- Blog記事一覧 -ぎっくり腰を発症直後の3つ応急対処法とその重要性
ぎっくり腰は、当院では例年ですと5月初旬あたりに訴えられる方が多いのですが、今年は6月に入ってから増加しています。
ぎっくり腰は別名「魔女の一撃」と言われるほど、腰に激痛をもたらして普通に動けなくなります。
ぎっくり腰が発症したら、できるだけ速やかに、病院なり治療院なりにかかったほうがよいのですが、お仕事やご家庭の事情などで、そうはできない場合があります。
そこで今回は、ぎっくり腰になった時の応急の対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、ぎっくり腰の悪化を防ぐことができます。
通常、ぎっくり腰は、発症後5日ぐらいが痛みのピークで、それから徐々に痛みが緩和し、だいたい14日ぐらいで自然と治ることが多いです。
ぎっくり腰のような急性の症状は、発症直後の処置が大切です。
なぜなら、発症して48時間以内はゴールデンタイムとよばれるほど、腰の損傷の度合いが進むことを防げる時間帯です。
そしてその時間帯以内に、適切な処置ができれば回復が早まります。
ぎっくり腰は、14日ほどで自然治癒できるというものの、本当に痛みがきつい症状なので、生活の質が極端に下がってしまいます。
なるだけ早く回復させるためにも、発症したらすぐに専門の医療機関にかかっていただきたい。
ですがそうもいかない場合は、専門の医療機関にかかるまでの間は応急処置をご自身で施し、ぎっくり腰による損傷を遅らせる必要があります。
先日、深夜に40代女性の患者様からLINEで
「 昨日の夕方にぎっくり腰になってしまいました。
その時は動けたんだけど、夜から動けなくなりました。
何か応急手当的なことで自分でできる事はありますか?」
というSOS送信がきました。
当院までご家族に送ってもらえるのが翌々日ということで、それまでにできるぎっくり腰への処置方法をお伝えしました。
来院された時には、発症当日よりは少しマシになっていましたが、依然座るのも痛い状態。
初見では、発症してから処置するまでのゴールデンタイムは過ぎていましたので、治療効果が出るのに少しお時間いただくかと思いました。
しかし、いざ治療してみると、思った以上に効果がでて、初期の対応が良かったことで体が回復する下地ができている感じを受けました。
ぎっくり腰が発症してからの初期対応の大切さを感じた実例でした。
ぎっくり腰になった時に、まずはやっていただきたい対処法を3つ紹介させていただきます。
これを心がけることで、ぎっくり腰からの回復が早まり、治療を受けられた時の効果も上がりやすくなります。
以前は、ぎっくり腰になったら腰を冷やすということが主流でした。
しかし、現在は、腰への温熱療法をおこなうことで、痛みが軽減したという研究が報告されています。
推奨する腰を温める方法として、腰に腹巻きやタオルを巻いてください。
そうすることで、自分自身の体温で腰を保温できます。
ぎっくり腰が起こしてしまうということは、そもそも体を動かすエネルギーがうまく生産されていません。
体のエネルギーを作り出すのには、「水分」と「酸素」が必要不可欠です。
水分をこまめに摂取し、意識的に呼吸を深くすることを心がけてください。
ぎっくり腰の状態の時は、お酒の摂取は控えてください。
アルコールを摂取することで、腰に起こっている炎症が増加し、治りを妨げてしまいます。
ぎっくり腰は無理のない範囲で動いた方が治りが早く、逆に安静にしていると治りが遅くなったという研究報告がされています。
体を動かすといっても、筋トレやストレッチ、腰痛体操などを、ぎっくり腰が発症した直後におこなっても効果はないという研究データもでています。
要は、寝っぱなし、座りっぱなしといった同じ姿勢でいないことを心がけて、ゆっくりでもいいので動いてみてください。
ぎっくり腰は50人に1人は経験しているという説があるほど、誰にでも起こりうる症状です。
ぎっくり腰になると、そのあまりの痛さに途方に暮れてしまいます。
それから早く解放されるためには、受傷直後の正しい適切な処置をすることが重要です。
今回紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広