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体操・ストレッチ | ひさき鍼灸整骨院 - Part 18の記事一覧

外で働く方の冬の肩コリはなぜ発生する?その理由と改善策

2024.01.15 | Category: 予防,体操・ストレッチ,,冷え,肩こり,肩の痛み

 

 

冬の外の寒さに思わず首をすくめてしまいますよね。

そうしていると、なんだか普段よりも肩コリを感じることはないですか?

暑い夏より寒い冬の方が着込んだらなんとかなるから、冬の方が好きという話をおくお聞きします。

しかし、寒い冬は、肩コリが発症しやすくなり、それに伴って、頭痛・吐き気・不眠・疲労感など訴える方も増加します。

外でお仕事をされている方などは、特に、冬は常に低い気温の中で作業をされているので、肩コリで悩まれる方が少なくありません。

そこで今回は、寒くて肩をすくめると肩コリが発症しやすくなる理由と、その対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、寒い冬を肩こりに悩まされずにすごすことができます。

 

 

 

寒くて肩をすくめると肩コリが発症しやすくなる理由

 

夏と冬、どちらに季節が肩コリとを感じるかを調査したところ、約60パーセントの方が冬の方が肩コリを感じると回答しています。

冬ならではの肩コリが発生する理由を以下で紹介させていただきます。

 

肩の筋肉の緊張

冬の寒さを感じたとき、思わず、肩をすくませる、つまり、と肩を上に引っ張り上げる筋肉が働きます。

肩を上に引っ張り上げる主要な筋肉は、首、肩、背中と非常に広い範囲に存在します。

この肩をすくませるという無意識におこなってしまうのは、肩の筋肉は緊張させることで、筋肉から熱を生産して、体温を上げようとする行動なのです。

しかし、この肩をすくめる続けることで、肩の筋肉は疲れて硬くなります。

そして、この筋肉の緊張は、筋肉を通る血管を圧迫して、血液の流れを低下させます。

血液は、筋肉に酸素や栄養などを届けて、老廃物を回収します。

このような働きをする血液が、肩をすくめることで緊張した肩の血管がせばまり、肩への血流が低下します。結果、さらに肩が硬くなり、肩こりが発生します。

 

 

 

肩をすくめたことで発症する肩コリへの対処法

 

人間の筋肉は、約600ほどあります。筋肉は、体を支え動かすのが主な機能です。

一つの動作をするときに、一つの筋肉だけを動かすのではなく、多数の筋肉が協力して働きます。

筋肉を協力して働くシステムは、いろいろとあります。

その一つに、互いに反対の動きをする役割を果たす2つの筋肉が、協力した動きをすることで、動きが円滑に行われ、体のバランスが保たれます。

例えば、立つという姿勢は、太ももの前の筋肉と太ももの後ろの筋肉が、均等に互いに引っ張り合うことで、維持されます。

背筋を伸ばす姿勢を維持するときも、冬の肩こりの原因となる肩をすくめる筋肉と、腰から背中、腕にかけて走行する筋肉が、お互いに均等に引っ張りあって保持されます。

 

肩をすくめる時間が長くなることで、この二つの筋肉のバランスが崩れてしまい、結果、肩こりが発生します。

ですので、この二つの筋肉のバランスを整える方法を以下で紹介させていただきます。

やり方は簡単です。

 

まず、肘を曲げて、脇につけます。

次に、肩をしっかりすくませます。

 

そして、肩の力を一気に抜いて、ストンっと肩を下に落とします。

 

これを10回ほど繰り返してください。

これをすることで、2つの筋肉のバランスが取れ、肩の血行も回復して、肩こりが解消されます。

 

 

 

まとめ

 

全日本国民の40〜85パーセントは、肩コリを感じているという調査結果がでています。

もはや国民病とも言える肩コリは、体的にも精神的にもストレスがかかり、日常生活に影響がでます。特に、冬場は肩コリが発症しやすい季節なので、こまめなケアが必要です。

今回のブログが皆様のお役に立てれば幸いです。

もし、それでも、肩コリが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも、冬場にその寒さで肩をすくめることが多くなることで起こる肩コリへの施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

他に肩こりに関するブログも書いておりますので、そちらも参考にしていただけると幸いです。

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歩くと左右に体が揺れるのは体のゆがみ?ゆがんだ体が引き起こす不調とその解消法

2024.01.12 | Category: ストレス・自律神経障害,むくみ,予防,体操・ストレッチ,姿勢,日常生活の動作,生活習慣,疲労

 

歩いていると、いつもより体が左右に揺れていることに、ふと気がつくことはないですか?

それは、体がゆがんいるためかもしれません。

実際に、当院でも、初詣にでかけたときに、歩いているといつもより体が揺れていて、やたら疲れたと訴えられた70歳代の女性の方がおられました。

歩く際に体のゆがみからくる体のブレは、エネルギーの消費が激しくなり、疲れやすい体となってしまいます。

そこで今回は、体がゆがんでしまう理由とその対処法を紹介させていただきます。このブログを読んでいただくことで、体が整い疲れにくくなります。

 

 

 

体がゆがむ理由

 

日常生活の中で、体がゆがむ理由はいろいろあります。以下で要因をあげていきます。

 

姿勢の悪さ

デスクワークや調理するなど、長時間、同じ姿勢で保ったり、一定の体の部分に負荷のかかる不適切な姿勢をすることで、体にゆがみを引き起こします。

 

運動の不足

運動の不足が続くと、筋肉が弱くなったり硬くなったりして、姿勢の維持ができず、体がゆがんでいきます。

 

重い荷物の持ち運び

買い物や仕事などで、長時間、もしくは不適切な状態で、重い荷物を持ち上げたち、運んだりすると、体の一部に集中的に負担をかけて、体にゆがみを引き起こします。

 

ストレス

日常生活でのストレスは、無意識に緊張した状態となる。

そうした時間が長くなると、血流が悪くなったり筋肉が硬くなることで、体がゆがんでいきます。

 

生活習慣の乱れ

食生活や睡眠の乱れは、体の回復が低下して、体に疲れが残ることで活動する際にバランスが崩れて、体にゆがみを引き起こします。

 

ケガや病気

ケガや手術で体に傷が入った場合、どの部分の動きが悪くなり、体にゆがみが生じます。

 

 

このように、先天的な骨の変形は除外して、今回紹介した歩く際に体の揺れを感じるようになったことのように、以前にはなかった体の違和感は、日常生活のさまざまな要因が体にゆがみを引き起こします。

 

 

 

体がゆがむデメリット

 

人間の体は、よく家に例えられます。

家の中の構造と体の対比としては、

 

・柱は骨

・壁は筋肉

・水道管は血管

・電気線は神経

 

といった感じです。

家がまっすぐに立っている時には、家に負荷がかからず、長年、快適に住めます。

しかし、家の柱がゆがむと、壁が崩れて、水道管が曲がり、電気線が圧迫されて、家のあちこちで故障や壊れがでてきます。

これと同じで、人間の体もゆがむことで、骨や筋肉・血管・神経に負荷がかかります。

そうなると、内臓の機能や代謝・体温が低下して、肩こりや腰痛、冷え、むくみ、肥満、疲労など、さまざまなを引き起こします。

 

 

 

体のゆがみへの対策

 

家事や仕事などをおこなう際には、その作業特有の動作があるため、どうしても多かれ少なかれ、体はゆがみます。

それが、体に不調を引き起こすほどのゆがみにならないように、ケアするための方法を以下で紹介させていただきます。

 

体のばし

最初に顔を上に向けて寝て、手足をのばして、大きく背伸びをします。

 

その後、手足の4本を均等に伸ばすだけではなくて、

 

・右足と右足の伸ばす

・左足と左手を伸ばす

・右手と左足を伸ばす

・左手と右足を伸ばす

 

というパターンでも伸ばしてください。

いろいろなパターンをすることで、気持ちよく伸ばせるパターンと違和感のあるパターンを感じるかと思います。

この時に見つけた、気持ちよく伸ばせるパターンを主におこなってください。

こうすることで、全身のゆがみを調整することができます。

 

ひざ倒し

立てたひざをゆっくりと左右に倒してみてください。

このとき、右も左もどちらも気持ちよくひざが倒れてくれれば大丈夫です。

もし、どちらかの方向に違和感を感じれば、無理はなく倒しやすい方向に倒しておいて、ゆっくりと深呼吸をしてください。

そうすることで背中や腰周辺のゆがみが調整できます。

 

 

足首回し

上向きでリラックス状態で顔を上にして寝て、足首を、

・伸ばす

・そらす

・外側に倒す

・内側に倒す

・右に倒す

・左に倒す

といった感じで足首を動かしてください。

そうすることで、下半身のゆがみを調整することができます。

 

 

 

まとめ

 

「体のゆがみ」というワードはよく聞くけど、自分がどのような状態かはなかなか把握しづらいものです。

仕事や家事などをしながら日常生活を送っていると、体はどうしてもゆがみます。

それが限界に達すると、ぎっくり腰や五十肩、高血圧や頭痛など、生活に支障をきたす症状を引き起こします。

今回、体のゆがみについて紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。

もしそれでも、体のゆがみが解消されないようでしたら、お近くの治療院で体のゆがみへの治療を受けられることをお勧めします。

当院でも、今回のお悩みに対しての施術をおこなっておりますのでご相談ください。

 

生活習慣での体の使い方についてのブログも書いておりますので、そちらも参考んしていただけると幸いです。

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ストレスと腰痛の密接な関係:心因性腰痛のメカニズムと予防と対策

2024.01.11 | Category: ストレス・自律神経障害,予防,体操・ストレッチ,日常生活の動作,生活習慣,疲労,腰痛

 

特に腰へ負担がかかるようなことをした覚えがないのに腰が痛くなるようなことはないですか?

先日も、腰が痛くて仕事へのやる気がでてこないという50歳代女性の方がご来院されました。

きっかけを聞いても、思い当たることはないということでした。

治療後に、ちょっとした近況のお話をきっかけに、最近、イライラする出来事が頻発してて、そういえば、その後に腰が痛くなったような気がするという発症したタイミングが聞けました。

つまり、ストレスが積み重なって、腰痛が起きるきかけとなったということです。

実は、こういった原因が不明の腰痛の約90パーセントは、

 

「心因性腰痛」

 

と呼ばれるストレスによって引き起こされる腰痛の可能性があります。

そこで今回は、この心因性腰痛が発症するメカニズムとその対処法について紹介さえていただきます。

このブログを読んでいただけることで、日々の生活で受けるストレスによって腰が痛くなることを解消できます。

 

 

 

心因性腰痛がおきるメカニズム

 

人間は、ストレスがたまると、自律神経が乱れて体調の不良を引き起こし、その一つに心因性腰痛があります。

まず、自律神経は、自分の意志とは関係なく、体の機能を自動的に調整する神経のことです。

例えば、呼吸や消化、体温調節などの生命を維持する機能を管理してくれる神経です。

自律神経には、2つの分化した神経があります。

自律神経が、体の中や周りの状況から情報を受け取ることで、一つは、体の機能を活発にする「交感神経」です。

もう一つは、回復やリラックスの機能をすすめる「副交感神経」の二つです。

この二つの神経が日常生活でバランスよく働くことで、体へ健康を維持できます。

それぞれの働きは、以下のイラストで記したように分かれています。

では、ストレスがかかると。自律神経にどう影響するのでしょうか?

それは、人間が何らかのストレスを受けると、危機的状況と判断して、体を守るために、体を活動的にさせる「交感神経」が活発に働きます。

そして、このストレス状態が、長時間、続くと、交感神経も働き続けます。

交感神経は、血管を縮める機能があり、血流を悪くします。

また、副交感神経が活動する比率が減るために、体が回復モードとならない。

このように、ストレスは、自律神経のバランスを崩してしまいます。

人間が二足歩行に進化したことで、その姿勢を維持するためには、体全体の中でも特に、腰からお尻の筋肉に負荷がかかります。

ストレスによって、交感神経が活動して、血管が縮まり血流が悪くなると、日常生活で特に負荷がかかる腰やお尻への血流が不足します。

そうすると、腰やお尻が活動するためのエネルギーや老廃物の回収ができなくなります。

結果、腰やお尻の筋肉が固くなり、腰痛を引き起こしてしまいます。

ですので、レントゲンやMRIで検査をしても、画像では異常を認めず、原因が不明の腰痛と判断されます。

 

 

 

心因性腰痛への対処法

 

ストレスは毎日蛇口からポタポタと流れる水のようなものです。

コップからストレスという水があふれたときに、今回のような腰の痛みという形で発症します。

まずは、「ストレスは自然に消滅するものではない」ということです。

今回のようにストレスが原因で起こる腰痛は、ストレスの度合いが、限界であるという危険信号です。

自分では知らず知らずのうちにためこんだストレスが、腰痛という形で発信されます。

しかも、ストレスがたまると何度でも腰痛が発症します。

ですので、 腰痛を我慢したり後回しにせず、危険信号だと受け止め、ストレスによって乱れた自律神経を整えることをおすすめします。

以下で、自律神経を整える方法を紹介させていただきます。

 

ストレスを軽減させる朝の過ごし方

今より30分早く起床する

朝、ギリまで寝て、起きてすぐに仕事や学校に行くために、急にバタバタ動くことで、体にストレスが高まり、自律神経が乱れます。

寝ているときは回復モードである副交感神経が優位ですので、起きて仕事や学校で活動するために交感神経が優位になるように切り替えるための時間を取ってください。

そのために、今より30分前に起床を目指すことをおすすめします。

 

朝、起きたときに水分を補給する 

寝ているときは、汗をかきます。

朝、起きたときに、ノドがそれほど渇いていなくても、体は脱水状態です。

体に水分が足らない状態も、無意識下でストレスを感じます。

ですので、朝起きたら、水をコップで一杯分飲んでください。

飲むときのルールとしては、胃腸にストレスを与えないように、白湯か常温の水を、一気に飲むのではなく、ゆっくり飲んでください。

 

ストレスを軽減させる夕方の過ごし方 

湯船につかる

ストレスによって高まった交感神経を鎮めるには、適切な温度の湯船につかることが有効です。

39度から41度ぐらいの湯船に、首まで、できれば5分ほどつかってください。

そうすることで、体温も上がり、血流が良くなり、神経とともに筋肉も緩まり、腰痛が軽減します。

 

睡眠の質を上げる

睡眠中は、副交感神経が優位になることで回復モードになる。

ストレスによって交感神経が優位にまま睡眠を取ると、睡眠の質が下がり体が回復でせず腰痛を引き起こします。

睡眠お質を上げるためには、先ほども紹介した湯船につかり、体温を上げることが必要です。

いったんあげた体温が下がってくる過程で寝ることで、質のいい睡眠モードになる。

また、夕食は寝る3時間前に済まし、スマホやパソコンは寝る30分前にはひかえるようにすることで、睡眠の質は上がります。

 

運動をする

運動すると、ストレスを解消するためのホルモンが分泌されます。

運動といっても、息が切れるほどのがっつりとスポーツまでしなくても大丈夫です。

ラジオ体操程度で体を動かすことを、隙間時間におこなってみてください。

 

深呼吸をする

自律神経はコントロールできないと説明させていただきましたが、唯一の例外が呼吸です。呼吸をゆっくりすることで、副交感神経が高まり、交感神経を落ち着かせます。

自律神経を整える深呼吸の方法としては、3〜4秒かけて鼻から息を吸って、ゆっくりと6〜8秒かけて口から息をはいてください。

 

指先を刺激する

爪の根本の部分には、「井穴(せいけつ)」と呼ばれる自律神経の調整に関するツボがあります。

交感神経の活動を抑えるためには、親指・人差し指・中指・小指の井穴(せいけつ)を写真のように、爪の横から指ではさんで刺激をしてください。

薬指の井穴(せいけつ)は、副交感神経の活動を抑えるので、今回のようなストレスが原因の腰痛の際には、刺激するのは避けてください。

 

 

まとめ

 

統計では、日本においては4人に1人は腰痛を感じていると報告されています。

腰痛のパターンもいろいろとありますが、検査しても原因がよくわからない腰痛は、ストレスによるものの可能性があります。

その対処の方法として、今回、ブログで紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

もし、心因性の腰痛がそれでも解消しないようでしたら、お近くの治療院で、自律神経を整えるための治療を受けていただくことをおすすめします。

当院でも、今回のようなお困りの事象に対しての施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。また、他のブログでも腰痛への対策を書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。

朝の寝起きに腰がこわばり痛い…

長時間、床で座る時間が体に与える影響と簡単にできる3つの対策方法

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

アゴから始まる美容師の首の痛み その理由と解消法

2024.01.08 | Category: 予防,体操・ストレッチ,姿勢,日常生活の動作,疲労,肩こり,肩の痛み,背中の痛み,首の痛み

 

先日、着物を着付けをして、髪の毛もキレイにセットされた成人式に向かうと見られる女性の方が、親御さんとおぼしき方と美容室の前で、記念撮影をされているのを見かけました。

その記念撮影は、美容師の方が、笑顔でされておられおられました。

それを見て、一生に一回の成人式という行事に関わる、美容師というお仕事は素晴らしいなと思いました。

さて、そんな素晴らしい美容師のお仕事ですが、仕事の内容的には、体にとても負荷がかかります。

最近、当院で美容師の方からご相談いただいたのは、「首の痛み」です。

首が痛くなることで、下を向いたり、のぞきこむような動作が制限されて、仕事に支障が出てしまうとのことでした。

そこで今回は、美容師の方が首が痛くなってしまう理由とその対処法を紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、美容師の方に、仕事中で困る首の可動域の制限が解消できます。

 

 

 

美容師の方の首の痛みは「アゴ」が原因?

 

美容師の方のお仕事は、お客様の髪の毛を切るために、頭を前に突き出してのぞきこむような姿勢になります。

頭は約4〜5キログラムもの重量がありますので、前に突きだしていると、首に負荷がかかってしまうのも無理はありません。

職業柄、起こしやすい首の痛みに対して、首に湿布を貼ったり、ストレッチをしたり、もんだりと、セルフケアをされているけれども、なかなか解消されないというお話もよくお聞きします。

実は、そのような、美容師の方におこりやすいしつこい首の痛みの原因は、

 

「アゴ」

 

にあるのです。

アゴと首は密接な関係があります。美容師の方がよくおこなう頭を前に突き出して覗き込むような姿勢は、細かく首周辺を見ると、

 

・胸と首の下の下の方が前に倒れている

・頭と首の上の方が後ろにそっている

 

状態になっています。こういう姿勢をとることで、アゴからノドを通って胸や肩甲骨へとつながっている筋肉が引っ張られます。

そうすると、アゴには下と後方に力が加わります。

そうすると、アゴの関節が圧迫されて、アゴの関節周辺の筋肉が炎症や緊張をおこします。

結果、アゴの動きが悪くなることでロックされて、首の前方の筋肉が伸ばすことができなくなります。

ですので、美容師の方が首の痛みをケアする場合は、首の後方へのアプローチとともに、アゴから首の前方へのアプローチが必要です。

 

 

 

美容師の方におこる首の痛みの原因となるアゴへの対策

 

美容師の方の仕事をする際の特有の姿勢によりおこる、アゴ周辺の筋肉の緊張を緩和するための方法を以下で紹介させていただきます。

 

アゴの裏へのアプローチ

イラストのように人差し指と中指の中の関節を曲げます。

曲げた指でアゴのフチをはさみます。

アゴの先から耳元まで、アゴの淵に沿って滑らせて、アゴの裏の筋肉に刺激を与えます。

痛気持ちがいいぐらいの強さで10回行ってください。

終われば、反対側同様の方法でおこなってください。

 

アゴの表へのアプローチ

親指の腹で、アゴの表面をアゴ先から耳元まで、アゴのラインに沿って滑らせて、アゴの表の筋肉に刺激を与えます。

痛気持ちがいいぐらいの強さで10回行ってください。

終われば、反対側同様の方法でおこなってください。

 

アゴの側方のアプローチ

人差し指と中指で、耳をはさむようのアゴに手を当てます。

アゴの下からこめかみまでを上下に指を滑らして、アゴの側方の筋肉に刺激を与えます。

痛気持ちがいいぐらいの強さで10回行ってください。

終われば、反対側同様の方法でおこなってください。

 

首の前方へのアプローチ

手を首の前方に当てて、耳の根本から鎖骨まで滑らし、さらに鎖骨の上を肩まで滑らせて、首の前方の筋肉に刺激を与えます。

痛気持ちがいいぐらいの強さで10回行ってください。

終われば、反対側同様の方法でおこなってください。

 

 

 

まとめ

 

美容師の方が首に負荷をかけて仕事をしてしまうのは、ある意味、職業病であると思います。

そういった美容師の方が、仕事に支障がでないようにするためにも、今回のブログで紹介させていただいたアゴへのケアが、首の痛みから回復するお役に立てれば幸いです。

もし、それでも首の痛みが取れないようでしたら、お近くの治療院で、治療を受けられることをおすすめします。

当院でも、首の回復をうながす施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

首へのアプローチは、当院の他のブログで書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。

長時間のパソコン作業による頭痛を伴う首こりはなぜ起こるの?改善法は?

首の痛みを伴うアゴの障害をへのケアは舌を動かすべし

車をバックで駐車中に首を痛める理由と対策法

 

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

年末年始の休息、腰痛の罠:新年のスタートに備える対処法

2024.01.06 | Category: 予防,体操・ストレッチ,日常生活の動作,疲労,筋肉痛,腰痛

 

40歳代女性の方が、新年の仕事始め前日に、腰の痛みで来院されました。

年末年始の過ごし方をおうかがいすると、年末に掃除をしたり、正月に料理はしたものの、どこにも行かずに家の中でゴロゴロ過ごしていたと。

実家が寒かったので、ストーブの横でじっと丸まって寝ていて、目が覚めて起きあがろうとしたら腰が痛くて動けなかったそうです。

ご本人は、無理は全くしていないのになんで腰が痛くなってしまったのかわからないと首をひねっていました。

当院では、このように年末年始の長期の休みで体をゆっくり休めたはずなのに、いざ仕事をしようとしたら腰痛が発症したという訴えをよくお聞きします。

仕事始めから腰痛なのは、思うように動けないことが困るのはもちろん、気持ちもくじかれます。

そこで今回は、ゆっくり休んだはずなのに腰が痛くなる理由とその対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、腰痛を解消して、スムーズに今年のスタートをきれます。

 

 

 

長期休暇の静養で腰痛が引き起こされる理由

 

2023年から2024年にかけての年末年始の休暇は、平均、5日から9日間あったとされています。

また、年末年始の過ごし方の調査では、約80パーセントは「自宅ですごす」という回答がされています。

つまり、年末年始は、仕事で、出勤して、働いて、帰宅するなどといった体に刺激が加わる活動がなくなり、安静な生活を送られる方が多いかと思います。

しかし、こういった長期の休暇によって、自宅での安静な生活は、「廃用症候群」といわれる状態を引き起こす可能性があります。

「廃用症候群」は、別名「生活不活発病」ともいわれ、体を長期間の安静状態にしたり運動の量の減少によって体や精神活動するための機能が低下してしまうことです。

特に、「廃用症候群」よって、日常生活での活動量が低下すると、筋肉量や骨密度も低下し、運動機能が著しく低下します。

「廃用症候群」により、1日安静に過ごすと筋力が1~3%低下、1週間安静に過ごすと筋力が10~15%も低下します。

筋力が落ちると、体が思うように動かせなることから、気持ちの落ち込みにも発展します。

「廃用症候群」による筋力低下を取り戻すためには、安静にした日数の3倍の時間を活動する必要があります。

つまり、正月休みの過ごし方によっておこった「廃用症候群」によって、この腰痛は発症したのです。

では、なぜ「廃用症候群」によって、特に腰痛が引き起こされるのか?

それは、体の中で最も筋力が集中しているのが、腰周辺だからです。

腰は、体の中心にあり、体を前後に倒したり、ひねったりする役割をします。

また、腰は体の重心点にあり、立って二足で歩行をする人間にとって、上半身と下半身をつなぐ重要なポイントです。

ですので、人間が日常生活を送る上で、腰の周辺には、人間の体の中で太く強力な、腰の深部・太もも・お尻・筋肉が必要です。

これらの筋肉の低下で、腰を支えることや動かすことができず、腰痛を引き起こしてしまうのです。

 

 

 

長期休暇の静養で引き起こされる腰痛への対処法

 

「廃用症候群」によって、腰を支える周辺の筋力の低下は、仕事に復帰して、普段の日常生活を送ることで、徐々に復帰していきます。

しかし、安静にしていたことで、筋肉への血流が低下していることから、それらの筋肉の硬くなっています。

ですので、腰周辺の筋肉にストレッチを加えることで、柔軟性を上げていく必要があります。

その方法を以下で紹介させていただきます。

 

腰の深部の筋肉へのストレッチ

左の足を前にして片ひざ立ちにする

 

 

体を前に倒して左足に体重を移動させながら両手を前につけて、20秒間、右の股関節を伸ばす

 

 

左の足を前にして片ひざ立ちにする

 

 

腰をそらしながら体重を左足に移動させ、左ひざを屈曲することで、20秒間、右の股関節を伸ばす

 

終了したら反対側も同じようにストレッチをする

 

 

お尻のストレッチ

右のひざを曲げて、右足を太ももの上に乗せて、手でひざと足首をしたから抱える

 

手でひざと足首の下から抱えた足を、胸の方に引き寄せて、20秒間、お尻の筋肉を伸ばす

終了したら反対側も同じようにストレッチをする

 

 

太もものストレッチ

壁に右手で体を支えて、左手で足左の甲を持ち、左足のカカトをお尻近くに持ってくる

 

 

左手で持った足左の甲を後上方に持ち上げて、20秒間、太もも前面の筋肉を伸ばす

終了したら反対側も同じようにストレッチをする

 

 

 

まとめ

 

年末年始は、年に一度のゆっくり楽しめる休みです。

ですので、いつもより活動量が減るのは仕方がないことです。

それによって、仕事が始まったときに起こる腰痛をなるべく早くに解消するために、今回紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。

もしそれでも腰痛が解消されない場合は、お近くの病院や治療院で体を整えることをおすすめします。

当院でも、今回のような腰痛に対しての施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

他に腰痛への対策ブログを書いておりますので、そちらも参考にしていただければ幸いです。

台所作業で腰痛になる理由と腰の痛みを解消するためのストレッチ3選

朝の寝起きに腰がこわばり痛い…

ぎっくり腰を発症直後の3つ応急対処法とその重要性

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

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