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「子供が剣道の稽古で、左のアキレス腱を痛がっていたら」

2018.07.06 | Category: ふくらはぎの痛み

小学生の剣道をしている姿を観るにつけ、私たちの子供の頃と比べて、剣道の稽古量や試合数も増え、レベルがものすごく上がっている感じを受けます。

 

ただ、それに合わせて、ケガの量も増えてきています。

 

そのケガのなかでも、剣道の競技特性から、左アキレス腱の痛みを訴える子供も少なくないように思えます。

 

左アキレス腱の障害は、子供にとってその後の剣道人生にかかわりますので、注意して親御さんが管理する必要があります。

 

親御さんには、子供さんが左アキレス腱の痛みを訴えられたら、どんなケガの可能性があるのかを知っていただいて、早めに対処していただきたく、紹介させていただきます。

 


 

【アキレス腱断裂】

[症状]

アキレス腱が断裂した瞬間は、「後ろから蹴られた感じがした」「ボールが足にあたった感じがした」と表現することが多い。

また、アキレス腱が切れる「パチーン」とゴムがはじけた音を、周囲の人が聞き取れる場合があります。ちなみに、私も横で稽古していた先輩がアキレス腱を切った際に、この音は聞いたことがあります。

また、つま先立ちができない。特に左片足でのつま先立ちができないようになります。

カカトの後面の一番盛り上がっているところから2~6㎝上のあたり(写真の黄色い部分)にへこみがみられます。

 

[対処法]

手術と保存(手術せずに固定して自然に治す)のどちらか。基本的には、剣道を続けるのなら手術を選択することのほうが多いです。

アキレス腱断裂を、肉離れや捻挫などと専門家でも間違って診断することがあります。納得いかなければ、病院を変えるかエコーやMRIなどの画像診断による精密検査を受けてください。

 

【アキレス腱炎】【アキレス腱周囲炎】

[症状]

カカトの後面の一番盛り上がっているところから2~6㎝上のあたりに、痛み・腫れ・圧痛(押すと痛いこと)。

 

[対処法]

スポーツ直後は、炎症を起こし熱を持っているので、アキレス腱周辺をアイシング(氷で冷やす)してください。思い切って安静にして、稽古をしばらく休むことも必要です。

剣道の繰り返しの“蹴る”動作で、アキレス腱に細かい傷がつき、炎症を起こします。この細かい傷が、アキレス腱断裂の温床となりますので、軽く見ないで対処してください。

 

【腓腹筋断裂】

[症状]

いわゆる“ふくらはぎの肉離れ”。

踏み込んだ時に突然の痛みが、ふくらはぎに出ます。

足の甲を上げたり下げたりすると、肉離れの部分に痛みがでます。

ひどい場合には、ふくらはぎの筋肉に“へこみ”“内出血”が出現。

 

[対処法]

アキレス腱断裂と診断を間違いやすく、治るのに時間がかかる症状です。自分での判断は避けていただいて、専門医に相談または精密検査を受けることをおすすめします。

 

【踵骨骨端症(セバー病/シーバー病)】

[症状]

10歳前後の男児におおくみられ、カカトの腫れ、圧痛(押すと痛いこと)。過激な運動後に出ることが多く、カカトの痛みのため、つま先歩きになることがあります。

発育中の子供にとって、骨が成長するカカトの骨の端は柔らかく弱い。その部分にアキレス腱が付いているため、激しい運動でアキレス腱によって引っ張られ、血流障害や炎症が起こります。

 

[対処法]

基本的には、安静。治るまでに、1~数年かかりますが、治った後の状態は良好です。テーピングやサポーターでアキレス腱やカカトに負荷を和らげる工夫をしてみてください。

 

【踵骨裂離骨折】

[症状]

カカトの腫れ、圧痛(押すと痛いこと)。かなり稀な骨折。アキレス腱の急激な引っ張りにより、カカトの骨が上方にはがれる。

 

[対処法]

自然治癒見込めないため、手術による固定。

 


 

【まとめ】

私が小学生の時、剣道同級生がアキレス腱断裂をしました。剣道が強い友達でしたが、しばらくは思うように動けず、苦しんでいた思い出があります。

最初にも申しましたが、左アキレス腱の障害は、子供にとってその後の剣道人生にかかわります。

子供は痛みを訴えないこともありますので、普段から親御さんが子供さんを観察してみてください。

左足を痛そうにしていたり、引きずって歩いているようでしたら、親御さんが専門医に相談や精密検査を受けさせてあげてください。総合病院や整形外科などを受診して、1件で納得がいかないようでしたら他の専門家に相談するなど、妥協せずに管理してあげてください。

 

 

もし、お子さんの左アキレス腱の症状に対して、判断に迷われるようでしたら、『接骨鍼灸院じんぎゅう』にご相談ください。精密検査が必要なのか、当院で診れる状態かを判断させていただきます。

次世代に剣道を繋げていくためにも、しっかり見させていただきます。

 

柔道整復師・鍼灸師 久木崇広 監修


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