- Blog記事一覧 -正月の疲れを解消!台所での料理が引き起こす肩こりとその対処法

正月の疲れを解消!台所での料理が引き起こす肩こりとその対処法

2024.01.04 | Category: 予防,体操・ストレッチ,姿勢,日常生活の動作,生活習慣,疲労,肩こり,首の痛み

 

正月が明けると、家族や友人を迎え入れた側の方が、疲れ切って当院へ来院されます。

特に、来客をもてなすために、長時間、台所で料理や洗い物などすることで、気分が悪くなるほどの肩こりを訴える女性の方が多くいらっしゃいます。

正月の機会しか一斉に集まれないので、うれしいけれども、普段の生活リズムが崩れて、皆が変えた後にダウンしてしまうようです。

そこで今回は、正月のおもてなしをするために、長時間、台所で料理や洗い物をすることで肩こりがおこってしまう理由と、その対処法を紹介させていただきます。

このブログを読んでいただけることで、正月の疲れから起きた肩こりを解消して、普段の生活のリズムを取り戻せます。

 

 

 

長時間、台所で料理や洗い物をすることで肩こりがおこってしまう理由

 

頭を支えたり、腕の重みがかかる肩は、常に負担がかかっています。

肩こりは、首や肩、背中の筋肉が硬くなることが原因といわれています。

具体的には、

 

・同じ姿勢での長時間の作業

・運動が不足している

・精神的なストレス

・前屈みの姿勢

 

などによって筋肉が緊張して、肩こりが生じます。

このような肩こりの原因と深く関わるのが、

 

「肩甲骨」

です。

 

骨と骨がつながる関節の面は、通常、凹凸があり、はまるようにできています。

しかし、肩甲骨は、肋骨の上にのっているだけです。

肋骨は、ビール樽のようなカゴ状を形成しており、その樽上の上に、2枚の羽が付いているように、肩甲骨がのっているイメージです。

ビール樽のような肋骨の上を、肩甲骨が滑るように動くことで、腕が動かせる範囲が広がります。

しかし、通常の関節のように凹凸ではまっていないため、肋骨と肩甲骨の関節は非常にルーズで不安定です。

肩甲骨は腕を使う際には、土台となる骨です。

腕を使う作業の時に、肋骨の上にのっている肩甲骨を安定させるためには、首・肩・胸・背中といった多くの筋肉の働きが必要になります。

今回、肩こりの発症するきっかけとなった調理や洗い物をするときの腕の動きは、腕が内側にねじっておこなう作業です。

腕が内側にねじれると、肩甲骨が外側に引っ張られる力が加えられます。

腕のねじりによる引っ張りに抵抗して、肩甲骨周辺の筋肉が緊張する状態が長く続くことで、肩こりが発生します。

ですので、料理や洗い物によっておきる肩こりを解消ずるためには、肩甲骨を支える首・肩・胸・背中といった筋肉へのメンテナスが必要です。

 

 

 

正月の疲れで左の肩こりを発症した50歳代女性の方の症例

 

左の肩こりで、50歳代の女性の方が来院されました。

きっかけをお聞きすると、正月に16人もの家族が集結したので、人数分の晩御飯の用意、調理、片付けをこなしたことで肩こりがひどくなったとのこと。

息子のお嫁さんたちには楽しんでもらいたかったので、台所の手伝いを断ってご自身1人でおこなったそうです。

4時間、立ちっぱなしでやり続けた結果、だんだん肩こりがキツくなってきて、気分が悪くなったと。

検査をすると、「こんなに私って肩甲骨の動きが悪くなってたんですね」と自覚がなかったようです。

治療後は、肩が軽くなって腕が楽に上がると喜ばれていただきました。

長時間の調理や洗い物で同じ姿勢で腕を使って、肩甲骨に負荷をかけることできつい肩こりが発症してしまうことがわかった症例でした。

 

 

 

長時間、台所で料理や洗い物をすることで発症した肩こりの対処法

 

台所で料理や洗い物を、長時間、おこなって発症した肩こりを解消するためには、肩甲骨がスムーズに動かせる状態にする必要があります。

そのために肩甲骨に関わる筋肉の柔軟性をあげるストレッチを以下で紹介させていただきます。

 

肩甲骨へのストレッチその1 

左手を右の脇の下を通して右肩をつかむ

顔を右方向に回転させて、同時に右肩をつかんだ左手を左方向に、20秒間、引いてください。終了したら、反対側も同じようにおこなってください。

肩甲骨へのストレッチその2 

左手で右肩の上方をつかむ

顔を右方向に回転させて、同時に右肩をつかんだ左手を前下方の方向に、20秒間、引いてください。終了したら、反対側も同じようにおこなってください。

肩甲骨へのストレッチその3 

立って、肩の関節90度、肘の関節90度の状態で、壁に手をつけます

その状態のまま体を左方向に回転して、止まるところで、20秒間、維持してください。終了したら、反対側も同じようにおこなってください。

肩甲骨へのストレッチその4 

右の前腕を頭の後ろに回して、左手で右腕の手首をつかむ

頭を後ろに倒して、頭にあたっている右の前腕を後ろに押し、その状態を、20秒間、維持してください。終了したら、反対側も同じようにおこなってください。

 

 

 

まとめ

 

正月におもてなしをするために、長時間、台所で料理や洗い物をした結果、気分が悪くなるほどの肩こりがおこってしまうと、来年、体力的に受け入れができるのか不安を口にされる方が少なくありません。

毎年、正月に集まれる場所があるというのは、家族にとってかけがえのないことです。

ですので、おこってしまった肩こりを早急にメンテナンスすることで、自信を取り戻していただきたいので、今回のブログがそのお役に立てれば幸いです。

それでも肩こりがなかなか解消しないようでしたら、お近くの病院や治療院で検査や治療を受けていただいて、お体のメンテナンスをしていただくことをおすすめします。

当院でも、正月の疲労によっておこった肩こりへの施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

肩こりへの対策について、他にブログを書いておりますので、そちらも参考にしていただければ幸いです。

 

不眠になるほどの肩こりの原因は、実は「首」からきている?その理由とケアの方法動

朝の寝起きに肩こりがでるメカニズムと3つのオススメ対処法

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広


月別アーカイブ

カテゴリ一覧

アクセス情報

所在地

〒675-0008
兵庫県加古川市新神野5-7-7 津田ビル1F-A

駐車場

1台あり

当院に向かい右側に駐車場がございます。駐車場入り口より、左列4番目が当院の駐車スペースとなっております。

休診日

水曜日・日曜日

予約について

当院は完全予約制となっております。

治療中は電話対応ができない場合もございます。留守番電話へお名前・電話番号・診察番号をご伝言ください。後ほど折り返しご連絡いたします。
ホームページからネット予約も出来ますのでご利用ください。