- Blog記事一覧 -「夏に運動するなら、熱中症の対策を!」
夏になると、スポーツ中に“熱中症”で病院に搬送され、重症や死亡というニュースが流れますね。
私も夏に剣道の稽古をしていると、軽い熱中症に何度かかかります。
私の経験では、軽い熱中症は頭痛・熱・下痢といった風邪のような症状がでます。かかると、結構つらい。
暑いときは無理をしないとは思うのですが、稽古が始まると忘れてしまい、ガッツリやってしまいます。
どんな競技でも、練習にはいれば手抜きをすることはむずかしいですよね。
なので、夏に運動するなら、熱中症対策をしっかりすべきです。
熱中症はひどくなると命にかかわることですので、対策をとるためにも、熱中症について紹介していきます。
【熱中症とは?】
「熱い」もしくは「暑い」環境下で起こる
“脱水症”
“高体温”
この2つの症状の総称です。
【熱中症メカニズム】
「熱い」もしくは「暑い」環境
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体温上昇
⇩
発汗
⇩
体液不足(脱水症)
⇩
発汗不能
⇩
体温調節が不能
⇩
体温上昇
⇩
筋肉・神経・内臓・脳にダメージ
⇩
熱中症
【運動中の熱中症になりやすい環境は?】
①気温高い
②湿度高い
③太陽光がきつい
④風通しが悪い
4つあげましたが、だいたいスポーツする環境はあてはまるような感じがします。それだけに注意が必要です。
【熱中症になりやすい環境を前もって知るには?】
判断するには、温度計による“数値”がわかりやすいと思います。
熱中症発生の指標としては、“暑さ指数”である
「WBGT(湿球黒球温度)」
を使うことが、最も望ましいとされています。
湿球黒球温度計は、普通の気温計と違い、少々高価。
価格は、5千~15万円あたり。参考までに⇩
なかなか、湿球黒球温度計をもっていないと思いますので、通常の(乾球)温度計より指標をだすと、
※湿度が高い場合(湿度60%以上)には、1ランク厳しく見てください。
35℃以上
運動は原則中止
特に子供の場合は、中止すべき
31~35℃
厳重注意
激しい運動は中止
28~31℃
警戒
積極的に休息(30分おきに)
24~28℃
注意
積極的に水分補給
24℃以下
ほぼ安全
適度に水分補給
湿度計付きの温度計は、比較的値段が安いので、できれば購入して、こまめにチェックしてみてください。
【普段からできる熱中症予防策】
気温や湿度が高くても、練習しない場合がありますよね。では、普段から日常生活で気を付けておくべきことは、
①十分な睡眠をとる
②十分な食事をとる
簡単なことですが、おろそかにしやすいことです。暑い時期は特に日常生活を整えてみてください。
【運動中にできる熱中症予防策】
練習中に気を付けることは、
①水分
のどが渇いたら、身体からのサイン、我慢しないように。
塩分と糖分がバランス良く配合されている『経口補水液』ほうが、水分を身体に吸収しやすいです。薬局で探してみてください。代表的な製品としては、大塚製薬の「OS-1」。
スポーツドリンクは、糖分が多く、塩分少なめなので、飲む場合はあわせて塩分もとってください。
目安は、100mlあたりナトリウム(塩)40~80mg。
真水ばかり飲むと、かえって症状が悪化する場合がありますので、糖分・塩分もあわせて取りましょう。
②服装
汗をかくことで体温を下げるので、身体をおおう服装に工夫が必要です。
汗が乾きやすい服装にする
こまめに着替える
③勇気ある撤退
熱中症になっても、指導者や周りにいる人たちが、なかなか気が付いてくれません。運動中に、頭が痛い・気分が悪いといった症状を自覚したら、はやめに練習をやめる決断をしてください。
【熱中症はどんな症状がでて、その対処法は?】
Ⅰ度熱中症(軽度熱中症)
[症状]①脱水症状がメイン
②熱は出ない
③めまい、立ちくらみ
④食欲がなくなる
⑤筋肉がつる
[対処法]①涼しい場所に移す
②安静
③うちわ・扇風機で身体を冷やす
④足の付け根・わきの下・首まわりに氷(できれば氷水がはいった袋)をあてて冷やす。
⑤水分・塩分・糖分を補給する
Ⅱ度熱中症(中度熱中症)
[症状]①高体温がメイン
②熱がでる
③頭痛・吐き気・嘔吐
④全身のだるさ・つかれ
[対処法]①涼しい場所に移す
②安静
③うちわ・扇風機で身体を冷やす
④足の付け根・わきの下・首まわりに氷(できれば氷水がはいった袋)をあてて冷やす。
⑤水分・塩分・糖分を補給する
⑥誰かが必ずそばで見守り、症状が改善しなければ病院へ移す
Ⅲ度熱中症(重度熱中症)
[症状]①熱が異常に上昇
②意識障害
③痙攣(けいれん)
④血圧低下
⑤場合によっては死亡
[対処法]①涼しい場所に移す
②安静
③うちわ・扇風機で身体を冷やす
④足の付け根・わきの下・首まわりに氷(できれば氷水がはいった袋)をあてて冷やす。
⑤水分・塩分・糖分を補給する
⑥誰かが必ずそばで見守る
⑦すぐに救急車を呼び、病院へ移す
※基本的に、意識がないようなら、すぐに救急車を呼び、病院へ運ぶ手配をしてください。
※判断に迷うなら、「119」に電話をして相談してください。
柔道整復師・鍼灸師 久木崇広 監修
【まとめ】
熱中症は予防することもでき、もしかかったとしても適切に対処すれば、悪化が防げます。
熱い夏を乗り切って練習するためにも、しっかり対策をとって、コンディションをコントロールしていきましょう。
夏に練習をしすぎて、コンデションがなかなか回復しないようでしたら、『接骨鍼灸院じんぎゅう』にご相談ください。きつい夏を乗りきるために、サポートさせていただきます。
完全予約制となっております。事前に電話もしくはネットにて、ご予約をお願いいたします。
ご予約は、電話番号 079-490-5955 よりお願いいたします。
治療中のため、電話にでられない場合もございます。折り返しお電話させて頂きますので、お手数をおかけしますが、お名前とお電話番号を留守電へお願いいたします。
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