- Blog記事一覧 -日常生活の動作 | ひさき鍼灸整骨院 - Part 15の記事一覧
日常生活の動作 | ひさき鍼灸整骨院 - Part 15の記事一覧
その季節のならではの変動と関係する病気や痛みのことを、
「気象病」
と呼ばれます。
冬は、四季の中でも特に外部の環境が厳しくなる季節です。
そんな冬の「気象病」の一つとして、よくみられるのが、
「頭痛」
です。
頭痛が起こると、仕事や家事・学業などに制限がかかったり、不快感による精神的なストレス、睡眠障害など、さまざまな影響がでます。
そこで今回は、冬に頭痛が発生しやすい理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、冬に起こる頭痛を解消できます。
冬の気象は、寒冷前線は通過 することで、気温や気圧、湿度の変化が起こります。
その急激な気候の変化が、気象病を引き起こします。
そのメカニズムとしては、寒冷前線が通過するときに、体の体温・尿の量・脈のスピードが変化します。
それらを調整するために働く自律神経が、血管に負荷をかけることで、炎症やアレルギー反応がでやすくなり、頭痛も引き起こされます。
自律神経には、交感神経と副交感神経のふたつの働きをする神経に分かれます。
交感神経は、活動するモードに体の機能を調整します。
副交感神経は、回復やリラックスモードに体を調整します。
このふたつの神経のバランスが取れていれば、健康で生活が送れます。
しかし、冬の気候では、寒さから体を守るために、交感神経の働きが優位になります。
寒さを感じると、交感神経は、血液が体の表面に流れることで、体温が放散されないように、血管を縮める働きがあります。
そうのような状態が続くと、血液の流れが悪くなります。
血液は、栄養や酸素、体温を運び、老廃物を回収します。
頭部の重さは4キログラムほどしかないにも関わらず、体全体の約20パーセントも血液を必要とする機関です。
血液の流れが悪くなることで、栄養や酸素が、脳や脳周辺の筋肉に行き渡らず、頭痛を引き起こしてしまうのです。
冬に起きる頭痛を軽減するための対策を以下で詳記させていただきます。
室内や室外の気温差を減らすために、暖房器具の適切な使用が重要です。
ガイドラインでは、冬の室内外の温度差は、20℃をこえないようにすることがすすめられています。
急激な温度変化を避け、寒暖の差を少なくすることが、頭痛の予防となる。
しかし、外出するときには、どうしても寒暖差が避けられない場合があります。
そのときには、しっかりとした防寒着、特に、首が寒い空気に触れないように、マフラーやタートルネックの服などを装着してください。
首に寒い空気が触れると、首にある頭に向かう血管が急激に縮み血流が悪くなることで、頭痛を引き起こします。
ですので、意識して寒さから首を守ってください。
冬は室外や室内の空気が乾燥します。空気が乾燥すると、体の水分が失われやすくなり、血液の量も減ります。
そのことで、脳への血流量も低下して、頭痛を引き起こします。
ですので、乾燥によって起こる頭痛を予防するために、室内に保湿器を使用したり、温かいも飲み物をこまめにとることをおすすめします。
運動することで、筋肉の動きによって血流を促進します。
冬は特に寒さで、活動量が減りますので、血流が悪くなりがちです。
運動としては、軽いウォーキングでもいいのですが、あまりにも外が寒いようでしたら、無理をせずに、
・その場で足踏み
・カカト落とし
・貧乏ゆすり
などをして体に刺激を入れてください。
冬は、寒さに対応をする自律神経を働かすために、脳はフル回転することで疲れて、頭痛が発生しやすくなります。
その脳を回復させるためにも、質の高い睡眠が必要です。睡眠の質を上げるには、39℃〜41℃に設定した湯船に、体に無理のない程度に、首までゆっくりつかってください。
そして、お風呂からでた30分から1時間ぐらい後に、寝床に入ってください。
一度、風呂に入ることで体の体温を上げて、お風呂からでてしばらくすると体温が下がってくるタイミングが、体が睡眠モードになるスイッチが入り、質の高い睡眠がとれます。
そのことで、脳が回復して、頭痛を予防できます。
冬の気象病は、頭痛だけではなく、 リウマチ神経痛、心筋梗塞、気管支ぜん息、風邪、脳出血、精神障害なども引き起こします。
これから、まだまだ、冬が続くのでの、冬の頭痛への対策をすることで、他の冬の気象病の発症も予防できます。
そのための方法として、今回紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
もしそれでも解消できないようでしたら、お近くの治療院に受診されることをおすすめします。
当院でも、今回のようなお悩みに対して施術をおこなっておりますので、ご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に頭痛への対策のブログを書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
朝、布団の中で目が覚めて、起きあがろうとしたら腰が痛くて、つらい思いをされたことはないですか?
厚生労働省によって腰痛を感じる時間帯を調査したところ、午前8時〜午前11時の間に腰痛を感じていると答えた人はは、全体の約40パーセントも占めてします。
つまり、大多数の方は、朝に腰痛を感じておられるます。
朝から腰痛を感じることで、その日一日のスタートダッシュがくじかれて、気持ちがいいものではありません。
そこで今回は、朝、目覚めたときに腰痛を感じることが多い理由とその対処法について紹介させてただきます。
このブログを読んでいただくことで、朝からの腰痛の悩みが解消できます。
寝ていることで体を休めているはずなのに、目覚めたときに腰の痛みがでる。
その理由は、寝ているときの血流の状態に関係します。
睡眠中は、動かないので、体の活動が低下します。
そうすると、筋肉の動きによって促進される腰への血液の流れが悪くなっていき、腰の筋肉に十分な血液が行き届かなくなります。
血液は、酸素や栄養などをを運んで、老廃物を回収してくれる非常に重要な役割をになっています。
その働きが、睡眠中に腰周辺の筋肉に届かなくなることで、朝、起きる頃には腰周辺の筋肉が硬くなり、動こうとしたときに痛みがでます。
また、血流の悪さは、体温の低下も招きます。
血液は、約40度ぐらいの温度があります。
この温かさが、筋肉に届かなくなると、筋肉は冷えて硬くなります。
睡眠中に血液が届かなくなることで、最も体温が低下する時間帯は、4時から6時の間です。
つまり、朝、起きる時間帯に体温が低下しているために、寝起きが一番、腰周辺の筋肉が硬くなっている状態です。
この状態で、動こうとするため、朝に腰痛を感じてしまうのです。
筋肉の状態が良い、もしくは筋肉の量が多い場合は、一晩寝ても、血流が多少悪くなっても、腰痛を起こすほどの筋肉の硬さは発症しません。
そうでない場合は、朝、目覚めのときの腰痛への対応する必要があります。
朝、起きたときが、腰周辺の筋肉が一番硬い状態です。
ですので、朝は、腰周辺の筋肉に優しい刺激を入れることで、血液を良くして、筋肉を和らげる必要があります。
ただ、朝は体が硬いだけに、強い刺激を入れてしまうと、かえって体を硬くしたり、痛みを助長させてしまいます。
ですので、ゆっくり優しい刺激を腰周辺の筋肉に入れることをおすすめします。
その方法を以下で紹介させていただきます。
上向きで寝たまま、両方の足首をうちまわしを5回、外まわしを5回、おこなってください。
足首を目一杯回すのではなく、余裕も持ってゆっくり回してください。
上向きに寝て、ひざを曲げて、両手を上にあげてください。
その状態で、ゆっくり深呼吸を7回、おこなってください。
上向きに向いて寝て、両ひざを立てます。
痛みがでないぐらいの角度まで、ゆっくりひざを倒します。
同じように反対方向へ、痛みのない角度までゆっくりひざを倒します。
左右にひざをたおす倒せる角度まで倒して揺らします。
それを連続して5セットをおこなってください。
朝は1日で最も体が硬い時間帯です。
朝、体にゆっくりとした優しい刺激を入れることで、スムーズにその日を活動し始めることができます。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも朝の腰の痛みが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に腰の痛みへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
股関節を、一度、キツく痛められた60歳代の女性の方が、お体のメンテナンスで来院されました。
現在の股関節の状態をお聞きすると、前のような痛みはないけれども、ドアを開けて部屋に入るような動作で、足を前に踏み出して体をねじると、股関節が違和感があると。
それが、また前のように股関節をひどく痛めてしまわないか怖いとのことでした。
股関節は、体の中で一番大きい関節です。
ということは、それだけ日常生活で機能することが多い関節といえます。
その股関節を痛めた体験がある方にとって、ちょっとした股関節の違和感でも不安を感じてしまうのは確かです。
そこで今回は、ご自身の今の股関節の状態を知る方法と股関節の痛みが起こるのを防ぐ方法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、股関節の違和感による不安を解消できます。
股関節の痛みは、基本的に歩行などの日常動作によって、太ももの骨と骨盤がぶつかることで起こります。
股関節は、可動性が広い関節です。
これほど広い可動性のある関節は股関節と肩関節だけです。
股関節が 肩関節と違うところは、上半身と下半身をつなぐため、全体体重がかかっているところです。
つまり、股関節は、全身の関節の中でも、常に大きな負荷が加わり、一定の複雑が動作に対応しています。
その股関節を痛めてしまう要因は、
・荷重 体重の増加や階段の上り下りなどによる関節への負担、
・衝撃 重いものを持ち上げたりジャンプをするなどの急激な負担
・ひねり 関節を無理にねじることで負担をかける動作
です。
このような要因で気づかないうちに、股関節に負荷をかけている方も多いかと思われます。
現在の自分の股関節の状態を見極める3つのポイントを以下で紹介します。
足の爪を切ったり、靴下を履いたりする動作で前屈みをすると、腰に痛みが出た場合は要注意です。
これは股関節の動きが悪いため、腰が股関節の動きをカバーしたためにおこっている可能性があります。
足の裏の一部の皮膚が硬くなって、マメができる場合があります。
股関節が正常な場合は、足の親指にマメができることが多いです。
しかし、節股関節の動きが悪いと、足の裏の変な部分にマメができます。
特に、足の3番目と4番目と5番目の指の間に、マメができている場合は要注意です。
お尻の下の盛り上がってる部分が、左右にずれている場合は、股関節に問題がある可能性が高いです。
紹介した股関節の状態の3つのポイントのうち、1つでも当てはまる場合は、今は問題が発生していなくても、近い将来、股関節に 痛みが発生する可能性が高いので、日ごろのケアが必要です。
股関節に違和感を感じたり、前章で紹介した股関節の状態が要注意の場合におこなってほしいセルフケアを以下で紹介していきます。
イスに座り、両膝を拳1つ分開く。
片方の足を太ももの裏から両手を回して支えて、軽く持ち上げる。
この状態をキープした、ひざのお皿を中心として、上下左右に八の字を描くように、20秒間、回してください。
注意点としては、抱えた足を高く上げすぎたり、股関節をひねる方向に持ち上げることは避けてください。
壁に手をつきひざを伸ばした状態で、片足を後ろに引きます。
足の甲を床につけて背中を軽く反らして、股関節の前方を10秒間伸ばします。
足を床に引きずるように、抵抗をかけながら前に持っていきます。
前に持ってきた足のつま先を上げ、かかとをつき、股関節の後ろやお尻太ももをゆっくりと10秒間伸ばします。
両足を肩幅に開いて立ち、腰に手を当てる。
右手で腰を左側に押して、股関節をスライドさせて、この状態で10秒キープする。
いったん、最初の姿勢に戻します。
左手で腰を右側に押して、股関節をスライドさせて、この状態で10秒キープする。
この3つの体操を、朝、起きたときや寝る前におこなって、股関節をケアしてください。
日常生活をスムーズにおくるためにも、股関節は非常にだいじな関節です。
いい状態をキープするためには、日頃のお手入れが重要になってきます。
そんな大切な股関節の状態を把握してお手入れをしていただくために、今回のブログで紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
もしそれでも、股関節の違和感が解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをお勧めします。
当院でも、今回のようなお悩みに関しての施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に股関節の違和感や痛みへの対策のブログを書いておりますので、そちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
50歳代女性の方が、肩こりを訴え、ご来院いただきまました。
派遣のお仕事で、新たな職場に行かれたとき、緊張と不慣れな作業で、肩がこりきって、吐き気がするほど気分が悪くなったとのことでした。
この患者様のように、新しい環境に出向くことで、そのストレスから、きつい肩こりを発症されるかたは少なくありません。
そこで今回は、緊張やストレスから肩こりが発症する理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、新たな環境に赴いても、肩こりに悩まされずに、すごすことができます。
緊張やストレスを感じることで、肩こりが発症するポイントは、実は、
「アゴ」
にあります。
人間は緊張やストレスを受けると、無意識に、奥歯をかみしめます。
運動や労働で筋肉を激しく使うときだけでなく、何かほかのことに夢中になっているときも、集中力をあげるために無意識のうちに歯を食いしばります。
人間が思いっきり噛みしめるときのかみしめる力は、およそ70kgといわれています。
それほどの強い力で、歯を食いしばることを続けることで、口が開けにくくなったり、アゴや奥歯を痛めたりする場合があります。
この奥歯をかみしめるために使う筋肉は、アゴにだけではなく、首の前面・肩甲骨まで伸びています。
つまり、緊張やストレスから奥歯をかみしめる事で起こるアゴへの負荷は、アゴに加えて、首や肩にまで負荷をかけることになります。
結果、アゴへの負荷が、肩こりを引き起こしてしまうのです。
肩こりは、いろいろな肩の痛みだけではなく、いろいろな症状を引き起こします。
その中の一つに「吐き気」があります。
肩こりによってなぜ吐き気を発症するのか?
その理由はいくつかの要因がありますんで、以下で紹介していきます。
肩こりによって、首や肩の筋肉の緊張がキツくなると、その痛みから周辺の神経が過敏になります。
首に分布する神経は、胃腸につながっています。
肩こりによって首の神経が過敏になると、胃腸へ伝わり、吐き気や胃の痛み、食欲低下などの消化器系の症状を引き起こします。
肩こりによって筋肉が硬くなることで、肩や首の血液の流れが悪くなります。
首や肩を通る血管は、脳へとつながっています。それが制限されるということは、脳に十分な血液が供給されなくなります。
脳は、全体の約20パーセントもの血液が必要となる臓器です。
その脳に、血液が運ぶ酸素や栄養素が供給されないことで、吐き気を発症します。
肩こりが首の骨に負荷をかけることで、首の骨の間を通過する神経や血管への圧迫します。
首には、血圧や呼吸を感知するセンサーがたくさん存在します。
首の不調は、それらのセンサーに影響して、結果、吐き気を発症します。
肩の筋肉は、脳とのつながりが強い。肩こりが続くことで、脳に負荷をかけます。
脳が疲労すると、体を自動的に制御が低下して、胃腸症状を引き起こす場合があります。
以上のような要因が、単独もしくは、複合的に合わさることで、肩こりによる吐き気を発症させています。
緊張やストレスによって、アゴへの負荷から肩こりが起こります。
ということは、アゴの機能を回復させることで、肩こりが解消されます。
その方法を以下で紹介させていただきます。
耳の穴の下のくぼみに人差し指を入れて、耳たぶの後ろに親指を当てて耳を軽くつまみます。
上下前後左右やくるくると耳を優しく、10秒ほど動かしてください。
両手のひらをほっぺたに当てて、軽く揺らすように、五回、さすってください。
手のひらを首の前に当てて、首の前面と鎖骨の上を、左右、五回ずつ、なぜてください。
舌で上の歯の前面を端から端まで、五回、なぞってください。
それが終われば、舌で下の歯の前面を端から端まで、五回、なぞってください。
肩こりがひどくなると、肩の痛みや吐き気だけではなく、集中力ややる気の低下が起こり、仕事に支障がでてきます。
なるべく早めに、手当しておく必要がある症状ですので、そのために、今回紹介させていただいたことが、みなさまのお役に立てれば幸いです。
もしそれでも肩こりが解消さえないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをお勧めします。
当院でも、今回のお悩みについての施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
他に肩こりに関してのブログも書いておりますので、そちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
ご高齢の方の中で、冬でも冷たい飲料を好む方がいらっしゃいます。
そうすると、冷たい飲み物を摂取することは、体に悪いんではないかと、周囲のご家族の方が心配されるお声をときどきお聞きします。
しかし、水分をとってもらう必要もあります。
そこで今回は、冬でもご高齢の方が冷たい水分をとりたがる理由と、その習慣を軽減するための方法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、ご家族が、冷たい飲料を摂取するご高齢の方の健康についての心配を緩和できます。
ご高齢の方が、冬でも冷たい飲料を好む理由は、いろいろとあります。それを以下で紹介していきます。
冬は、室内の暖房や外の寒さにより、空気が乾燥して、のどが渇きやすなります。
そうすると、のどに潤いを感じたくなるため、冷たい飲料を飲むようになる可能性があります。
ご高齢の方は、体温の調節能力が低下しやすくなります。
体温を下げて暑さを感じにくくするために、冷たい飲み物を好まれる可能性があります。
冷たい飲料は、温かい飲料に比べて、胃にとどまる時間が短くなり、次の腸へ移動します。
水分は主に腸で吸収されますので、つまり、冷たい飲料は、より早く渇きが満たされる感覚があるため、冷たい飲み物を好まれる可能性があります。
若い頃から冷たい飲み物を好んでいた習慣があるため、その好みが続いていることがあります。
寒冷な環境にいると、体は自動的に生命の危機を感じます。
そうすると、生命を維持するのに必要な脳や心臓などがある、体の中心部に血液を集めます。
そのためには、手足や体の表面の血管を縮めて、体の奥の方に血液が集まるように体が機能します。
中心部に温かい血液が集まるので、体の上の方を熱く感じ、血液の流れが悪くなった手足などの末端は冷えを感じます。
この状態が、「冷えのぼせ」です。
ご高齢の方は、基礎体温が低いため、ちょっとした寒い環境でも、自動的に「冷えのぼせ」の状態になる傾向にあります。
中心部に血液が集まることで、体を熱く感じるため、口やノドに渇きを覚えて、冷たさや清涼感を求めるために、冷たい水分をとりたくなる可能性があります。
冷たい飲み物は、体への水分の吸収を早めるメリットもあります。
しかし、体にいくつかの不具合が起こる可能性もあります。以下でその主な点を紹介していきます。
冷たい飲料を摂取し続けると、のどが冷え、神経が過敏となり、不快感や痛みが生じる場合があります。
それによって、のどの炎症や風邪を発症するリスクが高まります。
摂取する食べ物や飲み物の温度が体温より低い場合、胃腸の動きが悪くなります。
そうすると、食べ物の消化や吸収が悪くなり、体が疲れやすくなったり冷えやすくなります。
冷たい飲料は歯の感覚を刺激します。
そうすると、歯の知覚の過敏となり、痛みを感じやすくなります。
体温は、体が自動的に調整します。
冷たい飲み物をとり続けると、体温を下げつづけることとなるため、体温の自動調整機能の活動が低下します。
そうなると、環境に合わせて、体温が調整できず、熱中症や低体温症を発症しやすくなります。
冷たい飲み物をとりすぎると、体内の代謝が低下しやすくなります。
そうなると、太りやすくなったり、体が冷えやすくなります。
ご高齢の方が冬でも冷たい飲料を摂取し続けることは、ご家族にとっても心配ですが、まず、優先すべきことは、
「水分の摂取」
です。人間の体は、約60~65パーセントが水分で占めています。
高齢となると、体のを構成する水分量は、約50~55パーセントに低下します。
ですので、ご高齢の方が、少しでも水分が不足すると、脱水症状や熱中症、意識障害など、生命に関わる症状を引き起こします。
ですので、摂取する水分が、冷たくても熱くても、ご高齢の方に十分な水分を摂取してもらう必要があります。
まず、それを大前提ですが、ご高齢の方が冷たい水分をとることを避け、のどが渇くことを軽減するためのアプローチを以下で紹介させていただきます。
のどの渇く感覚が起きないようい、こまめに、冷たい水の代わりに、温かい飲み物を提供する。
せめて、常温の飲料をすすめてください。
飲む際は、少量でいいので、それによって、体温を下げずにのどを潤せます。
冷たい飲み物をどうしても飲みたい場合は、ゆっくり含むように飲んでください。
そうすることで、体が潤いを感じ、冷たい水分をとり過ぎなくなります。
食事からでも水分をとることができます。
水分を多く含む果物や野菜、スープ、などをとることで、のどの渇きを感じにくくなります。
冬は暖房をかけるので、室内は乾燥します。
そのような環境に長くいることで、のどが渇きやすくなり、冷たい水分を欲します。
ですので、加湿器やぬれたタオルをかけることで、室内の湿度を維持してください。
ちなみに、冬の室内の適切な湿度は、30〜50パーセントです。
冷たい水分を欲することを予防するには、口やのどへのケアが大切です。
ご高齢の方は、口やのどからでる粘液が少なくなり、乾燥しやすくなります。
歯磨きやうがいなどでケアをおこい、口やのどの乾燥を防ぎましょう。
糖尿病や腎臓の病気などで、のどの渇きを覚えて、冷たい水分を欲する場合があります。
また、持病の薬の副反応により、のどの渇きを覚える場合もあります。
のどの渇きがひどく、冷たい飲み物が飲みたくなることが続くようでしたら、医師に相談することが重要です。
水分はとってほしいけれども、冬でも冷たいものを飲まれると、ご家族は心配になります。
健康のためにも、ご高齢の方の水分の取り方の習慣を、少しでも変化させるために、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
もしそれでも解消しないようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも、今回のようなお悩みに関しての施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他のブログで冬の生活習慣に関して書いておりますので、そちらも参考にしていただけると幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広