- Blog記事一覧 -病院で大人の側湾症と言われて・・・、症状や治療法は?
「私って側弯症なんですか?」
と、毎月1回、お身体のメンテナンスに通院されている70歳代の女性の方が聞いてこられました。
どうしてそう思われたんですか?とお聞きすると
「久々に会った友達がかなり身長が縮んでいて、びっくりして」
「話してたら、腰が痛いから整形外科に行ったら、側弯症って言われたって。」
「私も先生に治療したら真っ直ぐなるけど、1ヶ月したらまた歪んでくるし」
「腰痛もあるから、私も側弯症じゃないかと思って・・・」
というようなご質問を受けました。
そこで今回は、大人の側湾症について、特徴や症状、治療法などを紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、側湾症についての不安を解決することができます。
側湾症とは体を真正面から見て、背骨が横にカーブしている状態です。
そして、タイトルに、“大人の”とわざわざつけたのは、
側湾症の約75%は、「特発性側弯症」と呼ばれ、
乳幼児〜思春期の女性がよく発症するものだからです。
また側湾症の種類としては、
①特発性側弯症
→乳幼児〜思春期の女性に発症
②神経筋性側弯症
→脳性麻痺や脊髄性筋萎縮症など神経や筋肉の病気に伴って発症する
③先天性側弯症
→背骨が生まれつき奇形してることによって発症する
④神経線維腫症側弯症
→皮膚に茶色い斑点を伴う遺伝子の病気の症状
⑤間葉性側湾症
→細胞と細胞を繋げる力が弱い遺伝子病であるマルファン症候群体に伴っておきる側弯症
⑥変性側弯症症
→加齢によって背骨と背骨の間にありクッションの役割をする椎間板が変形することで起こる。中高年以上の女性に多い
⑦疼痛性側弯
→腰が痛い時に反射的に筋肉が縮むことで一時的に側弯する
⑧代償性側湾
→股関節や膝、足首などの関節の位置の歪みが骨盤を横に倒し、それを補うために腰が一時的な横への側弯。
今回ご相談していただいた70歳代女性の方は、
・今まで背骨のレントゲンでも、病的に曲がっていると指摘されたことがない
・当院の背骨で触診や動作で検査した際の状態
から、あえて側湾症というカテゴリーでいえば、⑦疼痛性側弯のと⑧代償性側湾。
本当の側湾症というほどではなく、単純に日常生活動作のクセから起きる体の一時的な歪み。
整体治療を施せばしっかり治るものでした。
70歳代女性のお友達は、身長がかなり縮んでいるということですので、⑥の変性側弯症なのかもしれません。
前節であげた、
①特発性側弯症
②神経筋性側弯症
③先天性側弯症
④神経線維腫症側弯症
⑤間葉性側湾症
⑥変性側弯症
の一般的な治療法は、運動療法や装具による保存療法、手術などになります。
⑦疼痛性側弯
⑧代償性側湾
は、適度な運動や生活習慣の見直し、整体や鍼治療で改善が可能です。
ご自身どの側弯症なのか知りたい場合は、まず専門の病院で診断されることをおすすめします。
お近くの側弯症専門の病院は、こちらの日本側彎症学会のホームページ
(https://www.sokuwan.jp/patient/docters_kanto.html)
からお探しください。
当院の治療が適応する側湾症は、⑦疼痛性側弯と⑧代償性側湾です。
また、⑥変性側弯症で、骨自体の変形が起きている場合は、背骨を正常な状態に戻すことはできませんが、変性側弯症にともなっておきる腰痛や肩こりの症状を良くする治療はできます。
当院の治療の流れとしては、
①患者様からご自身が感じるお身体の状態、それによって起こっているお悩み、治ることで何ができるようになりたいかを、しっかりお聞きします。
②体のどの部分に歪みが出ているのかを、姿勢や体の動きなどを検査します。
③体のバランスを整える整体・体の硬い部分を和らげる鍼治療・体の回復を助ける電気治療などを使い「体の歪み」を整えます。
④治療後は、体を整えた状態を維持するために、ご自宅でやっていただきたいセルフケアの方法をお伝えします。
⑤今後、治していくための計画についてお話しさせていただく。
といった流れで、治療をさせていただきます。
当院で治療を受けていただき、体を整えることで、体の歪みを緩和し、それを良い状態を維持できる体を作ることができます。
今回ご質問いただいた70歳女性の方は、治療後にご自身のお身体が整ったの状態を見て、
「治療受けるとホントまっすぐになるから不思議」
「ちゃんと良くなるってことは、大丈夫なんですよね」
「私がこうなんやから、友達にも来るように言います」
と安心してお帰りになりました。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや必要とされていることをしっかりとお受けし、治った先にある希望する将来像を共有して、一緒に治していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広