- Blog記事一覧 -姿勢 | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧

姿勢 | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧

疲労と自律神経の不調による胃の不調や首・肩のこりへの対処法

2024.07.23 | Category: ストレス・自律神経障害,ゆがみ,予防,姿勢,日常生活の動作,栄養・食事・飲み物,生活習慣,疲労,睡眠,肩こり,胃痛,胃腸,首の痛み

 

先日、50歳代の女性から、自律神経と胃の不調の関係性についてご質問をいただきました。

詳しくお聞きすると、最近、胃が不調になり、2〜3日、食べ物を受け付けなくなり、病院で検査をしても異常がなく、最終的には自律神経の不調ではないかと医師から言われたそうです。

さらに、症状が出る数日前にキャンプに行き、非常に疲れていたとのこと。

また、胃の他に気になる体の不調として、首と肩のこりがきつい状態であるともお話しされました。

この患者様の症状を整理すると、まず「疲労」があり、その後「自律神経の不調」が起き、結果として「胃の不調」や「首・肩のこり」が発生したことがわかります。

これらの症状は相互に関連性が高く、共通のメカニズムを持っています。

今回は、疲労がどのように自律神経の不調を引き起こし、それが胃の不調や首・肩こりをもたらす理由とその対処法について紹介させていただきます。

 

 

 

疲労によって自律神経の不調、特に交感神経が優位になるメカニズム

 

疲労が体のたまってくると、体は生命活動を維持するために、交感神経を活性化させます。

交感神経は、体に「戦うか逃げるか」反応を引き起こす働きがあり、それをおこなうために、以下のような反応が起こります。

 

エネルギーの確保

疲労が蓄積すると、体はエネルギーの不足を補うために交感神経を活性化します。

それによって、血糖値を上昇させたり、脂肪を分解して、体からエネルギーをひねりだし、体が迅速に対応できる状態にします。

 

ストレスへの対応

疲労は、体にとってストレスとみなされ、これに対応するために、交感神経が副腎に働きかけて、アドレナリンやノルアドレナリンといったストレスホルモンの分泌を増加させます。

これらのホルモンは、長期的な疲労により、体が炎症を引き起こすことを、一時的に抑制します。

 

 

 

交感神経が優位になることで起こる胃の不調のメカニズム

 

交感神経が優位になると、体を活動させる方にエネルギーを集中させるために、胃の消化する機能が抑制されます。

これにより、胃の動きが低下して、胃に入ってきた食物を、胃と続いている消化器官の十二指腸や小腸にスムーズに送り出せなくなります。

そうなると、胃の中に食物が、長時間、滞留するため、胃の不快感やはき気を引き起こします。

また、胃酸の分泌も低下して、食物の分解が遅れて、消化不良や胃の不調が引き起こされます。

 

 

 

交感神経が優位になることで起こる首・肩のこりのメカニズム

 

交感神経が優位になると、体を活動させるために、筋肉が緊張しやすくなります。

特に、肩や首にある僧帽筋や胸鎖乳突筋といった筋肉は、脳からの信号を受け取りやすいため、他の部位に比べて、緊張しやすい。

そのため、交感神経が優位となると、肩や首のこりが発生しやすくなります。

 

 

 

交感神経が優位で起こる胃の不調と首・肩のこりへの対処法

 

交感神経が優位になることで起こる、胃の不調と首・肩のこりへの対処法として、自律神経を整える、つまり、交感神経と副交感神経のバランスを整える必要があります。

そのための方法を以下で紹介させていただきます。

 

姿勢で整える

胃の不調や首・肩のこりの症状をお持ちの方の姿勢を診させていただくと、許容範囲をこえるゆがみやバランスが崩れている方が少なくありません。

姿勢の崩れは、姿勢を保とうと体が自動的に制御するため、交感神経が優位になりやすくなります。

正しい姿勢を常に保つことは難しいですが、姿勢の崩れを気づいたときにできる簡単な姿勢の矯正法を、以下で紹介していきます。

それを実践することで、交感神経の優位を抑制し、自律神経のバランスを整えることができます。

 

胸を開く

両手を腰に当て、肘を後ろに引きいて、 肩甲骨を寄せるイメージで、胸を前に突き出しながら開きます。

この姿勢を、10秒間、キープし、終われば、ゆっくり元に戻します。

これを3回、繰り返しおこなってください。

 

猫背の矯正

イスに浅く座り、足の裏を床にしっかりつけてください。

両手を頭の後ろに置いて、肘を開いて後ろに引いてください。

その状態から、胸を開きながら、頭をゆっくり後ろに倒してください。

この姿勢を、10秒間、キープし、終われば、ゆっくり元に戻します。

これを3回、繰り返しおこなってください。

 

座り姿勢をリセット

イスに座ったまま、両足の裏を床にしっかりとつけ、背筋を伸ばし、骨盤を立てるように意識して座ってください。

肩を後ろに引き、軽く下げてリラックスさせ、あごを軽く引き、頭をまっすぐに保ちます。

この際、耳と肩をそろえるように意識してください。

この姿勢を保ちながら、深呼吸を、3回、繰り返してください。

 

食事で整える

自律神経のバランスが崩れると、胃の働きが悪くなることがあります。

これを改善するためには、消化に優しく、自律神経のバランスを整える食事を心がけることが大切です。

以下に、具体的な方法を紹介させていただきます。

 

一日三食を規則正しく摂取する

血糖値が上昇や低下が激しい場合、それを調整する自律神経に負荷がかかります。

規則正しい食事をすることで、血糖値を安定させ、自律神経への負荷が軽減して、そのバランスを保つのに役立ちます。

 

栄養バランスの良い食事

ビタミンB群やマグネシウムは、自律神経の機能を改善する効果があります。

ビタミンB群を含む食品としては、

・全粒穀物

・緑黄色野菜

・ナッツ類

・豆類

・卵

・肉

・魚

マグネシウムを含む食品としては、

・ダークチョコレート

・ナッツ(特にアーモンド)

・種子

・豆類

・緑色野菜

 

消化に優しい食品

消化に優しい食品をとることは、胃の負担を軽減し、胃の不調を改善し、自律神経のバランスを保つのに有効です。

消化にいい食事としては、おかゆやスープ、ヨーグルトや発酵食品蒸したり煮たりして柔らかく調理した野菜などがあります。

 

避けるべき食品と飲料

過度のカフェインやアルコールが含まれる飲料は、摂取することで、交感神経を過度に刺激し、胃の働きを悪化させる可能性があります。

 

睡眠で整える

胃の不調や肩こり、首こりなどの症状を改善するためには、質の良い睡眠を確保し、自律神経のバランスを整えることが重要です。

以下に、その方法を紹介させていただきます。

 

規則正しい睡眠

規則正しい睡眠のスケジュールを守ることで、体内時計を整え、自律神経のバランスを保てます。

そのポイントとしては、毎日、同じ時間に寝て、同じ時間に起きるようにすること。

また、休日でも、平日と同じスケジュールを維持し、体内時計のリズムを崩さないようにしいてください。

 

リラクゼーションの習慣化

寝る前にリラックスする習慣を取り入れることで、交感神経の興奮を抑え、副交感神経を優位にします。

そのポイントとしては、寝る1時間前からは、スマートフォンやパソコンなどのデジタル機器の操作を控えること。

また、寝る30分〜1時間前に入浴し、体温を一度上げてから下げることで、自然な眠気を促がされます。

軽いストレッチや深呼吸も、寝る前におこなうことで、睡眠の質の向上に効果的に働きます。

 

睡眠環境の整備

快適な睡眠環境を整えることで、睡眠の質を向上させ、自律神経のバランスが整います。

そのポイントとしては、

・暗く、静かな部屋を作る

・20〜22℃程度の適切な室温を保つ

・体に合う良質なマットレスと枕を使用する

・ラベンダーなどのアロマをたく

 

規則的な運動

適度な運動を日常生活に取り入れることで、体を疲れさせ、良質な睡眠を促します。

運動としては、ウォーキングやストレッチなどのを、30分程度をおこなうことをおすすめします。

激しい運動をおこなう場合は、寝る3時間前までには終わらせてください。

 

 

 

まとめ

 

疲労から自律神経のバランスが崩れると、ドミノ倒しのように、体の不調が発生します。

これに対処や予防するためには、まずは自律神経を整える必要があります。

そのための日常生活で実践できる方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも、疲労から自律神経のバランスが崩れて、胃の不調や首・肩こりへのお悩みが解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に、疲労で起きる体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

40歳代女性デスクワークの方の前のめりの姿勢が引き起こす疲労への対策

台所での洗い物をしていると腰が痛くなる方に知ってほしい解消するための対策

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

お孫さんとすごす夏休みに向けた台所での腰痛の対策

2024.07.21 | Category: 予防,体操・ストレッチ,,姿勢,家事,日常生活の動作,生活習慣,疲労,筋肉疲労,腰痛

 

小学校や中学校は、夏休みの突入しました。

そうすると、お孫さんと同居されている、もしくは、夏休みを利用してお孫さんを実家の方で預かるシニア女性の方々は、お孫さんの世話でお忙しくなります。

お孫さんとの過ごす時間が長くなり、楽しいことも多いのですが、やはり大変なのが、朝昼晩の食事の用意です。

いつもより人数も頻度も多くなり、長時間、台所に立って調理するため、腰痛を発症するシニア女性の方々が少なくありません。

腰の痛さに、来年はお孫さんの世話は無理かもと、弱音をお聞きすることもしばしば。

そこで今回は、長時間、台所に立って調理することで、腰に痛みが発生する理由とその対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、腰痛に悩まされずお孫さんと楽しい夏休みを過ごせます。

 

 

 

台所に立って料理を作り続けることで腰痛が起きる理由

 

長時間、お孫さんのために、台所に立って食事を作ることで、腰の痛みが発症する理由を以下で紹介させていただきます。

 

キッチンの高さが体に合っていないため

キッチンの高さが、調理作業をする上で、調理者の体に合っていないことで、腰に負担が増加します。

特に、シンクやコンロの高さが低すぎると、腰をかがめる姿勢が自然と続きます。

この腰を前に屈める中腰姿勢は、立っているときよりも腰に1,5倍の負荷をかけることで、腰痛を引き起こす要因となります。

 

調理する反復動作のため

台所での作業は、食器を洗う、食材を包丁で切る、フライパンで食材を炒めるなど、上半身を使う反復動作が多くなります。

これらの上半身の動作を安定してするためには、腰周辺の組織が土台となるために踏ん張るため、負担をかけます。

そのため、上半身を支える調理による腰への負担が、長時間、続くことで腰が疲労して、痛みが発生するリスクが高まります 。

 

台所内の水の動きからくる冷え

台所は、水道管や下水管がとおる水の動きが大きい場所で、それにより冷える場所でもあります。

調理に火を使うため、気がつきにくいのですが、台所に立っているだけで、その冷えか体に入り、筋肉が硬くなります。

調理で特に負担のかかる腰の筋肉が冷えにより固まっているのを無理に動かすことで、腰に痛みが引き起こしやすくなる。

 

 

 

台所に立って料理を作り続けることで起きる腰痛への対処法

 

台所での調理時間が長くなったり、頻度が多くなることで起きる腰の痛みへの対処法を以下で紹介させていただきます。

 

適切なキッチンの高さの調整

調理をおこなうキッチンの高さを調整することは、腰痛を予防するためには、非常に有効です。理想的なキッチンの高さは、

 

「身長÷2+10cm」

 

とされています。

また、肘の高さも考慮に入れて、キチンの高さが、肘を曲げた位置から、「15cm低い」

高さが最適とされています 。

そういった基準に合わせてみると、調理台やシンクの高さが、合わない場合があります。

 

・調理台やシンクが低い場合は、厚めの板や木材を調理台やシンクの下に敷くことで高さを調整する。

・調理台やシンクが低い場合は、厚底の靴やスリッパを履くことで、身長を調整して、高さに合わせる。

 

といったようなことで、調理環境を整える工夫をされることをおすすめします。

 

定期的な休憩とストレッチ

長時間、調理で立ち続けることで起きる腰痛予防として、適度の休憩やストレッチが有効です。

休憩の取り方としては、30分から1時間ごとにタイマーをセットすることで、休憩を取るタイミングを忘れないようにできます。

休憩時間は、5〜10分程度の休憩をとってください。

休憩中は、ゆっくりするのもいいですが、ストレッチをすることで、腰周辺の疲れた筋肉の回復を促します。

そのストレッチ方法としては、以下の方法をおすすめします。

 

太もも裏のストレッチ

イスに座った状態で、片足を前に伸ばし、つま先を挙げて足首を90度に曲げてください。

  その状態のまま、ゆっくりと体を前に倒し、太もも裏が伸びるのを感じたら、10秒間、キープしてください。

反対側の足も同じようにおこなってください。

これを、左右の足で交互に3回、繰り返しおこなってください。

 

ふくらはぎのストレッチ

壁に向かって立ち、両手を伸ばして壁について体を支え、片足を前に出し、もう片方の足を後ろに伸ばしてください。

前に伸ばした足のひざを曲げて、体重を前に移動しながら、後ろ足を伸ばした足のかかとを床に押し付けます。

その際に、後ろに伸ばした足のふくらはぎが伸びるのを感じたら、10秒間、キープしてください。

反対側の足も同じようにおこなってください。

これを、左右の足で交互に3回、繰り返しおこなってください。

 

腰から背中のストレッチ

立った状態で、両手を頭の上にあげ、指を組んでください。

ゆっくりと体を右に倒して、腰から背中の外側が伸びるの感じたら、10秒間、キープしてください。

次に、ゆっくりと体を右に倒して、同じようにおこなってください。

これを、交互に3回、繰り返しおこなってください。

 

台所で腰への負担を軽減する器具の使用

台所で調理するためにおこなう立ち作業で、ッション性の高いマットを敷いたり、スリッパを履くことで、腰への負担を軽減できます。

それと同時に、台所の水が流れることで体が冷えて筋肉が硬くなることも予防できます。

 

 

 

まとめ

 

夏休みにお孫さんと楽しく生活を過ごすためにも、台所での作業がより快適にするための対策をとることをおすすめします。

そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも、長時間、台所作業による腰痛が解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。当

院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に、家事による体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

娘さんの家での洗濯作業でヒジから手首にだるさを感じるお母さん方に知ってほしい対処法

掃除機をかけていると腰の痛みを訴えるシニア女性に知ってほしい腰痛を予防する方法

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

足を組む習慣がもたらすデスクワーク中の健康リスクとその対処法

2024.07.20 | Category: デスクワーク,テレワーク,ゆがみ,予防,体操・ストレッチ,姿勢,日常生活の動作,生活習慣,疲労,骨盤

 

デスクワークをされている女性の方から、

「仕事中は、ついつい足を組んでしまうんですけど、これってやっぱりよくないですよね?」

といったご質問をよくお受けします。確かに、この足を組んで座る姿勢は、一見、楽に感じますが、健康に大きな影響を及ぼします。

そこで今回は、デスクワーク中についつい足を組んでしまう理由とその対策について紹介していきます。

このブログを読んでいただくことで、足を組んだ姿勢でデスクワークすることで起きる体の不調を予防できます。

 

 

 

デスクワーク中についつい足を組んでしまう理由

 

デスクワーク中に足を組んでしまう多くの場合、習慣的な動作や無意識のうちにおこなってしまいます。

その要因を以下で紹介させていただきます。

 

習慣的な利き足の使用

多くの人は日常生活で、無意識に利き足を頻繁に使用します。

それは、イスに座って足を組む姿勢をとるときににも起こります。

足を組む姿勢の研究で統計をとったところ、利き足を上にして、足を組むことが多いという報告がされています。

これは、利き足の操作性が高い、つまり、太ももの上に足を重ねる際の動作である足を持ち上げやすいためです。

さらに、利き足とは反対側の足は、体を安定させる軸足であるため、軸足を利き足の下に持ってくることで、体の安定感が増すため、この姿勢をとることが多いとされています。

 

骨盤のゆがみ

骨盤は、上半身と下半身の間に位置するため、体の土台とされています。

その骨盤ですが、仙骨を中心に左右に寛骨が配置され、そのつなぎ目が仙腸関節というわずかな動きがある関節が形成されています。

日常生活の習慣によって、骨盤の右もしくは左にゆがみが発生することがあります。

例えば、AT車を運転する際には、右足でアクセルとブレーキを操作するために、左の骨盤に体重を乗せて、右足を浮かすといった、骨盤をひねる姿勢をとります。

こういった姿勢を続けると、右の骨盤が前に倒れて、左の骨盤が後ろに倒れるようなゆがみが発生しがちです。

特に、骨盤の前傾する側が、足を組む際には、上に重ねる側の足になるとされています。

以上のような理由で、長時間、デスクワークをする際に、ついつい足を組んだ姿勢でおこなうと、体がゆがむことによって、

・猫背

・肩こり

・頭痛

・腰痛

・足のむくみ

・疲労感

などといったことが体の不調が発生し、仕事に支障をきたすリスクが高まります。

 

 

 

足を組んだ姿勢による体のゆがみを整える方法

 

デスクワーク中に無意識に足を組んでしまうのは、体がゆがんでいる証拠でもあります。

ですので、日常生活で体のゆがみをケアすることで、足を組む姿勢による体の不調を予防できます。

そのための方法を以下で紹介させていただきます。

 

イスに座っている姿勢の改善

仕事に夢中になっていると、知らず知らず組んでしまっていることもあります。

ですので、まずは、あるので、足を組んでいいることに気がついたら、組んだ足をといて、足を下ろすことから始めてください。

その上で、気がついたときで良いので、以下のようなことを意識してイスに座ってください。

 

・座ったときに、ひざが直角になるようにイスの高さを調整しする

・イスに深く座り、骨盤を立てて、腰をまっすぐに保つ

・背もたれに寄りかからず、軽く背もたれに触れる程度に座る

・両足を肩幅に開き、つま先をまっすぐ前方向に向ける

・片足に体重をかけるのではなく、両足に均等に体重を分散させ、足の裏が床にしっかりとつくようにする

・肩をリラックスさせ、肩と耳のラインをそろえて、自然な姿勢を保つ

 

デスクワークで足を組むことで起きる体のゆがみを整える運動

デスクワークで足を組むことを、長時間、続けると、骨盤をはじめとした体のゆがみが発生します。

ですので、こまめに体を整える必要があります。そのための体操を以下で紹介させていただきます。

 

体のゆがみを整える体操その1

上向きで寝て、足を伸ばして、股関節の前面に手のひらをあててください。

足先から股関節まで、足全体を内側や外側に、20秒間、動かしてください。

 

体のゆがみを整える体操その2

上向きで寝て、両ひざを曲げて、それを両手で抱えてください。

その状態をキープして、ゆりかごに乗っているように、体を、20秒間、ゆらしてください。

 

 体のゆがみを整える運動その3

上向きで寝て、両ひざを曲げて、足の重みでひざを倒れるところまで、ゆっくり横に倒してください。

その後、ゆっくり元の位置に戻して、反対側も同じように、足の重みでひざを倒れるところまで、ゆっくり横に倒してください。

これを、左右交互に、3回、繰り返しておこなってください。

 

体のゆがみを整える運動その4

上向きで寝て、ひざを曲げて、腕を体の横に置きます。

息をはきながら、ゆっくり腕を上げて、耳の横までもっていき、背伸びの状態にしてください。

背伸びの状態で、息をはききったら、その後は、息を吸いながら、元の位置にゆっくり戻してください。

これを、3回、繰り返してください。

 

体のゆがみを整える運動その5

上向きで床に寝て、ひざを曲げて、足を肩幅に開いてください。

お尻を持ち上げ、ひざから肩まで一直線になるようにします。

その状態を、30秒間、キープしてください。

 

 

 

まとめ

 

デスクワーク中に足を組んで座ることは、多くの人にとって自然な習慣ですが、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

足を組むことで起きる体のゆがみを防ぎ、健康的な姿勢を保つために、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも、デスクワークで足を組むことがやめられないようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられて体のゆがみを整えることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に、デスクワークによる体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

デスクワークのパソコン作業中に肩こりで仕事に集中できない方におすすめ解消法

イスから立ち上がるときの腰痛にお悩みの40代のデスクワーク女性の方におすすめ改善法

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

長時間の前屈み作業が股関節の前面に痛みを与える理由とその解消法

2024.07.17 | Category: ゆがみ,予防,体操・ストレッチ,入浴,姿勢,日常生活の動作,疲労,立ち仕事,立ち方,筋肉疲労,職業病,股関節の痛み,血流,関節

 

荷物の仕分け作業や調理などのお仕事をされておられる方が、「股関節の前面の痛み」を訴えられる方が少なくありません。

仕事の環境をお聞きすると、前屈みの姿勢、いわゆる、「中腰」で作業を、長時間、されている方が多いです。

そういった作業姿勢をされている方の股関節の動きを検査させていただくと、股関節の可動域が低下したり、左股関節と右股関節では動きに差があるなど、つまりやゆがみが発生している結果がでます。

そこで今回は、長時間、仕事のために中腰で作業をすることで股関節の前面に痛みが発生する理由とその対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、股関節前面の痛みを解消して仕事をスムーズにおこなえます。

 

 

 

中腰姿勢の作業で股関節前面に痛みが発症する理由

 

股関節前面の痛みが、中腰の姿勢で作業していることで発症する理由には、いくつかの要因が考えられます。

以下で、その理由を紹介させていただきます。

 

筋肉の柔軟性の低下

長時間、中腰の姿勢で作業をすると、背骨かや骨盤から太ももの骨にかけてついている腰を前に倒す筋肉を使い続けることになる。

その結果、筋肉が疲労してかたまり、柔軟性が低下します。

そうすると、中腰姿勢から元の姿勢にもどるために背筋を伸ばす際に、緊張した筋肉が無理に引き延ばされることとなり、それに対応できないために、股関節前面に痛みを引き起こします。

 

関節への負担

中腰の姿勢は、股関節に、前屈みになることでかかる上半身の重みと、立っていることで築き上げられる下半身の圧力がかかります。

特に、股関節を前面から支える関節包やじん帯に圧力がかかり、その結果、股関節前面に痛みが発生する可能性があります。

 

血流の不足と神経の圧迫

長時間、中腰の姿勢によって、股関節前面の隙間が狭くなり、股関節前面にある太い血管や神経が圧迫されます。

そうすると、血流が制限され、筋肉や関節周囲の組織に酸素や栄養が十分に供給されなくなったり、神経が圧迫されることで痛みに過敏になります。

これによって、中腰姿勢による股関節前面の痛みの原因となることもある。

 

 

 

中腰作業によって発症する股関節前面の痛みへの対処法

 

長時間、中腰でお仕事をさえることで起きる股関節前面の痛みへの対処法を、以下で紹介させていただきます。

 

ストレッチによる股関節前面の筋肉の柔軟性向上

中腰によって硬くなった股関節前面の筋肉にストレッチによる適度な刺激を入れることで、柔軟性が向上して、痛みが軽減できます。

その方法として以下のストレッチを試してください。

 

ストレッチその1

片ひざを床につき、もう一方の足を前に出してひざを90度に曲げてください。

骨盤を前方に押しだしながら、前にだしたの足のひざをめげていき、後方にある足の股関節が伸びるのを感じたら、10秒間、キープしてください。

次に、足を入れ替えて、同じようにおこなってください。これを、交互に3回、繰り返しおこなってください。

 

ストレッチその2

床に座り、両足の裏を合わせて、ひざを外側に開いてください。

ひざを床に向かって開きながら、上体を前に倒して、股関節の付け根から太ももの内側が伸びるのを感じたら、10秒間、キープしてください。

これを、3回、繰り返しおこなってください。

 

ストレッチその3

壁に片方の手をついて体を支えて、もう片方の手で、同側の足の甲を持って、後ろに持ち上げます。

手で持ち上げた足のひざを曲げながら、かかとをお尻に引き寄せ、太ももの前面が伸びるのを感じたら、10秒間、キープしてください。

次に、足を入れ替えて、同じようにおこなってください。

これを、交互に3回、繰り返しおこなってください。

 

姿勢をこまめに変える

長時間、中腰姿勢をすることで股関節前面に過剰に負荷がかからないように、姿勢をこまめに変えることをおすすめします。

少なくても、30分に一度は、背中を伸ばす姿勢に変えるとか、軽いストレッチをおこなうなど、姿勢に変化をつける習慣を意識してつけることが有効です。

 

温めて血行を良くする

中腰姿勢の作業によって、股関節前面の筋肉の疲労を取るためには、血流をよくする必要があります。

血流が良くなることで、股関節前面に血液を通し酸素と栄養が供給されて、疲労からの回復が促されます。

股関節前面の筋肉は、大きくて強力であるため、回復には多くの血液が必要になります。

ですので、そこに流す血液を効率的に届けるためには、入浴して温かいお湯にじっくりつかり、股関節周囲を温めることが有効です。

お湯の温度は39〜41度に設定し、10~15分間、湯船につかると効果的です。

湯船につかっているときに、股関節前面を軽くさすってあげると、より血液の流れが促進されます。

 

 

 

まとめ

 

股関節前面の痛みは、長時間の中腰姿勢での作業が原因で発生することが多いです。

筋肉の柔軟性の低下、関節への負担、血流の不足と神経の圧迫などが主な要因です。

しかし、適切なストレッチ、作業姿勢に変化をつける、温熱の刺激を入れることを取り入れることで、痛みを予防や軽減が可能です。

これらの対策を、日常生活や仕事の中で実践することで、股関節前面の痛みを効果的に管理し、健康にお仕事をおこなえます。

今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも、中腰姿勢の作業をすることで股関節前面の痛みが解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に、職業の特性によって起きる体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

熱がこもる体を守る!高温多湿で働く調理師のための対策ガイド

安全靴を履いて歩いたり走ったりしていると太ももの裏が痛くなる理由とその対処法 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

立ち仕事の足のだるさを解決!足裏アーチの崩れとその対処法

2024.07.16 | Category: ふくらはぎ,ふくらはぎの痛み,むくみ,ゆがみ,予防,土踏まず,姿勢,日常生活の動作,歩き方,疲労,立ち仕事,立ち方,筋肉疲労,職業病,足のアーチ,足の小指

 

立ち仕事をされている方から、仕事中や仕事が終わっても続く、「足のだるさ」のお悩みをよくお聞きします。

自宅に帰ってから、ふくらはぎの筋肉をもんだり温めたりといった十分なセルケアをしているにも関わらず、足のだるさが解決しない方が少なくありません。

こういった立ち仕事による足のだるさのは、その要因が足の筋肉の疲労によるものに思えますが、実は、「足の裏のアーチ」、つまり、土踏まずの崩れにあることが多いです。

そこで今回は、立ち仕事で起きる足のだるさの要因とその対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、立ち仕事中や帰ってからも感じる足のだるさを解消できます。

 

 

立ち仕事で起きる足のだるさの要因

地面に足の裏がしっかり接地することで、「立つ」という動作ができます。

これは、足裏にある体を支える支持組織として、以下のものがあります。

・足の「骨」が、体重を支える

・足の「筋肉」が、バランスを保ち動作を支える

・足の「じん帯と腱」が、関節の安定性を提供し筋肉と骨をつなぐ

体重を支える支持組織の「骨」ですが、足の裏では、骨同士が組み合わさって、アーチ、つまり、土踏まずを作っています。

足の裏にあるアーチは、

・内側アーチ

・外側アーチ

・横アーチ

と3つあり、役割がそれぞれにあります。

 

内側アーチ

足の内側に、縦方向へカーブしている部分で、このアーチは体重を支え、足の安定性を提供。

特に、立っているときや歩行するときに、上からかかる体重を効果的に分散し、足の裏の負担を軽減します。

外側アーチ

足の外側に、縦方向へカーブしている部分で、このアーチは足の側方の安定性を提供。

足の外側にかかる負担を均等に分散し、立っているときや歩行するときに、側方からの力に対して抵抗します。

横アーチ

足の前部で、つま先の部分で横方向に形成されるアーチです。

このアーチは、足の前部の曲がりを維持し、足の指の運動や推進力を助け、効率的な歩行やランニングなどを支援します。

 

といったように、これらのアーチは、足の構造の特徴であり、それぞれが足の機能を最適化し、体重を分散させながら姿勢の安定性を保つ役割を果たしています。

この足のアーチが崩れると、きちんと支えることができず、「立つ」という動作が困難になります。

土踏まずの障害が体に及ぼすメカニズムは、レンガを積んで作ったアーチ状の橋を例にして、説明できます。

レンガで組んだアーチ状の橋は、レンガが正確にアーチ状に配置されることによって、橋の上を通る人や車を支える強力な構造が形成されます。

しかし、もしこの橋のアーチの一部のレンガがずれたり欠けたりすると、アーチの強度が損なわれます。

周囲のレンガや補強材料で一時的に修理しても、本来の安定性や耐久性を十分に回復することは難しい。

それと同様に、足のアーチが崩れると、骨の構造が持つ支持機能が低下し、体重の負担が不均衡になります。

筋肉やじん帯で、その限界まで支えようとしますが、長期的には十分なサポートが難しくなります。

その結果、立つという日常的な動作においても、足の筋肉やじん帯が疲労して、だるさが生じやすくなります。

したがって、足のアーチを形成している骨の組み合わせが、正常に維持されることは、体の健康と機能を維持するために不可欠です。

 

 

 

販売業の50歳代女性の方の足のだるさの実例

 

先日、お菓子の販売をされておられる50歳代の女性の方が、足のだるさを訴えて来院されました。

詳しくお聞きすると、お昼休みを除く、朝から夕方まで、お店に立ち続けるお仕事をされていると、以前にはない足のだるさを感じるようになったとのことでした。

特に、ふくらはぎのだるさがひどくて、仕事を終わる頃には、足が上がらず、引きずるようにしか歩けないそうです。

最近は、肩こりや腰の痛みも感じていると。

季節的に、これから忙しくなるので、このままでは仕事に支障が出るのでなんとかしたいと思い来院されたとのことでした。

検査をさせていただくと、足のアーチ、特に、小指側の外アーチが落ちており、立位姿勢は不安定な状態が見受けられました。

合わせて、股関節・腰・首の可動性が低下と左右差もあり、ご本人もさまざまなところに不具合が出ていることに驚いておられました。

足のアーチの矯正やその他の体のゆがみを整える施術、足裏へのテーピングなどをさせていただきました。

施術後は、「すごい楽に立てる」とおっしゃり、後日、もう一度来院されたときには、「こんなに変わるもんなんですね、足の裏が原因とは思わなかったです」と驚きの感想をいただきました。

立ち仕事によって起こった足の裏のアーチの崩れが、さまざまな不調を起こして、矯正することで、お悩みが軽減したことを感じた実例でした。

 

 

 

立ち仕事で起きる足のだるさを解消するための対処法

立ち仕事をしていると足のだるさが発生する要因は、足のアーチの崩れによくことが多いです。

ですので、足のアーチを整える方法を以下で紹介させていただきます。

 

内側アーチの整え方

内くるぶしから親指一本分前のアーチ部分に、ぽこっと骨が出ています。

この骨が下にさがることで、内側のアーチがくずれやすくなります。

ですので、この骨を、下から上に向けて押しあげてください。

 

この骨を押し上げると、足の親指が外方に開くように動きます。

 

動かないようでしたら、片方の指でぽこっと出た骨を押し上げつつ、もう片方の指で、足の親指を外にひらいてください。

 

これを、20秒間、キープして、終われば、反対側の足も同じようにおこなってください。

 

外側アーチの整え方

足を外側を指でなぞっていくと、外くるぶしの斜め前方あたりに、ぽこっとした骨のふくらみがあります。

 

そのふくらみをこえたところにある骨が、この骨が下にさがることで、外側のアーチがくずれやすくなります。

ですので、この骨を、下から上に向けて押しあげてください。

 

この骨を押し上げると、足の小指が外方に開くように動きます。

 

動かないようでしたら、片方の指で骨を押し上げつつ、もう片方の指で、足の小指を外にひらいてください。

 

これを、20秒間、キープして、終われば、反対側の足も同じようにおこなってください。

 

横アーチの整え方

つま先から土踏まずに移行する境目の中央にくぼみがあります。

 

このくぼみを、指で下から上に押すと、つま先に横方向のアーチができます。

 

くぼみを押した状態で、20秒間、キープして、終われば、反対側の足も同じようにおこなってください。

 

 

 

まとめ

足の骨のアーチが崩れることで、立つことが不安定となり、足の筋肉やじん帯が疲労し、だるさを感じやすくなります。

足の健康は、全身の健康につながります。

日々のケアを続けることで、長時間の立ち仕事でも足のだるさを軽減し、元気に働くことができます。

そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも、立ち仕事をすることで足のだるさのお悩みが解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

また、他に、ふくらはぎの不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

ふくらはぎのだるさを軽減する立ち仕事をされておられる女性の方向け体操とテーピング

朝から家事で立ちっぱなしでいると夕方に起きるふくらはぎのむくみを解消する方法

 

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

月別アーカイブ

カテゴリ一覧

アクセス情報

所在地

〒675-0008
兵庫県加古川市新神野5-7-7 津田ビル1F-A

駐車場

1台あり

当院に向かい右側に駐車場がございます。駐車場入り口より、左列4番目が当院の駐車スペースとなっております。

休診日

水曜日・日曜日

予約について

当院は完全予約制となっております。

治療中は電話対応ができない場合もございます。留守番電話へお名前・電話番号・診察番号をご伝言ください。後ほど折り返しご連絡いたします。
ホームページからネット予約も出来ますのでご利用ください。