- Blog記事一覧 -運動 | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧
運動 | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧
みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、農家の50歳代男性の方が、体のあちこちが筋肉に痛みがでてしんどいと訴えて来院されました。
詳しくお話をお聞きすると、数日前、脚立に登って青梅を収穫していた際に、脚立から降りようとしてバランスを崩して転落したことがきっかけとのこと。
低い位置で転落したこともあったので、直後は、骨折とか捻挫の症状がなく、体の痛みもそれほどなかったそうです。
しかし、転落から3日ほど後から、「全身が筋肉痛のように痛い」「体のあちこちが重だるい」といった症状が、時間差で出てきたと。
これから農繁期に入るのに、体が痛くてうまく動かせないのは、農作業に支障が出てしまうとのことでした。
今回、ご相談いただいた方のように、脚立から転落した直後は体に支障がなくてほっとしていても、数日後に、体のあちこちに痛みが発生される方は少なくありません。
そこで今回は、転倒して、数日、たってから、体のあちこちの筋肉に痛みが発生する理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、脚立から転落して数日後に起きる体の不具合に対して、適切に対応して、日常生活を素早く支障がなくすごすことができます。
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
脚立からの転落は、建設現場や家庭内の作業など、日常生活のさまざまな場面で発生します。
運よく骨折や捻挫などの明らかな重傷を負わなかった場合でも、数日後に、体のあちこちに痛みが発生することが起きる理由を、以下で紹介させていただきす。
脚立からの転落したときに、体は瞬間に大きな衝撃を受けます。
転落して体が地面に着地の際には、全身の筋肉が反射的に緊張し、衝撃を吸収しようとします。
このときに、全身の筋肉が伸ばされたり縮んだりと、過度で急激の力が加わります。
それによって、体の各所の筋肉に微細な損傷が生じます。
この微細な筋肉の損傷による炎症が、時間がたつことで、じわじわと広がり、全身の筋肉に痛みが発生します。
これは、スポーツなどをした際に、運動直後ではなく、運動をして、数時間から数日、たってから発生する
「遅発性筋肉痛」
と呼ばれる筋肉の痛みが起きるメカニズムに似た状態でもあります。
(参考文献:「遅発性筋肉痛および運動に伴う 筋損傷研究における文献的知見 被験者特性の違いに着目して 」)
脚立からの転落時に、体の一部を強く打ち付けると、筋肉やじん帯などの組織が損傷し、内出血や炎症が起こります。
これは、「打撲」と呼ばれる状態で、局所的な損傷によって、体の一部の動きが低下して、それをカバーするために他の組織が過剰に働くことになります。
そうすると、体のゆがみが起こり、体の活動が不効率となり、全身のだるさや筋肉痛のような症状を引き起こします。
脚立からの落下により、体に強い衝撃や痛みを感じると、体は生命の危機を感じて、それから逃れようと、神経を敏感にして、体をフル稼働させる状態にします。
そうすると、普段、反応しないような刺激にも、痛みと感じるようになります。
また、転倒の心理的ショックによって、活動することに対する不安から、無意識のうちに活動量が低下することがあります。これは、
「転倒後症候群」
とも呼ばれて、活動の低下が、損傷した筋肉の回復の遅れや神経の過敏性を引き起こし、全身の筋肉の痛みを引き起こす場合もあります。
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
脚立から転落した後に起こりやすい具体的な症状として、
・全身の筋肉痛やだるさ
・打撲した部位の腫れや圧痛
・動作をしようとする際の痛み
・腰や肩などの関節の可動域の制限
・軽いしびれや違和感
などといったことが起こります。
転落や転倒した際、なんとか動けるから大丈夫だと思っても、
・痛みが激しい
・数日たっても痛みの程度が変わらない
・しびれや麻痺がある
・息をするのも苦しい
・内出血や腫れがひどい
などの症状がある場合は、背骨やろっ骨の骨折や、神経の損傷など、重篤な疾患が隠れていることもあります。
そういったときは、必ず、専門の医療機関で精密な検査を受けるために受診してください。
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
脚立から転落して、数日後に起きる体の痛みに対して、重篤な疾患がない場合は、その状態から回復を促すための対処法として、以下のことを紹介させていただきます。
脚立からの転落や転倒によって体を打撲してから、「48時間以降」は、打撲によって起きる炎症のが落ち着いてくる時期です。
この段階で、体に温熱を加えることで、痛めた部分の血流が促進され、血液を通して、損傷した組織への酸素・栄養の供給が高まります。
これにより、筋肉の緊張がほぐれ、痛みやこわばりの軽減、回復の促進が期待できます。
体を温める方法としては、体の痛みの部位が特定されている場合は、蒸しタオルやホットパックなどを、痛みのある部分にあてて、温めるようにしてください。
全身に痛みがある場合は、38~41℃程度のぬるめのお湯で10~20分程度を目安に、湯船につかるようにしてください。
ただし、腫れや熱感が残っている場合や温めるとかえって痛みがます場合は、温めるのをやめて、痛めたところを冷やしたり、保温を心がけてください。
温めや冷やすことの判断に迷う場合は、専門の医療機関にご相談ください。
脚立からの転落による打撲で、神経が興奮して、いつもは感じない刺激程度でも、痛みを感じるほど敏感になっています。
その神経の興奮をおさめるために、「皮ふをさする」ことが有効だとされています。
よく、タンスや柱に足の指や肘をぶつけた際に、ぶつけた部分をさすると、痛みが早くおさまる経験があるかと思われます。
その原理と同じように、手が届く範囲で、肩や首、おなかや腰、太ももやふくらはぎなど、お風呂に入っているときやテレビを見ながらでもいいので、全身をさすってみてください。
皮ふへの接触の研究によると、「1秒間に3~5センチ」
のスピードで皮ふをさすると、体が心地よさを感じて、リラックスして、神経の過剰な興奮を軽減すると報告されています。
皮ふに当てる手の圧力も、皮ふに手を置く程度で、軽くやさしく、ゆっくりとさすってみてください。
(参考文献:「身体接触の速度が心身に及ぼす影響」)
脚立からの転落の数日後から起きる体の痛みのメカニズムは、運動して数日後に起きる筋肉の痛み「遅発性筋肉痛」のメカニズムと似ていることを前章では述べました。
この「遅発性筋肉痛」の研究では、無理のない範囲で、ゆっくり体を動かすことが、血流が促進して回復が早まることに有効だと報告されています。
痛みがあるので安静にしていると、かえって回復が遅れることも報告されています。
筋肉痛を回復させるための軽い運動の方法として、全身運動となるウォーキングが最も有効とされています。
普段よりもゆっくりのペースで、10~30分程度歩いてください。
また、ラジオ体操も全身運動となるので、こちらもゆっくりと、無理のない範囲で、おこなってください。
体を強く打ち付けた後のお体をみさせていただくと、体のバランスが大きく崩れておられる方が多いです。
それによって、打ちつけた部分だけでなく、その部分をカバーして動くことで、2次的、3次的に痛みが発生しやすくなります。
ですので、転落や転倒後は、できるだけ早くリカバーするために、ケアされることをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、50歳代の女性の方が、肩こりを訴えて来院されました。
きっかけをお聞きすると、ご家族のことで忙しく、日々、ストレスを非常に感じて過ごしていると、肩こりを感じるようになったそうです。
「妹もそうなんですけど、ストレスを感じることが多いと、肩こりがひどくなるんですよ、やっぱり関係があるんですか?」
というご質問をうけました。
確かに、何らかの理由でストレスを感じることが多くなってくると、体に起きる不調として、特に、肩こりを訴える方が少なくありません。
そこで今回は、ストレスと肩こりの関係性と、その対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、ストレスによって起きる肩こりを解消し、日常生活を快適に過ごせます。
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
ストレスが長引いたり強くなることで肩こりが発症するメカニズムについて、以下で紹介させていただいます。
人間の体は、暑かったら体温を下げるために汗をかいたり、ご飯を食べたら消化吸収するために胃腸が動いたりするなど、無意識下で自動的に生命を維持するための活動が行われています。
この生命の維持するための自動機能は、自律神経によっておこなわれています。
自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあり、それぞれ役割が違います。
交感神経は、自分の命をおびやかすことから戦ったり逃げるために、
・心臓を激しく動かす
・血圧を上昇させる
・血管を縮める
・筋肉を緊張させる
などの体の活動を活発にさせるために働きます。
また、副交感神経は自分の生命の維持が回復するために、
・心臓の動きをゆっくりにする
・血圧を下げる
・胃腸を動かして消化吸収を促す
・筋肉のゆるめる
などの体をリラックスさせたり回復を促進させるために働きます。
こういった自律神経の働きがありますが、ストレスにさらされると、人間の体は、
「交感神経の働きが優位な状態」
になります。
ストレスを乗り越えるために、交感神経の働きが優位になるのは、短期間の場合は良いのです。
しかし、長期間、ストレスが続くと、体に交感神経が及ぼす反応が過剰となり、筋肉への血流の不足や緊張がひき起こり、その結果、肩こりが発生するリスクが高まります。
長期のストレスにより、交感神経の活動が筋肉に、過度の緊張を引き起こします。
この筋肉の緊張は、特に、肩周辺の筋肉に起こりやすいことが、研究によって報告されています。
例えば、色の名前と文字の色が異なる文字を読むことで起きるストレスを用いた研究では、実験中に交感神経の数値が上昇し、首の付け根あたりの背骨の揺れとその周辺の筋肉の緊張が増加したと報告されています。
つまり、研究で、心理的なストレスが、自律神経である交感神経の活動増加を通じて、特に、肩周辺の筋肉に影響を及ぼし、肩周辺の筋の緊張状態を高めていたとわかります。
当然、肩周辺の筋肉が緊張すれば、「肩こり」の状態が生じやすくなる。
(参考文献:「精神的作業負荷が立位時の体幹同様に及ぼす影響」)
(参考文献:「慢性頸肩痛における静的収縮と寒冷刺激が心血管自律神経指標、僧帽筋血流および筋活動に及ぼす影響」)
(参考文献:「五十肩患者の自律神経機能と中枢性疼痛処理:症例対照研究」)
(参考文献:「心身介入による痛みの軽減は、肩の痛みを持つ人々の肩機能の改善と相関している:ランダム化比較試験」)
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
ストレスによる肩こりを解消するには、ストレスによって乱れた自律神経のバランスを整え、肩周辺の筋肉の緊張を緩和することが重要です。
その自律神経の活動や調整の中枢は、人間の脳でおこなわれています。
つまり、脳が健康な状態であると、自律神経のバランスも良くなります。
以下で、ストレスによる肩こりを緩和するために、自律神経の中枢である脳の状態を良くするための方法を紹介させていただきます。
脳の疲労からの回復は、
「睡眠」
の時間が最も重要です。
睡眠の不足や睡眠の質の悪いと、脳の疲労の回復が遅れ、自律神経のバランスが低下します。
ですので、睡眠の質を上げるために、
・寝る2時間前にはスマホやタブレットの使用を控える
・夕方のアルコール飲料やカフェイン飲料の摂取を控える
・湯船につかる入浴をして体を温める
・毎日の寝る時間と起きる時間を同じにする
・朝、起きた後、太陽に15分はあたる
などを日常生活で意識的に注意して過ごしてください。
人間の肘は、意識すれば肘を曲げたり伸ばしたりするようにできますが、自律神経は、無意識下で働くため、意識に動かすことができません。
しかし、唯一、自律神経をコントロールできる方法は、「呼吸」です。
呼吸を深くしっかりすることで、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが整います。
また、深呼吸は脳への酸素の供給を増やし、自律神経の中枢である脳の働きも活性化します。
自律神経を整えるための深呼吸の方法として、
①リラックスできる静かな環境をで、背筋を伸ばして座り、肩の力を抜き、目を閉じるか、半眼にします。
②鼻からゆっくりと息を吸い、おなかがふくらむ感覚に注意を向けます。
③吸いきったら、口または鼻からゆっくりと息をはき、おなかがへこむ感覚に注意を向けます。
この一連の深呼吸を、7回、繰り返し行ってみてください。
自律神経を整えるための深呼吸をするコツとして、
・自分が無理なくできる範囲で、できるだけ呼吸は、長く・深くするように意識する
・呼吸とおなかがふくらんだりしぼんだりする感覚に注意を向ける
そすることで、脳と体の緊張がほぐれ、自律神経のバランスが整いやすくなる。
ウォーキングやストレッチなどの軽い運動をすることで、脳への血流を促進し、脳にたまった疲労物質の排出を助けます。
また、体を動かすことで、脳に刺激が入ることで、ストレスによって脳に入った情報が、運動によって脳に入る情報によって押し出されて、ストレスの解消にもつながります。
さらに、運動することで、
「何も考えない時間」
が作られて、脳が過剰に活動することを抑え、脳の疲労の回復が促されます。
運動の量は、10分程度から始めて、無理のない範囲で行ってみてください。
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
ストレスで肩こりが起こり、それが慢性化すると、肩の痛みそのものがさらなるストレスを生み出します。
それによって、交感神経の活動がさらに高まり、肩こりからの回復が遅れるという悪循環に陥ります。
また、肩こりによる痛みや不快感は、睡眠の質を低下させたり、集中力が低下するなど、生活の質がそこなわれて、心身の不調を強めてしまいます。
ですので、ストレスによる肩こりは、早めに対処する必要があり、そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、50歳代男性の方が、腰痛を訴えて来院されました。
詳しくお話をお聞きすると、1週間ほど、風邪をひいて寝込んでいて、仕事に復帰した途端、腰に痛みを感じるようになったそうです。
ただでさえ、風邪をひいたせいで、体力が落ちて何をするにも疲れやすい状態の上に、腰に痛みを感じながら仕事をするのはつらいとのこと。
今回、ご相談いただいた方のように、病気のために、布団で横になって寝ている時間や期間が長くなって、病気が治り、いざ、活動を始めたら、腰痛を生じる方は少なくありません。
そこで今回は、長期間、寝ている状態が続いた後に、日常活動を始めると、腰痛が発症する理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、病み上がりに起こりやすい腰の痛みを抑えて、スムーズに日常生活に復帰できます。
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
風邪で、数日間、寝込んだ後、仕事など日常生活に復帰しようとした際に、腰痛が発生しやすくなる理由は、主に以下の要素が複合的に作用することが考えられます。
体に「痛み」が起こった際、
“線維が細い神経”
が活動して、脳にその情報を伝えます。
また、体に「触られる・圧迫される・振動する」などが起こった際、
“線維が太い神経”
が活動して、脳にその情報を伝えます。
さらに、“線維が太い神経”は、“線維が細い神経”
が伝える痛みの情報を抑制する働きもあります。
病気になって、安静に寝ている状態が続くと、皮ふや筋肉などの体の組織への刺激が減少することで、“線維が太い神経”の活動が低下します。
そうすると、同時に、“線維が太い神経”の“線維が細い神経”が伝える痛みを抑制する機能も低下することで、
「普段、感じないような刺激にも痛みを感じやすくなる」
ことが起こります。
つまり、病み上がりは、痛みを感じやすい状態なため、座りっぱなしや中腰での作業など、腰に負荷がかかる動作をすることで腰に痛みを感じやすくなる。
(参考文献:「慢性疼痛発生メカニズムの新しい展望」)
1週間、寝込むだけで、全身の筋力は約20%低下し、2週間では約36%低下します。
特に、腰周辺の筋肉は、日常生活動作で、土台やエンジンになる部分のため、その筋力の低下は、何をするにも不安定な状態となります。
その結果、腰周辺の筋肉に余計な負担が増大し、疲労や痛みが生じやすくなる。
また、血流も、寝込む日数が、1日で約2~3%、1週間で約8~12%減少します。
そうすると、体の組織に、血液を通して供給される酸素や栄養が低下します。
その結果、体の組織がエネルギーの不足を起こし、その状態で日常生活を送ることで、痛みが発生します。
腰周辺の筋肉は、姿勢の維持に大きな役割を担っているため、寝込んだことにより起きる腰周辺の筋力や血流の低下は、腰痛が発生するリスクを高める場合がある。
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
数日間、病気で寝込んでいた後、日常生活に復帰した際に起きる腰痛への対処法として、以下のことを紹介させていただきます。
寝込んだことで、痛みを抑える太い線維の神経の働きが低下します。
その太い線維の神経の機能を向上させるためには、皮ふや筋肉などの組織に、優しい刺激を入れることが有効です。
ですので、腰痛の場合は、腰周辺の組織をやさしく動かすことが重要です。
例えば、家でおこなえる方法としては、上向きで床に寝て、
・両手で両ひざを抱えて胸の方にに引き寄せる
・ひざを立てて左右に倒す
・足を伸ばして股関節を軸に足先を内側や外側に倒す
などおこなってください。
腰周辺を動かす際は、
「痛みが出ない範囲で優しく」
「一つの動作に5秒間ぐらいかけてゆっくり」
を徹底して、強く速く引っ張ったり、ねじったりしないよう注意してください。
仕事場では、座りっぱなしや立ちっぱなしなど、長時間、同じ姿勢を避けることが大切です。
30分を目安に、姿勢に変化を与えるようにしてください。
例えば、
・座っている状態が続いたら、立ち上がったり軽く歩いたりする
・立っている状態が続いたら、腰を回したり足をぶらぶらを振ったりする
・前屈みの姿勢が続いたら、背伸びをしたり胸を開く動作をする
など、姿勢に変化をつけて、太い線維の神経へ刺激を入れてください。
長時間、寝込んだことで低下した腰周辺の筋力の回復をはかってください。
いきなり、過度な筋肉トレーニングをすると、かえって腰痛がひどくなる場合があるので、軽いものから始めてください。
最も手軽で優しい腹筋のトレーニングとして、「腹式呼吸」が有効です。
①上向きで寝て、ひざを軽く立て、両手をおなかの上に置きます。
②おなかを膨らますイメージで、鼻からゆっくりと息を吸い込みます。
③おなかがへこますイメージで、口からゆっくりと息をはき出します。
この一連の動作を、5回、繰り返し、それを、1日、数回を目安に始めてください。
1日寝込むことで低下した筋力は、回復に1週間はかかるとされていますので、無理の無い範囲で、持続しておこなうことが大切になってきます。
寝込んだことで低下した腰周辺の血流を改善することで、腰痛が軽減できます。
それには、腰周辺を温めることが、最も有効です。
温める方法としては、39~41度のお湯に設定した湯船に、15~20分ほどゆっくりつかるのが効果的です。
熱い空気で温めるより、熱い水を通して温める方が、約25倍もの効果が高いとされています。
ですので、寝る前や朝起きたときに、少しでも湯船につかる習慣をつけられることをおすすめします。
仕事場では、インナーや腹巻きをなどをして、おなかや腰がなるべく空気に触れて冷えないようにしてください。
また、温かい飲み物や食べ物を意識的に摂取して、体の内側から腰周辺を温めることも重要です。
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
風邪が治っても、その後遺症として、体にいろいろな不調が発生します。
特に、寝込んだ時間が長い場合は、復帰しても腰痛が起きることが多いです。
腰痛のために仕事に支障をきたさないためにも、リカバーする方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、60歳代女性の方が、腰痛を訴えて来院されました。
きっかけをお聞きすると、法事のため、新幹線に片道3時間ほど乗って帰ってきたら、腰が痛くなったとのこと。
法事を終えて家に帰って、ゆっくり休んでも、なかなか腰の痛みがぬけず、台所作業や掃除などの家事でするのがしんどいと。
今回、ご相談いただいた方のように、乗り心地の良いとされる新幹線でも、長時間、座って乗っていることで腰痛を発症される方も少なくありません。
そこで今回は、長時間の新幹線の搭乗で、腰に痛みが生じる原因と、新幹線に乗っている際にできる腰痛予防について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、新幹線を利用しての遠方への移動を、快適におこなえます。
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
長時間、新幹線に乗車して座っていると、腰の痛みが生じる原因について、以下のことが考えられます。
新幹線に乗っていると、それほど揺れを感じないかと思われます。
しかし、新幹線の高速での走行中、座席では20~50Hzの振動が発生しています。
その振動によって、上下・左右・前後・ねじれの揺れる力が、体に加わります。
この振動による揺れる力に対して、新幹線で座っている姿勢を維持するために、特に、腰周辺の筋肉を、無意識下で常に緊張させています。
長時間、この状態が続くと、腰周辺の筋肉の疲労や微細な損傷が起こり、その結果、腰痛を引き起こします。
(参考文献:「高速鉄道車両用腰掛の振動特性の解析」)
新幹線に乗ってシートに座った姿勢が、背骨のどの部分に負荷がかかるかの研究では、背骨の首と腰の部分への負担が大きいことが報告されています。
さらに、シートに座っている姿勢が、スマホやパソコンを触るために、座席に体をもたれさせずに、前傾姿勢でいると、腰への負荷が高まることも報告されています。
ナッケムソン氏による姿勢の違いによる腰への負担の違いの研究では、立っているときより、座っている姿勢の方が、1.4倍の腰への負担が増加し、さらに、前傾姿勢で座ることで、1.8倍も腰への負担が増加すると報告されています。
つまり、新幹線のシートに座っていること自体で、ただでさえ腰への負荷がかかる状態に、適切な姿勢で座らないことで、腰に痛みが生じるリスクを高まる。
(参考文献:「鉄道車両用シートの座り心地に関する研究」)
長時間、新幹線で座り続けると、足や腰周辺の筋肉が動かさないことで、筋肉の伸びたり縮んだりする活動が減ります。
その結果、ふくらはぎや太ももなどの大きな筋肉の働きが低下し、下半身から心臓に血液が戻りにくくなって、血流が悪くなります。
これは、実際に、長時間、座り続けると、腎臓への血流量が10%減少したと研究報告がされており、全身の血流が悪くなります。
特に、座っている姿勢は、腰や骨盤、股関節が圧迫されて、その周辺の血流が悪化しやすくなる。
そうすると、血液によって腰周辺の筋肉やじん帯への酸素や栄養の供給が不足します。
その結果、腰周辺の筋肉やじん帯などのこわばりや疲労、炎症を引き起こし、腰の痛みの発生につながります。
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
長時間、新幹線に乗っていることで起こりやすい腰痛を予防するための方法を、以下で紹介させていただきます。
座っている姿勢が続くと、時間と共に、腰への負担も増加すると研究報告がされています。
さらに、新幹線では、振動による腰への負荷も加わります。
ですので、こまめに、座っている姿勢を解除することをおすすめします。
具体的には、
「30分に一回」
は、立ち上がって、車両間のデッキやトイレに行き、軽く歩いてください。
隣の席に座っている人がいて、なかなか、移動しにくい場合もあるかもしれません。
そういった場合は、
・新幹線のシートの座面から軽くお尻を上げて座り直す
・腰を伸ばしたり、丸めたりする
・ひざを抱えて胸に引きつける
・足を前に伸ばしてつま先を上げる
などして、座っている姿勢を変化させて、腰に適度な刺激を入れてください。
そうすることで、腰の一部分に負荷への集中をさけることができ、腰痛の予防に役立ちます。
新幹線に乗っている間、スマートフォンを触ったり、本を読んでいると、前傾姿勢となり、シートの背もたれから体が離れた状態になると、腰に余計な負荷をかけます。
ですので、新幹線のシートの背もたれにしっかりと背中と骨盤をつけ、座っている姿勢の不安定性を防ぐことが大切です。
シートの背もたれと腰の間に隙間がある場合は、タオルやクッションをはさんで、その隙間を埋めるようにしてください。
そうすることで、座る姿勢の土台や柱となる骨盤や背骨が、シートにしっかり支えられて、腰への負担が軽減されます。
新幹線のシートに座っているときに、足を組んだり、かかとを上げているなど、足裏が床につかない状態は、姿勢のゆがみや不安定さが増し、それによって腰への負担を増やします。
ですので、両足をしっかり床につけて座ることを心がけてください。
さらに、できれば、股関節からひざ・足先が一直線になるように、足の位置を整えて座ると、より効果が高まります。
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
新幹線の路線は、これから関西や九州などでも広がりつながって、移動が便利になります。
それにともなって、長時間、新幹線に搭乗する機会も増えると思われます。
それによって起きる腰痛を防ぎ、快適に新幹線での移動をおこなうためにも、今回、紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、事務職の30歳代女性の方が、腰から背中にかけての痛みを訴えて来院されました。
きっかけをお聞きすると、10センチの高さがあるヒールを履いて、友人の結婚式に出席した後から、この症状が発生したそうです。
普段の仕事中の靴は、スニーカーなので、久々にヒールを履いたそうです。
腰から背中が突っ張る感じで、体を前に曲げるのがしんどいとのことで、仕事も家事も支障が出て困っているとのこと。
ヒールは、重要な行事ごとでは、必要なファッションアイテムですし、ヒールを履くことでふくらはぎがしまって、美しく見えるという利点があります。
しかし、その反面、ヒールの形状によって、つま先の状態を強いられるため、体に大きな負荷がかかる靴でもあります。
特に、久しぶりにヒールを履かれた方が、腰や背中に痛みを訴える方は少なくありません。
そこで今回は、久々にヒールを履くことで腰から背中に痛みが発生する理由と、ヒールを履いて動いた後に行うべきセルフケアの方法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、慣れないヒールを履くことがあっても、それによって起きる腰から背中にかけての痛みのリスクを軽減できます。
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
ヒールを、常に履いている人と、履いていない人の、ヒールを履いたときの体に起きる影響についての研究によると、以下のことが理由として考えられます。
ヒールを履くと、つま先立ち状態になります。
そうすると、足の先の方に体重がかかり、骨盤も前に倒れて、重心が前にいきます。
そのままにしていると、前のめりに転んでしまうので、立っている姿勢を維持して、腰から胸にかけての背骨を後方に反るような姿勢を取ります。
ヒールを常に履いている人より、ヒールの着用に慣れていない人の方が、姿勢を保持するために、背筋や腰まわりの筋肉に過剰に緊張させると、研究報告がされています。
その結果、腰や背中に疲労や損傷を引き起こし、痛みが生じやすくなる。
研究では、ヒールを、普段、履き慣れていない人は、歩く際に、ヒールの高さが上がるほど、ひざの関節を曲げたり伸ばしたりする角度が増加すると報告されています。
これは、ヒールで歩いた際に体に受ける衝撃を吸収させるための動作とされています。
歩くときにおこなわれるひざの曲げ伸ばしは、骨盤を介して、腰や背中の筋肉も連動して働きます。
ヒールを履くことで、普段より、ひざの動きの増加することで、腰や背中にも大きな負荷をかけ、それにより、痛みが発生しやすくなる。
ヒールを常に履いている人は、つま先に体重がかかるつま先立ちの姿勢が習慣化しており、体幹や骨盤の角度をある程度、効率よくコントロールできます。
しかし、久々に、ヒールを履いた人は、ヒールを履いて立ったり歩いたりする際に起きる、ふらつきや重心の移動などで起きる姿勢のブレに対して、保持や補正のためのコントロールがうまくできない。
そのため、ヒールを履いた姿勢を維持しようと、腰や背中の筋肉や関節に、必要以上の無理な負荷がかかってしまいます。
そのために、腰から背中にかけての突っ張るような痛みが発生する原因となる。
(参考文献:「ヒール高の違いが立位姿勢および歩行時の骨盤角度に及ぼす影響」)
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
久しぶりにヒールを履いた後、腰や背中の痛みの発生を予防するために、以下のセルフケアを紹介させていただきます。
ヒールを履くことで、骨盤が前に倒れ、この姿勢の状態が続くと腰や背中の痛みが引き起こされます。
前に倒れた骨盤を、適正な位置に戻すためのストレッチとして、
①上向きで寝て、ひざを軽く曲げます。
②両手でひざを抱えて、胸の方にゆっくり引き寄せ、10秒間、その姿勢をキープします。
③10秒たったら、ゆっくり元の姿勢に戻します。
この一連の動作を、5回、繰り返しおこなってください。
ヒールを履いた姿勢は、骨盤が前に倒れるため、腰から背中を反らす状態になります。
それによって、腰や背中に起きる緊張を緩めるために、
①背筋を軽く伸ばしてイスに座り、両足を肩幅程度に広げて、足裏を床にしっかりとつけます。
②息をはきながら、腰から背中を丸めるようにして、上半身を広げた足と足の間に向かって倒し、10秒間、その姿勢をキープします。
③10秒たったら、ゆっくり元の姿勢に戻します。
この一連の動作を、5回、繰り返しおこなってください。
ヒールを履くことで、つま先立ちになります。
つま先立ちに姿勢をキープするためには、ふくらはぎの筋肉がかかとを引き上げる役割を担います。
久々にヒールを履くことで、普段より、ふくらはぎの筋肉に大きな負荷をかけ、疲労を引き起こします。
疲労によりふくらはぎの機能が低下すると、その機能を代償するために、腰や背中に余計な負荷をかけます。
ですので、ふくらはぎの機能を整えることは、腰や背中の痛みを緩和させるためには重要です。
ふくらはぎの筋肉を緩和させる方法として、
①床に座り、片方の足をまっすぐに伸ばし、足の裏に、タオルを引っ掛け、タオルのそれぞれの端を手で持ちます。
②ひざを伸ばしたまま、足の裏に引っ掛けたタオルを手前に引き寄せ、ふくらはぎが伸びるのを感じたら、10秒間、キープします。
③10秒たったら、元の位置に戻して、足を入れ替えて同じようにおこないます。
この一連の動作を、5回、繰り返します。
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
女性の方が、結婚式や入学式などの行事に行く際には、どうしてもヒールを履くことを避けられない場面があります。
その場合は、仕方がないので、そういった行事でヒールを履いた後は、負担がかかった部分のケアをすみやかにされることをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955