- Blog記事一覧 -腰痛で椅子から立ち上がりにくくなるその理由と対処法
寒くなってくると、腰の痛みを訴える方が増えてきます。
腰が痛いと、日常生活でいろいろな支障がでます。
その中の一つに、椅子からの立ちあがりが困難になることです。
仕事や家事などをしているときに、椅子から立ち上がりがスムーズにできなければ、ストレスがたまりますし、周囲の人にも心配や迷惑をかけてしまいます。
そんなお困りごとをお持ちの方から、どうやって椅子から立てばよいですか?とよくご質問をいただきます。
そこで今回は、腰痛のために椅子から立ち上がるのがスムーズにできない方のために、その原因と対処法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、楽に椅子からの立ち上がることができます。
座っている時には、椅子に接地しているお尻と地面に接地している足の裏で体を支えています。
その時の重心は、お尻と足の裏の間にあることで、体を安定して座り続けることができます。
立ち上がる時には、お尻が椅子から離れるため、接地面が足の裏だけとなり、体を支える面が狭くなります。
その狭くなった接地面である足の裏の方に、重心を持っていかなければ立ち上がることができません。
その重心の持っていき方は、上半身を前方と上方に移動させる必要があります。
前方と上方移動のどちらか一つでもできなければ、立ち上がりが困難になります。
そんな上半身を前方と上方に移動させ椅子から立ち上がる時のフォームですが、骨盤を前に倒して、腰を反らした姿勢を立ち上がる前にする必要があります。
腰が痛い方は、どうしても体を丸めた猫背姿勢の方が楽なので、そのままの姿勢で立とうとすると、重心が後ろにかかったまま、上半身を上方移動のみで立ちあがろうとするので、立ち上がりが困難になってしまうのです。
足腰だけでの立ち上がり困難が長引くと、腕を使って歯を食いしばって、体を引き上げることが多くなります。
そうすると、背中や腕に負荷がかかり、肩こりや首の痛みなども追加で発生してしまいます。
ですので、こういった椅子からの立ち上がり困難は、早めに解決する必要があります。
80歳女性の方が、腰痛で来院されました。
立ってしまえば大丈夫なんだが、とにかく立ち上がる時に、腰が痛くて、毎度大変だということでした。
楽に椅子から立ち上がる方法ってあるんですか?
という質問をいただいたので、その方法をお伝えしました。
その場でやっていただくと、スムーズに立ち上がれることができ、やられたご本人も、びっくりされたのか、きょとんとされていました。
ちょっと体の使い方を変えることで、お困りのことが解決できるという症例でした。
腰痛のお持ちの方は、座っている姿勢の崩れから、立ち上がりのフォームが崩れてしまっています。
ですので、フォームの再獲得が必要になってきます。
フォームを修正することは大変簡単で、立ち上がり動作を分解して動けばいいだけです。
その方法ですが、
①ひざはに手のひらを当てて、地面の方向に押し付けます。
②腰を軽く反らして座ります。
ひざは90度より浅く曲げます。
③腰を軽く反らしたまま体を前に倒して、お尻を上げます。
④顔を上に向け、ひざを伸ばして体を上方にあげて立ち上がります。
このように、立ち上がり動作を、一つ一つ分解して行うと、スムーズに楽に立ち上がることができます。
腰が痛い時、イタタタと声を上げながら、毎度なんとか立ち上がることを繰り返すのは、本当に疲れます。
今回のブログで、スムーズに椅子から立ち上がることの助けになれば幸いです。
それでも、なかなか椅子から立ち上がれない場合は、お近くの治療院で検査や治療を受けていただくことをおすすめします。
もちろん当院でも、そういったことでお困りの方に対しても施術をおこなっておりますので、お気軽にご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広