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骨盤 | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧
みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
腰痛を訴えられる方に、腰のどの部分が痛いですか?
とお聞きすると、腰というよりは、骨盤の後面中央をしめされることが少なくありません。
こういった場合、骨盤に存在する関節である、
「仙腸関節(せんちょうかんせつ)」
に、何らかの障害がでていることが考えられます。
研究によると、腰痛全体の15~30%、4~5人に1人か人に1人が、仙腸関節の障害に由来すると報告されているほどます。
そこで今回は、仙腸関節の障害が腰の痛みを引き起こす理由に痛みとその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、骨盤中央付近に感じる腰痛を解消して、日々の生活の質を上げることができます。
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
骨盤は、中央に「仙骨(せんこつ)」、その左右に「寛骨(かんこつ)」と、3枚の骨で構成されています。
「仙骨」と「寛骨」がつながっている部分が、
「仙腸関節(せんちょうかんせつ)」
と呼ばれる関節です。
仙腸関節は、上半身と下半身をつなぎ、動作時に上半身や下半身から伝わるの衝撃を吸収し、体のバランスを保つ役割を担います。
また、歩いたり走ったりする際、足をスムーズに動かすための補助的な役割も担っています。
関節といっても、仙腸関節は、非常に強靭なじん帯で覆われているため、その動きは2~3mm程度とわずかです。
しかし、この微細な動きが、衝撃の吸収や安定性に大きく関与しています。
また、仙腸関節には、痛みを伝える神経が多く分布されています。
その理由として、体重の支持・衝撃の吸収・バランスのを保つなどといった重要な役割を仙腸関節が担うため、体を守るためにも、仙腸関節の損傷や異常を早期に感知する必要があるためです。
仙腸関節が不具合を起こすきっかけとして、
・長時間の座り仕事、中腰での作業、重い物を持ち上げる、腰をひねる、足を大きく開く動作などの動作が、仙腸関節に過度なストレスを与えるため
・いつも同じ側で荷物を持つ、足を組んで座る、重心が同じ足にかけて立つなど、仙腸関節に偏った負荷をかけるクセがあるため
・仙腸関節周囲の筋力の低下や体重の増加により、仙腸関節へのストレスが増えたため
・交通事故や転倒などによる外傷、高い所からの落下などで仙腸関節にダメージが加わったため
・女性の方の妊娠や出産で仙腸関節周辺のじん帯が緩み、仙腸関節が不安定になるため
などといった複数の要因が絡み合って、仙腸関節の機能に障害を引き起こし、痛みが発生します。
(参考文献:「仙腸関節痛の発生・慢性化のメカニズム」)
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骨と骨とがつながる関節は、骨同士が適切な位置にあることで、関節として機能します。
仙腸関節も同様で、仙腸関節を構成している仙骨と寛骨の骨同士が、適切な位置にあることで、スムーズに機能し、痛みが起きるリスクが低下します。
ということで、仙腸関節の状態が整えるための体操を、以下で紹介させていただきます。
両足の裏を合わせてあぐらの状態で座り、ひざを左右に開く。
息をはきながら、無理のない範囲で、できるだけ背中を丸めず、腰から曲げる意識で、背筋を伸ばしたまま、上体をゆっくり前に倒し、10秒間、キープする
10秒たったら、元の姿勢に戻し、これを5回繰り返す。
両足を前にまっすぐ伸ばして座る。
つま先を手前に向け、ひざを伸ばしたまま、息をはきながら、無理のない範囲で、できるだけ背中を丸めず、腰から曲げる意識で、背筋を伸ばしたまま、上体をゆっくり前に倒し、10秒間、キープする。
10秒たったら、元の姿勢に戻し、これを5回繰り返す。
両足を左右に大きく開いて座る。
息をはきながら、無理のない範囲で、できるだけ背中を丸めず、腰から曲げる意識で、背筋を伸ばしたまま、上体をゆっくり前に倒し、10秒間、キープする
10秒たったら、元の姿勢に戻し、これを5回繰り返す。
足首を外側に開いた正座(割り座・女の子座り)で座る。
両手を体の後ろにつき、ゆっくりと背中を後ろに倒し、できる範囲で、背中を床につけて、10秒間、キープする。
10秒たったら、元の姿勢に戻し、これを5回繰り返す。
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骨盤は、姿勢の保持や日常動作をするために、体の土台となる部分です。
骨盤がその機能を担うために、仙腸関節は非常に重要な役割を担います。
仙腸関節の機能が低下すると、腰痛を引き起こすだけでなく、肩こりやひざの痛みなど2次的な障害を引き起こすリスクが高まります。
ですので、お尻の中央付近に腰痛を感じ始めたら、早めのケアをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、デスクワークをされておられる50歳代の女性の方が、腰痛で来院されました。
詳しくお話をおうかがいすると、長時間、イスに座って事務作業をしていて、ふっと立ちあがろうとしたら、腰にビリッとした痛みが走ってしばらく動けなかったそうです。
しばらくすると痛みがおさまっていたが、以前もこういったシュチュエーションで、ぎっくり腰になった経験があり、つらい思いをしたので、立ち上がるのが怖いとのこと。
今回、ご相談いただいた方のように、長時間、イスに座って作業をした状態から立ち上がるときに、腰に瞬間的な痛みが走ったり、腰が抜けそうになったりする方は少なくありません。
また、夏は、事務をされておられる仕事場は、クーラーがしっかりかかっていることで、腰に不調も出やすくなります。
そこで今回は、デスクワークをされておられる方が、夏の時期に、イスから立ちあがろうとした際に、腰に痛みを感じる理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、夏に冷房が効いた部屋で仕事をしても、動き始めに腰痛が発症するのを予防し、そのことで仕事に集中できます。
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長時間、クーラーのかかった部屋で、事務作業のためのイスに座っていた状態から、立ちあがろうとした際に、腰に痛みが発症する理由として、以下のことが考えられます。
長い時間、デスクワークのために、イスに座って同じ姿勢でいると、腰には思っている以上に大きな負担がかかります。
スウェーデンのナッケムソン博士の研究では、立っているときの腰への圧力を100%とすると、
・まっすぐに座っているときは140%、
・前かがみで座るときは185%
まで、圧力が上がることが分かっています。
そういったイスに座っていることで腰にかかる圧力が、腰周辺の筋肉や関節・じん帯の動きを低下させます。
その結果、いざ立ち上がろうと動き出したときに、腰周辺の組織が対応できず、「ぎくっ」とした痛みが出やすくなります。
(参考文献:「椎間板に加わる負荷の推定方法の研究」)
股関節・骨盤・腰の背骨が連動し、それに伴う腰周辺の組織が活動することで、イスから立ち上がることができます。
長時間、イスに座っていると、だんだん疲れてきて、骨盤が後ろに倒れたり、猫背になったりするなど、イスに座っている姿勢が崩れがちになる。
その状態の姿勢で体が固まってしまうと、立ち上がるための適正な関節の動き(骨盤を立てて、背筋を伸ばす)ができず、腰周辺の組織に過剰な負荷をかけます。
その結果、立ち上がる瞬間に、腰の痛みが発生します。
夏場の職場で、クーラーが効いている環境は、腰痛の発症や悪化に大きく影響します。
そもそも、臨床研究で、寒冷環境下では、筋肉や関節の柔軟性が低下し、痛みに敏感になることが報告されています。
特に、冷気は部屋の下にたまりやすいため、腰や下半身を冷やして、腰や下半身の筋肉・血管を収縮させ、血流を悪化させます。
腰や下半身への血流の低下は、腰や下半身の筋肉への酸素・栄養の供給が低下し、老廃物の蓄積も促進し、筋肉のこわばりを引き起こします。
この状態で立ち上がろうとすると、硬くなった腰周辺の筋肉が伸びず、鋭い痛みが生じます。
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クーラーの効いた部屋で、長時間、デスクワークをしているとき、イスから立ちあがろうとすると腰に痛みを感じることを予防するための方法を以下で紹介させていただきます。
長時間、座った後にいきなり立ち上がると、腰まわりの筋肉や関節などが固まっているために、急な動きで腰に負担がかかります。
ですので、立ち上がる前に、イスに座った状態のまま、準備運動をして、立ち上がるための腰まわりの筋肉や関節へ刺激を入れて動きやすい状態を作ります。
イスに座った状態でできる簡単な準備運動をして、
・背中を伸ばしたり丸めたり動かす
・肩甲骨同士を寄せて胸を広げる
・片ひざずつ曲げたり、伸ばしたりする
などの動きで筋肉や関節のこわばりを和らげ、血流を促進することで、立ち上がり時の腰への負担を減らせます。
立ち上がるときは、姿勢や動作のフォームも重要です。腰に負担をかけにくい立ち上がり方のポイントは、以下の通りです。
イスのの前方に浅く座り直し、背筋を伸ばす。
足を肩幅程度に開き、つま先はひざの真下か、ややひざより後ろに引き、足の裏全体を床につける。
両手を太ももにあてて、体を前に倒し、顔を少し前方に向けて重心を前に移動する。
太ももに当てた手で体を支えながら、お尻を上げます。
腰と股関節とひざを同時に伸ばして、体を持ち上げて、イスから立ち上がります。
冷房の効いた部屋でイスに座る時間が長いと、腰や下半身が冷えて血流が悪くなり、腰周半の痛が起こりやすくなります。
腰を冷やさないための対策として、職場では以下のことを心がけてください。
・薄手のカーディガンやストール、はら巻きなどで腰やおなかをおおう
・レッグウォーマーや厚手の靴下で足元の冷えを防ぐ
・できるのなら、エアコンの風が直接体に当たらないように風向きを調整する
・冷たい飲み物や食べ物を控え、温かい飲み物で体を温める
・カイロをおなかや腰にはる
これらの対策を、職場で日常的に行ったり意識することで、クーラーの冷えからくるイスから立ち上がる際の腰痛を予防できます。
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イスから立ち上がる際に、腰を痛めてしまう、特に、ぎっくり腰が発症した場合は、治るのに平均2週間はかかってしまいます。
その間、つらい思いをしますし、クーラーがかかるこの時期は、そのリスクも上がります。
そういったことが起こらないためにも、今回、紹介させていただいたことが皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
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みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、60歳代女性の方が、腰痛を訴えて来院されました。
きっかけをお聞きすると、法事のため、新幹線に片道3時間ほど乗って帰ってきたら、腰が痛くなったとのこと。
法事を終えて家に帰って、ゆっくり休んでも、なかなか腰の痛みがぬけず、台所作業や掃除などの家事でするのがしんどいと。
今回、ご相談いただいた方のように、乗り心地の良いとされる新幹線でも、長時間、座って乗っていることで腰痛を発症される方も少なくありません。
そこで今回は、長時間の新幹線の搭乗で、腰に痛みが生じる原因と、新幹線に乗っている際にできる腰痛予防について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、新幹線を利用しての遠方への移動を、快適におこなえます。
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長時間、新幹線に乗車して座っていると、腰の痛みが生じる原因について、以下のことが考えられます。
新幹線に乗っていると、それほど揺れを感じないかと思われます。
しかし、新幹線の高速での走行中、座席では20~50Hzの振動が発生しています。
その振動によって、上下・左右・前後・ねじれの揺れる力が、体に加わります。
この振動による揺れる力に対して、新幹線で座っている姿勢を維持するために、特に、腰周辺の筋肉を、無意識下で常に緊張させています。
長時間、この状態が続くと、腰周辺の筋肉の疲労や微細な損傷が起こり、その結果、腰痛を引き起こします。
(参考文献:「高速鉄道車両用腰掛の振動特性の解析」)
新幹線に乗ってシートに座った姿勢が、背骨のどの部分に負荷がかかるかの研究では、背骨の首と腰の部分への負担が大きいことが報告されています。
さらに、シートに座っている姿勢が、スマホやパソコンを触るために、座席に体をもたれさせずに、前傾姿勢でいると、腰への負荷が高まることも報告されています。
ナッケムソン氏による姿勢の違いによる腰への負担の違いの研究では、立っているときより、座っている姿勢の方が、1.4倍の腰への負担が増加し、さらに、前傾姿勢で座ることで、1.8倍も腰への負担が増加すると報告されています。
つまり、新幹線のシートに座っていること自体で、ただでさえ腰への負荷がかかる状態に、適切な姿勢で座らないことで、腰に痛みが生じるリスクを高まる。
(参考文献:「鉄道車両用シートの座り心地に関する研究」)
長時間、新幹線で座り続けると、足や腰周辺の筋肉が動かさないことで、筋肉の伸びたり縮んだりする活動が減ります。
その結果、ふくらはぎや太ももなどの大きな筋肉の働きが低下し、下半身から心臓に血液が戻りにくくなって、血流が悪くなります。
これは、実際に、長時間、座り続けると、腎臓への血流量が10%減少したと研究報告がされており、全身の血流が悪くなります。
特に、座っている姿勢は、腰や骨盤、股関節が圧迫されて、その周辺の血流が悪化しやすくなる。
そうすると、血液によって腰周辺の筋肉やじん帯への酸素や栄養の供給が不足します。
その結果、腰周辺の筋肉やじん帯などのこわばりや疲労、炎症を引き起こし、腰の痛みの発生につながります。
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長時間、新幹線に乗っていることで起こりやすい腰痛を予防するための方法を、以下で紹介させていただきます。
座っている姿勢が続くと、時間と共に、腰への負担も増加すると研究報告がされています。
さらに、新幹線では、振動による腰への負荷も加わります。
ですので、こまめに、座っている姿勢を解除することをおすすめします。
具体的には、
「30分に一回」
は、立ち上がって、車両間のデッキやトイレに行き、軽く歩いてください。
隣の席に座っている人がいて、なかなか、移動しにくい場合もあるかもしれません。
そういった場合は、
・新幹線のシートの座面から軽くお尻を上げて座り直す
・腰を伸ばしたり、丸めたりする
・ひざを抱えて胸に引きつける
・足を前に伸ばしてつま先を上げる
などして、座っている姿勢を変化させて、腰に適度な刺激を入れてください。
そうすることで、腰の一部分に負荷への集中をさけることができ、腰痛の予防に役立ちます。
新幹線に乗っている間、スマートフォンを触ったり、本を読んでいると、前傾姿勢となり、シートの背もたれから体が離れた状態になると、腰に余計な負荷をかけます。
ですので、新幹線のシートの背もたれにしっかりと背中と骨盤をつけ、座っている姿勢の不安定性を防ぐことが大切です。
シートの背もたれと腰の間に隙間がある場合は、タオルやクッションをはさんで、その隙間を埋めるようにしてください。
そうすることで、座る姿勢の土台や柱となる骨盤や背骨が、シートにしっかり支えられて、腰への負担が軽減されます。
新幹線のシートに座っているときに、足を組んだり、かかとを上げているなど、足裏が床につかない状態は、姿勢のゆがみや不安定さが増し、それによって腰への負担を増やします。
ですので、両足をしっかり床につけて座ることを心がけてください。
さらに、できれば、股関節からひざ・足先が一直線になるように、足の位置を整えて座ると、より効果が高まります。
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新幹線の路線は、これから関西や九州などでも広がりつながって、移動が便利になります。
それにともなって、長時間、新幹線に搭乗する機会も増えると思われます。
それによって起きる腰痛を防ぎ、快適に新幹線での移動をおこなうためにも、今回、紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
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みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、事務職の30歳代女性の方が、腰から背中にかけての痛みを訴えて来院されました。
きっかけをお聞きすると、10センチの高さがあるヒールを履いて、友人の結婚式に出席した後から、この症状が発生したそうです。
普段の仕事中の靴は、スニーカーなので、久々にヒールを履いたそうです。
腰から背中が突っ張る感じで、体を前に曲げるのがしんどいとのことで、仕事も家事も支障が出て困っているとのこと。
ヒールは、重要な行事ごとでは、必要なファッションアイテムですし、ヒールを履くことでふくらはぎがしまって、美しく見えるという利点があります。
しかし、その反面、ヒールの形状によって、つま先の状態を強いられるため、体に大きな負荷がかかる靴でもあります。
特に、久しぶりにヒールを履かれた方が、腰や背中に痛みを訴える方は少なくありません。
そこで今回は、久々にヒールを履くことで腰から背中に痛みが発生する理由と、ヒールを履いて動いた後に行うべきセルフケアの方法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、慣れないヒールを履くことがあっても、それによって起きる腰から背中にかけての痛みのリスクを軽減できます。
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ヒールを、常に履いている人と、履いていない人の、ヒールを履いたときの体に起きる影響についての研究によると、以下のことが理由として考えられます。
ヒールを履くと、つま先立ち状態になります。
そうすると、足の先の方に体重がかかり、骨盤も前に倒れて、重心が前にいきます。
そのままにしていると、前のめりに転んでしまうので、立っている姿勢を維持して、腰から胸にかけての背骨を後方に反るような姿勢を取ります。
ヒールを常に履いている人より、ヒールの着用に慣れていない人の方が、姿勢を保持するために、背筋や腰まわりの筋肉に過剰に緊張させると、研究報告がされています。
その結果、腰や背中に疲労や損傷を引き起こし、痛みが生じやすくなる。
研究では、ヒールを、普段、履き慣れていない人は、歩く際に、ヒールの高さが上がるほど、ひざの関節を曲げたり伸ばしたりする角度が増加すると報告されています。
これは、ヒールで歩いた際に体に受ける衝撃を吸収させるための動作とされています。
歩くときにおこなわれるひざの曲げ伸ばしは、骨盤を介して、腰や背中の筋肉も連動して働きます。
ヒールを履くことで、普段より、ひざの動きの増加することで、腰や背中にも大きな負荷をかけ、それにより、痛みが発生しやすくなる。
ヒールを常に履いている人は、つま先に体重がかかるつま先立ちの姿勢が習慣化しており、体幹や骨盤の角度をある程度、効率よくコントロールできます。
しかし、久々に、ヒールを履いた人は、ヒールを履いて立ったり歩いたりする際に起きる、ふらつきや重心の移動などで起きる姿勢のブレに対して、保持や補正のためのコントロールがうまくできない。
そのため、ヒールを履いた姿勢を維持しようと、腰や背中の筋肉や関節に、必要以上の無理な負荷がかかってしまいます。
そのために、腰から背中にかけての突っ張るような痛みが発生する原因となる。
(参考文献:「ヒール高の違いが立位姿勢および歩行時の骨盤角度に及ぼす影響」)
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久しぶりにヒールを履いた後、腰や背中の痛みの発生を予防するために、以下のセルフケアを紹介させていただきます。
ヒールを履くことで、骨盤が前に倒れ、この姿勢の状態が続くと腰や背中の痛みが引き起こされます。
前に倒れた骨盤を、適正な位置に戻すためのストレッチとして、
①上向きで寝て、ひざを軽く曲げます。
②両手でひざを抱えて、胸の方にゆっくり引き寄せ、10秒間、その姿勢をキープします。
③10秒たったら、ゆっくり元の姿勢に戻します。
この一連の動作を、5回、繰り返しおこなってください。
ヒールを履いた姿勢は、骨盤が前に倒れるため、腰から背中を反らす状態になります。
それによって、腰や背中に起きる緊張を緩めるために、
①背筋を軽く伸ばしてイスに座り、両足を肩幅程度に広げて、足裏を床にしっかりとつけます。
②息をはきながら、腰から背中を丸めるようにして、上半身を広げた足と足の間に向かって倒し、10秒間、その姿勢をキープします。
③10秒たったら、ゆっくり元の姿勢に戻します。
この一連の動作を、5回、繰り返しおこなってください。
ヒールを履くことで、つま先立ちになります。
つま先立ちに姿勢をキープするためには、ふくらはぎの筋肉がかかとを引き上げる役割を担います。
久々にヒールを履くことで、普段より、ふくらはぎの筋肉に大きな負荷をかけ、疲労を引き起こします。
疲労によりふくらはぎの機能が低下すると、その機能を代償するために、腰や背中に余計な負荷をかけます。
ですので、ふくらはぎの機能を整えることは、腰や背中の痛みを緩和させるためには重要です。
ふくらはぎの筋肉を緩和させる方法として、
①床に座り、片方の足をまっすぐに伸ばし、足の裏に、タオルを引っ掛け、タオルのそれぞれの端を手で持ちます。
②ひざを伸ばしたまま、足の裏に引っ掛けたタオルを手前に引き寄せ、ふくらはぎが伸びるのを感じたら、10秒間、キープします。
③10秒たったら、元の位置に戻して、足を入れ替えて同じようにおこないます。
この一連の動作を、5回、繰り返します。
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女性の方が、結婚式や入学式などの行事に行く際には、どうしてもヒールを履くことを避けられない場面があります。
その場合は、仕方がないので、そういった行事でヒールを履いた後は、負担がかかった部分のケアをすみやかにされることをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
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みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、農業をされておられる60歳代の女性の方が、腰痛を訴えて来院されました。
詳しくお話をお聞きすると。ご自身の畑に植えたえんどう豆が豊作で、収穫のためにしゃがみ込んで、長時間、作業をしていたら腰が痛くなったそうです。
これから夏野菜の植え付けのために、畑の準備が始まるし、草抜きもすることが多くなるので、腰痛があると困るとのこと。
今回、ご相談いただいた患者様のように、長い時間、畑でしゃがみ作業をすることで、腰が痛くなる方は少なくありません。
そこで今回は、しゃがみ姿勢で畑での収穫作業で、腰の痛みが発生する理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、腰痛に悩まされずに、春から秋にかけて、長期間、続く農繁期を快適に過ごすことができます。
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長い時間、畑の野菜を収穫するために、しゃがんだ状態で作業をすると、腰に痛みが起きやすくなる原因は、以下のことが考えられます。
しゃがみ姿勢をとるためには、股関節、ひざ関節、足首関節を大きく曲げる必要があります。
通常、しゃがみ姿勢をとると、
・股関節:約106度
・ひざ関節:約141度
・足首関節:約33度
は曲げます。
股関節、ひざ関節、足首関節のどれかに、関節の可動の角度が低下した場合、曲げられなかった角度を、骨盤や背骨の腰の部分を無理に曲げて代償されます。
そうすると、腰周辺の筋肉やじん帯などに、過度な負荷がかかり、微細な損傷を引き起こします。
その結果、腰の周辺の組織の柔軟性の低下や炎症が起こり、腰に痛みが発生しやすくなる。
女性の方がしゃがみ姿勢をする際には、ひざを内側にねじれて、足先を外に向ける、いわゆる“内股”の状態になることが多いです。
この“内股”の状態でしゃがむ姿勢を続けると、自動的に、骨盤が前に倒れて背骨の腰の部分が反る状態になる。
腰を反った状態を続けると、腰周辺の筋肉やじん帯などの組織を引き延ばして、過度の緊張を引き起こします。
その結果、腰に痛みが生じやすくなる。
立っているより、座っている方が楽に感じます。
しかし、実際には、腰のみに限定すると、立っているときより、座っているときのほうが、腰への負担は、“1.4倍”も増加すると、研究報告がされています。
また、座った状態で前屈みで荷物を持ったり、作業をすると、立っているときより、座っているときのほうが、腰への負担は、“2.2倍”もさらに増加します。
つまり、しゃがみ姿勢での作業は、腰へかかる負担を増加させ、その結果、腰痛が起きやすくなる。
(参考文献:「足関節背屈可動域および 骨盤可動性がしゃがみこみ動作に及ぼす影響に ついて」)
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長時間、畑で収穫をするために、しゃがみ姿勢をすることで、腰への痛みの発生を防ぐために、以下のようなストレッチが有効です。
背筋を伸ばし。片方の足を後方に伸ばしひざを床につき、反対側の足にひざを曲げて、前に出します。
背筋を伸ばしたまま、前に出した足のひざを曲げて、重心を前に移動したときに、後ろに伸ばした足の股関節の前面が伸びるのを感じたら、10秒間、キープしてください。
10秒たったら、元の姿勢に戻し、次に、左右の足を前後に入れ替えて、同じようにおこなってください。
この一連の動作を、3回、繰り返しおこなってください。
背筋を伸ばし、立った状態から、片方の足を前に出し、つま先を上げます。
背筋を伸ばしたまま、前に出した足の方に体を曲げて、前に出した足のひざの裏側が伸びるのを感じたら、10秒間、キープしてください。
10秒たったら、元の姿勢に戻し、次に、足を入れ替えて、同じようにおこなってください。
この一連の動作を、3回、繰り返しおこなってください。
座った状態で、片方のひざを曲げて、曲げた足のつま先を、両手で抱えます。
つま先を持った手で、体の方向にひきつけて足首を曲げ、その状態を、10秒間、キープしてください。
10秒たったら、元の姿勢に戻し、次に、足を入れ替えて、同じようにおこなってください。
この一連の動作を、3回、繰り返しおこなってください。
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農作業は、どうしてもそしゃがみ姿勢でおこなうことが避けられません。
ですので、春から夏に向けて、夏野菜の植え付けや収穫が忙しくなるこの時期から、腰痛を予防するために、こまめなセルフケアをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役にててれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
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