

そこで今回は、骨粗しょう症がどのようなもので、予防としてどうしていけばよいのかを紹介させていただきます。

 

このことをしていただくことで、将来骨粗しょう症になる確率を減らすことができます。

 


骨粗しょう症となって一番怖いのはずばり、

 

「骨折」

 

です。骨がもろくなることで、転ぶことが原因になるだけでなく、ちょっとした荷物の持ち上げやくしゃみをしただけでも、骨粗しょう症であるなら骨折する場合があります。

 

骨折は手術することで治ってはいきますが、骨折後に動くのが怖くなったり、おっくうになったりすることで、体力や気持ちが落ち込みで病気にかかりやすくなったり、寝たきり・認知症に発展する可能性があります。

 

ですから、強い骨を作り維持する必要があります。

 

 

【骨についての基礎知識】

①骨の役割

骨は、

 

・身体を支える

・脳や内臓を保護する

・血液を作る

・カルシウムを貯蔵する

 

役割があります。

 

②骨の構造

骨の表面は「骨膜」という組織に覆われています。

その内側に、「皮質骨」と「海綿骨」という2種類の骨があります。「皮質骨」は緻密で硬く丈夫で強い構造です。「海綿骨」は骨梁と呼ばれる、骨の柱が細かく網目状に張り巡らされ、スポンジ状の柔らかい構造です。身体を支え骨にかかる負担をしなやかに受け止めるために骨は、硬い「皮質骨」と柔らかい「海綿骨」の二重構造になっています。

中心部は、血液を作る骨髄が入っています。

骨の構成の中で、「皮質骨」と「海綿骨」にトラブルがおこることで、骨粗しょう症が発症します。

 

骨を縦に割った中の構造

 

 

③骨の成分

よく「骨を強くするためにカルシウムをとれ」と言われますが、それは骨の成分がカルシウムであると知られていることからだと思います。

 

骨の主成分を正確に言えば、

 

・コラーゲン

・カルシウム

・リン

 

です。イメージとしては、しなやかで強靭な繊維であるコラーゲンで鉄骨を組み、カルシウムとリンの結晶である硬くて丈夫な性質のハイドロキシアパタイトがコンクリートとして鉄骨の間に流し込まれて、骨が形成されています。骨はいわば、しなやかで丈夫な「鉄筋コンクリート」なのです。

 

 

【骨の代謝】

人間の爪は、一生の間どんどん伸びて入れ替わっていますよね。骨でも、

 

「一生の間休むこともなく、古い骨を破壊し新しい骨を作り入れ替えている」

 

作業が行われています。1年間で骨の約10パーセントが入れ替わり、10年かけて骨が全部新しくなるといわれています。

 

この骨の入れ替え作業は、「破骨細胞」「骨芽細胞」という2つの細胞が受け持っています。「破骨細胞」は酸や酵素で骨を溶かす「骨吸収」という作業を行います。「骨芽細胞」は、コラーゲンを分泌して、リン酸カルシウムが主成分のハイドロキシアパタイトを沈着させて「骨形成」の作業を行います。この骨の代謝のサイクルを図にすると、

 

 

 

「骨のリモデリング」と呼ばれる、「骨吸収」⇒「逆転期」⇒「骨形成」⇒「休止期」のサイクルが崩れると骨粗しょう症の原因となります。

 

 

【身体にとってのカルシウムの働き】

人間の身体の99パーセントのカルシウムは、骨に蓄えられます。カルシウムは、骨や歯の材料になるほかに、神経の伝達や筋肉を動かすときにも重要な役割を担います。

 

カルシウムが人間の身体にとって重要な働きをするため、人間の血液中にカルシウムを一定量保つ必要があります。食事で十分なカルシウムが取れない場合は、骨からカルシウムを持ち出して、不足分を補います。その時に働くのが先ほど記述しました「破骨細胞」です。この骨からのカルシウム持ち出しが増えることも、骨粗しょう症の原因となります。

 

 

【ホルモンとカルシウムの関係】

思春期になって初経が始まると、女性ホルモンが分泌されます。その女性ホルモンの中でも、「エストロゲン」というホルモンは、女性らしさと作りだすホルモンとして知られていますが、破骨細胞の働きを抑える、骨にとって重要なホルモンです。

 

女性は妊娠の時に、胎児のためにカルシウムを大いに使います。出産後に歯が弱くなることがあるのは、そのためです。その妊娠時に、血液の中のカルシウムがたらないということで、減骨細胞が働き、骨からカルシウムを補給しようとします。そうなると妊娠時はどんどん骨が弱くなってしまいます。それを押しとどめてくれるのが、「エストロゲン」です。

 

大変ありがたいホルモンですが、女性は閉経後このホルモンの分泌が減ってしまいます。そのことで、破骨細胞の働きを止めることができず、個人差はありますが閉経後に骨粗しょう症の要因となる場合があります。

 

【年齢による骨の強さの変化】

「骨量」とは、骨に含まれる石灰分などの量で、「骨密度」は骨梁を測定したときの1㎠あたりのカルシウム量をグラムで表したものです。「骨量」や「骨密度」は数値が高いほど骨が丈夫だということになります。この「骨量」や「骨密度」は、一生の間で大きく変化します。グラフで表すと、

 

 

 

骨量は男女ともに20歳頃が、一生で一番多い時期になります。高い骨量は、平均して40歳代まで続きますが、徐々に減少していきます。女性の場合は、閉経を迎えるころからホルモンの分泌が減ることで、急カーブを描いて骨量が減少し、65歳頃まで続きます。65歳以降は骨量の減少は緩やかになりますが、減少は止まるわけでもなく、歳をとるとともに骨量は減り続けます。

 

加齢により骨が弱くなっていくのは、避けることができない生理現象ではあります。しかし、働いている間にコツコツお金を貯めて、退職後に少しずつ生活のためにつかっていくと同じように、急激に下がる50歳までに前にいかに骨量を貯金しているかが、骨粗鬆症を避けるために必要となってきます。

 

また、急激に骨量が下がる50歳ごろから、それを押しとどめて緩やかにする努力が必要となってきます。

 

 

【骨粗しょう症の症状】

骨粗しょう症の症状は少なく、一般には骨折をおこしてから初めて症状があらわえます。骨粗しょう症になると無症状でおこりやすい骨折は、背骨の圧迫骨折です。無自覚で背骨の圧迫を起こしている場合の自分で感じることのできる症状としては、

 

・背中や腰に痛みがある

・背中や腰が曲がる

・2センチ以上背が低くなる

 

という症状がある場合は、一度レントゲン検査を受けてみてください。一つの背骨が折れるとその前後の背骨に圧がかかり、将棋倒し的に他の背骨が骨折していきますので、早めの対処が必要です。

 

 

 

【骨粗しょう症で骨折しやすい箇所】

その他にこんなことで骨折するのと思うほど、簡単に骨折するのが骨粗しょう症の特徴です。ここしやすい箇所としては、下の図の通りです。

 

 

 

【骨粗しょう症の検査】

①健康診断を受ける

会社もしくは自治体の健康診断を受けましょう。骨密度を計る項目がありますので、まずは簡易検査で骨の状態をチャックしましょう。

 

②レントゲン検査

過去に激しい転倒や事故を起こしている場合は、知らない間におこす背骨の圧迫骨折の有無を確認しておきましょう。

 

③二重エックス線吸収法(DXA)

腰の骨や太ももの骨の骨密度を調べるなら、DXA法が望ましいとされています。どこの病院でもないものなので、公益財団法人・骨粗鬆症財団のホームページの病院リスト(http://www.jpof.or.jp/public/)より探してみてください。

 

 

【骨粗しょう症となるリスク】

骨粗しょう症となってしまうことには、特に女性は受け入れざる得ないリスクと改善できるリスクがあります。

①取り除けないリスク

・女性

・加齢

・初経が遅い

・閉経が早い

・女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が低下

・卵巣切除

・遺伝子的に骨粗しょう症になりやすい(血縁に骨粗しょう症を発症しているものがいる)

・ステロイド剤の長期服用

 

②取り除けるリスク

・やせすぎ

・偏食、不規則な食生活

・無理なダイエットをしている

・運動不足

・過激な運動

・喫煙

・多量の飲酒

・多量のコーヒー紅茶

 

 

【骨粗しょう症を防ぐには】

①薬物療法

骨粗鬆症の薬に関しては、カルシウム剤だけでなくホルモンや骨吸収を抑えるなど多種あります。専門の病院で処方してもらってください。他の方が処方された骨粗しょう症の薬をもらって飲むのは、身体の状態によっては、副作用がでる場合がありますのでおやめください。

 

ちなみに、薬局で売っているカルシウム剤はその内容から骨粗しょう症改善にはあまり期待できません。

 

②栄養

納豆が好んで食べられている地域では、食べられていない地域に比べて骨粗しょう症の率が少ないという統計がでています。栄養は、骨粗しょう症と密接な関係があります。

 

・一日3回バランス食事をよくとる

・一日主菜・副菜の種類を8~10品以上目安に食べる

・水は一日1ℓ以上(みそ汁やスープも含めて)

・乳製品・小魚・大豆製品などからカルシウムを摂取

・肉・魚・大豆製品からたんぱく質を摂取

・魚・卵・干しシイタケからビタミンDを摂取

・納豆・ほうれん草・大根・のりなどからビタミンKを摂取

・納豆・ちりめんじゃこ・アーモンドなどからマグネシウムを摂取

・バナナ・シジミ・枝豆などからビタミンB6・B12・葉酸を摂取

 

③運動

運動によって骨に負荷をかけることで、骨は丈夫になっていきます。脈拍数が110~130程度になる運動が良いとされています。続けてやることに意味がありますので、ご自身の身体の状態と生活環境に合わせて運動してください。普段簡単にできる運動としてはウォーキングです。15分~30分程度のウォーキングから始めてみてください。

 


 

70~75歳あたりから立った状態からの転倒での骨折が増えると統計ででています。しかし70~75歳なかでも骨の強い方がいらっしゃいます。お話を伺うと、若いころから今に至るまで、運動や食事に気を使っておられる方が多いです。

 

先ほども記述しましたが、骨粗しょう症になるのは避けられないリスクもありますが、避けられるリスクもあります。今回ご紹介させていただいたことを参考にしていただいて、将来骨粗しょう症を回避するように日常生活を過ごしていただけたら幸いです。

 

 

それでも骨粗しょう症について不安がございましたら、『接骨鍼灸院じんぎゅう』にご相談ください。不安を解消するためのお手伝いをさせていただきます。

柔道整復師・鍼灸師 久木崇広 監修


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