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筋肉の損傷 | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧
みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
冬から春に変わる季節の変わり目は、木々が新緑に変わり花が咲き始め、景色が美しく変わる時期です。
ですが、その反面、天気の変動や朝晩と昼の気温の変化が激しく、それに体が順応できず、何かと体に不調が出やすくなります。
その春に起こりやすい体の不調の一つが、朝の寝起きに起きる首の痛み、いわゆる、「寝違え」です。
先日も、農作業をされておられる70歳代の女性の方が、朝、目を覚ますと、首の痛みで、起き上がれなくなったと訴え、来院されました。
詳しくお聞きすると、首を手で支えていないと、痛くて起き上がれず、痛みだけでなく、食事を作ったり畑に行く気力も出ず困っているとのことでした。
今回、ご相談いただいた患者様のように、「寝違え」によって、生活に不自由が出て困られる方が少なくありません。
そこで今回は、春になり、季節の変わり目で、寝違えが発症しやすくなる理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、寝違えからの回復をより早めることができます。
電話でのご予約はこちら>>079-490-5955
季節の変わり目である春に、首の寝違えが発生しやすくなり理由として、以下のことが考えられます。
春は、早朝から明け方にかけて、気温が急激に低下する時期です。
筋肉は、気温が低下すると、筋肉が伸ばされる収縮する無意識におこなう反射がおこりやすくなります。
この反射が、春の早朝から明け方にかけて急激な気温低下により、服に覆われていないために寒さを感じやすい首周辺の筋肉へ過度に働きやすくなる。
その結果、首周辺の筋肉に微細な損傷がひき起こり、痛みが発生しやすくなる。
春の早朝から明け方にかけて冷え込みにより、体温を奪われやすくなります。
そうすると体温を維持しようと、自動的に血管を収縮されて、血流が低下します。
特に、首周辺は冷たい空気にさらされい部位でもあるので、首周辺の血管は収縮されます。
そうすると、血液を通して首の神経に供給される酸素や栄養が低下して、神経が痛みに敏感になります。
その結果、いつもは感じない首を動かす動作の刺激でも痛みを感じるようになる。
春の寝ている時間帯の冷え込みによって体温が奪われて、体が冷えやすくなります。
体の中心部の体温が低下すると、体温を維持するために体を動かすエネルギーを抑えるために、自動的に体の動きを低下させます。
睡眠中にこの反応が起こると、じっとした姿勢で寝る時間が増え、寝返りの回数が低下します。
そうすると、寝ている姿勢や枕の高さなど要因で、首の周辺の一部の組織に負荷がかかります。
その結果、首への筋肉やじん帯などに微小な損傷が発生して、痛みを引き起こしやすくなる。
春は花粉症の時期でもあります。
花粉症によって鼻づまりが起こると、どうしても口呼吸が多くなります。
そうすると睡眠時は、口呼吸がしやすい頭を前に倒す姿勢で寝る時間が多くなります。
頭を前に倒す姿勢は、まっすぐにした姿勢より、首の組織に2~5倍の負荷をかけます。
つまり、口呼吸がしやすい姿勢で前傾姿勢で寝ていると、首に負荷がかかり、その結果、首に痛みが発生しやすくなる。
(参考文献:「頚椎症の臨床 - 頚部痛の原因 -」)
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寝違えは、首周辺の組織が炎症を起こしたり、神経が過敏になていることが多く見られます。
その首の状態で、直接、首を触って刺激すると、かえって、首の痛みを増加させる可能性があります。
ですので、首から離れた部分を刺激して、首の痛みを緩和させる対処法が有効です。
刺激の入れ方として、以下のようなツボを、紹介させていただきます。
手の甲側で、薬指と小指が交わる間、指の股の部分に、液門(えきもん)のツボがあります。
手をグーに握り、反対側の手の人差し指で、薬指と小指の間をこぶし方向になぞります。
なぞった指先が行き止まったとことで、握った手の指の薬指側を、気持ちがいい程度の圧力で押します。
首を前に倒すと、背中側の首の付け根にポコッと出る背骨と肩の外側の上方を触った時に最もとがった骨を確認する。
この2つの飛び出た骨を直線で結び、ちょうど真ん中にくぼみに、肩井(けんせい)のツボがあります。
ツボを押した際に、ズーンと響く刺激が入りますので、気持ちがいい程度の圧で指をつかて刺激してください。
乳首から真上に上がって、鎖骨に当たる位置に、気戸(きこ)のツボがあります。
とても筋肉が薄い部分なので、優しく気持ちがいい程度に、指で刺激してください。
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寝違えは、一般的に、発症から1~2週間程度で自然と治るとされています。
しかし、私も経験がありますが、寝違えをすると、首が大事なのかと思うほど、日常生活のざまざまな動作に支障をきたします。
ですので、少しでも早く回復させるためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
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みなさん、こんにちは。ひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、倉庫に配送された食料品を仕分けをされておられる40歳代の女性の方が、ひざの裏の突っ張りを訴えて、来院されました。
詳しく仕事の内容をお聞きすると、にんじんやジャガイモ、氷入りの発泡スチロールに入れられたブロッコリーなど、仕分けするために、重たい荷物を台車に乗せて、足で踏ん張って運搬する作業をが多いとのこと。
人手でも不足しているので、無理しておこなっていると、ひざ裏がつぱってきて、うまくひざを曲げなくなって、歩くのがつらく、仕事に支障が出てしまう状態だそうです。
今回、ご相談いただいた患者様のように、足を踏ん張って、物を前に押し出す動作を繰り返すと、ひざ裏が突っ張って、ひざの動きに不調を起こす方が少なくありません。
そこで今回は、足を踏ん張って、重い荷物が乗った台車を前に押して運搬する作業を繰り返すことで、ひざの裏の突っ張りを起こす理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、倉庫内での荷物の運搬や仕分け業務を、快適にスムーズにおこなえます。
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重い荷物が乗った台車を押して、前にすすむ際に起きる、太ももの裏からふくらはぎの筋肉のメカニズムと不調が起きる理由は、以下のことが考えられます。
台車を押し始めは、ふくらはぎの外側の筋肉を収縮させて、足首を床方向に曲げて、足裏で床を押して、前に進むためのエネルギーを生み出します。
そして、太ももの裏の内側の筋肉が、ひざの動きを制御して安定させながら、股関節を後方に伸ばし、荷物が乗った台車を前に押し出す力を生み出します。
台車の荷物が重いほど、押し出すためのパワーと動作の安定性のために、ふくらはぎの外側と太ももの裏の内側の筋肉への負荷が増加します。
重たい荷物を台車に乗せて前に押し出す動作を繰り返すと、ふくらはぎの外側と太ももの裏の内側の筋肉が疲労して、筋肉に緊張が起きます。
太もも裏とふくらはぎの筋肉は、連結しています。
互いに、引っ張ったり緩めたり協調して動くことで、股関節やひざ関節、足関節が働き、動き、台車を押して前に進む動作がおこなえます。
しかし、太もも裏とふくらはぎの筋肉が、どちらも疲労により突っ張ると、協調して動かせなくなり、
・ひざ関節の内圧が上昇
・ひざ関節の曲げ伸ばしの動き阻害
・太もも裏とふくらはぎの筋肉の連結部の滑りが悪くなる
などが起こり、ひざの裏に突っ張り感を感じるようになります。
言うなれば、電車の車両同士の連結部分が固い場合、走行中に線路のカーブや凹凸に対応できず、スムーズに電車を走らせることができなくなる状況と同じようなこととなります。
それでも無理に動かすと、突っ張り感ににとどまらず、筋肉の損傷や関節の炎症を引き起こすリスクが高まります。
(参考文献:「大腿二頭筋長頭と腓腹筋のレバーアームの特性が膝関節屈伸運動への与える影響」)
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重たい台車を押すことでおこったひざ裏の突っ張りへの対処法として、以下の3つの体操が有効です。
その方法を紹介させていただきます。
安定したイスに浅めに座ります。
片ひざの裏から両手で抱え込、軽くひざを持ち上げます。
その状態で、ふくらはぎを前後に揺れるように、10回 、前後にゆらします。
反対側の足も同様に行います。
この一連の動作を、3回、繰り返し行ってください。
壁の前に立ち、両手を壁について立ちます。
片足を前、もう一方の足を後ろに引きます。
両足のつま先は正面に向けたまま、足のかかとは床につけます。
前のひざを軽く曲げ、体重を前方に移動させます。
後ろに引いた足のふくらはぎが伸びるのを感じたら、10秒間、キープしてください。
10秒たったら、元の姿勢にもどってください。
反対側の足も同様に行います。
この一連の動作を、3回、繰り返し行ってください。
立った姿勢で、軽くひざを曲げてかがみ、左右それぞれの手で、同側の足首をつかみます。
ゆっくりとひざを伸ばして、太もも裏の筋肉が伸びるのを感じたら、10秒間、キープしてください。
10秒たったら、ゆっくりひざを曲げて、元の姿勢にもどってください。
この一連の動作を、3回、繰り返しおこなってください。
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倉庫で重たい商品を台車で運搬して仕分け作業は、ひざ裏の突っ張りがあると、スムーズに動けないことで、仕事がはかどらないだけではなく、作業中のケガのリスクも上がります。
そういったことを避けるためにも、ひざ裏の突っ張りへのケアが必要になります。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
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みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
4月は、夏に向けての種まきや植え付けのために、畑作業が忙しくなる時期です。
当院のある加古川市周辺では、田んぼも畑も多いため、個人で畑を借りて、趣味で野菜作りを楽しまれておられる方が多くいらっしゃいます。
そういったことをされておられる方から、太陽の下で、土を触り野菜や果物を育てることはすごく楽しいというお話をよくお聞きします。
それと同時に、農作業は、長時間、おこなうために、お体に負担をかけて痛めてしまう場合もあります。
その中でも、ひざを曲げて、しゃがむ姿勢での畑作業をしていると、ひざの内側に痛みを生じられる方が少なくありません。
そこで今回は、しゃがみ姿勢で畑作業をしていると、ひざの内側に痛みが発生する理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、ひざの内側の痛みを軽減して、この時期から夏秋に向けて続く農作業を、快適に楽しく取り組めます。
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長時間、ひざを曲げて、しゃがんで畑の作業をしていると、ひざ関節の少し下の内側で、すねの骨の内側あたりに、痛みが発生しやすくなります。
この部分は、太ももの前面と内側と後面から伸びる3つの筋肉(縫工筋・薄筋・半腱様筋)が付着します。
付着した際の形が、鳥のがちょうの足の形状に似ていることから、「鵞足(がそく)」と呼ばれる部分でもあります。
この3つの筋肉が協力して、ひざを曲げてしゃがむ姿勢をとり、それをキープできます。
畑作業では、長時間、ひざを曲げてしゃがみ姿勢を取ったり、しゃがんだり立ち上がったりする動作の繰り返したりすることが多くなります。
そのためにひざの内側に負荷がかかります。
ひざの内側の痛みに関する研究(参考文献:「内側型変形性膝関節症に合併した鵞足炎の発生機序」)によると、以下のようなメカニズムで発生すると報告されています。
自身の体重をかけながらひざを曲げてしゃがむと、ひざ関節の太ももの骨が内側に移動します。
その骨の移動により、ひざの内側についている筋肉が引き伸ばされてます。
その状態が、長時間、続くことで、筋肉が微罪な損傷や炎症を起こして、痛みが発生します。
ひざを曲げてしゃがむことで、ひざの内側に、0.3~0.5MPaの圧力がかかるとされています。
この圧力をわかりやすく言い換えると、「1円玉サイズの面積に9~15キログラムのおもりをのせた圧力」となる。
農作業でしゃがんだり立ち上がったりする繰り返す動作により、このような圧力でひざの内側に摩擦がかかります。
それにより、ひざの内側に炎症が起こり、痛みが発生します。
ひざを曲げてしゃがむで、前のめりで作業をしていると、足先が外側でひさが内側に向けるフォームになることが多いです。
この足先とひざの方向が違うことで、足関節・ひざ関節・股関節などの関節に不自然なねじれが生じます。
そのねじれによって、筋肉にもねじれや余分な伸びなどのストレスが生じてます。
それによって、ひざの内側に付着している筋肉にも余計な負荷がかかり、痛みが発生します。
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農作業でひざを曲げてしゃがみ姿勢をとることで起きる、ひざの内側の痛みへの対処法を以下で紹介させていただきます。
長時間、畑作業でしゃがむ際のフォームは、
・足幅を肩幅より広く取ってしゃがむ
・足先とひざの方向を一致させる
ことを意識して行ってください。
また、ひざ関節は、130度程度までしか曲がる構造となっていません。
そのため、それ以上の角度で深くひざを曲げるとひざに負担がかかります。
ですので、しゃがんで畑作業をする際には、30センチ程度の高さがある小型のイスにすわって行うことをおすすめします。
ひざを曲げてしゃがむ際には、お尻周辺の筋肉の柔軟性を上げることで、ひざの内側の負荷を軽減できます。
イスに座り背筋を伸ばし、右足首を左ひざの上に乗せる
背筋を伸ばしたまま上半身を前に倒し、 右のお尻が伸びるのを感じたら、10秒間、保持してください。
10秒たったら元の姿勢に戻し、足を組み替えて反対側も同じようにおこなってください。
この一連の動作を、3回、繰り返しおこなってください。
しゃがむ際に、ひざの内側につく3つの筋肉への負荷を軽減するためには、その3つの筋肉と連結しているふくらはぎの筋肉の強化することで補助できます。
壁に向かって立ち、壁に手をつけて体を支え、肩幅に足を開きます。
3秒かけて、かかとをゆっくり上げて、つま先立で立ちます。
次に、4秒かけて、ゆっくりとかかとを床におろします。
この一連の動作を、10回、繰り返しおこなってください。
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農作物は、手をかければかけるほど、それに応えて成長するから楽しいというお話をよくお聞きします。
そのためについつい、夢中になって、長時間、作業することで、ひざに負担をかけてしまうこともあるかと思います。
ですので、畑作業とともに、ひざに負荷を軽減するような習慣やケアをすることをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
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みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、70歳代女性の方が、後頭部がピリピリ痛みを伴う首こりを訴えて来院されました。
詳しくお話をお聞きすると、3日前ほどから、後頭部に、不規則な間隔で瞬間的に電気が走るような痛みが発症したとのこと。
痛みで寝れないし、脳に何か大きな病気があるかもと怖かったそうです。
病院の方で、MRI検査などで精密検査してもらったところ、特に、脳には異常がなく、肩や首がこっているせいで、神経痛が出ているんではないかと診断されたそうです。
確かに、後頭部に痛みが出る前は、孫が春休みで来ていたため、ずっとご飯を作ったり、遊びに連れて行ったりして、すごく疲れていて、首にこりを感じていたそうです。
実際、当院で首の治療をしたところ、痛みがだいぶ楽になったとなったという感想をいただきました。
こういった、後頭部にピリピリとした痛みを伴う首こりを起こす方は、少なくありません。
そこで今回は、後頭部の痛みを伴う首こりの原因とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、肩こりや首こりからくる後頭部の神経痛へ対処できるようになることで、日常生活を快適に送ることができます。
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頭と首の境目あたりから、体の表面にでて後頭部に広がる神経(大後頭神経・小後頭神経)があります。
この神経に、何らかの障害が起きることで、後頭部に電気が走るような痛みが発生します。
その理由を以下で紹介させていただきます。
後頭部の神経は、首の上部の筋肉の表面を通過して、後頭に広がります。
この後頭部の神経の痛みが起きる要因として、首の筋肉の圧迫が報告されています(参考文献:頭蓋表層の解剖学的要因による頭皮神経痛と頭痛 ―眼窩上神経痛・後頭神経痛・開頭術後頭痛―)。
料理や手作業などをする際に、長時間、前屈みの姿勢が続くと、成人なら重さが約4kgある頭や約5kgある腕の重みを支えるために、首の筋肉に大きな負荷がかかります。
そうすると、首の筋肉が疲労して、過緊張を引き起こし、それが後頭部の痛みが生じる要因となる。
前節でも述べた、長時間、前屈みの姿勢の夜首の筋肉の緊張は、神経だけでなく首周辺の血管も圧迫します。
そうすると、血液を通して神経に酸素や栄養を送る血流も悪くなります。
血流が悪くなった神経は、痛みや損傷の刺激に対する感度が上がります。
そうすると、普段、痛みを感じないような刺激でも、痛みを感じるようになり、その結果、後頭部に痛みを感じるようになる。
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後頭部に電気が走るようなピリピリした痛みが起きる病気は、いろいろとあります。
特に、
・帯状疱疹
・椎骨動脈解離
は注意が必要です。
帯状疱疹は、ウイルスが神経に沿って、赤い斑点や水ぶくれを引き起こし、後頭部だけではなく全身に広がり、薬で早めに抑えなければ、ひどい場合は入院が必要になります。
また、椎骨動脈解離は、首から頭にかけて流れる血管が裂ける症状です。
めまいやふらつき、脳内の出血、意識障害など、生命の危機が起きる場合があります。
ですので、症状が持続したり悪化する場合は、早めに専門の病院に受診することをおすすめします。
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首は、体の他の部位に比べて、服でおおわれておらず、空気に触れているために無意識下でとても冷えています。
ですので、普段の生活から、首にタオルやショールを巻いて、保温に努めてください。
また、お風呂の湯船で首まで浸かったり、集中的にシャワーを首に当てたり、ホットパックを充てるのでもいいので、首を温めるようにしてください。
その上で、頭と首の境目から後頭部に広がる神経を圧迫しやすい首の筋肉を刺激して、首の筋肉の緊張を緩和させることが、この症状を軽減させるために有効です。
そのためのストレッチを以下で紹介させていただきます、
イスに座って、背筋を伸ばして、両手を組んで、両手を右の後頭部に乗せます。
右の後頭部に乗せて手の重みを利用して、左斜め下に首を曲げ、右の首の後方が伸びるのを感じたら、10秒間、キープします。
10秒たったら、元の位置に姿勢を戻して、次に、両手を左の後頭部に乗せ、手の重みを利用して、右斜め下に首を曲げ、左の首の後方が伸びるのを感じたら、10秒間、キープします。
この一連の動作を、3回、繰り返し行ってください。
イスに座って、背筋を伸ばして、右手を腰の後ろに回して、左手を頭の上から右耳の横の側頭部に当てます。
右の側頭部に乗せた左手の重みを利用して、左横に首を曲げ、右の首が伸びるのを感じたら、10秒間、キープします。
10秒たったら、元の位置に姿勢を戻し、次に、左手を腰の後ろに回して、右手を左側頭部に乗せ、手の重みを利用して、右横に首を曲げ、左の首の後方が伸びるのを感じたら、10秒間、キープします。
この一連の動作を、3回、繰り返し行ってください。
イスに座って、背筋を伸ばして、首を左に回旋させ、右手を腰の後ろに回して、左手を右の後頭部に当てます。
右の後頭部に乗せた左手の重みを利用して、左に首を曲げ、右の首が伸びるのを感じたら、10秒間、キープします。
10秒経ったら、元の位置に姿勢を戻し、次に、左手を腰の後ろに回して、右手を左の後頭部に当て、左の後頭部に乗せた右手の重みを利用して、右に首を曲げ、左の首が伸びるのを感じたら、10秒間、キープします。
この一連の動作を、3回、繰り返し行ってください。
ピリピリした後頭部の痛みを伴う首こりが続くと、睡眠不足や食欲の低下、集中力や意欲の停滞などが起こり、日常生活に大きな影響が出てしまいます。
これから春になり、忙しくなったり活動範囲が広くなる時期でもあるので、それをスムーズに行うためにも、早めの対処が必要となります。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
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みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、お花の卸元に勤めておられる50歳代の男性の方が、肩の付け根の後方で脇の上あたりに痛みを訴えられて来院されました。
詳しくお話をお聞きすると、重たい荷物を、持ち上げたり下ろしたしする際に、痛みを感じるとのこと。
お花なので、丁寧に扱わないといけないので、慎重にゆっくり動作を行わないといけないので、余計にしんどいそうです。
今回、ご相談いただいた方のように、ゆっくりと荷物の上げ下ろしの動作を繰り返し行うことで、肩の後方に痛みを感じる方は少なくありません。
そこで今回は、重量物を持ち上げたり下ろしたりとゆっくり動かすことで、肩の後方に痛みが発生する理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、仕事で荷物の移動を繰り返すことによる肩の後方の痛みを軽減し、快適にお仕事に打ち込むことができます。
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花やガラスなど、乱暴に扱うと壊れてしまったり、痛めてしまったりするので、どうしても、ゆっくりと持ち上げたり、下ろしたりします。
それによって、肩の後方に負荷がかかり、痛みが発生してしまう理由を、以下で紹介させていただきます。
筋肉トレーニングの方法として、「スロートレーニング」というものがあります。
このトレーニングは、ゆっくりと筋肉を動かすことで、軽い負荷でも効率的に鍛えることができるものです。
適正な状態でおこなえば、ケガが少なく、ご高齢の方でも有効な筋肉トレーニングです。
このトレーニングをする際には、
・筋肉の動作の速度が、3秒間曲げて、3秒間伸ばす
・関節を伸ばすのを90%に止める
・息をはきながら力を入れる
をすることで、最大限に効果が発揮されます。
そうすることで、
・筋肉の血流が低下
・筋肉の低酸素
・筋肉の疲労物質の蓄積
・成長ホルモンの分泌の増加
・多くの筋肉を使う
・筋肉の損傷
・神経の活性化
などが起こり、ここから回復する過程で筋肉が大きくなります(参考文献:「スロートレーニング」)。
ゆっくり荷物を持ち上げたり下ろしたりする作業は、このスロートレーニングのメカニズムによく似ています。
違う面は、トレーニングは体力に合わせて回数や負荷量を調整できますが、仕事ではその調整ができず、限界以上に動作を強いられます。
その結果、自身の回復力以上の損傷が筋肉に起こり、特に、荷物の持ち下ろしで負荷がかかりやすい肩の後面に痛みが発生しやすくなります。
肩の関節は、関節の凹凸が浅くできているため、体の他の関節に比べて、動く角度が大きく自由に動かせる関節です。
その反面、とても不安定な関節で、実際、体の中で、最も脱臼する関節は、肩関節であることからも、その不安定性がわかります。
その不安定な肩関節を支えるために、肩周辺の筋肉に大きな負担をかけます。
特に、荷物を持って上げ下ろしをする際に、肩の後方の筋肉が、肩関節同士を引きつける役割を担います。
ただでさえ、荷物を持って上げ下ろしをする際に肩の後方に負荷がかかる上に、動作がゆっくりであると、負荷が上乗せされて、肩の後方の筋肉や腱などの損傷や炎症が起こり、痛みが発生するリスクが高まります。
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肩の後方の痛みを軽減するためには、特に、荷物を持ち上げたり下ろしたりする際に使う筋肉に適切な刺激を入れて、血流を良くして回復を促すことが有効です。
そのためのストレッチを、以下で紹介させていただきます。
イスに座り、右腕を真っ直ぐ上にあげてから、右肘を曲げて右手を右肩に置きます。
左手を右肘に当てて、後方にゆっくり押して、腕の後面が伸びるのを感じたら、10秒間、キープします。
10秒たったら、腕を下ろして、左右の腕を入れ替えて、同じように行います。
この一連の動作を、3セット繰り返し行ってください。
イスに座り、体の前から右手を左肩の後面に置きます。
左手を右肘下方に当てて、その手で上方にゆっくり押しあげて、背中が伸びるを感じたら、10秒間、キープします。
10秒たったら、腕を下ろして、左右の腕を入れ替えて、同じように行います。
この一連の動作を、3セット繰り返し行ってください。
イスに座り、右腕を体の正面のみぞおちあたりの高さにあげて、右肘を曲げてます。
左手を右肘の外側(右側)に当てて、肘に当てた左手を支点に、右腕を外側(右側)に倒して、肩の後面がのびるのを感じたら、10秒間、キープします。
10秒たったら、腕を下ろして、左右の腕を入れ替えて、同じように行います。
この一連の動作を、3セット繰り返し行ってください。
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生花やガラス細工など、壊れやすかったり痛めやすい商品を、毎日、丁寧に動かすのは本当に大変な作業と思います。
そういった作業の性質上のために、どうしても肩の後面に負担がかかるのは避けられないことです。
ですので、作業をスムーズに続けるためにも、こまめにセルフケアをおこなって、回復を促すことをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
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